
【総合型選抜】なぜ小論文の点数が上がらない?プロが教える「停滞期」を脱出する3つの処方箋
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
「毎日書いているのに、評価がBやCから上がらない…」 「添削で『論理的じゃない』と言われるけど、どう直せばいいか分からない…」
総合型選抜(AO入試)に向けて小論文対策を進める中で、多くの受験生が直面するのが「スコアの停滞」です。 一生懸命書いているのに結果が出ないと、焦りますよね。
しかし、断言します。小論文の点数が上がらないのには、明確な「原因」があります。 それは、あなたの文章センスがないからではありません。「正しい努力の方向性」から少しズレているだけなのです。
この記事では、点数が伸び悩む受験生に共通する3つの原因と、それを解決して一気に合格ラインへ到達するための処方箋(対策)を、専門塾の視点から徹底的に解説します。
原因1:「作文(感想文)」から抜け出せていない
最も多い原因がこれです。自分では「小論文」を書いているつもりでも、採点者(大学教授)から見ると「作文」になっているケースです。
- 作文(感想文): 「私はこう思った」「こんな体験をして感動した」という主観的な感情を書くもの。
- 小論文: 「私はこう考える」「なぜなら〇〇だからだ」という客観的な論理を書くもの。
【処方箋】:「〜と思う」を禁止ワードにする
今日から、練習で**「〜と思う」「〜と感じた」という言葉を一切使わないという縛りを設けてください。 代わりに「〜と考える」「〜である」「〜と推察される」**と言い切る練習をしましょう。語尾を変えるだけで、思考が「感想」から「論理」へと強制的にシフトします。
原因2:「問い」に答えていない(論点のズレ)
文章自体は上手でも、点数が低い人に多いのがこのパターンです。 書き進めるうちに自分の書きたいことばかりが溢れてしまい、大学が出した「問い(設問)」とズレた回答をしてしまうのです。
- (設問) 「AI技術の発展における課題を述べよ」
- (NG回答) 「AIはとても便利だ。将来、私はAIを使ってこんなことがしたい…(課題ではなく、夢を語っている)」
これでは、どれほど熱い想いを書いても0点に近い評価になります。
【処方箋】:書き出す前の「構成メモ」で勝負する
いきなり原稿用紙に書き始めてはいけません。必ず「構成メモ(設計図)」を作りましょう。 そのメモの最上部に、「問いに対する答え(結論)」を一言で書いてください。 (例:「AIの課題は、責任の所在が不明確になる点である」) 常にその結論に立ち返りながら書くことで、論点のズレを100%防げます。
原因3:「書きっぱなし」にしている(書き直しの不足)
これが、点数が上がらない最大の原因です。 多くの受験生は、添削を受けて「なるほど、次は気をつけよう」と思い、新しい問題に取り掛かってしまいます。
しかし、スポーツでも楽器でも、ミスをした箇所を「できるまで反復練習」しなければ、上達しませんよね? 小論文も同じです。
【処方箋】:合格点が取れるまで「リライト(書き直し)」する
添削で指摘された部分を修正し、同じテーマでもう一度、新しい原稿用紙に書き直して(リライトして)ください。 そして、それをもう一度先生に見せる。「これでOK!」と言われる完璧な答案を1つ作り上げること。 「10のテーマを1回ずつ書く」よりも、「1つのテーマを完璧になるまで3回書き直す」方が、圧倒的に実力がつきます。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
小論文の点数が上がらないのは、才能のせいではありません。 「感想文を書いている」「問いからズレている」「書き直していない」のどれかが原因です。
この3つのポイントを意識して、今の勉強法を少し変えてみてください。 「あ、こういうことか!」と腑に落ちる瞬間が必ず来ます。それが、合格へのブレイクスルーです。
もし、自分の答案のどこが悪いのか客観的に分からない、リライトに付き合ってくれる人がいないと感じたら、いつでも私たちKOSSUN教育ラボにご相談ください。あなたの答案が「合格答案」に変わるまで、とことん伴走します。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。難関大学を中心に、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。

