
- 1. 【学部選び】「建築学部」に向いている人って?理系×アート×社会学の総合格闘技!「建築学部」を冠する実力派大学を紹介
- 2. 1. 建築学部に向いている「3つのタイプ」
- 2.1. タイプA:美しさと安全性を両立させる「空間のアーティスト」
- 2.2. タイプB:人と街の関係を読み解く「ソーシャル・アーバニスト」
- 2.3. タイプC:環境と快適さを科学する「エコ・エンジニア」
- 3. 2. 「建築学部」を冠する実力派7大学
- 3.1. 【東日本のパイオニア&実力派】
- 3.2. 【西日本を牽引する総合大学&実学の雄】
- 4. 3. 総合型選抜で「建築学部」を狙う戦略
- 4.1. KOSSUN教育ラボからのメッセージ
【学部選び】「建築学部」に向いている人って?理系×アート×社会学の総合格闘技!「建築学部」を冠する実力派大学を紹介
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
「理系に進むか、文系(芸術系)に進むか迷っている」 「絵を描くのも好きだけど、数学や物理も嫌いじゃない」
そんな、「論理(エンジニアリング)」と「感性(アート)」、そして「人間へのまなざし(社会科学)」のすべてをフル活用したい人にとって、これ以上ない最高の舞台があります。それが「建築学部」です。
長らく建築学は「工学部」の中の一学科(建築学科)として存在してきましたが、近年、より幅広く専門的に建築を学ぶための独立した「建築学部」を新設する大学が急増しています。
今回は、KOSSUN教育ラボの視点から、「建築学部に向いている人の3つの特徴」と、「独自の特色で日本の建築教育を牽引する7大学」について徹底解説します。
工学部の建築学科が「建物をどう安全に建てるか(構造・材料)」という理系色が強いのに対し、独立した「建築学部」は、インテリアから都市計画、歴史保存、環境問題まで、文理の壁を越えて「人間の居場所をどうデザインするか」を総合的に学ぶ場所です。
では、具体的にどんな人がこの過酷で魅力的な学部に向いているのでしょうか?
1. 建築学部に向いている「3つのタイプ」
タイプA:美しさと安全性を両立させる「空間のアーティスト」
- 「有名な建築家の建物を見るのが好きで、自分でもあんな美しい空間を設計してみたい」
- 「デザイン(見た目)だけでなく、それが地震で倒れないための『構造』にも興味がある」
- 特徴: 芸術的なセンスと、それを現実の物理法則(重力や力学)に落とし込む計算能力の両方を兼ね備えたい人。
- なぜ向いている?: 建築学部では「意匠(デザイン)」と「構造力学」の両輪を学びます。どんなに美しいデッサンを描けても、建たなければ意味がありません。夢を「図面」と「数字」で現実に翻訳する力が鍛えられます。
タイプB:人と街の関係を読み解く「ソーシャル・アーバニスト」
- 「建物単体だけでなく、その周辺の街並みや、人が集まる広場の作り方に興味がある」
- 「空き家問題や過疎化など、地域の課題を『空間づくり』を通して解決したい」
- 特徴: モノづくりだけでなく、そこに住む「人間」の心理や、歴史、社会学といった文系的なアプローチに強い関心がある人。
- なぜ向いている?: 建築学部の大きな領域である「都市計画(まちづくり)」や「建築史」に直結します。法律や制度、地域住民との対話を通じて、持続可能なコミュニティをデザインするプロを目指せます。
タイプC:環境と快適さを科学する「エコ・エンジニア」
- 「夏涼しく冬暖かい、エネルギーを無駄にしないエコな家を作りたい」
- 「音、光、風といった自然の要素をシミュレーションして、居心地の良い空間を作りたい」
- 特徴: デザインの表面的なカッコよさよりも、人間の「快適さ」や「地球環境への配慮」を科学的データに基づいて追究したい人。
- なぜ向いている?: 「環境・設備」という建築の重要分野です。空調、照明、音響などの設備をシステムとして組み込み、カーボンニュートラル社会を実現する最先端のエンジニアリングが学べます。
2. 「建築学部」を冠する実力派7大学
近年、相次いで誕生・進化している「建築学部」。それぞれ全く異なるカラーを持つ7つの名門・注目大学を紹介します。
【東日本のパイオニア&実力派】
- ① 工学院大学(建築学部): 2011年、日本で初めて「建築学部」を誕生させたパイオニアです。新宿キャンパスという大都会がフィールド。「まちづくり学科」「建築学科」「建築デザイン学科」の3学科体制で、圧倒的な歴史と実績、そして一級建築士の極めて高い合格率を誇る、建築志望者にとっての憧れの舞台です。
- ② 芝浦工業大学(建築学部): 豊洲キャンパスに拠点を置く私立理系の雄。2017年に建築学部を開設しました。「APコース(先進的プロジェクトデザインコース)」「SAコース(空間・建築デザインコース)」「UAコース(都市・建築デザインコース)」の3コース制。都心の最先端の大規模開発からリノベーションまで、圧倒的な現場力と技術力を身につけます。
- ③ 神奈川大学(建築学部): 2022年4月に開設。横浜キャンパスを拠点とし、「建築学系」と「都市生活学系」の2学系を持っています。構造や環境などのハード面だけでなく、インテリアや住環境、コミュニティデザインといったソフト面(文系的アプローチ)にも非常に強く、多様な視点から「住まい」を考えられるのが特徴です。
- ④ 明星大学(建築学部): 2020年4月に新設された、東京・日野キャンパスの学部です。「建築のチカラ」で課題解決に挑み、そこに住み、集う人たちにとって最適な建築環境を創り出すことができるプロフェッショナルを育成します。
【西日本を牽引する総合大学&実学の雄】
- ⑤ 金沢工業大学(建築学部): 「教育付加価値日本一」と言われる金沢工業大学。「建築デザインコース」「建築エンジニアリングコース」の2コース制です。建築のデザイン・まちづくりから構造・環境までカバーしています。卒業後は、大学院への進学他、建築設計事務所、住宅会社、総合建設会社、公務員(建築職)などへの道が開かれています。
- ⑥ 近畿大学(建築学部): 西日本で長らく唯一の「建築学部」として圧倒的な存在感を放ってきた名門です。大阪のキャンパスを拠点に、「建築工学」「建築デザイン」「住宅建築」「企画マネジメント」の4専攻に分かれます。技術だけでなく、不動産やマネジメントまで「建物をどう運用するか」というビジネス視点も学べるのが強みです。
- ⑦ 関西学院大学(建築学部): 2021年、神戸三田キャンパスに新設。「デザインとマネジメント」「工学と人文社会科学」「グローバルとフィールド」の各分野に軸足を置いた学びが特徴的です。
3. 総合型選抜で「建築学部」を狙う戦略
建築学部の総合型選抜(AO入試)において、「安藤忠雄さんの建築が好きです」「綺麗な家を建てたいです」といった「感想」や「憧れ」だけでは通用しません。
合格する志望理由の鉄則: 「私は、祖父母が住む地方都市における『急増する空き家問題』を解決したいです。単に古い家を壊すのではなく、既存の木造建築の構造を活かしつつ(構造)、テレワーク移住者のためのシェアオフィスと地域住民のカフェを兼ねた複合空間へとリノベーション(意匠・都市計画)したいと考えています。貴学の〇〇研究室で歴史的建造物の再生とコミュニティデザインを同時に学び、このアイデアを社会実装したいです」
重要なのは、「具体的な社会課題(空き家、災害、環境問題など)」を挙げ、それを「建築という『空間の力』を使ってどう解決するか」を提案することです。 ポートフォリオ(図面や模型、デッサンなどの作品集)の提出が求められることも多いため、高校時代から「手を動かしてモノを作る」実績づくりが不可欠です。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
建築学部は、徹夜で模型を作り、図面を引き直す過酷な日々が待っている「体力と知力の総合格闘技」です。しかし、自分の頭の中にしかなかったアイデアが、何十年もそこに立ち続ける「本物の建物」として完成した時の感動は、他のどの学部でも味わえない究極の喜びです。
今回紹介した7大学の中で、あなたが直感的に「こんな環境で学んでみたい」と思った大学やキーワード(まちづくり、環境、リノベーションなど)はありましたか? もしよろしければ、あなたが今気になっている「街の風景」や「好きな建物」を教えてください。そこから、志望理由書やポートフォリオのテーマの種を一緒に見つけていきましょう!
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
東京大学、慶應義塾大学のダブル合格者を輩出!
実力と人間性を兼備した指名の絶えない人気講師。
【略歴】学士(文学)お茶の水女子大学
群馬県出身。大学卒業後、私立高校に入職。その間、進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など高校の教育現場に押し寄せる変化にいち早く対応。
東京大学、慶應義塾大学SFCのダブル合格者を輩出するなど、最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取るほどの人気講師となっている。
趣味特技は、散歩、読書。


