【学部選び】「獣医学部」に向いている人って?動物好きだけじゃ務まらない!命と向き合うプロを育てる7大学を紹介

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

「獣医さん=動物のお医者さん」 もちろん正解です。でも、それだけではありません。

獣医学部は、「動物・人・環境」の健康を一つとして守る(ワンヘルス)、地球規模の使命を持った学部です。

狂犬病や鳥インフルエンザなどの感染症と戦う「防疫官」も、食肉の安全を守る「公衆衛生獣医師」も、すべて獣医学部の出身者です。

今回は、KOSSUN教育ラボの視点から、「獣医学部に向いている人の3つの特徴」と、「日本の獣医教育を牽引する7大学」について解説します。

医学部並みの超難関と言われる獣医学部。 「犬や猫が好きだから」という理由だけで目指すと、入学後の解剖実習や、産業動物(牛・豚など)の現実にショックを受けるかもしれません。

獣医学部で求められるのは、動物への愛に加え、「科学的な冷静さ」と「社会への責任感」です。

では、具体的にどんな人がこの道に向いているのでしょうか?

1. 獣医学部に向いている「3つのタイプ」

タイプA:命の重さを背負える「リアリスト(現実主義者)」

  • 「『かわいい』だけじゃ動物は救えないと分かっている」
  • 「家畜の出産や、安楽死の現場でも、逃げずに直視できる」
  • 特徴: 感情に流されず、医学的な判断を下せる精神的なタフさがある人。
  • なぜ向いている?: 獣医療には「経済動物(家畜)」の側面があります。病気の牛を治療するか、コストを考えて殺処分するか。厳しい決断を迫られる場面で、プロとしての強さが求められます。

タイプB:見えない敵と戦う「公衆衛生の守護者」

  • 「鳥インフルエンザやエボラ出血熱などのニュースに関心がある」
  • 「食品の安全や、感染症対策の仕組みを作りたい」
  • 特徴: 個体の治療だけでなく、集団や社会全体の健康を守りたい人。
  • なぜ向いている?: 「人獣共通感染症(ズーノーシス)」の専門家になれます。空港の検疫所や保健所で働く獣医師は、パンデミックの最前線で私たちを守っています。

タイプC:言葉なき声を聴く「観察のプロ」

  • 「ペットの少しの変化(歩き方や食欲)にすぐ気づく」
  • 「飼い主さんの不安な気持ちを察して、言葉を選べる」
  • 特徴: 動物の様子を細かく観察でき、かつ人間(飼い主・畜産農家)とのコミュニケーションが得意な人。
  • なぜ向いている?: 獣医は「動物語」が話せません。だからこそ、観察力が命です。そして、治療方針を決めるのは人間(飼い主)。高い対人スキルも必須です。

2. 「獣医学部」のある代表的な7大学を紹介

獣医学部がある大学は日本に17校しかありません。その中でも特徴的な7校を紹介します。

① 北海道大学(獣医学部)

  • 特徴: 日本の獣医学の最高峰。1952年に創設され、2027年に75周年を迎えます。「人獣共通感染症国際共同研究所」を擁し、感染症研究の世界的な拠点です。
  • ポイント: 「研究の北大」として、臨床だけでなく、基礎研究者や行政官を多く輩出しています。キャンパス内に動物病院や牧場があり、圧倒的なスケールで学べます。

② 帯広畜産大学(畜産学部 )

  • 特徴: 十勝平野という「日本の食料基地」のど真ん中にあります。
  • ポイント: 牛や馬などの「大動物(産業動物)」臨床を学ぶには日本最強の環境です。広大な農場で、朝から晩まで動物と触れ合いながら、実践的な技術を叩き込まれます。

③ 岩手大学(農学部 共同獣医学科)

  • 特徴: 東京農工大学と連携した「共同獣医学科」というシステムを採用し、両大学の強みを活かした教育を行っています。
  • ポイント: 東北の豊かな自然の中で、産業動物臨床や野生動物保護にも力を入れています。「伴侶動物(ペット)」と「産業動物」のバランスが良く、地域医療に根ざした教育が魅力です。

④ 大阪公立大学(獣医学部)

  • 特徴: 旧・大阪府立大学。大都市圏にある唯一の公立獣医学部です。
  • ポイント: 「都市型獣医療」の最先端。高度な医療機器を備えた附属動物病院があり、がん治療や再生医療など、ペットの高度医療(二次診療)を深く学べます。

⑤ 酪農学園大学(獣医学群)

  • 特徴: 北海道・江別市にあり、その名の通り「酪農」に特化した私立大学。
  • ポイント: 「牛の獣医さん」になりたいならここ。乳牛・肉牛の群管理(ハードヘルス)に強く、日本の食卓を支える現場力が身につきます。

⑥ 麻布大学(獣医学部)

  • 特徴: 神奈川県にあり、首都圏からのアクセスも良好。私立獣医大の人気校です。
  • ポイント: 国内の獣医系大学最多となる約40研究室を学部に設置。

⑦ 北里大学(獣医学部)

  • 特徴: 十和田キャンパスに「獣医学科」「動物資源科学科」、相模原キャンパスに「グリーン環境創成科学科」が設置されています。1年次は相模原キャンパスで、2年次以降(生物環境科学科以外)は十和田キャンパスで学びます。
  • ポイント: 「動物生命科学」を主軸にした幅広いテーマを扱っています。過去20年間の獣医師国家試験の平均合格率は、私立5獣医系大学中第1位の実績があります。

3. 総合型選抜で「獣医学部」を狙う戦略

獣医学部は偏差値が高く、一般入試は超激戦です。総合型選抜を狙うなら、「ワンヘルス(One Health)」の視点が不可欠です。

合格する志望理由の鉄則: 「私は単に動物を救いたいのではありません。野生動物と家畜の接触による『感染症リスク』を減らすために、貴学で公衆衛生学を学び、人間社会と動物の安全な境界線を守る獣医師になりたいです」

このように、「社会課題(感染症、食料問題、殺処分)」と獣医学を結びつける視座の高さが求められます。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

獣医師免許は、動物の命だけでなく、人間の暮らしも守る「盾」になります。

6年間の厳しい勉強と実習を乗り越える覚悟があるなら、これほどやりがいのある仕事はありません。

「大動物と小動物、どっちに進むか迷っている」 「北海道の大学と、都心の大学、自分に合っているのは?」

獣医学部は大学ごとの個性が強いです。迷ったら、KOSSUN教育ラボにご相談ください。あなたの夢を、合格へと繋ぐお手伝いをします!

KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。