【学部選び】「文学部」に向いている人って?読書好きだけじゃもったいない!「人間」を究める名門7大学を紹介

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

「文学部=就職に不利」 「小説を読むのが好きな人が行くところでしょ?」

もしあなたがそんなイメージを持っているなら、これからのAI時代に最も武器になる「最強の学問」を見落としているかもしれません。

文学部は、単に本を読む学部ではありません。文学、歴史、哲学、心理学、社会学などを通じて、「人間とは何か」「私たちはどこから来て、どこへ行くのか」という根源的な問いを解き明かす学部です。 答えのない時代だからこそ、人間の本質を見抜く「教養(人文学)」の価値が世界中のビジネスリーダーからも再評価されています。

今回は、KOSSUN教育ラボの視点から、「文学部に向いている人の3つの特徴」と、「日本の人文学を牽引する名門7大学」について解説します。

経済学部がお金を、法学部がルールを扱うなら、文学部が扱うのは「人間の営みすべて」です。 数百年、数千年前のテキストや遺跡から、現代のポップカルチャー、さらには人間の心の奥底まで。

「すぐには役に立たないかもしれないけれど、一生の土台になる思考力」を鍛えるこの学部に、向いているのはどんな人でしょうか?

1. 文学部に向いている「3つのタイプ」

タイプA:物事の「ルーツ」を知りたくなる探求者

  • 「今の当たり前は、いつから当たり前になったんだろう?」と疑問に思う。
  • 「表面的なニュースより、その背景にある歴史的経緯が気になる」
  • 特徴: 過去のデータ(史料や文献)を掘り起こし、現代の課題を長い時間軸で捉え直す歴史的思考力がある人。
  • なぜ向いている?: 史学(日本史・世界史・考古学など)や哲学に向いています。膨大な資料を読み解き、「なぜそうなったのか」を論理的に再構築する根気強さが活かされます。

タイプB:言葉の「ニュアンス」にこだわる表現者

  • 「このセリフ、別の言葉に言い換えると意味が変わってしまう」
  • 「外国語を翻訳する時、その国の文化背景まで気になってしまう」
  • 特徴: 言葉が持つ力に敏感で、行間を読み解く力(読解力)に優れている人。
  • なぜ向いている?: 文学(国文・英文・仏文など)や言語学に向いています。文学研究は単なる感想文ではありません。言葉というツールを使って、当時の社会の空気や作者の思想を客観的に解剖する科学的な作業です。

タイプC:人間の「心」と「社会」を観察したいプロファイラー

  • 「人がなぜそんな行動をとるのか、心理的なメカニズムが知りたい」
  • 「集団になると人が変わる現象(同調圧力など)に興味がある」
  • 特徴: 人間の内面や、人と人との関係性に強い関心を持つ人。
  • なぜ向いている?: 多くの文学部には「心理学」や「社会学」「教育学」が含まれます(行動科学系)。実験やアンケート調査を用いて、人間の心を科学的にアプローチしたい人に最適です。

2. 「文学部」のある代表的な7大学を紹介

文学部は、大学の歴史と伝統が最も色濃く反映される学部です。それぞれの「カラー」を見ていきましょう。

① 東京大学(文学部)

  • 特徴: 日本の人文学の最高峰。「思想文化」「歴史文化」「言語文化」「行動文化」の4学科(27専修課程)を擁します。
  • ポイント: 「圧倒的な専門性の深さ」が特徴です。世界中のあらゆる言語、歴史、思想の専門家が揃っており、「東大の文学部にない人文学の研究分野はない」と言われるほど。3年次への進学振り分けで、自分の本当に極めたい超専門領域に進むことができます。

② 京都大学(文学部)

  • 特徴: 「京都学派」と呼ばれる独自の哲学・思想を生み出した、自由と独創の学府。
  • ポイント:「対話」と「思索」を重んじるカルチャーです。教員と学生の距離が近く、学問の枠にとらわれない自由な研究が許されます。哲学や歴史学はもちろん、霊長類学などの理系領域と交差するようなユニークな研究風土があります。

③ 東北大学(文学部)

  • 特徴: 仙台の豊かな自然の中にあり、「研究第一主義」の伝統を受け継ぐ人文社会学科(1学科制)。
  • ポイント: 文学や歴史学などの伝統的な学問に加え、「心理学」や「社会学」「行動科学」などの実証的(データや実験に基づく)アプローチに非常に強いのが特徴です。人間の行動を科学的に解明したい人にぴったりです。

④ 早稲田大学(文学部)

  • 特徴: 日本の近代文学を牽引してきた「早稲田文学」の牙城。18コースという圧倒的な多様性を誇ります。
  • ポイント: 伝統的な文学・史学だけでなく、「演劇映像コース」や「美術史コース」など、文化・芸術分野に圧倒的な強みがあります。マスコミ、出版、エンタメ業界へのネットワークは日本最強クラスで、クリエイティブな熱気に満ちています。(※兄弟学部である「文化構想学部」も要チェックです!)

⑤ 慶應義塾大学(文学部)

  • 特徴: 「学問のすゝめ」の精神を継ぐ、実学と人文学の融合。1学科17専攻という体制です。
  • ポイント: 1年次は全員が幅広く学び、2年次から専攻に分かれます。文学や歴史だけでなく、「人間科学(心理学・社会学など)」や「図書館・情報学」といった、社会で直接活かせる実践的な専攻が充実しているのが慶應文学部のユニークな点です。

⑥ 上智大学(文学部)

  • 特徴: カトリック・ヒューマニズムの精神に基づく、国際色豊かな文学部。
  • ポイント: 哲学科、史学科、国文学科に加え、英文、ドイツ文学、フランス文学と「外国語と異文化」に強いのが特徴です。また、「新聞学科」というメディア・ジャーナリズムに特化した全国でも珍しい学科を持ち、国際報道やメディア論を学びたい学生に大人気です。

⑦ 明治大学(文学部)

  • 特徴: 「個を強くする」明治大学の、人間探究の拠点。「文学科」「史学地理学科」「心理社会学科」の3学科制。
  • ポイント: 「文芸メディア専攻」や「演劇学専攻」「臨床心理学専攻」など、学生の「やりたい!」に直結する現代的な専攻が魅力です。フィールドワークや実践的な演習が多く、ただ机に座って本を読むだけでなく、社会と接続するアクティブな人文学を学べます。

3. 総合型選抜で「文学部」を狙う戦略

文学部の志望理由書で、最もやってはいけないのが「読書感想文」を書いてしまうことです。

  • × 読者の視点(NG):「私は夏目漱石の『こころ』を読んで感動しました。だから貴学で日本文学を学びたいです。」
  • ○ 研究者の視点(OK):「私は夏目漱石の作品群を通じて、明治期の近代化が日本人の『自己(アイデンティティ)』に与えた影響を分析したいです。現代のSNS社会における『孤独』のルーツを、文学研究の視点から解き明かすために貴学を志望します。」

大学は「ファン」を求めているのではなく、「研究者」の卵を求めています。「その作品(または歴史的事件)を分析することで、現代社会のどんな課題や人間の本質を明らかにしたいのか?」という、学問としての「問い」を立てることが絶対条件です。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

文学部は、すぐに役立つ「マニュアル」は教えてくれません。しかし、時代が変わっても決して古びない「人間を見る目」を養ってくれます。 AIが文章を書き、効率化が極まる時代だからこそ、文学部で培う「人間への深い理解」は、誰にも奪われない一生の武器になります。

「自分の好きな作家を、どうやって『研究テーマ』に昇華させればいい?」 「歴史学と社会学、アプローチの違いがよく分からない」

そんな悩みがあれば、KOSSUN教育ラボにご相談ください。あなたの「好き」という純粋な気持ちを、大学教授を唸らせる「研究計画」へと磨き上げましょう!

KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。