
- 1. 栄養学部 志望理由書の書き方:例文と重要ポイント
- 2. 改めて知る総合型選抜:一般選抜との違い、そして栄養学部が求める人物像とは?
- 2.1.1. 総合型選抜(旧AO入試)とは?
- 2.1.2. 一般選抜との違い
- 2.1.3. 栄養学部が求める人物像
- 3. 栄養学部 志望理由書の構成要素と作成のポイント
- 3.1.1. 志望理由書の基本的な構成
- 3.1.2. 栄養学部 志望理由書作成のポイント
- 3.1.3. 栄養学部 志望理由書の例文
- 4. 最終確認!志望理由書提出前のチェックリスト
- 5. KOSSUN教育ラボの活用
- 6. KOSSUN教育ラボのサポート体制
- 7. KOSSUN教育ラボからのメッセージ
栄養学部 志望理由書の書き方:例文と重要ポイント
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
今回は、多様な可能性を秘めた入試制度である「総合型選抜」の中でも、人々の健康を食の面から支える専門家を目指し、栄養学、食品学、調理科学などを幅広く学ぶ「栄養学部」の志望理由書に焦点を当て、その概要から具体的な例文、そして合格を掴むための重要なポイントまで、じっくりと解説していきます。
「総合型選抜って、なんだか難しそう…」「栄養学部の志望理由書って、どんなことを書けばいいの?」そんな疑問や不安を抱えている方も、この記事を読めばきっと道が開けるはずです。
私たちと一緒に、あなたの食への関心と人々の健康を支えたいという熱意を最大限に引き出す志望理由書を作成し、夢の栄養学部合格を掴み取りましょう!
改めて知る総合型選抜:一般選抜との違い、そして栄養学部が求める人物像とは?
まず、総合型選抜とはどのような入試制度なのでしょうか?一般選抜との違いを明確にし、その上で栄養学部がどのような学生を求めているのかを理解することが、志望理由書作成の第一歩となります。
総合型選抜(旧AO入試)とは?
総合型選抜は、従来の学力試験の成績だけでなく、志願者の個性、意欲、適性、経験などを総合的に評価する入試制度です。
大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)と照らし合わせながら、書類審査、面接、小論文、プレゼンテーション、実技など、多様な評価方法を用いて合否が判定されます。
一般選抜との違い
一般選抜が主に学力試験の結果を重視するのに対し、総合型選抜は、皆さんがこれまで培ってきた学びへの姿勢、食や健康への関心、将来の目標など、多角的な側面から評価される点が大きな違いです。「得意なこと」「興味のあること」「将来やりたいこと」を大学に積極的にアピールできるチャンスと言えるでしょう。
栄養学部が求める人物像
それでは、栄養学部はどのような学生を求めているのでしょうか?多くの栄養学部が共通して重視する要素として、以下のような点が挙げられます。
- 食と健康への深い関心:栄養バランス、食文化、食品の安全性など、食に関する幅広い知識に関心を持ち、人々の健康増進に貢献したいという強い意欲があること。
- 科学的な探究心と論理的思考力:食品の成分や機能、栄養素の代謝、調理の科学などを科学的に探求し、客観的なデータに基づいて考察する能力があること。
- 高いコミュニケーション能力と共感性:食事指導や栄養カウンセリングにおいて、相手の状況や気持ちを理解し、適切なアドバイスをするためのコミュニケーション能力と共感性があること。
- 問題解決能力と応用力:個人の食生活の課題や、集団における栄養問題を分析し、科学的な知識を応用して解決策を提案できること。
- 実践的な活動への意欲:調理実習、栄養指導体験、食品開発、地域連携活動など、実践的な学びを通して社会に貢献したいという意欲があること。
- 倫理観と責任感:食の専門家として、人々の健康に責任を持ち、倫理的な判断に基づいて行動できること。
- 主体的な学習意欲と向上心:常に新しい栄養学や食品学の知識、調理技術を学び続け、自己成長を追求する意欲があること。
これらの要素を踏まえ、皆さんのこれまでの経験や学びと結びつけながら、志望理由書で自己PRしていくことが重要になります。
栄養学部 志望理由書の構成要素と作成のポイント
次に、実際に栄養学部の志望理由書を作成する上で、どのような要素を盛り込み、どのような点に注意すべきかを見ていきましょう。
一般的な志望理由書の構成要素と、栄養学部特有の視点を交えながら解説します。
志望理由書の基本的な構成
KOSSUN教育ラボでは、合格する志望理由書の「黄金律」を導き出しました。
下記の基本構成を参考にあなたの食への関心と人々の健康を支えたいという熱意が伝わる、論理的で魅力的な志望理由書を作成しましょう。
【志望理由書の基本的な構成例】
- 志の宣言
- 最初に、「〇〇という食に関する課題に対し、栄養学の知識と技術を通して解決したいという強い思いを持ち、貴学栄養学部(または〇〇学科)を強く志望いたします」のように、あなたの最も核となる食への関心と貢献への意欲、そして実現したい未来を冒頭で示し、読み手の関心を惹きつけましょう。
- 一貫性の提示
- あなたの栄養学、食品学、調理科学などへの興味がどのように育まれ、どのような経験や学びを通して深まってきたのかを、具体的なエピソードを交えながら語ります。なぜ栄養学という分野に心を惹かれ、どのような食の知識や技術を通して人々の健康を支えたいと思うようになったのかを記述しましょう。
- 志望動機
- なぜその大学の栄養学部(または〇〇学科)を志望するのか、その理由を具体的に説明します。カリキュラム、研究テーマ、教授陣、実習環境、施設・設備、地域連携、食育活動など、大学の具体的な要素に触れながら、あなたの探求したい分野や学びたいこととの関連性を明確に述べましょう。「〇〇教授の△△に関する研究が、私が抱える〇〇という課題に対する重要な示唆を与えてくれると確信している」「貴学の□□という実習プログラムを通して、〇〇と〇〇の知識と技術を統合し、〇〇という栄養指導の現場で貢献したい」といった具体的な記述が効果的です。
- 入学後、どのような分野を学び、どのような知識や技術を習得し、将来どのように栄養の専門家として社会に貢献したいのか、具体的な学習計画を示しましょう。また、将来、栄養の専門家としてどのような目標を達成したいのか、社会にどのように貢献したいのかを具体的に語ることで、入学後の創造的な意欲と目的意識の高さをアピールできます。「〇〇という栄養指導プログラムを開発し、〇〇という課題を抱える人々の食生活改善を支援したい」「貴学で培った知識と技術を活かし、〇〇という分野で誰もが健康的な食生活を送れる社会の実現に貢献したい」といった記述が考えられます。
- 〆のひと押し
- 最後に、改めてその大学で学びたいという強い熱意と、栄養学を通して人々の健康を食の面から支えたいという意欲を述べ、志望理由書を食への関心とともに締めくくりましょう。「貴学の専門的な学びと充実した実習環境を通して、栄養学の可能性を追求し、人々の健康と豊かな食生活の実現に貢献できる栄養の専門家へと成長したいと強く願っております」といった表現が考えられます。
【栄養学部特有の視点:食への関心と人々の健康を支えたいという熱意をアピールする要素】
栄養学部の志望理由書では、上記の基本構成に加えて、以下の要素を意識的に盛り込むことで、あなたの食への関心と人々の健康を支えたいという熱意がより深く伝わる内容にすることができます。
- 食に関する具体的な経験や関心:料理が好き、食文化に興味がある、食品の安全性について調べたことがある、アレルギーを持つ人の食事について考えたことがあるなど、食に関する具体的な経験や関心を記述する。
- 健康問題と食生活の関連性への意識:肥満、生活習慣病、栄養不足など、現代社会における健康問題と食生活の関連性について、自身の考えや問題意識を示す。
- 科学的な学習への意欲:化学、生物学、食品学など、栄養学の基礎となる科学分野への興味関心と、それらを専門的な学習に活かしたいという意欲を示す。
- コミュニケーション能力と共感性を示すエピソード:友人や家族の食生活についてアドバイスした経験、食に関する情報を分かりやすく伝えた経験などを具体的に記述する。
- 食育への関心:子どもから高齢者まで、様々な世代に対する食育活動に関心を持ち、将来的に食育を通して人々の健康意識を高めたいという意欲を示す。
- 食品開発や食の安全への関心:新しい食品の開発や、食品の安全性を確保するための取り組みに関心を持ち、将来的にその分野で貢献したいという意欲を示す。
- 地域社会の食に関する課題への意識:地域の食文化の継承、地元の食材を活用した健康づくり、高齢者の低栄養対策など、地域社会の食に関する課題に関心を持ち、貢献したいという意欲を示す。
栄養学部 志望理由書作成のポイント
上記の基本構成要素を踏まえつつ、栄養学部特有の視点を意識することが重要です。
- 食に関する具体的な経験や関心を詳細に語る:単に「食べるのが好き」というだけでなく、どのような料理を作るのが好きか、どのような食文化に興味があるか、食に関するどのような問題に関心があるかなど、具体的な経験や関心を記述しましょう。
- 健康問題と食生活の関連性への意識を示す:ニュースや授業で学んだことなどを踏まえ、現代社会における健康問題と食生活の密接な関係について、あなた自身の考えを述べましょう。
- 科学的な学習への意欲を明確にする:栄養学を学ぶ上で、特にどのような科学分野に興味があり、どのように専門知識に繋げていきたいかを具体的に述べましょう。
- コミュニケーション能力と共感性をアピールする:友人や家族との食に関するコミュニケーションを通して、相手のニーズを理解し、適切な情報を提供する能力をアピールしましょう。
- 大学の教育方針や研究内容、施設への理解を示す:大学のウェブサイトやパンフレットをよく調べ、どのような教育方針を持ち、どのような研究が行われているのか、どのような施設が整っているのかを理解した上で、自分の興味や目標と合致する点を具体的に述べましょう。特定の教授の研究テーマに言及することも効果的です。
- 将来の目標と学部での学びの関連性を強調する:将来、どのような栄養の専門家になりたいのか(例:病院の管理栄養士、学校栄養教諭、食品メーカーの研究開発職、スポーツ栄養士など)、具体的なキャリアビジョンを描き、その実現のために栄養学部で何を学びたいのかを明確に述べましょう。
栄養学部 志望理由書の例文
それでは、上記のポイントを踏まえ、具体的な栄養学部の志望理由書の例文を見ていきましょう。あくまで例文として参考に留め、ご自身の言葉で熱意を伝えることが重要です。
【例文:高橋健太さんの志望理由書】
私が貴学栄養学部管理栄養士専攻を強く志望する理由は、高校の家庭科の授業で学んだ栄養バランスの重要性に感銘を受け、人々の健康を食の面からサポートできる管理栄養士になりたいという強い思いがあるからです。
高校の家庭科の授業で、三大栄養素やビタミン、ミネラルの働きについて学んだ際、日々の食事が私たちの健康に深く関わっていることを改めて認識しました。特に、バランスの偏った食生活が生活習慣病のリスクを高めることを知り、適切な栄養指導を通して人々の健康寿命を延ばしたいと強く思うようになりました。また、地域のボランティア活動で高齢者の方の食事支援に参加した際、一人ひとりの健康状態や生活習慣に合わせた食事の提供や栄養指導の必要性を痛感しました。貴学栄養学部管理栄養士専攻のカリキュラムと、地域社会との連携による食育活動に力を入れている点に魅力を感じ、ぜひこの環境で専門知識と実践力を身につけたいと強く思いました。
貴学栄養学部管理栄養士専攻では、基礎栄養学、臨床栄養学、公衆栄養学、給食経営管理論など、管理栄養士に必要な専門科目を体系的に学ぶことができるカリキュラムに加え、大学附属病院や地域の医療機関、福祉施設などでの研修 が充実していると伺い、私が理想とする管理栄養士になるための最適な学びの場であると確信しています。特に、〇〇教授の「生活習慣病予防のための研究」に強い関心があり、将来、 人々の健康増進に貢献したいと考えている私にとって、先生の指導の下で専門的な知識と研究手法を学ぶことは大きな魅力です。
入学後は、〇〇教授の研究室に所属し、管理栄養指導に関する研究を深めたいと考えています。さらに、貴学が積極的に取り組んでいる地域の食育活動にも積極的に参加し、栄養学の普及啓発に貢献したいと考えています。将来的には、病院や保健所などで、管理栄養指導を通して人々の健康をサポートできる管理栄養士として活躍したいと考えています。
貴学の教育方針、栄養学における専門教育、そして地域社会との連携による実践的な食育活動を通して、人々の健康を食の面から支えることのできる管理栄養士へと成長したいと強く願っております。
【例文から学ぶポイント】
- 食に関する具体的な経験や関心を詳細に語る:家庭科の授業での学びや高齢者施設でのボランティア活動を通して、栄養指導への関心を深めた経験を具体的に述べています。
- 健康問題と食生活の関連性への意識を示す:生活習慣病と食生活の関連性について理解し、栄養指導を通して健康寿命を延ばしたいという意欲を示しています。
- 科学的な学習への意欲を明確にする:基礎栄養学、臨床栄養学など、専門分野への学習意欲を示しています。
- コミュニケーション能力と共感性をアピールする:高齢者の方との食事支援を通して、柔軟な対応の必要性を感じた経験を述べています。
- 大学の教育方針や研究内容、施設への理解を示す:カリキュラムや特定の教授の研究テーマに魅力を感じていることを具体的に述べています。
- 将来の目標と学部での学びの関連性を強調する: 栄養指導を通して人々の健康をサポートしたいという明確なキャリアビジョンを示し、そのために大学で何を学びたいのかを述べています。
最終確認!志望理由書提出前のチェックリスト
最後に、提出前に必ず確認しておきたいチェックリストをご紹介します。
- 大学・学部のアドミッション・ポリシー(特に栄養学部の求める人物像)を深く理解しているか?
- なぜその大学・学部の栄養学科(または管理栄養士専攻など)で学びたいのか、具体的な理由が明確に書かれているか?
- 高校での学習や課外活動を通して、食や健康に関わるどのような経験や学びを得てきたのか具体的に記述しているか?
- 食に関する具体的な経験や関心、健康問題と食生活の関連性への意識を具体的に記述しているか?
- 科学的な学習への意欲、コミュニケーション能力、共感性を示唆するエピソードを具体的に記述しているか?
- 大学の教育方針や研究内容、施設への理解を示しているか?
- 入学後の具体的な学習計画や研究・活動への意欲が明確に述べられているか?
- 将来の栄養の専門家としての展望や、社会貢献への意欲が伝わるか?
- 倫理観、責任感について言及しているか?
- 誤字脱字、文法的な誤りはないか?
- 指定された文字数制限を満たしているか?
- あなたの食への関心と人々の健康を支えたいという熱意、そして誠実さが伝わる文章になっているか?
これらの項目を一つひとつ確認し、自信を持って志望理由書を提出してください。
KOSSUN教育ラボの活用
KOSSUN教育ラボは、小論文対策講座や個別指導、面接対策など、総合型選抜に特化した様々なサポートを行っています。
専門の講師があなたの個性や強みを引き出し、合格に向けて徹底的に指導します。
KOSSUN教育ラボのサポート体制
- 小論文対策講座: 基礎知識の習得から応用力養成まで、段階的に小論文の書き方を学ぶことができます。
- 個別指導: 自分の課題に合わせて、講師にマンツーマンで指導を受けることができます。
- 添削指導: 実際に書いた小論文を講師に添削してもらい、改善点を見つけることができます。
- 面接対策: 面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、練習することができます。
- 出願書類添削: 志望理由書や自己PR文など、出願に必要な書類の添削を受けることができます。
- 情報提供: 総合型選抜に関する最新情報や大学の情報を手に入れることができます。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
総合型選抜は、皆さんの個性や可能性を大学に伝える絶好の機会です。この記事が、栄養学部への志望理由書作成の一助となれば幸いです。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
東京大学、慶應義塾大学のダブル合格者を輩出!
実力と人間性を兼備した指名の絶えない人気講師。
【略歴】学士(文学)お茶の水女子大学
群馬県出身。大学卒業後、私立高校に入職。その間、進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など高校の教育現場に押し寄せる変化にいち早く対応。
東京大学、慶應義塾大学SFCのダブル合格者を輩出するなど、最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取るほどの人気講師となっている。
趣味特技は、散歩、読書。