総合文化政策学部合格の志望理由書の書き方:例文と重要ポイント

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

総合型選抜(旧AO入試)において、志望理由書は、あなたの多様な興味関心、社会に対する問題意識、そして総合文化政策学部への学びへの意欲を大学に伝えるための重要なツールです。文化、社会、経済、テクノロジーなどが複雑に絡み合う現代において、既存の枠組みを超えた視点から課題を発見し、新たな価値を創造したいという熱意を持つ皆さんにとって、なぜ総合文化政策を学びたいのか、どのような問題意識や将来のビジョンを持っているのかを明確に示すことが合格への鍵となります。

この記事では、総合文化政策学部の志望理由書を作成する際の重要なポイントを、具体的な例文を交えながら丁寧に解説します。あなたのユニークな視点と創造性を効果的に表現し、大学の心に響く志望理由書を作成するために、ぜひ参考にしてください。

総合文化政策学部の志望理由書で大学が見るポイント

総合文化政策学部の総合型選抜において、大学は志望理由書を通して、主に以下の点に着目しています。

  • 幅広い分野への関心と知的好奇心: 文化、芸術、メディア、都市、環境、テクノロジー、ビジネスなど、複数の分野にまたがる幅広い興味関心を持っているか。既存の学問領域にとらわれず、多様な視点から物事を捉えようとする姿勢があるか。
  • 社会に対する問題意識と課題発見能力: 現代社会の様々な現象や課題に対し、独自の視点から問題意識を持ち、その解決に向けて主体的に考えようとしているか。
  • 総合的な視点と多角的な思考力: 個々の事象を断片的に捉えるのではなく、様々な要素間の関連性や相互作用を理解し、総合的に考察しようとする力があるか。
  • 創造性と企画力: 既存の枠組みにとらわれず、新しいアイデアや解決策を生み出す創造性、そしてそれを具体的な企画として実現する構想力を持っているか。
  • 大学・学部への理解と学びへの意欲: 大学の理念や総合文化政策学部の特色、カリキュラム、研究分野(文化政策、メディア文化、都市文化、アートマネジメントなど)を理解し、自身の学びたい内容と結びつけているか。入学後、主体的に学びに取り組む意欲があるか。
  • 表現力とコミュニケーション能力: 自身の多様な関心やアイデアを分かりやすく、魅力的に表現する力があるか。他者と協力してプロジェクトを進めるためのコミュニケーション能力に対する意識があるか。
  • 将来の展望と総合文化政策の学びの繋がり: 総合文化政策で学んだ知識やスキルを活かして、将来どのように社会に貢献したいと考えているか、具体的な目標やビジョンを持っているか。

これらの要素を踏まえ、あなた自身のユニークな視点と、総合文化政策学部で学び、未来を創造したいという強い意志を込めた志望理由書を作成することが重要です。

総合文化政策学部の志望理由書作成ステップ

創造性豊かな志望理由書を作成するために、以下のステップでじっくりと取り組んでいきましょう。

1.自己分析を深める

  • 多様な興味関心を洗い出す: これまで関心を持ってきた文化、芸術、メディア、テクノロジー、社会現象などを自由に書き出してみましょう。一見関連性のないように見えるものでも、それがあなたを形作る重要な要素です。
  • それぞれの関心の深掘り: 書き出したそれぞれの関心について、「なぜ興味を持ったのか」「具体的にどのような点に惹かれるのか」「これまでどのような活動や学習に取り組んできたのか」を具体的に掘り下げて考えましょう。
  • 複数の関心間の繋がりを見つける: 異なる分野への関心の中に、共通するテーマや問題意識、あるいは相互に関連する要素がないかを探してみましょう。総合文化政策学部では、多様な視点を統合する力が重要となります。
  • 社会に対する問題意識や課題を発見する: 日常生活やニュース報道などを通して、社会のどのような側面に課題を感じているのか、どのような問題に関心を持っているのかを明確にしましょう。あなたの多様な関心と結びつくような社会課題を見つけることがポイントです。
  • 自身の強みと総合文化政策への適性を考える: 発想力、企画力、コミュニケーション能力、行動力、多様な価値観を受け入れる力、情報収集力など、自身のどのような強みが総合文化政策学部での学びに活かせると考えられるか分析しましょう。
  • 将来のビジョンを構想する: 総合文化政策を学ぶことで、将来どのような分野で活躍したいのか、どのような新しい価値を創造したいのか、具体的なビジョンを思い描いてみましょう。企画・プロデュース、クリエイティブ産業、地域活性化、メディア運営、文化イベント企画など、幅広い可能性が考えられます。

2.大学・学部研究を徹底する

  • 大学の理念・特色を理解する: 大学のウェブサイトやパンフレットを熟読し、どのような教育理念を持ち、どのような特色のある教育を提供しているのかを理解しましょう。特に、学際的な学びや社会との連携を重視しているかなどを確認しましょう。
  • 総合文化政策学部のカリキュラム、研究分野、特色科目を調べる: 学部のウェブサイトで、どのような専門分野を学べるのか(文化政策、メディア文化、都市文化、アートマネジメント、イベント企画など)、どのような特徴的な科目(ワークショップ、プロジェクト演習など)が開講されているのか、教員の専門分野などを詳しく調べましょう。自身の関心と合致する分野や科目を具体的に見つけることが重要です。
  • アドミッションポリシーを確認する: 大学がどのような学生を求めているのか、アドミッションポリシーを必ず確認し、自身の多様な関心や創造性、問題意識などが合致する点を見つけましょう。
  • オープンキャンパスや説明会に参加する: 可能であれば、オープンキャンパスや説明会に参加し、大学の雰囲気や教員の生の声に触れることで、より具体的なイメージを持つことができます。在学生の活動や卒業生の進路なども参考にしましょう。

3.志望理由の骨子を組み立てる

自己分析と大学・学部研究を踏まえ、以下の要素を盛り込んだ志望理由の骨子を考えましょう。

  1. 総合文化政策学部を志望する理由(多様な関心、社会に対する問題意識、学際的な学びへの期待)
  2. 大学・学部を選んだ理由(カリキュラム、研究分野、特色科目、理念・特色との関連性)
  3. 入学後に学びたいこと(具体的な科目、研究テーマ、取り組みたいプロジェクトなど)
  4. 自身の強みや適性(創造性、企画力、コミュニケーション能力、多様な関心を繋ぐ力など)
  5. 将来のビジョンと総合文化政策の学びの繋がり(創造したい価値、貢献したい分野など)

4. 構成を考え、文章を作成する

骨子に基づき、論理的で分かりやすい構成を考え、文章を作成します。

KOSSUN教育ラボでは、合格する志望理由書の「黄金律」を導き出しました。

  • 志の宣言: 総合文化政策学部を志望する結論を冒頭で述べ、あなたの多様な関心を象徴するような具体的なエピソードや問題提起を行うことで、読み手の興味を引きつけます。
  • 一貫性の提示: あなたが持つ複数の興味関心について具体的に述べ、それらの間にどのような繋がりや共通する問題意識があるのかを示します。なぜ既存の学問分野では満足できないのか、総合文化政策という学際的な学びを必要とする理由を説明しましょう。
  • 志望動機: なぜその大学・学部の総合文化政策学部を選んだのか、具体的なカリキュラム、研究分野、特色科目、注目している教授の名前などを挙げながら、自身の学びたい内容との関連性を詳細に説明します。特に、あなたの多様な関心を統合的に学べる環境であることを強調しましょう。入学後、どのような科目を履修し、どのような研究テーマやプロジェクトに取り組みたいのか、具体的な計画を示します。あなたの創造性や企画力を活かせるような具体的なアイデアを提示すると、意欲が伝わります。
  • 〆のひと押し: 総合文化政策学部での学びを通して、将来どのような新しい価値を創造し、社会に貢献したいのか、具体的なビジョンを述べ、入学への強い決意を示すとともに、あなたの熱意と創造性を印象づけましょう。

総合文化政策学部の志望理由書作成のポイント

読み手の心を捉え、高評価を得るための志望理由書を作成するために、以下のポイントを意識しましょう。

  • 「なぜ総合文化政策なのか」を明確にする: 既存の単一の学問分野ではなく、なぜ複数の分野を横断的に学ぶ「総合文化政策」という学問領域を志望するのか、その必然性を明確に示しましょう。現代社会の複雑な課題に対応するためには、多様な視点と統合的な思考力が不可欠であるという認識を示すことが重要です。
  • 多様な関心を具体的に示す: 抽象的な言葉だけでなく、あなたが実際に興味を持っている具体的な文化現象、メディアコンテンツ、都市のあり方、社会課題などを挙げ、それらに対する具体的な考察や問題意識を述べましょう。
  • 複数の関心を結びつける独自の視点を提示する: あなたが持つ複数の関心の間には、どのような共通のテーマや問題意識が存在するのか、あなたならではの視点を示しましょう。これが、総合文化政策学部が最も重視する点の一つです。
  • 大学・学部の特色との結びつきを強調する: 調べた大学・学部のカリキュラム、研究分野、特色科目(ワークショップ、プロジェクト演習など)、教授陣の専門などを具体的に 언급し、あなたの多様な関心や問題意識とどのように合致するのかを明確に示しましょう。実践的な学びや社会との連携を重視する姿勢もアピールポイントとなります。
  • 創造性と企画力をアピールする: 既存の枠組みにとらわれない自由な発想や、新しいアイデアを生み出す創造性、そしてそれを具体的な企画として構想する力をアピールしましょう。入学後、どのような企画やプロジェクトに挑戦したいか具体的に述べると良いでしょう。
  • 将来のビジョンを具体的に語る: 総合文化政策で学んだ知識やスキルを活かして、将来どのような分野で活躍し、どのような新しい価値を社会に提供したいのか、具体的なビジョンを描きましょう。
  • 熱意と主体性を伝える: 総合文化政策に対するあなたの熱い想いと、主体的に学び、社会の課題解決や新たな価値創造に貢献したいという強い意志を文章全体から伝えましょう。
  • 独自性とオリジナリティを追求する: 他の受験生と似たような内容にならないよう、あなた自身のユニークな経験、視点、発想を深く掘り下げ、オリジナリティ溢れる志望理由書を作成しましょう。

総合文化政策学部の志望理由書 例文

以下に、総合文化政策学部の志望理由書の例文を3つご紹介します。これらを参考に、あなた自身の言葉で、多様な関心を繋ぎ、未来への創造性を表現したオリジナルの志望理由書を作成してください。

例文1:地域文化とテクノロジーへの関心、地域活性化へのビジョン

「私が〇〇大学総合文化政策学部を志望する理由は、長年親しんできた地域の伝統文化と、急速に進化するデジタルテクノロジーという、一見異なる二つの要素を融合させることで、新たな地域活性化のモデルを創造したいという強い思いがあるからです。幼い頃から参加してきた地元の祭りや伝統工芸に魅力を感じる一方で、プログラミングやWebデザインにも興味を持ち、テクノロジーが地域文化の発信や観光客誘致に大きな可能性を秘めていると感じています。貴学部では、文化人類学や地域社会論といった社会科学的な視点と、メディア文化論や情報デザインといった情報科学的な視点を横断的に学べると伺い、まさに私が探求したい学びに合致すると確信いたしました。入学後は、〇〇教授の地域文化と情報技術に関する研究室で学びながら、地域住民と協力し、AR/VR技術を活用した新たな観光体験の開発や、オンラインでの地域産品販売促進プロジェクトなどを企画・実現したいと考えております。将来は、地域文化の魅力を最大限に引き出し、持続可能な地域社会の発展に貢献できるクリエイター兼プロデューサーとして活躍したいと考えております。」

例文2:アートと社会課題への関心、アートによる社会変革への志向

「現代アートが持つ、社会の矛盾や課題を可視化し、人々の意識や行動に変容を促す力に強く惹かれ、〇〇大学総合文化政策学部を志望いたします。美術館でのボランティア活動や、社会問題をテーマにしたアート作品の鑑賞を通して、アートは単なる美的表現に留まらず、社会に対する批判的な視点や、新たな価値観の提示、そして人々の対話を生み出す触媒となり得ることを学びました。貴学部では、芸術学、社会学、文化政策学などを複合的に学ぶことができ、アートを取り巻く社会的な文脈や制度、そしてその影響力について深く考察できると考えております。特に、〇〇教授のアートマネジメントに関するご研究に強い関心を持っております。入学後は、アートプロジェクトの企画・運営に関する実践的な科目を履修しながら、地域社会の課題解決に貢献するアートイベントやワークショップなどを企画・実施したいと考えております。将来は、アートを通じて社会にポジティブな変化をもたらすことのできるアートプロデューサーやキュレーターとして活躍したいと考えております。」

例文3:メディア文化とジェンダーへの関心、多様な表現の可能性の探求

「幼い頃からアニメやゲーム、SNSなどのメディア文化に親しみ、その表現方法や社会に与える影響について深く考えるようになりました。特に、メディアにおけるジェンダーの描かれ方に関心を持ち、ステレオタイプな表現が人々の意識や社会構造に与える影響について問題意識を持つようになりました。〇〇大学総合文化政策学部では、メディア論、ジェンダー論、文化社会学などを横断的に学ぶことができ、メディア文化におけるジェンダー表象の問題について多角的な視点から考察できると考えております。また、映像制作やWebデザインなど、多様な表現方法を実践的に学べるカリキュラムも魅力に感じています。入学後は、〇〇教授のメディアとジェンダーに関する研究室で学びながら、多様なジェンダー表現の可能性を探求する映像作品の制作や、ジェンダー平等を促進するためのメディアリテラシー教育に関する企画などに取り組みたいと考えております。将来は、メディアを通して、多様な人々が自分らしく生きられる社会の実現に貢献できるクリエイターやメディアプロデューサーとして活躍したいと考えております。」

KOSSUN教育ラボの活用

KOSSUN教育ラボは、小論文対策講座や個別指導、面接対策など、総合型選抜に特化した様々なサポートを行っています。

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KOSSUN教育ラボのサポート体制

  • 小論文対策講座: 基礎知識の習得から応用力養成まで、段階的に小論文の書き方を学ぶことができます。
  • 個別指導: 自分の課題に合わせて、講師にマンツーマンで指導を受けることができます。
  • 添削指導: 実際に書いた小論文を講師に添削してもらい、改善点を見つけることができます。
  • 面接対策: 面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、練習することができます。
  • 出願書類添削: 志望理由書や自己PR文など、出願に必要な書類の添削を受けることができます。
  • 情報提供: 総合型選抜に関する最新情報や大学の情報を手に入れることができます。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

総合文化政策学部の総合型選抜における志望理由書は、「なぜ総合文化政策を学びたいのか」「どのような多様な関心を持ち、それらをどのように繋げたいのか」「社会のどのような課題に関心を持ち、どのような新しい価値を創造したいのか」「大学で何を学び、将来どのように社会に貢献したいのか」を、具体的なエピソードや考察、そして創造性溢れるアイデアを交えながら、情熱を持って語ることが重要です。あなた自身のユニークな視点と未来へのビジョンを深く掘り下げ、大学への強い思いを込めた志望理由書を作成してください。

KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。