
【総合型選抜】小論文の「書き出し」で失敗しない!面接官を惹きつける冒頭3つの型
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
「小論文、書きたいことはあるのに、最初の一文がどうしても出てこない…」 「『〜は問題だと思う』みたいな、ありきたりな書き出しになってしまう…」
総合型選抜(AO入試)の小論文対策で、多くの受験生がペンが止まってしまう最大の難所。それが、「冒頭の書き出し」です。
小論文の冒頭は、あなたの「第一印象」を決める超重要パート。ここで採点者(大学の教授)の心を掴めるかどうかで、その後の文章を真剣に読んでもらえるかが決まります。
この記事では、「ただの感想文」だと思われない、論理的で知的な印象を与える「書き出し」の3つの型を、例文とともに徹底的に解説します。
なぜ「書き出し」がそんなに重要なのか?
大学の教授は、何十人、何百人もの答案を短時間で採点します。その中で、以下のような書き出しは、即座に「読む価値なし」と判断される危険性があります。
- NG例①:感想文型「私はこの文章を読んで、〇〇が大切だと思いました」
- NG例②:一般論型「現代社会は、多くの問題を抱えています」
- NG例③:コピペ型「(課題文の一文をそのまま丸写しする)」
小論文は「感想文」ではありません。あなたが「このテーマについて、論理的に考察する準備ができている」ことを、最初の一文で示す必要があるのです。
今すぐ使える!小論文「書き出し」3つの黄金パターン
小論文の書き出しには、テーマや設問に応じて使い分けられる「型」があります。これを知っているだけで、迷いは一切なくなります。
型1:【課題文要約+問題提起】型(課題文がある場合の王道)
最も使いやすく、論理的な印象を与えられる王道の「型」です。
- 課題文の「要約」: 筆者の主張を一言でまとめる。
- 「問い」の提示: それに対し、自分はどう考えるかを「問い」の形で示す。
- 【例文】テーマ:AIと人間の仕事
「著者は、AIの発展が人間の単純作業を代替すると主張している。(①要約)確かにその側面はあるが、AIは本当に人間の仕事を「奪う」だけの存在なのだろうか。(②問い)私は、AIはむしろ人間の創造性を高めるパートナーになり得ると考える。」
型2:【主張(結論)ファースト】型(自分の意見を問う場合)
設問が「〜について、あなたの考えを述べよ」という直球の問いの場合に強力です。最初に自分の「結論」を断言します。
- 「問い」への回答: 設問に対する自分の「主張(結論)」を断言する。
- 「理由」の提示: なぜそう考えるのか、これから論じるポイントを簡潔に示す。
- 【例文】(テーマ:死刑制度の是非)
「私は、死刑制度は廃止すべきであると考える。(①主張)なぜなら、冤罪(えんざい)の可能性がゼロではない点、そして犯罪抑止力としての効果に疑問が残る点から、国家が人の命を奪うことは正当化できないからだ。(②理由の提示)以下、その二点について論じる。」
型3:【社会的事実+問題提起】型(特定のテーマのみの場合)
課題文がなく、「〇〇について論ぜよ」というテーマだけが与えられた場合に有効です。
- 「客観的な事実」の提示: そのテーマに関する、誰もが知る社会的な事実やデータを挙げる。
- 「問題点」の指摘: その事実の裏に潜む「問題点」を指摘し、論点(=これから自分が書くこと)を明確にする。
- 【例文】(テーマ:少子化対策)
「日本の合計特殊出生率は、〇〇年(具体的な年)に過去最低の〇.〇を記録した。(①事実)政府は児童手当の拡充など経済的支援策を講じているが、問題の本質は経済面だけにあるのだろうか。(②問題提起)本稿では、若者の価値観の変化とキャリア形成の視点から、この問題を考察したい。」
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
小論文の書き出しで迷うのは、「何を書くか(=構成)」が決まっていないのに、いきなり書き出そうとするからです。
まずやるべきことは、「序論・本論・結論」の構成メモを作ること。 そして、その構成メモの「序論」の部分を、今回紹介した3つの「型」のいずれかに当てはめて書くだけです。
書き出しで悩む時間をゼロにし、最も重要な「本論(なぜ、そう言えるのか?)」の部分に全力を注ぎましょう。
もし、自分では構成が作れない、書いた小論文を客観的に評価してほしいと感じたら、いつでも私たちKOSSUN教育ラボにご相談ください。あなたの挑戦を、心から応援しています。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。難関大学を中心に、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。


