【大学受験】「調査書」って実は合否を分ける?誰が書くの?中身は?受験生が知っておくべき"裏側"を徹底解説

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

封筒に入って厳重にのり付けされているため、自分では中身が見られない「調査書」。一体何が書かれているのでしょうか?

ただの「成績証明」だと思っていると、思わぬ落とし穴にはまることもあります。

今回は、受験生が知っておくべき調査書の基礎知識と、先生にお願いする際の「戦略」をお伝えします。

1. そもそも「調査書」とは?(通知表との違い)

調査書とは、一言で言えば「高校生活の公式なまとめ(完全版)」です。 通知表はあなたと保護者が見るためのものですが、調査書は「高校が大学に対して、あなたの学習状況や生活態度を公式に証明する公文書」です。

主に以下の3つの要素で構成されています。

  1. 学習の記録(評定) 高1から高3の1学期(または前期)までの全科目の成績。「評定平均値(いわゆる内申点)」はここから算出されます。
  2. 出欠の記録: 欠席・遅刻・早退の日数。あまりに多いと「大学に通える体力・精神力があるか」を懸念される場合があります。
  3. 特別活動の記録・指導上参考となる諸事項 部活動、委員会、ボランティア、資格取得、そして先生からの「推薦コメント(人物評)」が書かれます。

2. 「誰」が書くの? 自分では書けないの?

結論から言うと、「担任の先生」が作成し、「学校長」が承認印を押します。 受験生本人が書くことは絶対にありません。

先生は、あなたの1年生からの成績データや、これまでの担任からの引き継ぎ事項を元に作成します。そのため、「普段、先生とコミュニケーションが取れているか」が、実はこの書類の「コメントの質」に直結します。

3. 総合型選抜における「調査書」の重要性

一般入試の場合、調査書は「卒業見込みの確認」や「ボーダーライン上の合否判定」程度に使われることが多いですが、総合型選抜や推薦入試では扱いが全く異なります。

大学側は、あなたが提出した「志望理由書(自分が語る自分)」と、「調査書(客観的に見た自分)」を見比べます。

  • 志望理由書:「私はリーダーシップがあります!」
  • 調査書:「クラスでは目立たない存在で、主体性はあまり見られない」

このように内容が矛盾していると、志望理由書の信憑性が疑われてしまいます。逆に、両者が一致していれば、強力な後押しとなります。

4. 【要注意】これだけは気をつけて!「厳封」と「ミス」の罠

調査書に関して、絶対にやってはいけないこと、気をつけるべきことがあります。慶應義塾大学SFCの募集要項を例に、具体的な注意点を見てみましょう。

① 絶対に「開封」してはいけない

調査書は、封筒に入れられ、封印(厳封)された状態で渡されます。 これを「中身が気になるから」といって開けてしまうと、その時点で「無効」になります。 慶應SFCの募集要項でも、「証明書類が厳封されていない」ものは不備となり、出願を受け付けられないと明記されています。そのまま大学へ郵送してください。

② 記載漏れがないか、先生と連携する

先生も人間ですから、記載漏れやミスが起こる可能性があります。しかし、提出後にミスが発覚しても手遅れです。 特に、以下のポイントは発行依頼をする際に念押ししましょう。

  • 「必要な項目」が網羅されているか:大学によっては、「留学期間」や「特記事項」など特定の記載を求める場合があります。慶應SFCの要項にも「調査書に必要な項目の記載がない」という不備の例が挙げられており、「高等学校に調査書の発行を依頼する際は、必ず調査書作成上の注意を提示し依頼してください」と注意喚起されています。
  • アピールしてほしいこと:「ボランティア活動のことは必ず書いてください」「英検準1級合格を記載してください」など、メモを渡してお願いするのが確実です。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

調査書は、あなたが直接ペンを入れることはできませんが、「何を書いてもらうか」を先生と相談すること(プロデュース)は可能です。

「先生、忙しいから悪いな…」と遠慮せず、早めに「私はこういうアピールポイントで受験するので、調査書にも反映してほしいです」と伝えに行きましょう。 その熱意は、きっと先生のペンの強さに変わるはずです。

KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。