【総合型選抜】AIは「あなた」の代わりになれない。AIには絶対にできない合格を掴むための「5つの人間力」

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

「AIに志望理由書を書かせたら、スラスラと完璧な文章が出てきた…」 「これを使えば、総合型選抜なんて簡単なんじゃないか?」

ChatGPTをはじめとする生成AIの進化は凄まじく、小論文や書類作成の「アシスタント」として非常に強力です。しかし、もしあなたがAIが作った文章をそのまま提出しようと考えているなら、それは合格から最も遠ざかる危険な道です。

なぜなら、総合型選抜は「AIには絶対にできないこと」を評価するために設計された入試だからです。

この記事では、AIには決して真似できない、合格を掴むためにあなたが磨くべき「5つの人間力」を徹底的に解説します。


AIにはできないこと①:あなた自身の「原体験(Why)」

総合型選抜で、面接官が最も知りたいこと。それは「なぜ、あなたは(Why)、この学問を学びたいのか?」という、あなたの核となる動機です。

AIは「社会問題を解決したい」という「それらしい」志望理由書は書けます。しかし、AIにはあなた自身の人生経験(原体験)がありません。

  • 「祖母の介護を通じて、リハビリにおける心のケアの重要性を痛感した」
  • 「地元の商店街が寂れていくのを見て、地域コミュニティの再生に興味を持った」
  • 「大好きなアニメが、海外で文化の壁を越えて愛されている事実に感動した」

このような、あなた自身の心が動いた具体的なエピソードこそが、志望理由に圧倒的な説得力と熱量(パッション)を与えます。AIには、あなたの「悔しさ」も「感動」も「ワクワク」も書けません。その感情こそが、あなたの最強の武器です。

AIにはできないこと②:リアルタイムの「対話(面接)」

総合型選抜の最終関門は、ほぼ必ず「面接」です。教授陣は、あなたが提出した書類が「本物」であるかを確かめるため、容赦無く深掘り質問をしてきます。

面接官:「志望理由書に『〇〇という社会問題』について書かれていますが、なぜあなたは数ある問題の中で、特にそれに関心を持ったのですか?」

もし、あなたの志望理由書がAIの作ったものであれば、この質問に自分の言葉で答えることはできません。しどろもどろになり、言葉に詰まった瞬間に、面接官はすべてを見抜きます。

面接は「暗記発表会」ではありません。その場の雰囲気、質問の意図を汲み取り、自分の考えを誠実に伝えるリアルタイムの「対話」能力が求められます。これは、AIには不可能です。

AIにはできないこと③:あなただけの「独自の視点(How)」

AIは、インターネット上の膨大な情報を学習し、最も「平均的」で「それらしい」答えを導き出すのが得意です。しかし、SFC(慶應義塾大学)のような最難関の総合型選抜で評価されるのは、「平均的な正解」ではなく、「あなただけのユニークな視点」です。

AIは「少子化対策として、経済的支援が必要だ」という模範解答は作れます。 しかし、「少子化対策として、自分が大好きな『eスポーツ』を活用し、若者が集う新しい形のコミュニティ空間をデザインする」といった、あなたの「好き」と「社会課題」を掛け合わせた独創的な解決策(How)は、AIには生み出せません。

その「一見、突拍子もないように見える独自の視点」こそが、大学が求める「問題発見・解決能力」の原石なのです。

AIにはできないこと④:「当事者意識」と「責任」

大学は、4年間をかけて学生を育成します。それは大学にとって「未来への投資」です。教授陣は、「この学生に投資したい」と思える人材を探しています。

AIは、どんな立派な未来の計画も語れますが、その計画に一切「責任」を持ちません。 しかし、あなたは違います。あなたが語る「大学でこれを学び、将来こうなりたい」という言葉には、あなたの人生がかかっています。

その「自分がやるんだ」という当事者意識と、自分の言葉に責任を持つ覚悟は、面接官に必ず伝わります。AIにはこの「覚悟」がありません。

AIにはできないこと⑤:「失敗」から学ぶ力

総合型選抜では、成功体験だけでなく、「失敗から何を学んだか」というプロセスも高く評価されます。

  • 「部活動でレギュラーを外された悔しさから、チーム全体をサポートする役割を見つけた」
  • 「探究活動で実験がうまくいかず、何度も仮説を立て直した」

AIは「失敗」を経験できません。そのため、失敗を乗り越えた人間の持つ「粘り強さ」や「多角的な視点」を、リアリティを持って語ることはできません。あなたの挫折や失敗の経験こそが、あなたを人間として成長させた証であり、AIにはない深みとなるのです。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

AIの登場で、小手先のテクニックは通用しなくなりました。だからこそ、総合型選抜は「あなたという人間そのもの」の魅力で勝負する、より本質的な入試になっています。

AIを、情報を調べたり、アイデアを壁打ちしたりする「優秀なアシスタント」として使いこなし、最後は必ずあなた自身の「原体験」「独自の視点」「情熱」を込めてください。

もし、AIとの付き合い方や、あなただけの物語を見つける方法に悩んだら、いつでも私たちKOSSUN教育ラボにご相談ください。

あなたの挑戦を、心から応援しています。

KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。