【現代文 勉強法】「センス」は捨てろ!「論理的読解」3つの鉄則

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

「現代文って、何を勉強すればいいのか分からない…」 「日本語だから読めるけど、点数が安定しない…」

多くの受験生が、現代文を「センス(感覚)」で解こうとしています。 しかし、断言します。現代文は「センス」ではありません。「ルール(論理)」のあるゲームです。

筆者の主張を正確に読み取り、論理的に解答を導き出す力は、一般選抜はもちろん、総合型選抜の「小論文」や「志望理由書」を書く上でも絶対に必要な土台となります。

この記事では、感覚任せの読み方を卒業し、安定して高得点を取るための「現代文 勉強法の鉄則」を3つのステップで解説します。


鉄則1:まずは「言葉の武器」を揃える(漢字・キーワード)

「日本語だからなんとなく分かる」は命取りです。 評論文には、日常会話では使わない独特の「キーワード(概念)」が頻出します。これらを知らないのは、ルールを知らずにスポーツをするのと同じです。

【やるべきこと】 単なる「漢字の書き取り」ではなく、「意味の理解」に重きを置いてください。

  • 重要語句の理解:
    • 「抽象」⇔「具体」
    • 「普遍」⇔「特殊」
    • 「形而上」⇔「形而下」
    • 「アイデンティティ」「パラダイムシフト」「捨象」 これらの言葉を見て、他人に説明できるレベルまで意味を理解していますか?

鉄則2:「筆者の主張」を見つけるための「マーキング術」

現代文のゴールは、「筆者が一番言いたいこと(イイタイコト)」を見つけることです。 漫然と読むのではなく、鉛筆を持って、以下のルールで文章に印(マーキング)をつけながら読む癖をつけてください。

【マーキングの3つのポイント】

  1. 「逆接」の後ろは超重要
    • 「しかし」「だが」「けれども」の後ろには、筆者の本音(主張)が書かれています。逆接を見たら▽(逆三角形)で囲み、後ろの文章に線を引く癖をつけましょう。
  2. 「二項対立」を整理する
    • 評論文の多くは「A(一般論・過去・日本)」vs「B(筆者の主張・現代・西洋)」という対立構造で書かれています。
    • 「Aグループ」と「Bグループ」を意識し、異なる印をつけることで、文章の構造が一目瞭然になります。
  3. 「文末」に注目する
    • 「〜ではないか」「〜すべきだ」「〜と考える」といった文末表現は、筆者の主張のサインです。ここを見逃さないようにしましょう。

鉄則3:選択肢は「消去法」ではなく「照合法」で

問題を解く際、「なんとなくこれが正解っぽい」という感覚で選んでいませんか? 現代文の正解は、必ず「本文中」に書いてあります。 あなたの意見や一般常識は関係ありません。

【解き方の手順】

  1. 傍線部の前後を見る:
    • 傍線部の理由は、遠くではなく、すぐ近く(前後)にあることが多いです。
    • 「指示語(これ・それ)」が何を指しているかを必ず特定します。
  2. 「言い換え(パラフレーズ)」を探す:
    • 正解の選択肢は、本文の言葉をそのまま使っていることは稀です。
    • 「本文のAという表現」=「選択肢のA'という表現」 という言い換えの関係になっているものを選びます(照合法)。
  3. 「書いていないこと」は×:
    • どんなに良いことが書いてあっても、本文に根拠がない選択肢は不正解です。「書きすぎ(過言)」にも注意しましょう。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

現代文ができるようになると、次のようなメリットがあります。

  • 小論文: 「課題文」を正確に読み取り、論理的な構成で書けるようになる。
  • 面接: 相手の質問意図を正しく理解し、的確に返答できるようになる。
  • 大学での学び: 学術書や論文を読みこなすための基礎体力がつく。

現代文は、すべての学問の土台です。 「センスがない」と諦めず、今日から「論理のメガネ」をかけて文章に向き合ってみてください。世界が変わって見えるはずです。

KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。

受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。

※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。