
【学部選び】「総合人間科学部」に向いている人って?“思いやり”を科学と制度に変える!上智大を紹介
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
「人間科学」に「総合」という二文字がつくと、学問のスケールと方向性はどのように変わるのでしょうか?
最大のキーワードは「他者のために」です。 人間を単なる研究対象として客観的に分析するだけでなく、「困難を抱える人々にどう寄り添い、より良い社会(仕組み)をどう創り出していくか」という実践的な倫理観が強く求められます。
心理学、社会学、教育学、福祉、そして医療(看護)。これらを横断し、「人間の尊厳」を守るためのプロフェッショナルを目指す場所。
今回は、KOSSUN教育ラボの視点から、「総合人間科学部に向いている人の3つの特徴」と、「この分野を象徴する上智大学・尚絅学院大学」について解説します。
総合人間科学部は、「優しい」だけでは務まりません。 目の前の困っている人を助けたいという情熱を持ちながら、それを実現するための「科学的根拠」と「政策・制度」を冷静に学ぶ頭脳が必要です。
では、具体的にどんな人がこの学際的で実践的な学部に向いているのでしょうか?
1. 総合人間科学部に向いている「3つのタイプ」
タイプA:理不尽な社会を変えたい「ソーシャル・イノベーター」
- 「ニュースで貧困や虐待の問題を見ると、胸が締め付けられ、何か行動を起こしたくなる」
- 「ボランティア活動に参加した際、『そもそも、なぜこの問題が起きる仕組みになっているのか』と社会構造に疑問を持った」
- 特徴: 個人の悩みは「社会の歪み」から生まれていると考え、多様な人々と関わりながら根本的な解決策を探りたい人。
- なぜ向いている?: この学部では社会学や社会福祉学を学びます。問題を個人の責任にせず、多様な価値観が共存できる「新しい社会制度」をデザインする力が養われます。
タイプB:心と身体の両面から寄り添う「ヒューマン・ケアの実践者」
- 「教育や心理カウンセリングだけでなく、医療や福祉の知識もトータルで持ちたい」
- 「将来は、学校や病院、地域社会など、リアルな『現場』で人を直接支える仕事がしたい」
- 特徴: 机上の空論ではなく、生身の人間と向き合う「臨床」の現場に強い関心がある人。
- なぜ向いている?: 心理学、教育学、看護学などが一つの学部に集約されているため、人間の心身の痛みを多角的に理解し、高度な専門的対人援助スキルを身につけることができます。
タイプC:データと政策で人を救う「ポリシー・メイカー」
- 「『気合』や『感情』ではなく、正しいデータや科学的アプローチで人を支援したい」
- 「国や自治体の福祉政策・教育制度を、もっと現場に即したものにアップデートしたい」
- 特徴: 「思いやり」だけでは人は救えないと理解し、政策、運営管理、マネジメントなどの「社会を動かすロジック」を学びたい人。
- なぜ向いている?: 「科学の知」と「臨床の知」に加えて、現場をどう組織し運営するかという「政策・運営の知(ポリシー・マネジメント)」を体系的に学べるためです。
2. 「総合人間科学」の精神を体現する上智大学
特徴: この分野の最高峰であり、上智大学の看板学部の一つ。「教育学科」「心理学科」「社会学科」「社会福祉学科」「看護学科」の5学科で構成されています。
- ポイント:
- 「3つの知」の融合: 論理的基盤である「ヒューマン・サイエンス(科学の知)」、現場での実践力である「ヒューマン・ケア(臨床の知)」、そして制度を創る「ポリシー・マネジメント(政策・運営の知)」の3本柱で学びます。
- 「For Others, with Others」: キリスト教ヒューマニズムに基づき、「人間の尊厳」を守るソーシャル・イノベーションの担い手を育成します。異なる学科の学生が同じキャンパスで交わり、多角的な視点を養えるのが最大の強みです。
3. 総合型選抜で「総合人間科学部」を狙う戦略
総合人間科学部の入試(特に上智大学の公募推薦など)では、「ボランティアが好きで、優しい性格です」という感情論のアピールは一切通用しません。
合格する志望理由の鉄則: 「私は、ヤングケアラーの孤立問題(課題)に関心があります。現状の支援は当事者の『声』に依存しており、行政のセーフティネットから漏れています。これを解決するには、彼らの深層心理を理解する『心理学的ケア』と、学校や地域を巻き込んだ『社会福祉制度の再設計』の両輪が不可欠です。貴学の領域横断的な学びを通じて、人間の尊厳を守る包括的な支援システムを構築したいです」
重要なのは、「『思いやり(感情)』を『政策・制度(システム)』へと昇華させる視点」です。 ミクロな視点(一人の心をどう救うか)と、マクロな視点(社会の仕組みをどう変えるか)を行き来できる思考力をアピールしてください。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
総合人間科学部は、時に目を背けたくなるような社会の「理不尽」や「痛み」の最前線に立ち、それでもなお「人間の可能性」を信じて知恵を絞る、非常にタフで温かい学部です。
「上智大学の5学科の中で、自分の関心に一番合っているのはどこだろう?」 「ボランティアの経験を、どう学術的な志望理由に落とし込めばいい?」
高い志を持つからこそ、言語化のハードルも高くなります。迷ったら、KOSSUN教育ラボにご相談ください。あなたの「誰かを助けたい」という純粋な思いを、大学教授を唸らせる最強の志望理由書へと磨き上げましょう!
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
東京大学、慶應義塾大学のダブル合格者を輩出!
実力と人間性を兼備した指名の絶えない人気講師。
【略歴】学士(文学)お茶の水女子大学
群馬県出身。大学卒業後、私立高校に入職。その間、進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など高校の教育現場に押し寄せる変化にいち早く対応。
東京大学、慶應義塾大学SFCのダブル合格者を輩出するなど、最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取るほどの人気講師となっている。
趣味特技は、散歩、読書。

