
- 1. 【学部選び】「サステイナビリティ観光学部」に向いている人って?観光の力で地球を救う!APUの最前線を徹底解説
- 2. 1. サステイナビリティ観光学部に向いている「3つのタイプ」
- 2.1. タイプA:地域の「リアル」を守り抜く「ローカル・イノベーター」
- 2.2. タイプB:自然と共生する「エコ・ストラテジスト(環境戦略家)」
- 2.3. タイプC:観光産業の構造を変える「ソーシャル・アントレプレナー」
- 3. 2. 2023年誕生!観光学の新しい形:立命館アジア太平洋大学(APU)
- 3.1. 立命館アジア太平洋大学(サステイナビリティ観光学部 / ST)
- 4. 3. 総合型選抜(AO入試)で「サステイナビリティ観光学部」を狙う戦略
- 4.1. KOSSUN教育ラボからのメッセージ
【学部選び】「サステイナビリティ観光学部」に向いている人って?観光の力で地球を救う!APUの最前線を徹底解説
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
「観光学部=キャビンアテンダントやツアコン(旅行会社)になるための学部」 「旅行が好きだから、観光を楽しく学びたい」
もしあなたがそんなフワッとしたイメージでこの学部を選ぼうとしているなら、総合型選抜(AO入試)では間違いなく苦戦します。
2023年4月、立命館アジア太平洋大学(APU)に誕生した「サステイナビリティ観光学部(ST)」。 ここは、単に「観光地の名所」を暗記する場所ではありません。世界最大の産業の一つである「観光)」という巨大なエンジンを使って、貧困、環境破壊、過疎化といった地球規模の課題をどう解決し、持続可能な社会を創り出すかをガチで研究する、極めて挑戦的な学部です。
「旅行の楽しさ」の裏側にある「社会の歪み」に立ち向かう覚悟を持った人にこそ、最高のフィールドとなります。
今回は、KOSSUN教育ラボの視点から、「サステイナビリティ観光学部に向いている人の3つの特徴」と、「日本のグローバル教育の最前線・APU」の新しい挑戦について徹底解説します。
京都や富士山周辺などで深刻化する「オーバーツーリズム(観光公害)」。観光客が押し寄せることで、地域住民の生活が脅かされたり、自然環境が破壊されたりする問題が世界中で起きています。 これからの時代に必要なのは、ただ人を呼ぶだけでなく、「環境」「地域社会」「経済」の3つを同時に豊かにする仕組み(サステイナビリティ)をデザインできる人材です。
では、具体的にどんな人がこの最先端の学部に向いているのでしょうか?
1. サステイナビリティ観光学部に向いている「3つのタイプ」
タイプA:地域の「リアル」を守り抜く「ローカル・イノベーター」
- 「シャッター商店街や過疎化が進む日本の地方を、観光の力で経済的に自立させたい」
- 「表面的な観光地化(テーマパーク化)ではなく、その土地の伝統文化や住民の暮らしそのものを価値に変えたい」
- 特徴: グローバルな視点を持ちながらも、活動の軸足は「ローカル(地域)」に置き、地域住民と対話しながら草の根のまちづくりを行いたい人。
- なぜ向いている?: 観光客と地域住民の利益が対立しない「コミュニティ・ベースド・ツーリズム(地域主体型観光)」の仕組みを、社会学や文化人類学の視点から実践的に学べるからです。
タイプB:自然と共生する「エコ・ストラテジスト(環境戦略家)」
- 「サンゴ礁の保全や森林保護など、環境問題に対して『寄付』ではなく『ビジネス(エコツーリズム)』の力でアプローチしたい」
- 「二酸化炭素を排出しない旅行システムや、環境負荷の少ない宿泊施設(サステイナブル・リゾート)を企画したい」
- 特徴: 自然を愛するだけでなく、それを守るための「経済的な仕組みづくり」に強い関心を持ち、環境科学とビジネスを掛け合わせたい人。
- なぜ向いている?: この学部では、観光学だけでなく「環境学(自然環境、気候変動など)」を必須の柱として深く学ぶため、科学的な根拠に基づいた環境保全策を立案できるからです。
タイプC:観光産業の構造を変える「ソーシャル・アントレプレナー」
- 「途上国のスラム街や貧困層が、観光産業を通じて正当な利益を得られる仕組み(フェアトレードツーリズムなど)を作りたい」
- 「航空会社やホテル業界などの既存のビジネスモデルを、SDGsの観点から根本的に改革したい」
- 特徴: 既存の観光産業が抱える搾取構造や環境負荷といった「負の側面」を直視し、起業や新規事業開発を通じて社会課題を解決したい人。
- なぜ向いている?: 「観光」を一つの巨大な社会システムとして捉え、経済学や経営学の視点から持続可能な新しいビジネスモデルをデザインする力が鍛えられるためです。
2. 2023年誕生!観光学の新しい形:立命館アジア太平洋大学(APU)
サステイナビリティ観光学部(ST)は2023年4月に新設されました。 世界中から集まる国際学生(留学生)と共に学ぶというAPUならではの圧倒的な多様性の中で、地球規模の課題に挑みます。
立命館アジア太平洋大学(サステイナビリティ観光学部 / ST)
- 特徴:「循環型地域社会の形成」や「観光による地域の開発・価値創造」に注目し、持続可能な社会づくりを研究する「サステイナビリティ学」と地域の経済・文化に影響を与える「観光」の両面から、社会問題と向き合っています。
- ポイント:
- ① 9つの専門領域からなる専門科目群: 「環境学」「資源マネジメント」「国際開発」「地域づくり」「社会起業」「データサイエンスと情報システム」「観光学」「ホスピタリティ産業」「観光産業」の9つの専門領域で構成されています。
- ② 圧倒的な「現場(フィールド)」主義: 教室の中だけでサステイナビリティは語れません。キャンパスがある大分県別府市(日本一の温泉地)はもちろん、国内外の現場での「課題解決型学習」を多く取り入れた実践重視の学びが特徴的です。
- ③ 価値観が衝突する「多文化協働学習」: 「環境を守るべきか、開発して経済を豊かにするべきか」。この問いに対する答えは、先進国出身の学生と途上国出身の学生で全く異なります。APUという「世界の縮図」の中で、正解のない議論を英語と日本語で戦わせる経験こそが、この学部最大の価値です。
3. 総合型選抜(AO入試)で「サステイナビリティ観光学部」を狙う戦略
APUのサステイナビリティ観光学部の総合型選抜において、「色々な国に行ってみたいです」「人と関わるのが好きです」という旅行者目線の志望理由は、即座に見送りとなります。
合格する志望理由の鉄則: 「私は、東南アジアの島嶼部における『無秩序なリゾート開発による海洋汚染と地元住民の経済的困窮(課題)』を解決したいです。自然を保護するだけでは住民の生活が成り立ちません。貴学で環境社会学と観光ビジネスを学び、現地の国際学生と協働しながら、サンゴ礁の保全活動自体を観光コンテンツ化し、その収益を地元に還元する『エコツーリズムのエコシステム』をデザイン・起業するチェンジメーカーになりたいです」
重要なのは、「観光が引き起こしている(または観光で解決できる)具体的な『社会課題』は何か」、そして「それを解決するために、なぜAPUの『多様な学生との議論』と『サステイナビリティ×観光の統合的な学び』が絶対に必要なのか」を、論理的かつ情熱的に語ることです。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
サステイナビリティ観光学部は、「旅行」という人間にとって最も楽しいエンターテインメントを、地球と社会を救うための「最強の武器」に作り変える学部です。 そこで学ぶあなたは、単なる「サービス提供者」ではなく、未来の地球環境と地域社会のルールを設計する「社会のデザイナー」になります。
APUのサステイナビリティ観光学部で学べる分野(環境保全、地域コミュニティ開発、観光ビジネスの変革など)の中で、あなたが今、最も解決したいと思う「観光地や地域の課題(例:オーバーツーリズム、自然破壊、地方の過疎化など)」は何ですか?
もしよろしければ、あなたが普段の旅行やニュースで感じている「社会のモヤモヤ」を教えてください。それをベースに、APUのAO入試で高く評価される「持続可能な社会に向けた探究テーマ」の原案を一緒に作ってみましょう!
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
東京大学、慶應義塾大学のダブル合格者を輩出!
実力と人間性を兼備した指名の絶えない人気講師。
【略歴】学士(文学)お茶の水女子大学
群馬県出身。大学卒業後、私立高校に入職。その間、進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など高校の教育現場に押し寄せる変化にいち早く対応。
東京大学、慶應義塾大学SFCのダブル合格者を輩出するなど、最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取るほどの人気講師となっている。
趣味特技は、散歩、読書。

