未来変革科学部の志望理由書の書き方:例文と重要ポイント

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

持続可能な社会、超高齢社会、AI共生社会…私たちの社会は、前例のない課題に直面し、大きな転換期を迎えています。もしあなたが、科学技術の力を駆使し、社会の未来をデザインすることで、これらの課題を乗り越え、より良い社会を創造したいという強い思いを持っているなら、総合型選抜は、あなたの探求心と未来への情熱を大学に伝え、未来変革科学部への扉を開くための絶好のチャンスです。

今回の記事では、未来変革科学部への進学を志す皆さんに向けて、総合型選抜の基本から、合否の鍵を握る「志望理由書」の書き方、具体的な例文、そして合格を掴むための重要なポイントまで、じっくりと解説していきます。あなたの挑戦する情熱と未来社会へのビジョンを言葉に乗せ、志望校合格への道を力強くサポートします!

改めて知る総合型選抜:あなたの「可能性」を最大限に引き出す入試

総合型選抜(旧AO入試)は、従来の学力試験の点数だけでは測れない、皆さんの個性、意欲、そして将来の可能性を総合的に評価する入試制度です。大学が掲げるアドミッション・ポリシー(求める学生像)と、皆さんのこれまでの経験、興味関心、そして将来の目標がどれだけ合致しているかを、書類審査、面接、小論文、プレゼンテーションといった多様な方法で丁寧に評価します。

一般選抜(旧一般入試)が一律の学力で評価されるのに対し、総合型選抜は、皆さんが主体的に取り組んできた活動や、そこから得られた学び、そして将来への明確なビジョンが重視されます。「特定の分野に対する強い探求心がある」「学力以外の自分の強みを活かしたい」と考える皆さんにとって、総合型選抜はまさに自分を最大限にアピールできる入試方式と言えるでしょう。

特に未来変革科学部は、科学技術への深い関心、未来社会へのビジョン、探求心、創造性、論理的思考力、問題解決能力、コミュニケーション能力、そして倫理観と社会貢献への強い意志を重視する傾向があります。

合格への鍵!未来変革科学部 志望理由書の書き方徹底解説

総合型選抜において、志望理由書はあなたの熱意と才能を大学に伝えるための、最も重要なプレゼンテーションツールです。未来変革科学部への強い思いを効果的に表現し、合格を掴むための具体的な書き方を、段階的に見ていきましょう。

1.書く前の準備:未来社会への探求心を深める

心を惹きつける志望理由書は、徹底的な自己分析と未来変革科学への深い探求心から生まれます。

① 未来社会への探求心を掘り下げる自己対話

あなたが「実現したい」「解決したい」「創造したい」と強く願う未来社会の姿は何でしょうか?持続可能なエネルギー社会、健康長寿社会、AI共生社会、循環型社会、共生社会…過去の経験を振り返りながら、あなたの探求心の根源にある出来事や出会いを具体的に思い出してみましょう。例えば、環境問題の深刻さを感じた経験、高齢者の生活課題に直面した経験、AI技術の発展に強い関心を抱いた経験、多様な人々が共に生きる社会の重要性を認識した経験などが挙げられます。

  • 自身の強みと未来変革科学への適性を結びつける: 自己分析を通じて、未来変革科学部で学ぶ上で活かせる自分の強み(例:探求心、創造性、論理的思考力、問題解決能力、コミュニケーション能力、情報収集力、分析力、発想力、粘り強く取り組む力、科学技術への関心など)を見つけ出し、アピールポイントを明確にしましょう。同時に、自分の弱点も認識し、それをどのように克服しようと努力しているかを伝えることも重要です。
  • 科学技術を通して実現したい「未来」を描く: 科学技術の力を駆使して、将来どのような未来社会を実現したいのか、どのような社会課題を解決したいのか、どのような新たな価値を創造したいのか、具体的な目標を設定しましょう。「科学者になりたい」「研究者になりたい」という抽象的な目標ではなく、「〇〇の技術を開発して、持続可能なエネルギー社会を実現したい」「△△の知識を活かして、AIと人間が共生する社会をデザインしたい」など、より具体的にすることで、大学側にあなたの知的な意欲と目的意識が強く伝わります。

② 志望する大学・学部を知的好奇心のアンテナで捉える

  • 大学の理念・アドミッション・ポリシーを「未来創造」と「社会貢献」の視点から深く理解する: 大学のウェブサイトや募集要項を隅々まで読み込み、その大学がどのような学問的探求を重視し、どのような人材を求めているのかを理解しましょう。特に、未来変革科学部の教育目標、カリキュラム、研究分野、特色あるプログラム(例:持続可能エネルギー、AI共生社会、健康長寿、スマートシティ、先端材料など、未来社会の実現に貢献するプログラム)、関連する研究室などを詳細に調べ、あなたの探求心と合致する点を見つけ出すことが不可欠です。
  • 探求したい専門分野を自身の未来社会へのビジョンと結びつける: 未来変革科学部が提供する多様な専門分野の中から、あなたが特に深く探求したい分野を具体的に特定し、なぜその分野に惹かれるのか、どのような問いを持って研究に取り組みたいのか、そしてその研究を通してどのような未来社会の実現に貢献できると考えるのかを明確にしましょう。
  • 大学の特色ある環境・リソースを「未来創造」を加速させる舞台として捉える: その大学ならではの研究施設、図書館の蔵書、著名な研究者、企業や研究機関との共同研究、最先端の研究プロジェクトなどを調べ、あなたの未来社会への探求心を刺激し、研究を深めるための環境が整っているかを確認しましょう。これらの情報を志望理由書に盛り込むことで、「この大学でこそ私の未来社会へのビジョンを形にし、未来を創造できる人材へと成長したい」という強い気持ちを具体的に示すことができます。

2.構成で未来へのビジョンを表現する!論理的で情熱的な志望理由書の設計図

自己分析と大学・学部研究に基づき、いよいよ志望理由書を書き始めます。

KOSSUN教育ラボでは、合格する志望理由書の「黄金律」を導き出しました。

下記の基本構成を参考にしてあなたの未来社会へのビジョンと科学技術への情熱が伝わる、論理的で魅力的な志望理由書を作成しましょう。

【志望理由書の基本的な構成例】

  1. 志の宣言
    • 最初に、「〇〇という未来社会を実現したいという強い思いを持ち、〇〇という科学技術を通してその実現に貢献したいと考え、貴学未来変革科学部を強く志望いたします」のように、あなたの最も核となる未来社会への探求心と、科学技術を通して未来を創造したいという強い意志を冒頭で示し、読み手の関心を惹きつけましょう。
  2. 一貫性の提示
    • あなたの未来社会への探求心がどのように芽生え、どのような経験や科学技術との出会いを通して深まってきたのかを、具体的なエピソードを交えながら語ります。なぜその未来社会に心を惹かれ、どのような課題を解決したいと思うようになったのか、そしてどのような科学技術に興味を持ったのかを記述しましょう。
  3. 志望動機
    • なぜその大学の未来変革科学部を志望するのか、その理由を具体的に説明します。カリキュラム、研究テーマ、教授陣、研究施設、特色あるプログラム(未来社会デザインプログラムなど)、企業や研究機関との共同研究など、大学の具体的な要素に触れながら、あなたの探求したい分野や学びたいこととの関連性を明確に述べましょう。「〇〇教授の△△に関する研究が、私が抱える〇〇という課題に対する重要な示唆を与えてくれると確信している」「貴学の□□というプログラムを通して、〇〇の技術を深く学び、〇〇という未来社会の実現に貢献したい」といった具体的な記述が効果的です。
    • 入学後、どのような科学技術を学び、どのような未来社会の実現に向けて研究に取り組みたいのか、具体的な活動計画を示しましょう。また、将来、未来変革科学部の知識やスキルを活かしてどのような目標を達成したいのか、社会にどのような革新をもたらしたいのかを具体的に語ることで、入学後の創造的な意欲と目的意識の高さをアピールできます。「〇〇の技術を開発し、〇〇という社会課題の解決に貢献したい」「貴学で培った〇〇の知識やスキルを活かし、〇〇という分野で新たなビジネスモデルを創造し、〇〇という未来社会の実現に貢献したい」といった記述が考えられます。
  4. 〆のひと押し
    • 最後に、改めてその大学で学びたいという強い熱意と、未来変革科学を通してより良い未来を創造したいという意欲を述べ、志望理由書を未来社会への情熱とともに締めくくりましょう。「貴学の自由な発想を育む環境の中で、未来社会をデザインし、人類の持続可能な発展に貢献できる革新的な人材へと成長したいと強く願っております」といった表現が考えられます。

【未来変革科学部特有の視点:未来へのビジョンと科学技術への情熱をアピールする要素】

未来変革科学部の志望理由書では、上記の基本構成に加えて、以下の要素を意識的に盛り込むことで、あなたの革新的な才能と未来創造への情熱がより深く伝わる内容にすることができます。

  • 明確な未来社会へのビジョン: 持続可能な社会、健康長寿社会、AI共生社会、循環型社会、共生社会など、科学技術を通して実現したい未来社会の具体的なビジョンを提示する。
  • 科学技術への深い興味と探求心: エネルギー、環境、医療、情報、材料など、科学技術の特定の分野に対する強い興味と、その技術の可能性を追求しようとする探求心を示す記述。
  • 革新的なアイデアと発想力: 既存の技術にとらわれず、新たな視点や発想で未来を構想し、革新的なシステムや技術を創造しようとする意欲を示す具体的なアイデアや構想を記述する。
  • 創造性と実現力: 革新的なアイデアを形にするための創造性と、それを実現するための科学技術の知識やスキル、計画力、実行力を示す具体的な成果物やプロジェクト経験を記述する。
  • 倫理観と社会貢献意識: 科学技術が社会に与える影響を倫理的に考察し、より良い未来社会の実現に貢献したいという強い意識を示す。
  • 学際的な視点: 科学技術だけでなく、社会科学、人文科学、芸術など、他の分野との融合にも関心を持ち、学際的な視点から未来社会を構想しようとする姿勢を示す。

3.合格への道標!未来変革科学部 志望理由書の例文

ここでは、未来変革科学部サステナブルエネルギー学科を志望する架空の受験生「小林拓真さん」の志望理由書の例文をご紹介します。

【例文:小林拓真さんの志望理由書】

私が貴学未来変革科学部サステナブルエネルギー学科を強く志望する理由は、持続可能なエネルギー社会を実現したいという強い思いを持ち、次世代太陽電池の開発を通して、その実現に貢献したいと考えているからです。

高校生になった時から、地球温暖化やエネルギー資源の枯渇といった問題に関心を抱き、持続可能なエネルギー社会の実現に貢献したいと考えるようになりました。物理や化学を学ぶ中で、次世代太陽電池の可能性に魅せられ、その研究開発を通して、クリーンで持続可能なエネルギー社会の実現に貢献したいという夢を持つようになりました。高校3年生の時には、科学コンテストに参加し、次世代太陽電池の発電効率向上に関する研究発表を行い、審査員の方々から高い評価をいただきました。貴学の〇〇教授の「次世代太陽電池に関する研究」に関する論文を拝読し、未来エネルギー社会への具体的なビジョンと、科学技術の可能性に改めて感銘を受けました。

貴学未来変革科学部サステナブルエネルギー学科では、次世代太陽電池、材料科学、エネルギーシステム工学など、持続可能なエネルギー社会の実現に必要な専門知識と技術を学ぶことができるカリキュラムに加え、企業や研究機関との連携による実践的な研究プロジェクトに参加できる機会が豊富に用意されていると伺い、私の持続可能なエネルギー社会への貢献意欲を実現するための学びの場として、強く魅力を感じています。特に、△△研究室におけるペロブスカイト太陽電池の研究や、□□企業との連携による次世代太陽電池の実用化プロジェクトは、私の持続可能なエネルギー社会の実現に貢献したいという目標と強く合致しています。

入学後は、〇〇教授の指導の下、次世代太陽電池の耐久性と発電効率の向上に関する研究に積極的に取り組み、将来的な社会実装を見据えた研究開発を進めたいと考えています。また、□□企業での実用化プロジェクトにも積極的に参加し、材料科学やエネルギーシステム工学に関する知識や、企業との連携を通して研究開発を進めるための実践的なスキルを習得したいと考えています。将来的には、エネルギー関連企業や研究機関などで、次世代太陽電池の研究開発者として、クリーンで持続可能なエネルギー社会の実現に貢献できる人材になりたいと考えています。

貴学の持続可能な社会への貢献という理念と、エネルギー分野における最先端の研究環境、そして熱意あふれる教授陣の下で、未来変革科学に関する専門知識と研究開発スキルを深く学び、長年の夢を実現したいと強く願っております。

【例文から学ぶポイント】

  • 社会課題への強い関心と科学技術による解決意欲: 地球温暖化やエネルギー資源の枯渇という社会課題に焦点を当て、次世代太陽電池の開発を通して持続可能なエネルギー社会を実現したいという強い意志を明確に示しています。
  • 明確な未来社会へのビジョン: 持続可能なエネルギー社会という具体的な未来社会のビジョンを提示しています。
  • 科学技術への情熱と創造性: 次世代太陽電池の研究開発を通して、未来社会に貢献したいという情熱と、科学コンテストで研究発表を行った経験を記述することで、科学技術への関心と創造性をアピールしています。
  • 大学・学部との明確な接続: 教授の研究分野や大学の企業との連携など、大学の具体的な特徴と自身の学びたい分野、社会貢献への意欲を明確に結びつけています。
  • 具体的な探求計画: 次世代太陽電池の耐久性と発電効率の向上に関する研究や、企業での実用化プロジェクトへの参加など、入学後の具体的な学習計画を示すことで、目的意識の高さをアピールしています。
  • 未来変革科学への深い理解と関心: 次世代太陽電池、材料科学、エネルギーシステム工学など、未来変革科学の主要な分野への関心を示すことで、学部への適性と学習意欲を示唆しています。

最後の仕上げ!志望理由書を未来へのビジョンと挑戦する情熱で満たす最終確認

志望理由書を提出する前に、以下の項目を必ずチェックし、あなたの革新的な才能と未来創造への情熱を最大限に表現しましょう。

  • 誤字脱字・文法ミスはないか: 丁寧に読み返し、次世代太陽電池、材料科学、エネルギーシステム工学など、未来変革科学に関する専門用語や固有名詞の表記ミスがないかを確認しましょう。
  • 文字数制限は守られているか: 大学が指定する文字数制限を必ず守りましょう。超過や不足がないように注意が必要です。
  • 体裁は整っているか: 段落分けや改行が適切に行われ、読みやすい体裁になっているか確認しましょう。
  • 表現は具体的か: 抽象的な表現は避け、具体的な研究テーマや開発したい技術に基づいて記述するように心がけましょう。
  • オリジナリティはあるか: 他の人の例文を参考にするのは良いですが、あなた自身の未来へのビジョンや革新的な発想を正直に表現することが最も重要です。
  • 大学のアドミッション・ポリシーとの整合性: 大学が求める学生像(未来社会を創造しようとする革新的な人材など)を再度確認し、あなたの強みがそれに合致しているかを意識しましょう。
  • 未来へのビジョンと挑戦する情熱は伝わっているか: あなたの未来社会への熱い思いと、科学技術を通して未来を切り拓きたいという強い意志が読み手に伝わるように、情熱を込めて書きましょう。

KOSSUN教育ラボの活用

KOSSUN教育ラボは、小論文対策講座や個別指導、面接対策など、総合型選抜に特化した様々なサポートを行っています。

専門の講師があなたの個性や強みを引き出し、合格に向けて徹底的に指導します。

KOSSUN教育ラボのサポート体制

  • 小論文対策講座: 基礎知識の習得から応用力養成まで、段階的に小論文の書き方を学ぶことができます。
  • 個別指導: 自分の課題に合わせて、講師にマンツーマンで指導を受けることができます。
  • 添削指導: 実際に書いた小論文を講師に添削してもらい、改善点を見つけることができます。
  • 面接対策: 面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、練習することができます。
  • 出願書類添削: 志望理由書や自己PR文など、出願に必要な書類の添削を受けることができます。
  • 情報提供: 総合型選抜に関する最新情報や大学の情報を手に入れることができます。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

総合型選抜は、皆さんの革新的な才能と未来創造への情熱を大学に直接伝えることができる貴重な機会です。

今回の記事が、皆さんが自身の思いを整理し、魅力的な志望理由書を作成するための一助となれば幸いです。

KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。

受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。

※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。