
【自己分析編】自己分析を深め、強みと問題意識を見つけるための必読書3選
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
「総合型選抜(AO入試)には自己分析が重要だと聞くけど、一体何をすればいいの?」 「自分の強みなんて、特に思いつかない…」 「どうすれば、志望理由書に書けるような『自分だけの物語』が見つかるの?」
総合型選抜の準備を始めた多くの受験生が、最初にぶつかる大きな壁。それが「自己分析」です。
しかし、安心してください。特別な経験や、全国大会レベルの実績は必要ありません。自己分析とは、あなたのこれまでの経験を丁寧に掘り起こし、そこに隠された「強み」と「問題意識」という宝物を発見する作業のことです。
この記事では、志望理由書の核となる「自分だけの物語」を見つけるための自己分析メソッドと、それを高校での「探究活動」に繋げる方法を、専門塾の視点から分かりやすく解説します。
なぜ自己分析が「すべての土台」なのか?
総合型選抜で大学が知りたいのは、あなたがどんな人間で、何を学び、将来どうなりたいのか、という一貫したストーリーです。そして、そのストーリーの主人公は、他の誰でもない「あなた自身」です。
自己分析は、その主人公のキャラクター設定を明確にするための、最も重要なプロセスです。
- 自分の「強み」がわかる → 自己PRの武器になる
- 自分の「興味・関心」がわかる → 学びたい学問分野が見つかる
- 自分の「問題意識」がわかる → 志望動機や、探究活動のテーマになる
この3つが明確になることで、あなたの志望理由書は、誰かの真似ではない、あなただけのオリジナルな物語として輝き始めるのです。
対策の第一歩は「自分を知る」ことから!必読書3選
では、どうすれば自己分析を深めることができるのか? いきなり自分史を書き始めるのも良いですが、まずは「自己分析とは何か」を正しく理解し、効率的な方法論を学ぶことが合格への近道です。
今回は、私たち専門塾が、初心者でも無理なく自己分析を始められる3冊を厳選しました。
1. 総合型選抜対策の「全体像」から自己分析を学ぶ

『世界一やさしい推薦・総合型選抜の授業』 (小杉 樹彦 著) おすすめ度:★★★★★
総合型選抜の対策全体の流れの中で、自己分析がどのような役割を果たすのかを理解するのに最適な一冊です。対話形式でサクサク読み進められるので、「そもそも、なぜ自己分析が必要なの?」という根本的な疑問から解消してくれます。
自己分析で発見した「強み」や「問題意識」を、どうやって志望理由書や面接、プレゼンテーションに活かしていくのか。
自己分析から合格までの一連の流れをイメージできるので、迷子になることなく最初のステップを踏み出せます。
2. 「自分らしさ」を言語化するプロの技術を学ぶ

『推薦入試のプロ×キャリアコンサルのプロが教える 自分らしさを見つける 総合・推薦入試 志望理由書』 (和田 圭史 眞下 みのり 著) おすすめ度:★★★★☆
「自分らしさ」とは何か、それをどうやって見つけ、言葉にしていくのか。推薦入試のプロと、キャリアコンサルのプロ、2つの視点から自己分析と志望理由書作成のノウハウを解説してくれる、非常に実践的な一冊です。
特に、「将来ビジョン分析」のパートは秀逸で、自分の興味・関心を、社会のどのような仕事や課題に繋げていけるのかを考えるための具体的なフレームワークが満載です。自己分析を、将来のキャリアプランまで見据えて深めたい人におすすめです。
3. 「エピソードがない」不安を解消する新しい視点

『あたらしい「自己分析」の教科書』 (安藤 健 著 / 曽和 利光 監修) おすすめ度:★★★★☆
「自己PRできるような特別なエピソードなんてない…」という多くの受験生が抱える不安を解決してくれるのがこの本です。「自己分析=すごい経験探し」という思い込みを覆し、「履修履歴」や「学び方」といった、誰もが持っている経験から「強み」を見つけ出すという、新しい視点を提供してくれます。
就職活動向けに書かれた本ですが、そのメソッドは総合型選抜にも完全に応用可能です。自分のこれまでの学習スタイルを振り返ることで、「自分はどんな学び方を得意とし、大学でどう活躍できるのか」という、説得力のある自己PRの材料を発見できるでしょう。
自己分析を探究活動へ繋げる方法
自己分析で自分の興味・関心や問題意識が見えてきたら、それを「探究活動」に繋げていきましょう。
- 問いを立てる: 「なぜ、地元商店街は衰退してしまったのだろう?」「なぜ、K-POPは世界で人気があるのだろう?」など、自分の興味から具体的な「問い」を立てます。
- 仮説を立てる: その問いに対して、自分なりの「仮の答え(仮説)」を考えてみます。
- 調査・分析する: 本や論文を読んだり、インタビューやアンケートを行ったりして、仮説を検証します。
- 考察・表現する: 調査結果を基に、自分なりの結論を導き出し、レポートやプレゼンテーションにまとめます。
この一連の探究活動のプロセスこそが、総合型選抜で最も評価される「主体的な学び」の実践であり、あなただけの物語をより豊かにする最高の経験となります。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
総合型選抜の準備は、自分自身と深く向き合う、長く、そして少し苦しい旅かもしれません。しかし、そのプロセスで得られる「自分だけの物語」は、大学合格はもちろん、その先の人生においてもあなたを支え続ける、かけがえのない財産になります。
今回ご紹介した3冊を道標に、まずは自分という未知の大陸を探検することから始めてみてください。
もし、自分一人では宝物が見つけられない、探検の仕方が分からないと感じたら、いつでも私たちKOSSUN教育ラボを頼ってください。あなたの挑戦を、心から応援しています。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。難関大学を中心に、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。