情報学部の志望理由書の書き方:例文と重要ポイント

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

AI、IoT、ビッグデータ…情報技術は私たちの生活を大きく変え、社会のあり方そのものを変革しています。もしあなたが、情報技術の可能性を追求し、新たな価値を創造することで、より良い未来をデザインしたいという強い思いを持っているなら、総合型選抜は、あなたの創造性と探求心を大学に伝え、情報学の世界への扉を開くための絶好のチャンスです。

今回の記事では、情報学部への進学を志す皆さんに向けて、総合型選抜の基本から、合否の鍵を握る「志望理由書」の書き方、具体的な例文、そして合格を掴むための重要なポイントまで、じっくりと解説していきます。あなたの創造性と情報技術への情熱を言葉に乗せ、志望校合格への道を力強くサポートします!

改めて知る総合型選抜:あなたの「個性」を輝かせる入試

総合型選抜(旧AO入試)は、従来の学力試験の点数だけでは測れない、皆さんの個性、意欲、そして将来の可能性を総合的に評価する入試制度です。大学が掲げるアドミッション・ポリシー(求める学生像)と、皆さんのこれまでの経験、興味関心、そして将来の目標がどれだけ合致しているかを、書類審査、面接、小論文、プレゼンテーションといった多様な方法で丁寧に評価します。

一般選抜(旧一般入試)が一律の学力で評価されるのに対し、総合型選抜は、皆さんが主体的に取り組んできた活動や、そこから得られた学び、そして将来への明確なビジョンが重視されます。「特定の分野に対する強い探求心がある」「学力以外の自分の強みを活かしたい」と考える皆さんにとって、総合型選抜はまさに自分を最大限にアピールできる入試方式と言えるでしょう。

特に情報学部は、情報技術に対する深い興味、創造性、論理的思考力、問題解決能力、探求心、そして社会貢献への強い意志を重視する傾向があります。

合格への羅針盤!情報学部 志望理由書の書き方徹底解剖

総合型選抜において、志望理由書はあなたの熱意と創造性を大学に伝えるための、最も重要なプレゼンテーションツールです。情報学部への強い思いを効果的に表現し、合格を掴むための具体的な書き方を、段階的に見ていきましょう。

1.書く前の準備:情報技術への探求心と創造性を深める

心を惹きつける志望理由書は、徹底的な自己分析と情報学への深い探求心から生まれます。

① 情報技術への探求心と創造性を掘り下げる自己対話

あなたが「面白い」「もっと知りたい」「作ってみたい」と感じる情報技術は何でしょうか?プログラミング、AI、Webデザイン、ゲーム開発、データ分析、情報セキュリティ…過去の経験を振り返りながら、あなたの探求心の根源にある出来事や出会いを具体的に思い出してみましょう。例えば、プログラミングコンテストに参加した経験、Webサイトを制作した経験、ゲームを開発した経験、データ分析で課題解決に貢献した経験、情報セキュリティに関する問題意識を持った経験などが挙げられます。

  • 自身の強みと情報技術への適性を結びつける: 自己分析を通じて、情報学を学ぶ上で活かせる自分の強み(例:論理的思考力、創造性、問題解決能力、探求心、プログラミングスキル、コミュニケーション能力、粘り強く取り組む力など)を見つけ出し、アピールポイントを明確にしましょう。同時に、自分の弱点も認識し、それをどのように克服しようと努力しているかを伝えることも重要です。
  • 情報技術を通して実現したい未来を描く: 情報技術を通して、将来どのようなことを実現したいのか、どのような社会課題を解決したいのか、どのような価値を創造したいのか、具体的な目標を設定しましょう。「プログラミングができるようになりたい」という抽象的な目標ではなく、「〇〇の技術を開発して、高齢者の生活を支援したい」「△△の知識を活かして、情報セキュリティの専門家として社会に貢献したい」など、より具体的にすることで、大学側にあなたの知的な意欲と目的意識が強く伝わります。

② 志望する大学・学部を知的好奇心のアンテナで捉える

  • 大学の理念・アドミッション・ポリシーを創造性と社会貢献の視点から深く理解する: 大学のウェブサイトや募集要項を隅々まで読み込み、その大学がどのような学問的探求を重視し、どのような人材を求めているのかを理解しましょう。特に、情報学部の教育目標、カリキュラム、研究分野、特色あるプログラム(例:AI、IoT、データサイエンス、情報セキュリティ、メディア情報学など、情報技術の最先端を学ぶプログラム)、関連する研究室などを詳細に調べ、あなたの探求心と合致する点を見つけ出すことが不可欠です。
  • 探求したい専門分野を自身の創造性と結びつける: 情報学部が提供する多様な専門分野の中から、あなたが特に深く探求したい分野を具体的に特定し、なぜその分野に惹かれるのか、どのような問いを持って研究に取り組みたいのか、そしてその研究を通して社会のどのような課題解決に貢献できると考えるのかを明確にしましょう。
  • 大学の特色ある環境・リソースを創造性を発揮する舞台として捉える: その大学ならではの研究施設、著名な研究者、企業との共同研究、ハッカソンやコンテストへの参加機会などを調べ、あなたの創造性を発揮し、探求を深めるための環境が整っているかを確認しましょう。これらの情報を志望理由書に盛り込むことで、「この大学でこそ私の創造性を最大限に発揮し、情報技術で未来をデザインしたい」という強い気持ちを具体的に示すことができます。

2.構成で創造性を表現する!論理的で情熱的な志望理由書の設計図

自己分析と大学・学部研究に基づき、いよいよ志望理由書を書き始めます。

KOSSUN教育ラボでは、合格する志望理由書の「黄金律」を導き出しました。

下記の基本構成を参考にしてあなたの創造性と情報技術への情熱が伝わる、論理的で魅力的な志望理由書を作成しましょう。

【志望理由書の基本的な構成例】

  1. 志の宣言
    • 最初に、「〇〇という情報技術を通して、〇〇という社会課題を解決したいという強い思いを持ち、貴学情報学部を強く志望いたします」のように、あなたの最も核となる創造性と、情報技術を通して実現したい未来を冒頭で示し、読み手の関心を惹きつけましょう。
  2. 一貫性の提示
    • あなたの創造性がどのように育まれ、どのような経験や情報技術との出会いを通して深まってきたのかを、具体的なエピソードを交えながら語ります。なぜその技術に心を惹かれ、どのようなアイデアを思いつき、どのように実現してきたのかを記述しましょう。
  3. 志望動機
    • なぜその大学の情報学部を志望するのか、その理由を具体的に説明します。カリキュラム、研究テーマ、教授陣、研究施設、特色あるプログラム、企業との共同研究など、大学の具体的な要素に触れながら、あなたの探求したい分野や学びたいこととの関連性を明確に述べましょう。「〇〇教授の△△に関する研究が、私が抱える〇〇という課題に対する重要な示唆を与えてくれると確信している」「貴学の□□というプログラムを通して、〇〇の技術を深く学び、〇〇という社会課題の解決に貢献したい」といった具体的な記述が効果的です。
    • 入学後、どのような情報技術を学び、どのような研究に取り組みたいのか、具体的な活動計画を示しましょう。また、将来、情報技術を通してどのような目標を達成したいのか、社会にどのように貢献したいのかを具体的に語ることで、入学後の創造的な意欲と目的意識の高さをアピールできます。「〇〇の技術を開発し、〇〇という社会課題の解決に貢献したい」「貴学で培った〇〇の知識やスキルを活かし、〇〇という分野で新たな価値を創造したい」といった記述が考えられます。
  4. 〆のひと押し
    • 最後に、改めてその大学で学びたいという強い熱意と、情報技術を通してより良い未来を創造したいという意欲を述べ、志望理由書を創造的な興奮とともに締めくくりましょう。「貴学の自由な発想を育む環境の中で、情報技術の可能性を追求し、未来社会をデザインできる人材へと成長したいと強く願っております」といった表現が考えられます。

【情報学部特有の視点:創造性と情報技術への情熱をアピールする要素】

情報学部の志望理由書では、上記の基本構成に加えて、以下の要素を意識的に盛り込むことで、あなたの創造性と情報技術への情熱がより深く伝わる内容にすることができます。

  • 情報技術への深い興味と探求心: プログラミング、AI、IoT、データサイエンス、情報セキュリティ、メディア情報学など、情報技術の特定の分野に対する強い興味と、その技術を深く理解しようとする探求心を示す記述。
  • 創造性と発想力: 新しいアイデアや技術を生み出そうとする創造性、斬新な発想力、そしてそれを実現しようとする意欲を示す具体的なエピソードや成果物を記述する。
  • 論理的思考力と問題解決能力: 複雑な問題を分析し、論理的に解決策を導き出す能力を示す具体的な経験や取り組みを記述する。
  • プログラミングスキル: これまでに習得したプログラミング言語や開発経験、制作したアプリケーションやWebサイトなど、プログラミングスキルを具体的に記述する。
  • チームワークとコミュニケーション能力: チームで開発に取り組んだ経験や、他者と協力しながら目標達成に向けて取り組んだ経験を示す。
  • 倫理観と社会貢献意識: 情報技術が社会に与える影響を倫理的に考察し、より良い社会の実現に貢献したいという意識を示す。

3.合格への道標!情報学部 志望理由書の例文

ここでは、情報学部情報科学科を志望する架空の受験生「高橋健太さん」の志望理由書の例文をご紹介します。

【例文:高橋健太さんの志望理由書】

私が貴学情報学部情報科学科を強く志望する理由は、AI技術を通して、高齢化社会における医療課題の解決に貢献したいという強い思いがあるからです。

高校生になった時から、高齢化が進む地域社会の現状を目の当たりにし、医療現場における人手不足や、高齢者の見守り体制の不備といった課題に強い関心を抱くようになりました。プログラミングを学ぶ中で、AI技術を活用することで、これらの課題を解決できるのではないかと考え、AIによる高齢者見守りシステムを開発するアイデアを思いつきました。高校3年生の夏には、プログラミングコンテストに参加し、このアイデアを形にしたシステムを制作し、審査員の方々から高い評価をいただきました。貴学の〇〇教授の「AIによるヘルスケアシステムの研究」に関する論文を拝読し、AI技術の医療分野への応用の可能性に改めて感銘を受けました。

貴学情報学部情報科学科では、AI、データサイエンス、ソフトウェア工学など、AIによるヘルスケアシステムの開発に必要な専門知識と技術を学ぶことができるカリキュラムに加え、医療機関との連携による実践的な開発プロジェクトに参加できる機会が豊富に用意されていると伺い、私の高齢化社会への貢献意欲を実現するための学びの場として、強く魅力を感じています。特に、△△研究室におけるAIによる画像診断支援システムの研究や、□□病院との連携による高齢者見守りシステムの開発プロジェクトは、AI技術を通して医療現場の課題解決に貢献したいという私の目標と強く合致しています。

入学後は、〇〇教授の指導の下、AIによる高齢者見守りシステムの精度向上に関する研究に積極的に取り組み、実用化に向けた開発を進めたいと考えています。また、□□病院での開発プロジェクトにも積極的に参加し、医療現場のニーズを理解し、AI技術を社会実装するための実践的なスキルを習得したいと考えています。将来的には、医療機器メーカーやIT企業などで、AIエンジニアとして、高齢化社会における医療課題の解決に貢献できるAIシステムを開発し、誰もが安心して暮らせる社会の実現に貢献できる人材になりたいと考えています。

貴学の最先端の研究環境と、医療分野におけるAI技術の豊富な研究実績、そして熱意あふれる教授陣の下で、情報科学に関する専門知識と開発スキルを深く学び、長年の夢を実現したいと強く願っております。

【例文から学ぶポイント】

  • 社会課題への強い関心と情報技術による解決意欲: 高齢化社会における医療課題という社会課題に焦点を当て、AI技術を通してその解決に貢献したいという強い意志を明確に示しています。
  • 創造性と情報技術への情熱: AIによる高齢者見守りシステムという具体的なアイデアと、それを実現した開発経験を記述することで、創造性と情報技術への情熱をアピールしています。
  • 大学・学部との明確な接続: 教授の研究分野や大学の医療機関との連携など、大学の具体的な特徴と自身の学びたい分野、社会貢献への意欲を明確に結びつけています。
  • 具体的な探求計画: 研究テーマや参加したい開発プロジェクトなど、入学後の具体的な学習計画を示すことで、目的意識の高さをアピールしています。
  • 情報学への深い理解と関心: AI、データサイエンス、ソフトウェア工学など、情報学の主要な分野への関心を示すことで、学部への適性と学習意欲を示唆しています。

最後の仕上げ!志望理由書を創造性と情報技術への情熱で満たす最終確認

志望理由書を提出する前に、以下の項目を必ずチェックし、あなたの創造性と情報技術への情熱を最大限に表現しましょう。

  • 誤字脱字・文法ミスはないか: 丁寧に読み返し、情報科学に関する専門用語や固有名詞の表記ミスがないかを確認しましょう。
  • 文字数制限は守られているか: 大学が指定する文字数制限を必ず守りましょう。超過や不足がないように注意が必要です。
  • 体裁は整っているか: 段落分けや改行が適切に行われ、読みやすい体裁になっているか確認しましょう。
  • 表現は具体的か: 抽象的な表現は避け、具体的な開発経験や研究テーマに基づいて記述するように心がけましょう。
  • オリジナリティはあるか: 他の人の例文を参考にするのは良いですが、あなた自身のアイデアや経験を正直に表現することが最も重要です。
  • 大学のアドミッション・ポリシーとの整合性: 大学が求める学生像(創造性豊かで情報技術への探求心を持つ人材など)を再度確認し、あなたの強みがそれに合致しているかを意識しましょう。
  • 創造性と情報技術への情熱は伝わっているか: あなたの創造的な意欲と、情報技術を通して未来をデザインしたいという強い意志が読み手に伝わるように、情熱を込めて書きましょう。

KOSSUN教育ラボの活用

KOSSUN教育ラボは、小論文対策講座や個別指導、面接対策など、総合型選抜に特化した様々なサポートを行っています。

専門の講師があなたの個性や強みを引き出し、合格に向けて徹底的に指導します。

KOSSUN教育ラボのサポート体制

  • 小論文対策講座: 基礎知識の習得から応用力養成まで、段階的に小論文の書き方を学ぶことができます。
  • 個別指導: 自分の課題に合わせて、講師にマンツーマンで指導を受けることができます。
  • 添削指導: 実際に書いた小論文を講師に添削してもらい、改善点を見つけることができます。
  • 面接対策: 面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、練習することができます。
  • 出願書類添削: 志望理由書や自己PR文など、出願に必要な書類の添削を受けることができます。
  • 情報提供: 総合型選抜に関する最新情報や大学の情報を手に入れることができます。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

総合型選抜は、皆さんの創造性と情報技術への情熱を大学に直接伝えることができる貴重な機会です。

今回の記事が、皆さんが自身の思いを整理し、魅力的な志望理由書を作成するための一助となれば幸いです。

KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。

受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。

※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。