メディア情報学部 志望理由書の書き方:例文と重要ポイント

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

今回は、多様な可能性を秘めた入試制度である「総合型選抜」の中でも、高度な情報技術と多様なメディア表現を駆使し、社会の課題解決や新たな文化創造に貢献する「メディア情報学部」の志望理由書に焦点を当て、その概要から具体的な例文、そして合格を掴むための重要なポイントまで、じっくりと解説していきます。

「総合型選抜って、なんだか難しそう…」「メディア情報学部の志望理由書って、どんなことを書けばいいの?」そんな疑問や不安を抱えている方も、この記事を読めばきっと道が開けるはずです。

私たちと一緒に、あなたの情報技術への探求心とメディア表現への創造力を最大限に引き出す志望理由書を作成し、夢のメディア情報学部合格を掴み取りましょう!

改めて知る総合型選抜:一般選抜との違い、そしてメディア情報学部が求める人物像とは?

まず、総合型選抜とはどのような入試制度なのでしょうか?一般選抜との違いを明確にし、その上でメディア情報学部がどのような学生を求めているのかを理解することが、志望理由書作成の第一歩となります。

総合型選抜(旧AO入試)とは?

総合型選抜は、従来の学力試験の成績だけでなく、志願者の個性、意欲、適性、経験などを総合的に評価する入試制度です。

大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)と照らし合わせながら、書類審査、面接、小論文、プレゼンテーション、実技など、多様な評価方法を用いて合否が判定されます。

一般選抜との違い

一般選抜が主に学力試験の結果を重視するのに対し、総合型選抜は、皆さんがこれまで培ってきた学びへの姿勢、課外活動への取り組み、将来の目標など、多角的な側面から評価される点が大きな違いです。「得意なこと」「興味のあること」「将来やりたいこと」を大学に積極的にアピールできるチャンスと言えるでしょう。

メディア情報学部が求める人物像

それでは、メディア情報学部はどのような学生を求めているのでしょうか?多くのメディア情報学部が共通して重視する要素として、以下のような点が挙げられます。

  • 情報技術とメディアへの強い興味と基礎知識: プログラミング、ネットワーク、データベース、映像、音響、デザインなど、情報技術とメディアに関する幅広い分野への興味関心と、基礎的な知識やスキルを持っていること。
  • 情報リテラシーとメディアリテラシー: 情報を収集・分析・評価し、適切に活用する能力と、多様なメディアの特性を理解し、主体的に情報を選択・発信する能力を持っていること。
  • 課題発見・解決能力: 社会における情報やメディアに関する課題を発見し、情報技術やメディア表現を用いて解決策を探求できること。
  • 創造性と表現力: 新しいメディアコンテンツやサービスを企画・制作する創造性と、多様なメディアを通して情報を効果的に伝える表現力を持っていること。
  • コミュニケーション能力と協調性: チームで協力してメディアプロジェクトに取り組むことができること。異なる専門性を持つ人々と円滑にコミュニケーションを図れること。
  • 倫理観と社会貢献意識: 情報技術やメディアが社会や文化に与える影響を理解し、より良い情報社会の実現や文化創造に貢献したいという意識を持っていること。

これらの要素を踏まえ、皆さんのこれまでの経験や学びと結びつけながら、志望理由書で自己PRしていくことが重要になります。

メディア情報学部 志望理由書の構成要素と作成のポイント

次に、実際にメディア情報学部の志望理由書を作成する上で、どのような要素を盛り込み、どのような点に注意すべきかを見ていきましょう。

一般的な志望理由書の構成要素と、メディア情報学部特有の視点を交えながら解説します。

志望理由書の基本的な構成

KOSSUN教育ラボでは、合格する志望理由書の「黄金律」を導き出しました。

下記の基本構成を参考にあなたの情報とメディアへの情熱が伝わる、論理的で魅力的な志望理由書を作成しましょう。

【志望理由書の基本的な構成例】

  1. 志の宣言
    • 最初に、「〇〇という社会課題に対し、情報技術とメディア表現を融合することで解決したいという強い思いを持ち、貴学メディア情報学部(または〇〇学科)を強く志望いたします」のように、あなたの最も核となる情報とメディアへの探求心と、クリエイターまたは研究者として実現したい未来を冒頭で示し、読み手の関心を惹きつけましょう。
  2. 一貫性の提示
    • あなたの情報技術とメディアへの興味がどのように育まれ、どのような経験や学びを通して深まってきたのかを、具体的なエピソードを交えながら語ります。なぜ情報とメディアという分野に心を惹かれ、どのようなコンテンツ、サービス、システムを企画・制作・研究したいと思うようになったのかを記述しましょう。
  3. 志望動機
    • なぜその大学のメディア情報学部(または〇〇学科)を志望するのか、その理由を具体的に説明します。カリキュラム、研究テーマ、教授陣、研究施設、特色あるプログラム、企業との連携など、大学の具体的な要素に触れながら、あなたの探求したい分野や学びたいこととの関連性を明確に述べましょう。「〇〇教授の△△に関するメディア研究が、私が抱える〇〇という課題に対する新たな視点を与えてくれると確信している」「貴学の□□という実践的なプログラムを通して、〇〇と〇〇のスキルを習得し、〇〇という社会的なニーズに応えるコンテンツを制作したい」といった具体的な記述が効果的です。
    • 入学後、どのような分野を学び、どのようなコンテンツ、サービス、システムを企画・制作・研究したいのか、具体的な活動計画を示しましょう。また、将来、メディア情報の知識やスキルを活かしてどのような目標を達成したいのか、社会にどのように貢献したいのかを具体的に語ることで、入学後の創造的な意欲と目的意識の高さをアピールできます。「〇〇という情報技術を活用した〇〇というメディアコンテンツを制作し、〇〇という課題の解決に貢献したい」「貴学で培った情報分析力とメディア表現力を活かし、〇〇という分野で新たなコミュニケーションの形を創造したい」といった記述が考えられます。
  4. 〆のひと押し
    • 最後に、改めてその大学で学びたいという強い熱意と、情報とメディアを通してより良い社会を創造したいという意欲を述べ、志望理由書を未来への情熱とともに締めくくりましょう。「貴学の自由な発想と実践的な学びを重視する環境の中で、情報とメディアの可能性を追求し、社会に新たな価値を提供できる人材へと成長したいと強く願っております」といった表現が考えられます。

【メディア情報学部特有の視点:情報技術への探求心とメディア表現への創造性をアピールする要素】

メディア情報学部の志望理由書では、上記の基本構成に加えて、以下の要素を意識的に盛り込むことで、あなたの情報技術への探求心とメディア表現への創造性がより深く伝わる内容にすることができます。

  • 情報技術とメディア表現の両方への興味と統合的な視点: プログラミング、Webデザイン、映像制作、CG、ゲーム開発、ソーシャルメディア分析など、情報技術とメディア表現に関する複数の分野への興味を示し、それらを統合して新しいコンテンツやサービスを生み出そうとする視点を記述する。
  • 情報技術を活用したメディア制作経験: Webサイト、映像作品、ゲーム、アプリ、インタラクティブコンテンツなど、情報技術を活用したメディア制作の経験について、具体的な役割や工夫点、成果物を記述する。
  • メディアの特性理解と表現力: テキスト、映像、音声、インタラクションなど、各メディアの特性を理解し、目的に合わせて効果的な表現方法を考案・実践する能力を示す具体的な事例を記述する。
  • 情報分析力と課題解決能力: 収集した情報を分析し、メディアや社会における課題を発見し、情報技術やメディア表現を用いた解決策を提案する能力を示す具体的な経験や考察を記述する。
  • チームワークとコミュニケーション能力: チームでメディアプロジェクトに取り組んだ経験や、異なるスキルを持つ他者と協力しながら目標達成に向けて取り組んだ経験を示す。
  • 倫理観と社会貢献意識: メディアが社会や文化、人々の行動に与える影響を倫理的に考察し、より良い情報社会の実現や文化創造に貢献したいという意識を示す。
  • 情報リテラシーとメディアリテラシー: 情報の真偽を見極め、適切に活用する能力や、多様なメディアの情報を批判的に読み解き、主体的に発信する能力を示す具体的な経験を記述する。

メディア情報学部 志望理由書作成のポイント

上記の基本構成要素を踏まえつつ、メディア情報学部特有の視点を意識することが重要です。

  • 情報技術とメディア表現の具体的な関心領域を示す: 単に「メディアが好き」「プログラミングが好き」と言うのではなく、Webデザイン、映像制作、ゲーム開発、データ分析など、具体的な関心領域を示し、なぜそれに惹かれるのかを説明しましょう。
  • 情報技術やメディア制作に関する具体的な経験を示す: Webサイト制作、映像編集、プログラミング、デザイン、ソーシャルメディア運用など、自主的な活動や学校の授業、部活動などで取り組んだ具体的な経験について、役割、工夫点、成果などを記述しましょう。
  • 将来制作したいコンテンツや開発したいサービス、研究したいテーマを具体的に示す: 大学のWebサイトや研究室の情報を調べ、興味のある研究テーマや教授の名前、制作したいコンテンツや開発したいサービスなどを具体的に挙げ、なぜそれに惹かれるのかを説明しましょう。
  • 情報技術とメディア表現を組み合わせたアイデアや企画を示す: 既存のメディアやサービスの問題点を分析し、情報技術を活用することでどのように改善できるか、あるいはどのような新しい表現やサービスが実現できるか、具体的なアイデアや企画を提示しましょう。
  • 論理的な思考力、分析力、そして創造性をバランスよくアピールする: 情報を収集・分析し、課題を発見する論理的な思考力、データに基づいて考察する分析力、そして新しいアイデアや表現を生み出す創造性をバランスよくアピールしましょう。
  • 大学の教育方針や研究環境への理解を示す: 大学の特色や研究設備、教授陣の専門分野、実践的なプロジェクトなどを事前に調べ、自身の興味や目標とどのように合致するのかを具体的に述べましょう。

メディア情報学部 志望理由書の例文

それでは、上記のポイントを踏まえ、具体的なメディア情報学部の志望理由書の例文を見ていきましょう。あくまで例文として参考に留め、ご自身の言葉で熱意を伝えることが重要です。

【例文:木村彩さんの志望理由書】

私が貴学メディア情報学部インタラクティブメディア学科を強く志望する理由は、AR(拡張現実)技術とストーリーテリングを融合させることで、人々の学びをより深く、より楽しくする新しい教育コンテンツをデザインしたいという強い思いがあるからです。

幼い頃から、物語の世界に没入することと、コンピュータが作り出すインタラクティブな体験に強い興味を持ってきました。高校では、演劇部で脚本・演出を担当し、物語の力を学びました。一方、情報処理部ではプログラミングを学び、デジタル技術による表現の可能性を感じました。特に、AR技術が現実世界と仮想世界を融合させ、新しい体験を生み出すことに魅力を感じ、物語とARを組み合わせることで、学習意欲を高める革新的な教育コンテンツが制作できるのではないかと考えるようになりました。高校 2 年生の時には、文化祭でARを活用した学校紹介コンテンツを制作し、参加者に新しい体験を提供することができました。貴学メディア情報学部インタラクティブメディア学科の〇〇教授の「AR/VR技術を用いた教育コンテンツの研究」に関する論文を拝読し、インタラクティブな学びの可能性に深く共感し、ぜひこの研究室で学びたいと強く思いました。

貴学メディア情報学部インタラクティブメディア学科では、プログラミング、CG、インタラクションデザイン、ストーリーテリングなど、多様な分野を横断的に学ぶことができるカリキュラムに加え、企業や教育機関との連携による実践的なプロジェクトに参加できる機会が豊富に用意されていると伺い、私の目標を実現するための最適な環境であると確信しています。特に、〇〇教授が主宰するAR/VR教育コンテンツ研究室における最先端の研究活動や、△△教育委員会との共同プロジェクトに参加できる機会は、私が将来、革新的な教育コンテンツをデザインするという目標を達成するための貴重な経験となると確信しています。

入学後は、〇〇教授の指導の下、AR/VR技術、インタラクションデザイン、教育心理学、ストーリーテリングに関する専門知識と技術を深く学び、学習者の興味を引き出し、主体的な学びを促進するAR教育コンテンツの企画、制作、評価に積極的に取り組みたいと考えています。また、研究室のメンバーや他分野の学生と協力し、新しい教育手法や学習体験のデザインにも挑戦したいと考えています。将来的には、教育関連企業や研究機関などで、AR技術を活用した革新的な教育コンテンツの開発と普及に貢献できるクリエイターになりたいと考えています。

貴学のインタラクティブメディア研究における先進的な取り組み、充実した制作設備、そして熱意あふれる教授陣の下で、物語とAR技術の可能性を探求し、長年の夢である新しい学びの形を創造できるクリエイターへと成長したいと強く願っております。

【例文から学ぶポイント】

  • 情報技術とメディア表現の両方への興味と統合的な視点: AR技術(情報技術)とストーリーテリング(メディア表現)の融合という、異なる分野への強い関心を示しています。
  • 具体的なコンテンツ制作目標と教育への貢献意識: ARを活用した教育コンテンツのデザインという具体的な制作目標と、学びの質の向上に貢献したいという強い意識を示しています。
  • 情報技術とメディア制作に関する具体的な経験: ARを活用した学校紹介コンテンツの制作経験を通して、技術と表現を組み合わせる面白さを学んだことを具体的に記述しています。
  • 大学・研究室との明確な繋がり: 興味のある教授の研究内容や共同研究プロジェクトを具体的に挙げ、なぜその研究室で学びたいのかを明確に述べています。
  • 具体的な学習・制作計画: 入学後に学びたい科目や取り組みたい研究テーマ、活用したい設備などを具体的に示しています。
  • 情報技術とメディア表現の両方の素養への期待: プログラミング、AR技術、ストーリーテリング、インタラクションデザインに関する知識やスキルを通して、新しい教育コンテンツを創造できる素養があることをアピールしています。
  • 将来のクリエイターとしての明確なビジョン: AR技術を活用した革新的な教育コンテンツの開発と普及に貢献したいという明確なビジョンを示しています。

最終確認!志望理由書提出前のチェックリスト

最後に、提出前に必ず確認しておきたいチェックリストをご紹介します。

  • 大学・学部のアドミッション・ポリシー(特にメディア情報学部の求める人物像)を深く理解しているか?
  • なぜその大学・学部の特定の分野(インタラクティブメディア、映像、情報システムなど)で学びたいのか、具体的な理由が明確に書かれているか?
  • 高校での情報、デザイン、映像制作、文芸などの学習経験が、大学での専門的な学習や将来の制作目標と結びついているか?
  • 情報技術とメディア表現の両方への関心や、将来制作したいコンテンツ、開発したいサービス、研究したいテーマなどを記述しているか?
  • Webサイト制作、映像編集、プログラミング、デザインなど、情報技術やメディア制作に関する具体的な経験について記述しているか?
  • 入学後の具体的な学習計画や制作への意欲が明確に述べられているか?
  • 将来のクリエイターまたは研究者としての展望や、社会貢献への意欲が伝わるか?
  • 誤字脱字、文法的な誤りはないか?
  • 指定された文字数制限を満たしているか?
  • あなたの情報とメディアへの探求心、創造性、そして未来への情熱が伝わる文章になっているか?

これらの項目を一つひとつ確認し、自信を持って志望理由書を提出してください。

KOSSUN教育ラボの活用

KOSSUN教育ラボは、小論文対策講座や個別指導、面接対策など、総合型選抜に特化した様々なサポートを行っています。

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KOSSUN教育ラボのサポート体制

  • 小論文対策講座: 基礎知識の習得から応用力養成まで、段階的に小論文の書き方を学ぶことができます。
  • 個別指導: 自分の課題に合わせて、講師にマンツーマンで指導を受けることができます。
  • 添削指導: 実際に書いた小論文を講師に添削してもらい、改善点を見つけることができます。
  • 面接対策: 面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、練習することができます。
  • 出願書類添削: 志望理由書や自己PR文など、出願に必要な書類の添削を受けることができます。
  • 情報提供: 総合型選抜に関する最新情報や大学の情報を手に入れることができます。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

総合型選抜は、皆さんの個性や可能性を大学に伝える絶好の機会です。この記事が、メディア情報学部への志望理由書作成の一助となれば幸いです。

KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。