教育の未来をデザインする！教育学部 志望理由書の書き方

教育学部 志望理由書の書き方：例文と重要ポイント

こんにちは！KOSSUN教育ラボ教務担当です。

今回は、多様な可能性を秘めた入試制度である「総合型選抜」の中でも、教育の本質を探求し、より良い教育のあり方を創造することで、未来社会を拓く人材を育成する「教育学部」の志望理由書に焦点を当て、その概要から具体的な例文、そして合格を掴むための重要なポイントまで、じっくりと解説していきます。

「総合型選抜って、なんだか難しそう…」「教育学部の志望理由書って、どんなことを書けばいいの？」そんな疑問や不安を抱えている方も、この記事を読めばきっと道が開けるはずです。

私たちと一緒に、あなたの教育への情熱と未来を担う人材育成への意欲を最大限に引き出す志望理由書を作成し、夢の教育学部合格を掴み取りましょう！

改めて知る総合型選抜：一般選抜との違い、そして教育学部が求める人物像とは？

まず、総合型選抜とはどのような入試制度なのでしょうか？一般選抜との違いを明確にし、その上で教育学部がどのような学生を求めているのかを理解することが、志望理由書作成の第一歩となります。

総合型選抜（旧AO入試）とは？

総合型選抜は、従来の学力試験の成績だけでなく、志願者の個性、意欲、適性、経験などを総合的に評価する入試制度です。

大学が求める学生像（アドミッション・ポリシー）と照らし合わせながら、書類審査、面接、小論文、プレゼンテーション、実技など、多様な評価方法を用いて合否が判定されます。

一般選抜との違い

一般選抜が主に学力試験の結果を重視するのに対し、総合型選抜は、皆さんがこれまで培ってきた学びへの姿勢、課外活動への取り組み、将来の目標など、多角的な側面から評価される点が大きな違いです。「得意なこと」「興味のあること」「将来やりたいこと」を大学に積極的にアピールできるチャンスと言えるでしょう。

教育学部が求める人物像

それでは、教育学部はどのような学生を求めているのでしょうか？多くの教育学部が共通して重視する要素として、以下のような点が挙げられます。

• 教育への強い関心と情熱: 子どもたちの成長を支えたい、より良い教育を創造したいという強い情熱と、教育の本質を探求したいという知的好奇心を持っていること。
• 主体的な学びへの意欲: 受け身の姿勢ではなく、自ら学びを深め、教育に関する課題を発見し、解決策を提案する意欲があること。
• コミュニケーション能力と共感力: 子どもたちや保護者、教職員など、多様な関係者と円滑なコミュニケーションを図り、共感に基づいた人間関係を構築できること。
• 論理的思考力と分析力: 教育現象を客観的に分析し、論理的に考察する力があること。
• 創造性と表現力: 新しい教育方法や教材を開発したり、教育に関する情報を効果的に発信したりする創造性と表現力があること。
• 倫理観と責任感: 教育者として、子どもたちの人格形成に深く関わるという強い倫理観と責任感を持っていること。

これらの要素を踏まえ、皆さんのこれまでの経験や学びと結びつけながら、志望理由書で自己PRしていくことが重要になります。

教育学部 志望理由書の構成要素と作成のポイント

次に、実際に教育学部の志望理由書を作成する上で、どのような要素を盛り込み、どのような点に注意すべきかを見ていきましょう。

一般的な志望理由書の構成要素と、教育学部特有の視点を交えながら解説します。

志望理由書の基本的な構成

KOSSUN教育ラボでは、合格する志望理由書の「黄金律」を導き出しました。

下記の基本構成を参考にあなたの教育への情熱と未来を担う人材育成への意欲が伝わる、論理的で魅力的な志望理由書を作成しましょう。

【志望理由書の基本的な構成例】

1. 志の宣言
   • 最初に、「〇〇という教育課題に対し、教育学の知識と実践を通して解決したいという強い思いを持ち、貴学教育学部（または〇〇学科）を強く志望いたします」のように、あなたの最も核となる教育への探求心と、教育者または研究者として実現したい未来を冒頭で示し、読み手の関心を惹きつけましょう。
2. 一貫性の提示
   • あなたの教育への関心がどのように育まれ、どのような経験や学びを通して深まってきたのかを、具体的なエピソードを交えながら語ります。なぜ教育という分野に心を惹かれ、どのような教育実践や研究を通して社会に貢献したいと思うようになったのかを記述しましょう。
3. 志望動機
   • なぜその大学の教育学部（または〇〇学科）を志望するのか、その理由を具体的に説明します。カリキュラム、研究テーマ、教授陣、教育実習、地域連携、教育支援活動など、大学の具体的な要素に触れながら、あなたの探求したい分野や学びたいこととの関連性を明確に述べましょう。「〇〇教授の△△に関する研究が、私が抱える〇〇という課題に対する重要な示唆を与えてくれると確信している」「貴学の□□というプログラムを通して、〇〇と〇〇の知識を統合し、〇〇という新しい教育の形を創造したい」といった具体的な記述が効果的です。
   • 入学後、どのような分野を学び、どのような教育実践や研究を通して社会に貢献したいのか、具体的な活動計画を示しましょう。また、将来、教育学の知識やスキルを活かしてどのような目標を達成したいのか、社会にどのように貢献したいのかを具体的に語ることで、入学後の創造的な意欲と目的意識の高さをアピールできます。「〇〇という教育方法を開発し、〇〇という課題を抱える子どもたちの学びを支援したい」「貴学で培った教育に関する専門知識と実践力を活かし、〇〇という分野で新たな教育の形を創造したい」といった記述が考えられます。
4. 〆のひと押し
   • 最後に、改めてその大学で学びたいという強い熱意と、教育を通してより良い未来を創造したいという意欲を述べ、志望理由書を教育への情熱とともに締めくくりましょう。「貴学の自由な発想と実践的な学びを重視する環境の中で、教育の可能性を追求し、未来を拓く人材を育成できる教育者へと成長したいと強く願っております」といった表現が考えられます。

【教育学部特有の視点：教育への情熱と未来を担う人材育成への意欲をアピールする要素】

教育学部の志望理由書では、上記の基本構成に加えて、以下の要素を意識的に盛り込むことで、あなたの教育への情熱と未来を担う人材育成への意欲がより深く伝わる内容にすることができます。

• 教育に関する具体的な問題意識: いじめ、不登校、学力格差、教育の情報化、グローバル化など、現代社会が抱える教育課題に関心をもち、その現状や原因、影響などを分析した考察を記述する。
• 教育実践や教育方法への探求心: より効果的な教育方法、教材開発、学習支援、特別支援教育、ICT教育など、教育実践や教育方法に関する探求心を示す具体的な経験やアイデアを記述する。
• 子どもたちの成長を支えたいという強い意志: 子どもたちの可能性を信じ、一人ひとりの成長を支え、自立した人間へと育成したいという強い意志を示す。
• 教員以外の教育関連分野への関心: 学校教育だけでなく、生涯学習、社会教育、教育政策、教育行政など、教育に関わる幅広い分野への関心を示す。
• 教育に関する活動経験: 教師を目指す活動、ボランティア活動、子ども向けのイベント企画・運営など、教育に関連する活動経験があれば具体的に記述する。
• コミュニケーション能力と共感力: 子どもたちや保護者、教職員など、多様な関係者と良好な人間関係を築き、共感に基づいたコミュニケーションを図る能力を示す。
• 倫理観と責任感: 教育者として、子どもたちの人格形成に深く関わるという強い倫理観と責任感を示す。

教育学部 志望理由書作成のポイント

上記の基本構成要素を踏まえつつ、教育学部特有の視点を意識することが重要です。

• 教育に関する具体的な問題意識を示す: 単に「先生になりたい」と言うのではなく、どのような教育課題に関心があり、どのように解決したいのか、具体的なアイデアや提案を示しましょう。
• これまでの教育に関する経験や学びを具体的に記述する: 授業で特に印象に残ったこと、自主的に調べたこと、教育に関する本を読んだ経験、子どもたちと関わる活動を通して学んだことなどを具体的に記述しましょう。
• 将来の教育者像や教育への展望を示す: どのような教育者になりたいのか、どのような教育を創造したいのか、具体的なビジョンや目標を示しましょう。
• 教育に関する実践的な活動経験があれば記述する: 教師を目指す活動、ボランティア活動、子ども向けのイベント企画・運営など、教育に関連する活動経験があれば、具体的な内容や成果、そこから得られた学びを記述しましょう。
• 論理的な思考力、分析力、コミュニケーション能力、共感力をバランスよくアピールする: 教育現象を分析し考察する力、論理的に説明する力、他者の気持ちを理解し共感する力、自分の考えを効果的に伝えるコミュニケーション能力などを具体的にアピールしましょう。
• 大学の教育方針や研究環境への理解を示す: 大学の特色や教育プログラム、教授陣の専門分野、教育実習の機会などを事前に調べ、自身の興味や目標とどのように合致するのかを具体的に述べましょう。

教育学部 志望理由書の例文

それでは、上記のポイントを踏まえ、具体的な教育学部の志望理由書の例文を見ていきましょう。あくまで例文として参考に留め、ご自身の言葉で熱意を伝えることが重要です。

【例文：佐藤彩さんの志望理由書】

私が貴学教育学部初等教育学科を強く志望する理由は、多様な背景を持つ子どもたちが共に学び、成長できるインクルーシブな教育を創造したいという強い思いがあるからです。

私が通っていた小学校には、様々な国籍や文化を持つ子どもたちが在籍しており、多様な価値観に触れる機会が多くありました。しかし、中には日本語が十分に理解できず、学習についていけない子どもや、文化的な違いから学校生活に馴染めない子どももいました。この状況を改善するために、多様な子どもたちが共に学び、成長できるインクルーシブな教育を創造したいと考えるようになりました。高校では、英語部で異文化理解を深め、ボランティア部で地域の日本語教室に参加し、子どもたちの学習支援を行いました。また、教育心理学に関する本を読み、子どもたちの発達段階や学習特性について学びました。貴学教育学部初等教育学科の〇〇教授の「多文化共生教育に関する研究」を拝読し、インクルーシブ教育への熱意に深く共感し、ぜひこの研究室で学びたいと強く思いました。

貴学教育学部初等教育学科では、教育心理学、特別支援教育、多文化共生教育、教科教育など、多様な分野を学ぶことができるカリキュラムに加え、小学校での教育実習や地域の子どもたちと関わるボランティア活動など、実践的な学びの機会が豊富に用意されていると伺い、私の目標を実現するための最適な環境であると確信しています。特に、〇〇教授が主宰する多文化共生教育研究室における実践的な研究活動や、△△小学校との連携によるインクルーシブ教育プログラムの開発プロジェクトに参加できる機会は、私が将来、多様な子どもたちが共に学び、成長できる教育を創造できる教員になるという目標を実現するための貴重な経験となると確信しています。

入学後は、〇〇教授の指導の下、教育心理学、特別支援教育、多文化共生教育、教科教育に関する専門知識と実践力を深く学び、多様な子どもたちが共に学び、成長できるインクルーシブな教育プログラムの開発、実践、評価に積極的に取り組みたいと考えています。また、教育実習やボランティア活動を通して、子どもたち一人ひとりの個性やニーズを理解し、共感に基づいた教育実践を学びたいと考えています。将来的には、小学校教員として、全ての子どもたちが共に学び、成長できる学校づくりに貢献できる教育者になりたいと考えています。

貴学のインクルーシブ教育への先進的な取り組み、実践的な教育プログラム、そして熱意あふれる教授陣の下で、教育の可能性を追求し、未来を拓く人材を育成できる教育者へと成長したいと強く願っております。

【例文から学ぶポイント】

• 教育に関する具体的な問題意識と解決への意欲: 多様な背景を持つ子どもたちが共に学び、成長できるインクルーシブな教育の実現という明確な目標を掲げ、教育現場における具体的な課題を記述しています。
• 教育に関する活動経験や学びを具体的に記述: 英語部での異文化理解、日本語教室での学習支援、教育心理学に関する読書など、教育に関わる様々な活動経験や学びを具体的に記述しています。
• 将来の教育者像や教育への展望を示す: 多様な子どもたちが共に学び、成長できる学校づくりに貢献できる教育者になりたいという具体的なビジョンを示しています。
• 大学・研究室との明確な繋がり: 興味のある教授の研究内容や実践的な教育プログラムを具体的に挙げ、なぜその研究室で学びたいのかを明確に述べています。
• 具体的な学習計画や教育実践への意欲を示す: 教育心理学、特別支援教育、多文化共生教育、教科教育を学び、インクルーシブな教育プログラムの開発、実践、評価に取り組みたいという具体的な計画を示しています。
• コミュニケーション能力と共感力: 多様な子どもたちや関係者と良好な人間関係を築き、共感に基づいた教育実践を行いたいという意欲を示しています。
• 倫理観と責任感: 教育者として、全ての子どもたちの可能性を信じ、成長を支えたいという強い意志と責任感を示しています。

最終確認！志望理由書提出前のチェックリスト

最後に、提出前に必ず確認しておきたいチェックリストをご紹介します。

• 大学・学部のアドミッション・ポリシー（特に教育学部の求める人物像）を深く理解しているか？
• なぜその大学・学部の特定の分野（初等教育、教育心理学など）で学びたいのか、具体的な理由が明確に書かれているか？
• 高校での学習や課外活動を通して、教育に関わるどのような経験や学びを得てきたのか具体的に記述しているか？
• 教育に関する具体的な問題意識や、教育を通してどのような社会貢献をしたいのか明確に示しているか？
• 将来どのような教育者になりたいのか、教育を通してどのような社会を創造したいのか、具体的なビジョンを記述しているか？
• 大学の教育方針や教育プログラム、教育実習の機会などが、自身の興味や目標とどのように合致するのか具体的に述べているか？
• 誤字脱字、文法的な誤りはないか？
• 指定された文字数制限を満たしているか？
• あなたの教育への情熱、未来を担う人材育成への意欲、そして誠実さが伝わる文章になっているか？

これらの項目を一つひとつ確認し、自信を持って志望理由書を提出してください。

KOSSUN教育ラボの活用

KOSSUN教育ラボは、小論文対策講座や個別指導、面接対策など、総合型選抜に特化した様々なサポートを行っています。

専門の講師があなたの個性や強みを引き出し、合格に向けて徹底的に指導します。

KOSSUN教育ラボのサポート体制

• 小論文対策講座: 基礎知識の習得から応用力養成まで、段階的に小論文の書き方を学ぶことができます。
• 個別指導: 自分の課題に合わせて、講師にマンツーマンで指導を受けることができます。
• 添削指導: 実際に書いた小論文を講師に添削してもらい、改善点を見つけることができます。
• 面接対策: 面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、練習することができます。
• 出願書類添削: 志望理由書や自己PR文など、出願に必要な書類の添削を受けることができます。
• 情報提供: 総合型選抜に関する最新情報や大学の情報を手に入れることができます。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

総合型選抜は、皆さんの個性や可能性を大学に伝える絶好の機会です。この記事が、教育学部への志望理由書作成の一助となれば幸いです。

KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜（AO入試・推薦入試）に特化した対策を行っています。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。