【総合型選抜】プレゼン後の「質疑応答」こそ本番!面接官を唸らせる3つの「神対応」

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

「プレゼン本番、なんとか原稿通りに言い切った…」 「…よし、これで終わり!……えっ、質問?」

プレゼンテーションが無事に終わり、安堵したのも束の間。面接官(大学の教授)から飛んでくる鋭い質問の数々。――これこそが、総合型選抜(AO入試)のプレゼン選考における「本当の本番」です。

多くの受験生が、発表そのものの準備に全力を注ぎ、この「質疑応答」の対策をおろそかにしてしまいます。しかし、断言します。合否を最終的に左右するのは、この質疑応答での「対応力」です。

この記事では、面接官に「この学生は本物だ」と深く印象付け、合格をグッと引き寄せるための「質疑応答」の鉄則について、専門塾の視点から徹底的に解説します。


なぜ「質疑応答」がプレゼン本体より重要なのか?

大学の教授陣は、あなたが完璧に暗記してきたプレゼンを聞きたいわけではありません。彼らが本当に知りたいのは、あなたの「思考の深さ」と「知的な体力」です。

質疑応答は、以下の点を見極めるための絶好の機会なのです。

  • 本当に「自分」で考えたか?: AIや他人に作ってもらった内容では、少し角度を変えた質問(「なぜ、そう考えたの?」)に答えることはできません。
  • 「対話」ができるか?: 質問の意図を正確に汲み取り、論理的に回答できるか。これは大学でのゼミや研究に不可欠な「対話能力」です。
  • 「伸びしろ」があるか?: 想定外の質問に対し、誠実に、かつ粘り強く思考できるか。その「頭の回転の速さ」や「知的好奇心」こそが、あなたの将来性(ポテンシャル)です。

プレゼン本編が「予告編」だとすれば、質疑応答は「本編」。ここであなたの「本物」の力を示す必要があります。


これで万全!質疑応答「3つの神対応」

神対応①:【結論ファースト】で答える

これは、プレゼン本編の話し方(PREP法)と同じで、質疑応答においても最も重要なテクニックです。

  • NG例:言い訳から入る 「ご質問ありがとうございます。えーっと、それはですね、資料には書いていないのですが、私の考えとしては…」と、だらだら話し始める。
  • OK例:結論から断言する 「はい、ご質問ありがとうございます。その点については、〇〇だと考えております。」←と、まず結論は結論を伝え、「 なぜなら、〇〇というデータがあり…」次に理由・根拠を述べる。

面接官の質問(YES/NOで答えられるもの、一言で答えられるもの)には、まず「はい、〇〇です」とスパッと答える。この潔さが、あなたの思考の明瞭さと自信を伝えます。

神対応②:想定外の質問は「チャンス」と捉える

最も怖いのが、準備していない角度からの質問です。しかし、ここであなたの真価が問われます。

  • NG例:思考停止する 「……(沈黙)……すみません、分かりません」 →これでは「考える力がない」と判断されてしまいます。
  • OK例:思考プロセスを見せる 「(1秒、間を置いて)…はい、非常に重要なご指摘ありがとうございます。その視点では深く考えておりませんでしたが、今考えますと、おそらく〇〇という側面があるのではないかと思います。なぜなら…」

分からないことを知ったかぶりするのは最悪です。かといって「分かりません」で終わらせるのもNG。「その場で考える」という誠実な姿勢こそが、面接官が最も評価する「知的な体力」なのです。

神対応③:相手の質問を「武器」にする

面接官の質問は、あなたのプレゼンへの「ツッコミ」ではなく、「あなたの魅力を引き出すためのパス」です。そのパスを、自分のアピールに繋げましょう。

  • 面接官の質問「〇〇という問題点を指摘しましたが、それ以外にも課題はあると思いませんか?」
  • OK例:パスを受け取り、自分の熱意に繋げる 「はい、ご指摘の通り、〇〇という課題も存在すると認識しております。それらの複雑な課題を多角的に分析するためにこそ、私は貴学の△△というプログラムで学びたいと、本日のプレゼン準備を通じて改めて強く感じました」

質問を「ピンチ」ではなく、「自分の志望動機を再度アピールできるチャンス」として活用しましょう。


事前準備:最強の「想定問答集」の作り方

質疑応答で自信を持つためには、圧倒的な準備が必要です。 プレゼン資料が完成したら、必ず「セルフ・ツッコミ」を行ってください。

  • 自分の資料を面接官の視点で読み返し、いじわるな質問を最低20個は考えてみる。
    • 「そのデータの出所は?」
    • 「なぜ、AではなくBの手法を選んだの?」
    • 「あなたの提案の、一番のデメリットは何?」
    • 「で、結局それってSFC(慶應SFC)じゃなきゃダメなの?」

この「想定問答集」を作り、それに対する回答を「キーワード」で準備しておくだけで、本番の余裕が全く変わってきます。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

プレゼン後の質疑応答は、「試験」であると同時に、大学の教授とあなたの「知的な対話」を楽しむ時間でもあります。

完璧な回答を暗記する必要はありません。 あなたの探究への「本気度」と、対話を楽しむ「知的好奇心」を、自信を持ってぶつけてください。

もし、どのような質問が想定されるか分からない、どう答えればいいか不安だと感じたら、いつでも私たちKOSSUN教育ラボにご相談ください。あなたの挑戦を、心から応援しています。

KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。