
【関西大学 AO入試】「学の実化」を体現するAO入試の全貌と合格戦略
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
「関関同立」の一角として、西日本を代表する総合大学、関西大学。その建学の精神である「学の実化(がくのじつげ)」を体現する入試こそ、あなたの個性や探究心、そして未来への熱意を評価する「AO入試」です。
しかし、その方式は学部ごとに多岐にわたり、非常に専門的です。
「法学部のAO入試って、どんな準備が必要?」 「SF入試って、スポーツ実績だけじゃないの?」 「自分はどの入試方式に向いているんだろう?」
この記事では、そんな皆さんの疑問に答えるため、関西大学のAO入試を徹底的に分析。それぞれがどんな強みを持つ人材を求めているのかを解き明かし、あなたに最適な入試方式を見つけるための羅針盤となります。
関西大学が求める人物像の核心:「学の実化」と社会への貢献意欲
対策を始める前に、まず関西大学がどのような学生を求めているのか、その根幹にある「学の実化」という学是を理解することが不可欠です。これは、「学問と実際との調和」を目指すものであり、学んだことを社会で役立てる実践的な力を重視するという、大学からの強いメッセージです。
AO入試は、ペーパーテストだけでは測れない、あなたの主体性や行動力、そして学問を通じて社会に貢献したいという高い志を多角的に評価するために設計されているのです。
あなたの「強み」はどれ?タイプ別に見る関西大学の特別入試
あなたの個性や経験は、どの入試で最も輝くのでしょうか?ここでは代表的な入試を、求められる能力や経験のタイプ別に分類して解説します。
1. 探究心と未来への構想力で勝負するあなたへ【AO入試】
- 対象学部例: 法学部、文学部、経済学部、商学部、社会学部、政策創造学部など多数
- どんな人向け? 特定の学問分野への強い関心と探究心を持ち、高校時代から主体的に学びを深めてきた人に向いています。「なぜこの学部で学びたいのか」「入学後、そして卒業後に何を成し遂げたいのか」という明確なビジョンを持つことが重要です。
- 攻略のポイント この入試の核心は、一次選考の書類審査と二次選考の面接・プレゼンテーションです。
- 書類審査: 志望理由書や活動報告書で、あなたの問題意識と学習意欲が本物であることを示します。なぜ関西大学の「実学」の場でなければならないのか、論理的に説明する必要があります。
- 二次選考: 書類で示した内容を基に、あなたの思考力、表現力、そして人間性が試されます。学部によってはプレゼンテーションが課され、自分の考えを分かりやすく伝える能力が問われます。
2. スポーツ・文化活動の実績で勝負するあなたへ【SF(スポーツ・フロンティア)入試】
- 対象学部例: 法学部、文学部、経済学部、商学部、社会学部など多数
- どんな人向け? スポーツまたは文化・芸術活動において、全国レベルの優れた実績を持つ人に最適です。単に競技実績や受賞歴を評価するだけでなく、その活動を通じて培われたリーダーシップや人間性、そして大学での学問への意欲が総合的に評価されます。
- 攻略のポイント 卓越した活動実績の証明がスタートラインです。その上で、「なぜその活動に打ち込み、そこから何を学んだのか」、そして「その経験を、大学での学びや将来にどう活かしていきたいのか」を、面接などで明確に語ることが求められます。「文武両道」ならぬ「文武融合」の精神を体現できるかが鍵となります。
3. グローバルな経験と視野で勝負するあなたへ
- 代表的な入試:
- 国際バカロレア(IB)入学試験
- 外国語学部 AO入試
- どんな人向け? IBプログラムで培った探究力や、卓越した外国語能力を持つ人に最適です。国際的な課題への高い関心と、異文化を理解し協働する意欲が評価されます。
- 攻略のポイント IB入試では、IBのスコアはもちろん、EE(課題論文)やCASでの活動が重視されます。外国語学部のAO入試では、出願時に英語による志望理由書が求められるなど、高度な言語運用能力が前提となります。二次選考の面接では、グローバルなテーマについて自分の考えを論理的に述べる力が試されます。
戦略的アドバイス
学部ごとに特色ある関西大学のAO入試を突破するために、共通して重要な戦略を3つお伝えします。
- すべての経験を「学の実化」に繋げる あなたの探究活動、部活動、文化活動、資格取得。それらの経験が、関西大学の「学の実化」という理念とどう繋がるのかを深く考えましょう。「この経験を通じて、社会で役立つ〇〇というスキルを身につけた。これを貴学で理論的に深め、実践に繋げたい」というように、理論と実践を結びつける意欲を一貫してアピールすることが重要です。
- 二次選考は「対話」と「実践」の場。徹底的に準備する プレゼンテーションや面接、グループディスカッションは、大学との「対話」の場であり、あなたの「実践力」を示す場です。独りよがりな発表や一方的なアピールではなく、課題の意図を正確に読み取り、面接官の質問に的確に応答する力が求められます。自信を持って臨むためには、専門家との実践的なトレーニングを重ねることが極めて有効です。
- 「なぜ関大か」を徹底的に言語化する 数ある大学の中で、なぜ関西大学でなければならないのか。志望学部のカリキュラム、教授陣の研究内容、そして「学の実化」を体現する具体的なプログラムなどを深くリサーチし、「あなたでなければならない理由」を自分の言葉で語れるように準備してください。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
関西大学のAO入試は、偏差値だけでは測れないあなたの主体性、行動力、そして人間性を正当に評価してくれる、挑戦しがいのある入試です。
もし、「自分にどの入試が合っているのか分からない」「志望理由書で、自分の魅力をどう伝えればいいか悩んでいる」と感じたら、ぜひ一度私たちKOSSUN教育ラボにご相談ください。 私たちは、あなたの可能性を最大限に引き出す最適な入試戦略を、共に考え、設計するプロフェッショナルです。
あなたの挑戦を、心から応援しています。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
東京大学、慶應義塾大学のダブル合格者を輩出!
実力と人間性を兼備した指名の絶えない人気講師。
【略歴】学士(文学)お茶の水女子大学
群馬県出身。大学卒業後、私立高校に入職。その間、進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など高校の教育現場に押し寄せる変化にいち早く対応。
東京大学、慶應義塾大学SFCのダブル合格者を輩出するなど、最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取るほどの人気講師となっている。
趣味特技は、散歩、読書。