文芸学部 志望理由書の書き方を徹底解説！

文芸学部 志望理由書の書き方：例文と重要ポイント

こんにちは！KOSSUN教育ラボ教務担当です。

今回は、多様な可能性を秘めた入試制度である「総合型選抜」の中でも、言葉や文化、歴史、思想などを深く探求し、豊かな人間性と創造性を育む「文芸学部」の志望理由書に焦点を当て、その概要から具体的な例文、そして合格を掴むための重要なポイントまで、じっくりと解説していきます。

「総合型選抜って、なんだか難しそう…」「文芸学部の志望理由書って、どんなことを書けばいいの？」そんな疑問や不安を抱えている方も、この記事を読めばきっと道が開けるはずです。

私たちと一緒に、あなたの文学や文化への情熱と探究心を最大限に引き出す志望理由書を作成し、夢の文芸学部合格を掴み取りましょう！

改めて知る総合型選抜：一般選抜との違い、そして文芸学部が求める人物像とは？

まず、総合型選抜とはどのような入試制度なのでしょうか？一般選抜との違いを明確にし、その上で文芸学部がどのような学生を求めているのかを理解することが、志望理由書作成の第一歩となります。

総合型選抜（旧AO入試）とは？

総合型選抜は、従来の学力試験の成績だけでなく、志願者の個性、意欲、適性、経験などを総合的に評価する入試制度です。

大学が求める学生像（アドミッション・ポリシー）と照らし合わせながら、書類審査、面接、小論文、プレゼンテーション、実技、ポートフォリオなど、多様な評価方法を用いて合否が判定されます。

一般選抜との違い

一般選抜が主に学力試験の結果を重視するのに対し、総合型選抜は、皆さんがこれまで培ってきた学びへの姿勢、文学や歴史、文化への関心、創作活動への取り組み、将来の目標など、多角的な側面から評価される点が大きな違いです。「得意なこと」「興味のあること」「将来やりたいこと」を大学に積極的にアピールできるチャンスと言えるでしょう。

文芸学部が求める人物像

それでは、文芸学部はどのような学生を求めているのでしょうか？多くの文芸学部が共通して重視する要素として、以下のような点が挙げられます。

• 文学、歴史、文化への深い関心：言葉、物語、人間の営み、思想、芸術など、人間の創造する文化全般に対する強い興味と探究心を持っていること。
• 豊かな感受性と想像力：文学作品や歴史的出来事、文化現象などを多角的に捉え、自身の内面と結びつけて深く感じ、想像力を働かせることができること。
• 論理的思考力と分析力：様々なテキストや情報を読み解き、客観的な根拠に基づいて分析し、考察する能力があること。
• 表現力とコミュニケーション能力：自身の考えや分析結果を、明確かつ魅力的な言葉で表現し、他者と議論することができること。
• 主体的な学習意欲と向上心：指示待ちではなく、自ら課題を見つけ、積極的に学びを深め、常に向上心を持って成長しようとする意欲があること。
• 社会や人間に対する洞察力：文学作品や歴史、文化を通して、人間の本質や社会の構造について深く考察しようとする姿勢があること。
• 倫理観と批判精神：多様な価値観を理解し尊重しながらも、物事を鵜呑みにせず、批判的な視点を持って考察することができること。

これらの要素を踏まえ、皆さんのこれまでの読書体験、創作活動、歴史や文化への関心を通して、志望理由書で自己PRしていくことが重要になります。

文芸学部 志望理由書の構成要素と作成のポイント

次に、実際に文芸学部の志望理由書を作成する上で、どのような要素を盛り込み、どのような点に注意すべきかを見ていきましょう。

一般的な志望理由書の構成要素と、文芸学部特有の視点を交えながら解説します。

志望理由書の基本的な構成

KOSSUN教育ラボでは、合格する志望理由書の「黄金律」を導き出しました。

下記の基本構成を参考にあなたの文学や文化への情熱と探究心が伝わる、論理的で魅力的な志望理由書を作成しましょう。

【志望理由書の基本的な構成例】

1. 志の宣言
   • 最初に、「〇〇という文学作品（または歴史的出来事、文化現象）との出会いを通して、人間の〇〇について深く探求したいという強い思いを持ち、貴学文芸学部（または〇〇学科）を強く志望いたします」のように、あなたの最も核となる文学や文化への関心と探究への意欲、そして実現したい未来を冒頭で示し、読み手の関心を惹きつけましょう。
2. 一貫性の提示
   • あなたの特定の文学ジャンル、歴史分野、文化研究への興味がどのように育まれ、どのような読書体験、創作活動、学習を通して深まってきたのかを、具体的なエピソードや作品を交えながら語ります。なぜその分野に心を惹かれ、どのような学びを通して人間や社会について深く考察したいと思うようになったのかを記述しましょう。
3. 志望動機
   • なぜその大学の文芸学部（または〇〇学科）を志望するのか、その理由を具体的に説明します。カリキュラム、研究テーマ、教授陣、教育環境、図書館などの施設、大学の特色などを具体的に挙げながら、あなたの探求したい分野や学びたいこととの関連性を明確に述べましょう。「〇〇教授の△△に関する研究が、私が抱える〇〇という疑問に対する重要な示唆を与えてくれると確信している」「貴学の□□というカリキュラムを通して、〇〇と〇〇の知識を統合し、〇〇という新たな視点を得たい」といった具体的な記述が効果的です。
   • 入学後、どのような分野を学び、どのような研究テーマに取り組みたいのか、具体的な学習計画を示しましょう。また、将来、学んだ知識やスキルを活かしてどのような目標を達成したいのか、社会にどのように貢献したいのかを具体的に語ることで、入学後の主体的な学習意欲と目的意識の高さをアピールできます。「〇〇という文学作品を深く読み解き、〇〇というテーマに関する卒業論文を執筆したい」「貴学で培った深い洞察力と表現力を活かし、〇〇という分野で社会に貢献できる人材になりたい」といった記述が考えられます。
4. 〆のひと押し
   • 最後に、改めてその大学で学びたいという強い熱意と、文芸学部での学びを通して人間や社会について深く考察し、豊かな人間性を育みたいという意欲を述べ、志望理由書を文学や文化への情熱とともに締めくくりましょう。「貴学の自由な学びの環境と多様な専門分野との交流を通して、自身の探究心を追求し、人間と社会に対する深い洞察力を身につけたいと強く願っております」といった表現が考えられます。

【文芸学部特有の視点：文学や文化への情熱と探究心をアピールする要素】

文芸学部の志望理由書では、上記の基本構成に加えて、以下の要素を意識的に盛り込むことで、あなたの文学や文化への情熱と探究心がより深く伝わる内容にすることができます。

• 特定の文学作品や作家への深い関心：特に心を惹かれた文学作品や作家について具体的に触れ、その魅力や自身の考えを深く掘り下げて記述する。
• 歴史や文化への強い興味：特定の時代、地域、文化現象などに対する強い興味を示し、それについて自主的に学んだ経験や考察を記述する。
• 創作活動への意欲や経験：小説、詩、戯曲、評論など、自身の創作活動の経験や、今後挑戦したい分野、表現したいテーマなどを具体的に記述する。
• 言葉や表現への意識：言葉の持つ力、表現の多様性、コミュニケーションの奥深さなどに対する関心や、自身の言葉に対する意識を記述する。
• 社会や人間に対する問題意識：文学作品や歴史、文化を通して見えてきた社会の課題や人間の本質について、自身の問題意識や考察を記述する。
• 異文化理解への関心：外国の文学、歴史、文化などに対する興味を示し、異文化理解を通して自身の視野を広げたいという意欲を記述する。
• 大学の教育環境への期待：特定の教授の研究テーマ、興味のある授業科目、図書館の蔵書、文学館などの施設など、大学の教育環境のどのような点に魅力を感じているのかを具体的に記述する。

文芸学部 志望理由書作成のポイント

上記の基本構成要素を踏まえつつ、文芸学部特有の視点を意識することが重要です。

• 特定の文学作品や作家への深い関心を具体的に語る：単に好きな作品名を挙げるだけでなく、なぜその作品や作家に惹かれるのか、具体的な内容に触れながら自身の解釈や考察を述べましょう。
• 歴史や文化への強い興味を示す：興味のある時代や文化現象について、自主的に学んだことや考えたことを具体的に記述し、知的好奇心の深さを示しましょう。
• 創作活動への意欲や経験をアピールする：小説、詩、戯曲、評論など、どのような創作活動に取り組んできたのか、また今後どのような表現に挑戦したいのか、具体的なテーマや目標を語りましょう。作品があれば、ポートフォリオとして提出することも検討しましょう。
• 言葉や表現への意識を示す：言葉の持つ力や表現の可能性について、日頃からどのように考えているのか、具体的な例を交えながら自身の言葉に対する意識を伝えましょう。
• 大学の教育環境への期待を具体的に述べる：特定の教授の研究テーマ、興味のある授業科目、豊富な蔵書を持つ図書館、文学館などの施設など、大学のどのような教育環境に魅力を感じ、自身の学びを深めたいのかを具体的に述べましょう。
• 言葉や表現への意識を示す：言葉の持つ力や表現の可能性について、日頃からどのように考えているのか、具体的な例を交えながら自身の言葉に対する意識を伝えましょう。
• 大学の教育環境への期待を具体的に述べる：特定の教授の研究テーマ、興味のある授業科目、豊富な蔵書を持つ図書館、文学館などの施設など、大学のどのような教育環境に魅力を感じ、自身の学びを深めたいのかを具体的に述べましょう。
• 将来の目標と学部での学びの関連性を強調する：将来、どのような分野で活躍したいのか（例：作家、編集者、研究者、ジャーナリスト、翻訳家、教員など）、具体的なキャリアビジョンを描き、その実現のために文芸学部で何を学びたいのかを明確に述べましょう。

文芸学部 志望理由書の例文

それでは、上記のポイントを踏まえ、具体的な文芸学部の志望理由書の例文を見ていきましょう。あくまで例文として参考に留め、ご自身の言葉で熱意を伝えることが重要です。

【例文：井上さくらさんの志望理由書】

私が貴学文芸学部日本文学科を強く志望する理由は、高校時代に太宰治の『人間失格』を読んだことをきっかけに、人間の内面の複雑さや社会との葛藤を描く文学作品に深く惹かれ、日本近代文学の研究を通して、現代社会における人間の孤独や疎外感といった問題について考察を深めたいという強い思いがあるからです。

太宰治の作品との出会いは、私にとって衝撃的な体験でした。主人公の繊細な心理描写や、社会との間に生じる深い溝は、現代を生きる私たちにも共通する普遍的なテーマを孕んでいると感じました。以来、太宰治の他の作品はもちろん、夏目漱石、芥川龍之介といった日本の近代文学作品を読み解く中で、時代背景や社会構造が文学に与える影響、そして文学が人々の心に与える力について深く考えるようになりました。また、読書会に参加したり、文学作品に関する書評を執筆したりする中で、自身の解釈を深め、他者と意見を交換することの面白さを知りました。貴学文芸学部日本文学科の、近代文学研究における実績と、学生が主体的に研究に取り組むための少人数教育に魅力を感じ、ぜひこの環境で日本近代文学を深く探究したいと強く思いました。

貴学文芸学部日本文学科では、日本近代文学史、作家論、文学理論、比較文学など、多角的な視点から日本文学を深く学ぶことができるカリキュラムに加え、少人数制のゼミや研究実習、そして豊富な蔵書を有する図書館など、研究に最適な環境が提供されていると伺い、私が目指す研究の実現に最適な場所であると確信しています。特に、〇〇教授の「近代文学における孤独とコミュニケーションの変遷に関する研究」に強い関心があり、近代文学作品を通して現代社会における人間関係のあり方を考察したいと考えている私にとって、先生の指導の下で専門的な知識と研究手法を学ぶことは大きな喜びです。

入学後は、〇〇教授のゼミに所属し、太宰治をはじめとする近代文学作品を精読し、当時の社会状況や思想と照らし合わせながら、人間の孤独や疎外感の描かれ方について考察を深めたいと考えています。また、図書館の豊富な文献を活用し、研究実習を通して自身の研究テーマを掘り下げ、卒業論文を完成させたいと考えています。さらに、文学科の多様な分野を学ぶ学生や、他学部の学生との交流を通して、多様な視点から文学や社会について考える力を養いたいと考えています。将来的には、大学院に進学し、日本近代文学の研究者として、文学作品の魅力を広く伝え、現代社会が抱える問題に対する新たな視点を提示できる人材になりたいと考えています。

貴学の少人数教育による研究実習の重視、充実した研究資源、そして熱意あふれる教授陣の下で、日本近代文学に対する深い探究心を確固たる知識と技能に基づいて育て、文学研究を通して人間と社会に対する深い洞察力を身につけたいと強く願っております。

【例文から学ぶポイント】

• 特定の文学作品や作家への深い関心を具体的に語る：太宰治の『人間失格』との出会いをきっかけに、近代文学への関心を深めた経緯を具体的に述べています。
• 社会や人間に対する問題意識を示す：近代文学を通して、現代社会における人間の孤独や疎外感という問題意識を持っていることを示しています。
• 大学の教育環境への期待を具体的に述べる：少人数教育や豊富な蔵書を持つ図書館に魅力を感じている点を述べています。
• 将来の目標と学部での学びの関連性を強調する：日本近代文学の研究者になり、文学作品を通して現代社会に新たな視点を提示したいという明確な目標と、大学での学びの関連性を示しています。

最終確認！志望理由書提出前のチェックリスト

最後に、提出前に必ず確認しておきたいチェックリストをご紹介します。

• 大学・学部のアドミッション・ポリシー（特に文芸学部の求める人物像）を深く理解しているか？
• なぜその大学・学部の特定の学科（日本文学科、英文学科、史学科など）で学びたいのか、具体的な理由が明確に書かれているか？
• 高校での学習や課外活動を通して、文学、歴史、文化への関心を示すどのような経験や学びを得てきたのか具体的に記述しているか？
• 特定の文学作品や作家への深い関心、歴史や文化への強い興味を具体的に記述しているか？
• 創作活動への意欲や経験について記述しているか？
• 言葉や表現への意識、社会や人間に対する問題意識を示しているか？
• 大学の教育環境への期待を具体的に述べているか？
• 入学後の具体的な学習計画や研究活動への意欲が明確に述べられているか？
• 将来の目標と学部での学びの関連性を強調しているか？
• 倫理観と批判精神について言及しているか？
• 誤字脱字、文法的な誤りはないか？
• 指定された文字数制限を満たしているか？
• あなたの文学や文化への情熱と探究心、そして誠実さが伝わる文章になっているか？

これらの項目を一つひとつ確認し、自信を持って志望理由書を提出してください。

KOSSUN教育ラボの活用

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KOSSUN教育ラボのサポート体制

• 小論文対策講座: 基礎知識の習得から応用力養成まで、段階的に小論文の書き方を学ぶことができます。
• 個別指導: 自分の課題に合わせて、講師にマンツーマンで指導を受けることができます。
• 添削指導: 実際に書いた小論文を講師に添削してもらい、改善点を見つけることができます。
• 面接対策: 面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、練習することができます。
• 出願書類添削: 志望理由書や自己PR文など、出願に必要な書類の添削を受けることができます。
• 情報提供: 総合型選抜に関する最新情報や大学の情報を手に入れることができます。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

総合型選抜は、皆さんの個性や可能性を大学に伝える絶好の機会です。この記事が、文芸学部への志望理由書作成の一助となれば幸いです。

KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜（AO入試・推薦入試）に特化した対策を行っています。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。