【学部選び】「教育人間科学部」に向いている人って?教科書よりも“人間”を深く学ぶ!青学・帝京科学大を紹介

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

「教育学部」と「教育人間科学部」。 名前に「人間科学」という言葉が追加されるだけで、学びの対象は「学校の教室」から「人間の心と社会のすべて」へと大きく広がります。

従来の教育学部が「どうやって教科を教えるか(How to teach)」という教員養成に重きを置くのに対し、教育人間科学部は「そもそも人間はどう発達し、なぜ悩み、どうすれば幸せに生きられるのか」という、より根源的な人間の理解(心理学や社会学、環境学)をベースにしています。

「学校の先生になりたいけれど、教科書を教えるだけでなく、子どもの『心』まで深く理解できる先生になりたい」。 あるいは「学校という枠にとらわれず、社会教育や心理カウンセリングの道に進みたい」。 そんなあなたに最適な学部です。

今回は、KOSSUN教育ラボの視点から、「教育人間科学部に向いている人の3つの特徴」と、「独自のアプローチを持つ青山学院大・帝京科学大」について徹底解説します。

いじめ、不登校、発達障害、あるいは大人の生きづらさ……。現代の教育課題は、もはや「良い授業」をするだけでは解決できません。 だからこそ、教育学に「心理学」や「生命科学」「社会学」を掛け合わせた「教育人間科学」の視点が今、強烈に求められています。

では、具体的にどんな人がこの奥深い学部に向いているのでしょうか?

1. 教育人間科学部に向いている「3つのタイプ」

タイプA:心に寄り添う「伴走型エデュケーター」

  • 「勉強を教えること以上に、子どもの悩みを聞いたり、クラスの人間関係を良くしたりすることに興味がある」
  • 「『なぜこの子は落ち着きがないのか?』といった行動の裏側にある心理的背景を知りたい」
  • 特徴: 教科の専門知識(算数や国語など)よりも、発達心理学や教育社会学をベースにして、子どもの「心の安全基地」になれる指導者を目指す人。
  • なぜ向いている?: 教育手法だけでなく、カウンセリングマインドや特別支援教育の視点を深く学ぶことができるため、現代の多様な子どもたちに柔軟に対応できるプロになれます。

タイプB:心の謎を解き明かす「心理・発達の探求者」

  • 「学校の先生になりたいわけではないが、『人間の心』がどう成長し、どう傷つくのかを専門的に学びたい」
  • 「将来は公認心理師や臨床心理士などの資格を取り、スクールカウンセラーや病院で働きたい」
  • 特徴: 「教育(教える)」という枠を超え、人間そのものを科学的に分析し、生きづらさを抱える人を支援する「心理職(ヒューマンケア)」に強い関心がある人。
  • なぜ向いている?: 多くの教育人間科学部には「心理学科」や心理学専攻が設置されており、教育学部でありながら高度な臨床心理学の研究に没頭できるからです。

タイプC:体験と環境で人を育てる「ライフ・ファシリテーター」

  • 「教室に座ってノートを取るより、自然の中でのキャンプや、動物とのふれあいを通した『体験学習』のほうが人は育つと思う」
  • 「学校だけでなく、地域社会や博物館、企業研修など、あらゆる場所を『学びの場』にデザインしたい」
  • 特徴: 知識の詰め込みを嫌い、人間を取り巻く「環境(自然・社会・文化)」を最大限に活用して、人の感性や生きる力を引き出したい人。
  • なぜ向いている?: 教育人間科学部は、野外教育や社会教育、あるいは生命科学と結びついた独自の体験型カリキュラムを持つことが多く、既存の学校制度にとらわれない教育手法を学べるからです。

2. アプローチが全く異なる2つの「教育人間科学」

同じ学部名でも、大学が持つ建学の精神やキャンパス環境によって、学びのカラーは180度異なります。都市型と自然環境型、対照的な2大学を紹介します。

① 青山学院大学(教育人間科学部)

  • 特徴: 東京のど真ん中、青山キャンパスに拠点を置く、人間理解と心理学の最高峰の一つです。
  • ポイント:
    • 「教育」と「心理」の双璧: 「教育学科」と「心理学科」の2学科体制です。キリスト教ヒューマニズムに基づき、「他者のために生きる」人材を育成します。
    • 臨床心理学の圧倒的強さ: 特に心理学科は、臨床心理学の分野で日本トップクラスの伝統と実績を誇ります。高度な実践教育が行われ、公認心理師を目指す学生にとって憧れの環境です。
    • 多様な進路: 教員になる学生も多いですが、教育学科であっても一般企業(人事、教育産業、メディアなど)へ就職し、社会全体を教育のフィールドとして捉える学生が多いのが青学の大きな特徴です。

② 帝京科学大学(教育人間科学部)

  • 特徴: 「いのちをまなぶ」を建学の精神に掲げ、自然や動物との関わりを通して教育を科学する、非常にユニークな理系総合大学の文系学部です。
  • ポイント:
    • 自然と命から学ぶ3学科: 千住キャンパスと東京西キャンパス(山梨県)にまたがり、「幼児保育学科」「こども学科」「学校教育学科」を設置しています。
    • 圧倒的な「体験型」教育: 最大の特徴は、豊かな自然環境(特に東京西キャンパス)をフル活用した教育です。身近な動植物や自然を教育に活用する手法や、「アニマルセラピー」の視点など、生命科学に強い大学ならではの「体験を通して生きる力を育む」超・実践的な指導力が鍛えられます。
    • 現場密着の指導力: 少人数教育を徹底しており、実際に地域の子どもたちとふれあう機会が極めて豊富です。「子どもが好き」という純粋な思いを、科学的な知識と確かな指導技術へと昇華させてくれます。

3. 総合型選抜で「教育人間科学部」を狙う戦略

教育人間科学部の総合型選抜(AO入試)において、「子どもが好きです」「恩師のような先生になりたいです」という、従来の教育学部で語られがちな「熱意だけのアピール」では、他者と差別化できません。

合格する志望理由の鉄則: 「私は、増え続ける『子どもの自己肯定感の低下』という課題を解決したいです。単に褒めるだけの指導では不十分であり、その背景にある心理的メカニズムの理解(心理・人間科学)が必要です。貴学の〇〇学科で発達心理学とカウンセリング技法を体系的に学び、つまずきを抱える子どもたちの心のSOSを科学的な根拠に基づいてキャッチし、教室を心理的安全性のある空間にデザインできる教員(あるいは心理士)になりたいです」

重要なのは、「教育課題(不登校、発達障害、いじめなど)」に対して、精神論ではなく「心理学、社会学、あるいは自然体験などの『科学的・客観的なアプローチ(人間科学)』を用いてどう解決するか」を論理的に語ることです。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

教育人間科学部は、「教える技術」を身につける前に、まず「目の前にいる人間(子ども)を、どこまでも深く、優しく理解する」ための学部です。 子どもたちの笑顔の裏にあるSOSに気づき、心と社会の仕組みからアプローチできる大人は、これからの時代、学校の内外を問わず絶対に必要とされます。

今回紹介した2大学は、「青山学院大=高度な心理学と都市型の社会教育」「帝京科学大=自然・生命とのふれあいを通した実践教育」と、明確にアプローチが異なります。 あなたは、将来子どもたちや悩みを抱える人と関わる際、「カウンセリングなどの心理的アプローチ」と「自然や遊びを通した体験的アプローチ」、どちらの武器を手に入れたいですか?

もしよろしければ、あなたの直感的な興味を教えてください。その方向性に合わせて、総合型選抜の武器になる「あなた独自の教育・心理の探求テーマ」を一緒に見つけていきましょう!

KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。

受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。

※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。