
- 1. 【小論文対策】AIは敵か、味方か? 専門塾が教えるAI活用術と「絶対NG」な使い方
- 1.1. AIは「優秀なパートナー」になる!賢い活用法
- 1.1.1. 1. アイデアの「壁打ち」相手にする
- 1.1.2. 2. 多角的な視点を手に入れる
- 1.1.3. 3. 構成案の「たたき台」を作ってもらう
- 1.2. なぜAIに「お任せ」は絶対ダメなのか?重大な3つの落とし穴
- 1.2.1. 落とし穴①:あなたの「思考」がゼロになる(=面接で必ずバレる)
- 1.2.2. 落とし穴②:AIは「それらしい嘘」をつく(ファクトエラー)
- 1.2.3. 落とし穴③:著作権侵害・不正行為のリスク
- 1.3. KOSSUN教育ラボからのメッセージ
【小論文対策】AIは敵か、味方か? 専門塾が教えるAI活用術と「絶対NG」な使い方
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
「小論文のテーマが難しくて、何を書けばいいか分からない…」 「AIにテーマを入れたら、すごい答えが返ってきた!これ、そのまま使えないかな?」
総合型選抜(AO入試)の小論文対策で、ChatGPTをはじめとする生成AIの活用を考える受験生は非常に多いです。確かに、AIは非常に高性能で、一見すると完璧な文章を瞬時に作り出してくれます。
しかし、結論から言います。 AIに小論文を「お任せ」するのは絶対にNGです。 それは不正行為である以前に、あなたの合格可能性をゼロにします。
一方で、AIを「優秀なパートナー」として正しく活用するなら、これ以上ない「思考の壁打ち相手」になります。この記事では、AIを小論文対策の最強の味方にする方法と、絶対にやってはいけない危険な落とし穴について、専門塾の視点から徹底的に解説します。
AIは「優秀なパートナー」になる!賢い活用法
AIは「あなたの代わりに考える」ものではなく、「あなたの思考を深め、広げる」ための道具です。準備段階で、最強のブレインストーミング相手として活用しましょう。
1. アイデアの「壁打ち」相手にする
自分一人では考えが堂々巡りになるとき、AIは新しい視点をくれます。
- (NG例)「『少子化対策』の小論文を書いて」
- (OK例)「『少子化対策』というテーマについて、経済的支援以外のユニークな論点を5つ挙げてください」
- (OK例)「『育児とキャリアの両立』について、スウェーデンの事例を教えてください」
2. 多角的な視点を手に入れる
小論文では、自分の意見だけでなく、反対意見への配慮も重要です。
- (OK例)「『ベーシックインカム導入』に賛成する主な論拠を3つ教えて」
- (OK例)「では、ベーシックインカムに反対する主な論拠と、それに対する反論を教えて」
3. 構成案の「たたき台」を作ってもらう
どう書き出せばいいか分からない時、AIは論理の「型」を示してくれます。
- (OK例)「『AIと雇用の関係』について、序論・本論・結論の3部構成で小論文の構成案を作成してください」
- (OK例)「私の主張は『AIは人間の仕事を奪うのではなく、新しい仕事を生み出す』です。この主張をサポートするための根拠を3つの側面から提案してください」
なぜAIに「お任せ」は絶対ダメなのか?重大な3つの落とし穴
AIが生成した文章をそのまま、あるいは少し手直して提出することは、絶対にやってはいけません。それはあなたの合格を遠ざける、非常に危険な行為です。
落とし穴①:あなたの「思考」がゼロになる(=面接で必ずバレる)
総合型選抜で大学が見ているのは、文章の上手さではなく、「あなたの思考のプロセス」と「人間性」です。AIが書いた文章には、あなたの悩み、葛藤、経験、情熱は一切含まれていません。
そして、その薄っぺらさは、二次選考の面接(口頭試問)で100%バレます。 面接官は、あなたが提出した小論文を読み、「なぜ、あなたはここでこう考えたのですか?」と深く掘り下げてきます。
面接官:「この部分のデータについて、もう少し詳しく説明してくれますか?」
あなた:「……(AIが書いたので分からない)」
こうなれば、その時点で不合格は確定です。
落とし穴②:AIは「それらしい嘘」をつく(ファクトエラー)
AIは、インターネット上の膨大な情報を学習していますが、その情報が正しいかどうかを完璧に判断することはできません。時には、存在しないデータや、間違った事実を、さも本当であるかのように生成します(ハルシネーション)。
小論文において、事実誤認(ファクトエラー)は致命的な減点対象です。AIの情報を鵜呑みにすることは、時限爆弾を答案に仕込むようなものです。
落とし穴③:著作権侵害・不正行為のリスク
AIが生成した文章が、インターネット上の誰かの記事や論文を無断でコピー&ペースト(剽窃・コピペ)している可能性は常にあります。これは重大な著作権侵害にあたります。
大学側もAI検出ツールを導入し、対策を強化しています。AIによる作成が発覚した場合、不正行為とみなされ、合格が取り消されるのは当然です。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
AIは、あなたの思考を助ける「優秀なアシスタント」にはなりますが、あなたの代わりに「思考する」ことはできません。
AIとのブレインストーミングで得たアイデアや論点を、あなた自身の経験や価値観と結びつけ、自分だけの言葉で再構築する作業こそが、本当の小論文対策です。
AIを賢く使いこなし、最後はあなたにしか書けない、熱意のこもった小論文を書き上げてください。
もし、AIとの付き合い方や、自分の考えを文章にする方法に悩んだら、いつでも私たちKOSSUN教育ラボにご相談ください。あなたの挑戦を、心から応援しています。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。難関大学を中心に、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。

