「部活、辞めたい…」勉強との両立に悩む君へ。後悔しないための思考整理術

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

「部活も勉強も頑張りたい。でも、正直もう限界…」

「周りは部活と勉強を両立していて焦る。自分だけ辞めたいなんて、甘えなのかな…」

高校生活の大きな悩みの一つが、部活と勉強の両立です。

特に、受験が近づくにつれて勉強の負担が増え、「部活を辞めたい」という考えが頭をよぎるのは、決して珍しいことではありません。

それは、あなたが弱いからではなく、どちらにも真剣に向き合っているからこそ生じる悩みです。

この記事では、総合型選抜専門塾の教務担当として、多くの高校生の悩みを見てきた視点から、あなたが後悔しないための判断基準と、両立を続けるための具体的なテクニックを解説します。


1. なぜ「辞めたい」と思うのか?まずは自分を分析しよう

「辞めたい」という気持ちには、必ず原因があります。まずは、自分の心の声に耳を傾けてみましょう。

  • 時間がない(物理的な限界):「平日は夜遅くまで部活。土日も練習試合。宿題や予習をする時間が全く取れない」
  • 体力が持たない(身体的な限界):「朝練で疲れ果てて、授業中に寝てしまう。帰宅しても、疲れて勉強に集中できない」
  • 精神的に追い詰められている(精神的な限界):「部活のレギュラー争いのプレッシャーと、模試の成績が下がる焦りで、板挟みになって苦しい」
  • 目標が変わった(優先順位の変化):「前は部活で結果を出すのが目標だったけど、今は〇〇大学に合格するという目標の方が強くなった」

あなたが感じているのは、どの限界でしょうか?

「なんとなく辛い」から一歩進めて、原因を特定することが、正しい判断への第一歩です。


2. 辞める?続ける?後悔しないための判断基準

どちらの道を選んでも、中途半端な気持ちで決断すると必ず後悔が残ります。以下のメリットとデメリットを比較し、自分にとって何が一番大切かを考えてみましょう。

選択肢メリットデメリット
部活を辞める勉強時間を圧倒的に確保できる
・体力的、精神的な余裕が生まれる
・睡眠時間を確保でき、授業の質が上がる
・「最後までやり遂げられなかった」という後悔が残る可能性
・仲間との絆や達成感を得る機会を失う
・総合型選抜などで「継続力」をアピールする材料の一つを失う
部活を続ける・「両立した」という大きな自信と継続力が身につく
・仲間との強い絆や、引退時の達成感が得られる
・総合型選抜で「文武両道」を最強のアピール材料にできる
・物理的に時間が足りず、両方が中途半端になる危険性
・高いレベルでの自己管理能力が常に求められる
・睡眠不足や疲労が続く可能性がある

3. もし「両立する」と決めたら。今日からできる効率化テクニック

もし「続ける」と決めたなら、今までのやり方を根本から変える必要があります。「気合で両立する」のは不可能です。「戦略的」に両立しましょう。

①「隙間時間」をすべて勉強に変える

両立している人は、例外なく「隙間時間の使い方」の達人です。

  • 通学の電車・バスの中: 単語帳、一問一答、リスニング
  • 部活の休憩中: 仲間とおしゃべりする5分を、教科書の見直しに使う
  • お風呂や食事の時間: 覚えるべきことを紙に書いて壁に貼る
  • 寝る前の10分: その日間違えた問題だけを復習する

「10分しかないから」ではなく、「10分もあるから」と考える意識改革が鍵です。

②「授業の集中力」を120%にする

部活で忙しいあなたにとって、最も重要な勉強時間は「授業中」です。

「家で復習すればいいや」という考えは捨て、「授業中にすべて理解し、覚える」という気迫で臨みましょう。ここでの集中が、帰宅後の勉強時間を劇的に短縮させます。

③「やらないこと」を決める

時間は有限です。新しい時間を生み出すには、何かをやめるしかありません。

  • 目的のないSNSや動画視聴の時間を決める(例:1日30分まで)
  • 「ノートを綺麗にまとめる」などの自己満足的な勉強はやめ、問題演習に集中する

4. 「辞める」という選択も、立派な「戦略」

最後に、もしあなたが「辞める」という決断をしたとしても、それは決して「逃げ」や「甘え」ではありません。

自分の優先順位(この場合は受験)を真剣に考えた結果、リソースを勉強に集中投下するという「戦略的な決断」です。

大切なのは、その決断に責任を持つこと。「部活を辞めたからには、絶対に志望校に合格する」という強い覚悟を持って勉強に取り組めば、その経験は「目標達成のために、大きな決断ができた」という、あなたの人生の強力な成功体験になります。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

「辞める」か「続ける」か。 この問いに、万人に共通する正解はありません。あなたにとっての正解は、あなたが真剣に悩み、考え抜き、最後に出した答えそのものです。

どちらを選んでも、その決断を正解にするのは、これからのあなたの行動です。 自分自身としっかり向き合い、後悔のない道を選んでください。

もし、その悩み自体を総合型選抜の「志望理由」にどう繋げればいいか分からない、と感じたら、いつでも私たちKOSSUN教育ラボにご相談ください。

あなたの挑戦を、心から応援しています。

KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。

受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。

※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。