
【筑波大学】多彩な入試方式を攻略しよう!
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。「知の探求の拠点」として、独自の教育システムを持つ筑波大学。その多様な学問領域に惹かれ、総合型選抜(AO入試)での受験を考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、多くの方が最初に直面するのが、この壁です。 「筑波大学の総合型選抜は種類が非常に多く、複雑で、何が自分に合っているのか分からない…」 「AC入試と推薦入試は何が違うの?」
その通り、筑波大学は受験生一人ひとりの個性や能力を多角的に評価するため、非常に多彩な入試方式を用意しています。だからこそ、自分に最適な入試方式を見極め、的確な戦略を立てることが合格への絶対条件となります。
この記事では、令和8(2026)年度の入学者選抜要項を徹底的に分析し、筑波大学の主な総合型・推薦系入試である「学校推薦型選抜」「アドミッションセンター入試」「研究型人材入試」「国際科学オリンピック特別入試」の4つに焦点を当て、その特徴と攻略法を解説します。
筑波大学が求める人物像とは?アドミッション・ポリシーの核心
個別の入試方式を見る前に、まず筑波大学がすべての入試を通じて一貫して求めている人物像を理解することが不可欠です。 募集要項には「探究心旺盛で積極性・主体性に富む人材を受け入れます」と明記されています。
これは、単に与えられた課題をこなすだけでなく、自ら問いを立て、答えを探し、積極的に行動できる学生を求めているという強いメッセージです。筑波大学の多様な入試は、まさにこの「探究心・積極性・主体性」を様々な角度から測るために設計されているのです。
あなたに合うのはどれ?筑波大学「4つの入試方式」徹底比較
それでは、あなたに最適な入試方式を見つけるために、4つの主要な選抜方式を詳しく見ていきましょう。
1. 学校推薦型選抜
- これはどんな入試? 在籍する高校からの推薦に基づき出願する入試です。学業成績が優秀であることに加え、各学類が設定する特定の能力や活動実績が求められます。
- どんな人向け? 「学業優等生」と「特定分野のスペシャリスト」向けです。募集要項には「調査書の学習成績概評A段階に属する者」という基準が多く見られますが、「国際的な課題をテーマとする探究的な学習や、国際交流に関する活動に取り組んだ者」(人文・文化学群など)や、「抜群の技能を有する者」(体育専門学群)といった、学業以外の実績を評価する枠も用意されています。
- 攻略のポイント 高校での活動と志望学類が求める推薦要件を、いかに強力に結びつけられるかが鍵です。例えば、国際総合学類であれば、優れた語学力や海外経験を証明する客観的資料を提出することが、合格を大きく引き寄せます。
2. アドミッションセンター入試(AC入試)
- これはどんな入試? 筑波大学の総合型選抜の代名詞とも言える、自己推薦型の入試です。高校からの推薦は不要で、自分の意志で自由に出願できます。
- どんな人向け? 「主体的な探究者」向けです。明確な実績や受賞歴がなくとも、「この分野への情熱と探究活動なら誰にも負けない」という強い想いを持つ受験生に門戸が開かれています。学業の枠にとらわれない、ユニークな活動経験を持つ人にも最適です。
- 攻略のポイント 自己推薦書と志望理由書が合否を大きく左右します。「なぜ筑波大学なのか」「なぜその学類なのか」そして「入学後、何をどのように探究したいのか」を、自身の経験と結びつけて、具体的かつ論理的に記述する必要があります。第2次選考の面接・口述試験では、その内容が本物であるか、深く問われます。
3. 研究型人材入試
- これはどんな入試? 医学群医学類が実施する、極めて専門性の高い入試です。将来、医学研究者として活躍する強い意志と卓越した能力を持つ人材を発掘することを目的としています。
- どんな人向け? 「未来の医学研究者」の原石向けです。募集要項には「日本学生科学賞」「高校生科学技術チャレンジ」「科学の芽賞」「国際科学オリンピック」など、具体的なコンテスト名が列挙されており、高校生レベルを超えた、具体的な研究実績がほぼ必須となります。
- 攻略のポイント 研究レポートの質が全てと言っても過言ではありません。自ら行った研究の新規性、論理性、そして今後の発展可能性を明確に示す必要があります。第2次選考ではポスターを用いたプレゼンテーションも課され、研究内容を他者に分かりやすく伝える能力も厳しく評価されます。
4. 国際科学オリンピック特別入試
攻略のポイント 出願要件を満たしていることが大前提です。その上で、面接ではその卓越した能力を、大学での学びにどう繋げ、将来どのように発展させていきたいかというビジョンを明確に語ることが求められます。
これはどんな入試? 特定の科学オリンピックで、極めて優秀な成績を収めた受験生を対象とする特別な選抜方式です。
どんな人向け? 「科学オリンピックのトップランナー」向けです。例えば、化学類であれば「国際化学オリンピックに日本代表として選抜された者」または「化学グランプリの2次選考に参加した者」など、対象者が明確に定められています。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
筑波大学の総合型選抜は複雑ですが、それは多様な才能に門戸を開いていることの証です。一つの物差しでは測れない、あなたの個性や情熱を正当に評価してくれる場所が、ここにはあります。
もし、「自分にどの入試が合っているのか分からない」「自分の活動をどうアピールすればいいか迷っている」と感じたら、ぜひ一度私たちKOSSUN教育ラボにご相談ください。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
東京大学、慶應義塾大学のダブル合格者を輩出!
実力と人間性を兼備した指名の絶えない人気講師。
【略歴】学士(文学)お茶の水女子大学
群馬県出身。大学卒業後、私立高校に入職。その間、進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など高校の教育現場に押し寄せる変化にいち早く対応。
東京大学、慶應義塾大学SFCのダブル合格者を輩出するなど、最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取るほどの人気講師となっている。
趣味特技は、散歩、読書。