
【成城大学 総合型選抜】総合型選抜の全貌と合格戦略
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。「個性の尊重」を教育の中心に据え、学生一人ひとりと向き合う丁寧な教育で知られる成城大学。その理念を最も色濃く反映した入試が、「総合型選抜」です。
「成城の総合型選抜って、具体的に何が評価されるの?」 「学部ごとに選考方法が全然違うみたいで、対策がわからない…」
この記事では、そんな皆さんの疑問に答えるため、2026年度の入学者選抜ガイドブックを徹底的に分析。成城大学の総合型選抜の本質から、学部ごとの特徴、そして合格を掴むための具体的な戦略まで、詳しく解説していきます。
成城大学が求める人物像の核心:「潜在能力を秘めた個性的な人」
対策を始める前に、まず成城大学がこの入試でどのような学生を求めているのか、その根幹にあるコンセプトを理解することが不可欠です。
ガイドブックには、この選抜を「学力審査だけでは測れない、それぞれの専門分野の研究を深める潜在能力を秘めた個性的な人を選考する選抜」と明記されています 。
これは、単に成績が良いだけでなく、
- 特定の学問分野への強い探究心と情熱
- 主体的に課題を発見し、解決しようとする姿勢
- 自分だけのユニークな視点や経験
これらを持つ、未来のスペシャリストの原石を発掘したいという、大学からの強いメッセージです。総合型選抜は、あなたの個性とポテンシャルを最大限にアピールするための絶好の機会なのです。
あなたの強みはどれ?学部別「総合型選抜」3つのタイプ
成城大学の総合型選抜は、学部によって選考方法が大きく3つのタイプに分かれます。自分の強みがどのタイプで最も輝くか、見極めましょう。
1. 高度な学術的思考力が問われるタイプ(法学部)
- どんな人向け? 社会問題に対して深い関心を持ち、複雑な文章を粘り強く読み解き、論理的に思考することが得意な「知の探究者」タイプの人に向いています。
- 攻略のポイント 法学部の選抜は、一次試験から筆記試験が課されるなど、非常に学術的な能力が問われます 。
- 一次試験: 6,000〜10,000字程度の長文を90分で読み解き、読解力と表現力を示す筆記試験が中心です 。高度な集中力と情報処理能力が求められます。
- 二次試験: 特定のテーマに関する資料をその場で読み込み、分析し、それに基づいて面接官と議論する「資料分析力・表現力審査」が課されます 。思考の瞬発力と対話力が試される、まさに法学部らしい選抜です。
2. バランスと実践力が問われるタイプ(経済学部・社会イノベーション学部)
- どんな人向け? 明確な目標を持ち、高校時代の活動経験と学業をバランス良くアピールしたい人。そして、その経験を基に、社会の課題解決に貢献したいという意欲を持つ人に向いています。
- 攻略のポイント このタイプは、書類と二次試験の総合力で勝負します。
- 一次試験: 書類審査が中心です 。志望理由書や活動報告書で、あなたの経験と学びたいこと、将来のビジョンを一貫した物語として伝える構成力が重要です。社会イノベーション学部では、課題図書に基づく「論述審査」も課されます 。
- 二次試験: 小論文と個別面接が課されます 。経済学部の面接では、小論文の内容説明(プレゼン)も求められ 、あなたの考えを分かりやすく伝えるプレゼンテーション能力も評価されます。
3. 専門性と意欲が問われるタイプ(文芸学部)
- どんな人向け? 文学、文化、メディアなど、特定の専門分野への尽きることのない情熱を持ち、その分野で求められる特定のスキル(特に語学力)を持つ人に最適です。
- 攻略のポイント 出願資格の段階で、専門性への適性が問われるのが大きな特徴です。
- 出願資格: 英文学科やヨーロッパ文化学科では、英検®2級以上など、特定の外国語検定試験のスコアが必須となります 。まずはこの基準をクリアすることが大前提です。
- 一次試験: 書類審査のみで、あなたの専門分野への熱意が本物であるかが問われます 。
- 二次試験: 面接審査が中心となり 、志望理由や学習計画について深く掘り下げられます。なぜ成城大学のその学科でなければならないのか、情熱と論理をもって語る力が必要です。
戦略的アドバイス
この複雑でユニークな入試を突破するために、絶対に外せない戦略的ポイントを3つお伝えします。
二次試験は「対話」の場。準備と実践を怠らない 小論文も面接も、大学との「対話」です。独りよがりな文章や一方的なアピールではなく、課題の意図を正確に読み取り、面接官の質問に的確に応答する力が必要です。自信を持って臨むためには、専門家との実践的なトレーニングを重ねることが極めて有効です。
「学部ごとのゲーム」を理解する 法学部の筆記試験、経済学部のプレゼン、文芸学部の資格要件など、学部ごとに求められる能力は全く異なります。憧れの学部だけでなく、自分の強みが最も活かせる「ゲームのルール」を持った学部・学科を戦略的に選ぶことが、合格への第一歩です。
書類は「未来へのプレゼンテーション」と心得る 志望理由書や活動報告書は、過去の実績を報告するだけの書類ではありません。それらの経験を通じて、あなたが成城大学で何を学び、将来どのように社会に貢献できる人間になるのか、その未来像を大学にプレゼンテーションするための最も重要なツールです。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
成城大学の総合型選抜は、あなたの学力、経験、人間性、そして未来への情熱を、時間をかけて丁寧に見ようとしてくれる、まさに「顔が見える入試」です。
もし、「自分にどの学部・どのタイプが合っているのか分からない」「志望理由書や小論文の準備に不安がある」と感じたら、ぜひ一度私たちKOSSUN教育ラボにご相談ください。 私たちは、あなたの可能性を最大限に引き出す最適な入試戦略を、共に考え、設計するプロフェッショナルです。
あなたの挑戦を、心から応援しています。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
東京大学、慶應義塾大学のダブル合格者を輩出!
実力と人間性を兼備した指名の絶えない人気講師。
【略歴】学士(文学)お茶の水女子大学
群馬県出身。大学卒業後、私立高校に入職。その間、進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など高校の教育現場に押し寄せる変化にいち早く対応。
東京大学、慶應義塾大学SFCのダブル合格者を輩出するなど、最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取るほどの人気講師となっている。
趣味特技は、散歩、読書。