
【日藝 総合型選抜】「エントリーシート」から学部別試験まで、合格戦略のすべて
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
クリエイターやアーティストを目指す多くの受験生にとって、憧れの最高学府である日本大学芸術学部、通称「日藝」。
その門戸は、あなたの才能と情熱をダイレクトに評価する「総合型選抜」によって大きく開かれています。
しかし、その選考方法は非常にユニークで、芸術大学ならではの専門性が求められます。
「最初のエントリーって何をするの?」 「学科ごとに試験内容が全然違うみたいで、対策がわからない…」
この記事では、そんな皆さんの疑問に答えるため、日藝の総合型選抜を徹底的に分析。その本質から、合否を分ける「エントリー」と「入学者選抜」の2段階プロセス、そして学科ごとの具体的な攻略法まで、詳しく解説していきます。
日藝が求める人物像の核心:「あなた」を表現する力
対策を始める前に、まず日藝がこの入試でどのような学生を求めているのか、その根幹にあるコンセプトを理解することが不可欠です。募集要項には、この選抜をこう定義しています。
“学力検査だけでは判定することができない、
「あなた」を具体的に表現できるか、その適性を求める入学者選抜です。”
これは、単に成績が良い、技術がうまいというだけでなく、
- あなたがどんな人間で、何に情熱を燃やしているのか
- なぜ「日藝」でなければならないのかという明確な目的意識
- 自らの才能や可能性を、作品や言葉で他者に伝える表現力
これらを持つ、未来のアーティスト・クリエイターの原石を発掘したいという、大学からの強いメッセージです。
合格への道筋:日藝 総合型選抜「2段階プロセス」を理解する
日藝の総合型選抜は、大きく2つのステップで構成されています。それぞれの関門を突破するためのポイントを理解しましょう。
STEP 1:エントリー|あなたの「物語」を提示する最初の関門
日藝の総合型選抜は、いきなり出願するのではなく、まず「エントリー」という形で大学にあなたの意志を表明することから始まります 。これは、あなたのポテンシャルを測る最初の、そして最も重要な関門です。
- 核心は「エントリーシート」 「『あなた』が『日藝』で学びたいことをテーマとして、表現していただきます」 という課題に対し、あなたの全てをぶつける必要があります。これは単なる願書ではなく、あなたというアーティストの「企画書」であり「作品」です。自分の過去・現在・未来を繋ぐ一貫した物語を、情熱と論理をもって表現しましょう。
- 学科指定の提出物にも注意 音楽学科、文芸学科、デザイン学科では、エントリーの段階で活動実績を証明する書類やポートフォリオの提出が求められます 。早期からの準備が不可欠です。
STEP 2:入学者選抜|あなたの「実力」を証明する最終試験
エントリー審査を通過した者だけが、次の「出願」に進み、選考日に各学科の試験に臨むことができます 。ここでは、エントリーシートで語ったあなたの「物語」が本物であるか、その実力と将来性が試されます。試験内容は学科ごとに全く異なります。
- ポートフォリオ・実技重視型(写真学科、美術学科、デザイン学科) 写真学科では、持参したポートフォリオに関する口頭試問と小論文 。美術学科では、5時間半にも及ぶデッサンなどの実技試験 。デザイン学科では、事前課題を具体化したプレゼンテーションボードの提出など、あなたの制作能力とコンセプトが問われます。
- パフォーマンス・実技重視型(音楽学科、演劇学科) 音楽学科では、作曲や声楽、楽器演奏などの実技試験 。演劇学科では、演技舞踊やグループディスカッションなどの実技試験 が中心です。技術的なスキルはもちろん、表現者としての華や個性が評価されます。
- 小論文・論述力重視型(映画学科、文芸学科、放送学科) 映画学科ではコース共通の小論文、文芸学科では3時間にも及ぶ小論文または作文、放送学科では作文や小論文が課されます。あなたの思考力、構成力、そして独自の視点が厳しく審査されます。
戦略的アドバイス
この複雑で専門的な入試を突破するために、絶対に外せない戦略的ポイントを3つお伝えします。
- 「エントリーシート」に全霊を注ぐ エントリー審査は、単なる足切りではありません。あなたの第一印象を決定づけ、その後の面接や口頭試問の土台となる、合否プロセスの心臓部です。夏休み前から構想を練り始め、何度も推敲を重ね、最高の「作品」として仕上げましょう。
- 自分の「武器」と学科の「求める学生像」をマッチさせる 募集要項には、学科ごとに詳細な「求める学生像」が記載されています 。写真学科の「写真で社会とつながりを持ちたい者」 、デザイン学科の「デザインを通じて社会・文化に貢献したいと考えている者」 など、各学科のメッセージを正確に読み解き、自分の強みやビジョンが最も響く場所を見極めることが重要です。
- ポートフォリオ・実技は「見せる・魅せる」工夫を ポートフォリオは、ただ作品を並べるだけでは不十分です。あなたというアーティストのコンセプトが伝わるよう、構成や見せ方を工夫しましょう。実技試験も同様に、技術力だけでなく、あなた自身の個性をどう表現するかという視点が評価を分けます。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
日本大学芸術学部の総合型選抜は、あなたのクリエイターとしての資質と将来性を、時間をかけて丁寧に見ようとしてくれる、挑戦しがいのある入試です。
もし、「自分の魅力をエントリーシートでどう表現すればいいか分からない」「学科別の専門試験の対策に不安がある」と感じたら、ぜひ一度私たちKOSSUN教育ラボにご相談ください。 私たちは、あなたの才能という原石を磨き上げ、合格という輝きに変えるためのプロフェッショナルです。
あなたの挑戦を、心から応援しています。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
東京大学、慶應義塾大学のダブル合格者を輩出!
実力と人間性を兼備した指名の絶えない人気講師。
【略歴】学士(文学)お茶の水女子大学
群馬県出身。大学卒業後、私立高校に入職。その間、進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など高校の教育現場に押し寄せる変化にいち早く対応。
東京大学、慶應義塾大学SFCのダブル合格者を輩出するなど、最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取るほどの人気講師となっている。
趣味特技は、散歩、読書。