
- 1. 【学部選び】「システム理工学部」に向いている人って?全体最適で世界をデザインする!関西大・芝浦工大を紹介
- 2. 1. システム理工学部に向いている「3つのタイプ」
- 2.1. タイプA:全体を俯瞰する「オーケストラの指揮者」タイプ
- 2.2. タイプB:分野の壁を越える「メカトロニクス・ビルダー」
- 2.3. タイプC:数式で現実の課題を解く「数理シミュレーター」
- 3. 2. 「システム思考」を極める西と東の名門2大学
- 3.1. ① 関西大学(システム理工学部)
- 3.2. ② 芝浦工業大学(システム理工学部)
- 4. 3. 総合型選抜で「システム理工学部」を狙う戦略
- 4.1. KOSSUN教育ラボからのメッセージ
【学部選び】「システム理工学部」に向いている人って?全体最適で世界をデザインする!関西大・芝浦工大を紹介
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
「歯車を一つ作る職人になりたいか?」 それとも、 「その歯車がどう噛み合い、どうすれば時計全体が最も正確に動くのかを設計する『時計の創造主』になりたいか?」
もしあなたが後者なら、「システム理工学部」こそが、あなたの才能を爆発させる最高の舞台です。
従来の工学部が「機械」「電気」といった個別のパーツを極める場所だとすれば、システム理工学部は「複数の分野を統合し、複雑な社会問題を解決するための『全体最適化(システム)』をデザインする」学部です。
スマートフォンも、自動運転車も、スマートシティも、一つの技術だけでは動きません。すべては複雑に絡み合った「システム」です。
今回は、KOSSUN教育ラボの視点から、「システム理工学部に向いている人の3つの特徴」と、「システム思考を極める名門2大学」について徹底解説します。
システム理工学部のキーワードは、ズバリ「統合(インテグレーション)」と「俯瞰(ふかん)」です。 木を見て森を見ないエンジニアではなく、森全体を見渡して「どこにどんな木を植えれば、最高の森になるか」を数理的・工学的に計算できる人材。それがこれからのAI時代、最も価値の高いトップエンジニアになります。
では、具体的にどんな人がこのスケールの大きな学部に向いているのでしょうか?
1. システム理工学部に向いている「3つのタイプ」
タイプA:全体を俯瞰する「オーケストラの指揮者」タイプ
- 「車のエンジンだけ、タイヤだけを作るより、『自動運転ネットワーク全体』の仕組みを作りたい」
- 「一つの専門分野だけでなく、色々な技術を組み合わせて大きなプロジェクトを動かしたい」
- 特徴: 個別の技術(楽器)を極めるだけでなく、それらをどう連携させれば最高のパフォーマンス(音楽)を出せるかを考える、プロデューサー視点を持った人。
- なぜ向いている?: この学部では「システム思考」を徹底的に学びます。ハードウェア、ソフトウェア、そして人間や環境がどう相互作用するかを分析し、全体を最適化する設計力が鍛えられます。
タイプB:分野の壁を越える「メカトロニクス・ビルダー」
- 「ロボットを作るには、機械(ボディ)と電気(神経)、そして情報(脳)の全部が必要だと気づいている」
- 「『自分は機械専攻だからプログラミングは分からない』という言い訳をしたくない」
- 特徴: 既存の「〇〇工学科」という縦割りの枠組みに窮屈さを感じ、分野横断的に技術を習得したい欲張りな人。
- なぜ向いている?: システム理工学部は、機械・電子・情報を融合した複合領域(メカトロニクスやロボティクスなど)の教育に非常に強いため、文字通り「一人でシステム全体を組み上げられる」幅広いスキルが身につきます。
タイプC:数式で現実の課題を解く「数理シミュレーター」
- 「数学や物理の公式が、現実の交通渋滞の解消や、物流の効率化にどう役立つのか知りたい」
- 「勘や経験ではなく、データと数理モデルを使って『絶対にうまくいく仕組み』を証明したい」
- 特徴: ピュアな数学や物理学(理学)の知識を、現実世界の複雑なシステムを読み解くための「最強のツール」として使いこなしたい人。
- なぜ向いている?: 多くのシステム理工学部には、数学や物理学をベースにした学科が含まれています。シミュレーションやモデリングといった、目に見えない仕組みを数式で操る力が養われます。
2. 「システム思考」を極める西と東の名門2大学
「システム」という冠を持つ学部は全国でも珍しく、その教育理念には各大学の強烈な個性が反映されています。西の関西大学、東の芝浦工業大学を紹介します。
① 関西大学(システム理工学部)
- 特徴: 大阪の千里山キャンパスに拠点を置く、関西私大の雄。「理学(真理の探求)」と「工学(新しい価値の創造)」を高度に融合させた学部です。
- ポイント:
- 「数学・物理」という最強の基礎: 「数学科」「物理・応用物理学科」「機械工学科」「電気電子情報工学科」「グリーンエレクトロニクス工学科(2026年4月誕生)」の5学科体制。特筆すべきは、純粋な理学(数学・物理)の学科がシステム理工学部の中に組み込まれている点です。
- 揺るぎない土台からのシステム構築: 「しくみづくり」を基幹コンセプトにしています。基本理念は「科学技術システムにおける高機能で安全なしくみの創造」。産業技術システムの構築、創成、改良、維持管理に関わる人材を育成します。工学系の学びだけでなく、数学と物理学分野を加えた幅広い教育研究体制を展開しています。
② 芝浦工業大学(システム理工学部)
- 特徴: 埼玉の大宮キャンパスで学ぶ、日本の単科工科系大学のトップランナー。
- ポイント:
- 5課程11コースの学び: 2026年から課程制へ移行し、ひとつの専門性だけではない分野を超えた学びを実現させます。「情報課程」「機械・電気課程」「建築・環境課程」「生命科学課程」「数理科学課程」の5課程体制。
- 「実学」を重視した学び: 卒業後は国内だけでなく国外で活躍す人材を育成するため、社会の課題を解決するための学び=「実学」を重視しています。複数のプロジェクトを通し、課題の発見から解決までのプロセスを実践できる実践的な学びの機会が充実しています。
3. 総合型選抜で「システム理工学部」を狙う戦略
システム理工学部の総合型選抜(AO入試)において、「ロボットが好きです」「プログラミングが得意です」という単一スキルのみのアピールは、普通の工学部や情報学部との差別化ができず、弱いです。
合格する志望理由の鉄則: 「私は、都市部における『災害時の帰宅困難者問題』を解決したいです。この問題は、建物の耐震性(建築)だけでも、個人のスマホの通信網(情報)だけでも解決できません。貴学でシステム思考を学び、人流の数理シミュレーション(数理)と、交通機関・避難所のネットワーク制御(機械・電子)を統合した『都市防災システム』を総合的にデザインするエンジニアになりたいです」
重要なのは、「解決したい課題が、単一の技術では解決できないほど『複雑(コンプレックス)』であること」、そして「だからこそ、全体を最適化する『システム理工学』のアプローチが絶対に必要なのだ」という論理を構築することです。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
システム理工学部は、バラバラの技術や知識を繋ぎ合わせ、社会という巨大なパズルを完成させる「魔法の設計図」を描く場所です。 「物理も好きだし、プログラミングもやりたい。社会の仕組みにも興味がある」。そんな好奇心旺盛なあなたにとって、これ以上エキサイティングな遊び場はありません。
「関西大学の物理・応用物理から、どうやってシステム開発に繋げるの?」 「芝浦工大の『システム思考』を、自分の高校時代の探究活動に当てはめるとどうなる?」
スケールの大きな学部だからこそ、志望理由の焦点をどこに絞るかという戦略が命になります。
迷ったら、ぜひKOSSUN教育ラボにご相談ください。あなたの幅広い好奇心を、大学教授を唸らせる「システム設計図(志望理由書)」へと一緒に組み上げましょう!
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
東京大学、慶應義塾大学のダブル合格者を輩出!
実力と人間性を兼備した指名の絶えない人気講師。
【略歴】学士(文学)お茶の水女子大学
群馬県出身。大学卒業後、私立高校に入職。その間、進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など高校の教育現場に押し寄せる変化にいち早く対応。
東京大学、慶應義塾大学SFCのダブル合格者を輩出するなど、最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取るほどの人気講師となっている。
趣味特技は、散歩、読書。

