
- 1. 【自己分析】自分の軸がブレそうになったら読む記事。志を見つめ直すKOSSUN教育ラボ式「志望理由書の型」実践ガイド
- 2. 第1章:なぜ、総合型選抜の対策が進むと「軸」がブレるのか?
- 2.1. ① 「他人の目(評価)」を気にしすぎている
- 2.2. ② 「大人の意見」に自分の言葉が上書きされている
- 2.3. ③ 知識が増えたことによる「情報の消化不良」
- 3. 第2章:志を見つめ直すための「2つの深層自己分析メソッド」
- 3.1. メソッド①:怒りと感動の記憶を呼び覚ます「エモーショナル・ログ」
- 3.2. メソッド②:自分の本音を包み隠さずあぶり出す「親友への口頭告白」
- 4. 第3章:再生した自分軸を焼き付ける!KOSSUN教育ラボ式「志望理由書の型」
- 4.1. 1. 志の宣言(私は大学で何を学び、将来どうなりたいのか)
- 4.2. 2. 一貫性の提示(なぜそう思うようになったのか:原体験)
- 4.3. 3. 志望動機(なぜ、他の大学ではなく「この大学」でなければならないのか)
- 4.4. 4. 〆の言葉(未来へ向けた強い決意と抱負)
- 5. 第4章:軸がブレそうになった時のための「メンタル・レジリエンス(復元力)戦略」
- 5.1. ① 「他人の志望理由書」を絶対に読まない、比べない
- 5.2. ② 「ブレる自分」を全肯定する
- 6. KOSSUN教育ラボからのメッセージ
【自己分析】自分の軸がブレそうになったら読む記事。志を見つめ直すKOSSUN教育ラボ式「志望理由書の型」実践ガイド
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
「学校の先生や親にアドバイスされるたび、文章は綺麗になるけれど、なんだか自分の言葉じゃなくなっていく気がする……」 「最初は〇〇がやりたいと思って始めたのに、調べれば調べるほど別の課題が見つかって、自分の『軸』が完全にブレてしまった」
総合型選抜(旧AO入試)の対策が進み、夏休みという勝負の時期に突入した受験生から、毎日のように打ち明けられる深刻な悩みが、この「自分軸のブレ」や「志の迷子状態」です。
出願書類の完成度を上げようと、大人からのアドバイスをすべて聞き入れ、ネットの高度な論文を読み込み、大学のアドミッション・ポリシーに無理に合わせようとすればするほど、気づけば最初に自分が抱いていた「純粋な情熱やきっかけ」がどこかへ消え去り、書類がただの「どこかで見たような模範解答」になってしまう……。
しかし、安心してください。
「軸がブレる、迷うということは、あなたが自分のテーマに対して誰よりも真剣に向き合い、思考を深めている証拠(素晴らしい成長のプロセス)です。決して後退ではありません」
大切なのは、ブレたまま走り続けることではなく、一度ペンを置き、パソコンの画面から目を離して、あなたの内側にある「志(こころざし)」を見つめ直す正しい自己分析を行うことです。
今回は、周囲の意見や情報の海に流されそうになったあなたのために、自分の本音をあぶり出し、無敵の自分軸を再構築するための具体的な自己分析の方法と、それを書類へと落とし込むKOSSUN教育ラボ式「志望理由書の型(志の宣言・一貫性の提示・志望動機・〆の言葉)」の活用法を徹底的に解説します。
第1章:なぜ、総合型選抜の対策が進むと「軸」がブレるのか?

自己分析の方法を実践する前に、なぜあなたの軸がブレてしまったのか、その原因を客観的に理解しましょう。
原因が分かれば、心の焦りはスッと引いていくはずです。
① 「他人の目(評価)」を気にしすぎている
志望理由書は大学の教授(面接官)に読まれるものです。そのため、無意識のうちに「どう書けば評価されるか」「どんな立派なことを言えば落とされるのを防げるか」という「他者評価の罠」にハマってしまいます。
主語が「私は〇〇したい」から「大学(教授)は〇〇な学生を求めている」へとすり替わったとき、文章の熱量は一気に冷め、あなた自身の軸はボロボロと崩れ始めます。
② 「大人の意見」に自分の言葉が上書きされている
学校の先生や周囲の大人たちは、よかれと思って「もっとこういう表現にしなさい」「このテーマの方がウケが良い」とアドバイスをします。
それらをすべて受動的に受け入れてしまうと、文章の形は整っても、中身は「アドバイスした大人の思想」になってしまいます。
面接の場でその書類について突っ込まれたとき、自分の言葉ではないため、うまく答えられずに沈没してしまう原因はここにあります。
③ 知識が増えたことによる「情報の消化不良」
これまでにフィールドワークや文献調査を熱心にやった受験生ほど、この罠にかかります。
現場のリアルな課題や複雑な社会システムを知ったことで、「高校生の自分が考えていた解決策なんて、浅すぎるのではないか」と自信をなくし、何が正解か分からなくなってしまうのです。
これらはすべて、あなたが「真剣に探究しているからこそ起きる一時的な筋肉痛」のようなものです。
ここから、あなたの真の「志」を救い出す自己分析をスタートさせましょう。
第2章:志を見つめ直すための「2つの深層自己分析メソッド」

それでは、大人の意見やネットの情報に埋もれてしまったあなたの「本音」を引き出すための、具体的かつ強力な自己分析の方法を伝授します。
メソッド①:怒りと感動の記憶を呼び覚ます「エモーショナル・ログ」
あなたの「志(=人生をかけて成し遂げたいこと)」は、ロジカルな思考からは生まれません。
あなたの心が過去に激しく動いた「感情の記憶」の中にしか存在しないのです。
以下の2つの問いに対して、体裁を気にせず、ノートに本音を殴り書きしてください。
- 問い1【怒り・違和感】: あなたがこれまでの人生で、「なんでこんな理不尽なことが放置されているんだ!」「おかしいだろ!」と、社会や身の回りの環境に対して最も憤りを感じた瞬間はいつですか?
- 問い2【感動・感謝】: あなたがこれまでの人生で、誰かの行動やサービス、作品に触れて「救われた」「こんな素晴らしい世界があるのか」と、心の底から救われ、感動した瞬間はいつですか?
【ポイント】 総合型選抜の強力な軸となるのは、この「怒り」と「感動」です。あなたが環境問題や教育格差、地域活性化を目指す本当の理由は、高度な論文のデータではなく、「あの時感じた悔しさ」や「あの時救われた経験」のはずです。その原点(原体験)に強烈に引き戻すことで、ブレない軸が再生されます。
メソッド②:自分の本音を包み隠さずあぶり出す「親友への口頭告白」
パソコンの前に座ってカチカチとキーボードを叩いていると、どうしても「お堅い、自分らしくない文章」になってしまいます。
そこで、スマホの録音アプリを開き、あなたの最も信頼できる親友、あるいは塾の信頼できる講師が目の前にいると仮定して、以下のように口頭で、タメ口で語りかけてみてください。
「本音を言うとさ、私がなんでこの大学のこの学部に行きたいかっていうと、綺麗事抜きで〇〇っていう課題を解決したい(あるいは、〇〇な人を幸せにしたい)からなんだよね。学校の先生には〇〇って書けって言われたけど、本当はそういうことじゃなくて、〇〇がやりたいんだよ」
【ポイント】 この「本音を言うとさ」の後に続く言葉こそが、あなたの志望理由書の心臓部(あなた自身の言葉)です。録音した自分の声を自分で聞き返し、そこで使われている生き生きとした言葉や熱量を、そのまま書類のロジックのベースに組み込んでください。
第3章:再生した自分軸を焼き付ける!KOSSUN教育ラボ式「志望理由書の型」

自己分析を通じて、あなたの内なる「志(本音)」が再び目を覚ましたら、それを即座に出願書類のロジックへと落とし込み、二度とブレない防壁を築きましょう。
ここからは、KOSSUN教育ラボ式「志望理由書の型」の4つのステップに沿って、自己分析で得た本音の素材を美しく、かつ強固に流し込んでいきます。
1. 志の宣言(私は大学で何を学び、将来どうなりたいのか)
志望理由書の冒頭では、あなたが今回の自己分析で見つけ出した、「人生をかけて成し遂げたいテーマ(志)」と、そのために「この大学・学部で何を学ぶのか」を、迷いなく明確に宣言します。
- 書き方のコツ: 「○○大学の充実したカリキュラムに惹かれ〜」といった受動的な書き出しは厳禁です。主語はあくまでも「あなた」です。あなたが主役となり、未来のビジョンを最初にズバッと提示します。
- 【構成例】 「私は将来、地方都市におけるシャッター通りの再生に貢献するコミュニティデザイナーとなるために、○○大学〇〇学部において都市計画学と地域社会学を修めることを志し、ここに志望いたします。」
2. 一貫性の提示(なぜそう思うようになったのか:原体験)
メソッド①・②であぶり出した、大人が書いたような綺麗事ではない「あなた自身の生々しい原体験や感情のディテール」をここに描写します。あなたの過去の行動と、現在の問題意識が「1本の線」で繋がっていることを証明するパートです。
- 書き方のコツ: 客観的なデータやニュースの要約ではなく、あなたが実際に目撃したこと、行動したこと(前回の記事で触れた週末のフィールドワークなど)を具体的に書くことで、唯一無二の説得力が生まれます。
- 【構成例】 「私がこの志を抱いたきっかけは、高校〇年時に地元の〇〇商店街で行った、〇日間にわたるフィールドワークにあります。そこでシャッターが閉まった店舗の前に佇む高齢者の方々の『歩いて行ける距離に、人と話せる場所がない』という切実な声(生の実例)を直接拝聴した際、私は社会の歪みに対する強い憤りと、これをシステムから変えたいという強い問題意識を抱きました。」
3. 志望動機(なぜ、他の大学ではなく「この大学」でなければならないのか)
あなたの「志(過去と現在)」を受け止める舞台として、なぜその大学、その学部、その教授の下でなければならないのかという「マッチング(相性)」を論理的に解説します。
- 書き方のコツ: 大学のパンフレットのコピペではなく、「大学の持つ特定の環境(研究室、シラバス、施設)」と「自分のやりたい探究」がどう結合しているかを書きます。
- 【構成例】
- 「○○大学を志望する最大の理由は、〇〇教授が推進されている『住民参加型のスマートシティ構築』の実証研究にあります。ネットの論文や他大学の事例を網羅的に調査した結果、行政の制度改革と住民のコミュニティ形成を文理融合の視点から同時に実践できる環境は、○○大学のこのゼミをおいて他に存在しないと確信いたしました。私は入学後、〇〇の機材を活用し、〇〇の調査手法を体系的に学びたいと考えております。」
4. 〆の言葉(未来へ向けた強い決意と抱負)
最後に、これまでのすべてのロジックを総括し、あなたが大学に対してどのような貢献ができるのか、どのような意志を持って入学するのかを、熱量高く結びます。
- 書き方のコツ: 「合格させてください」と懇願するのではなく、「私はこのような学人として、○○大学のキャンパスに新しい風を吹き込みます」という、自立した研究者としての誇り(抱負)を示して締めくくります。
- 【構成例】
- 「以上のように、自らの原体験から生まれた揺るぎない志を軸とし、私は○○大学において周囲の意見に惑わされることなく、主体的に研究に没頭する覚悟です。将来、社会に確固たるソリューションをもたらす『未来からの留学生』として、○○大学の発展、そして社会の課題解決に貢献することを強く誓い、私の志望理由書といたします。」
第4章:軸がブレそうになった時のための「メンタル・レジリエンス(復元力)戦略」

出願本番を迎えるまでの間、人間の心は生き物ですから、今後も模試の結果や周囲の進捗を見て「また軸がブレそうだな……」と不安になる瞬間が必ず訪れます。
その時に備えて、メンタルを瞬時に回復させるための「2つの約束」を自分と交わしておいてください。
① 「他人の志望理由書」を絶対に読まない、比べない
夏休み後半や直前期になると、クラスメイトや塾の仲間の志望理由書が目に入る機会が増えます。
「あいつの書類、めちゃくちゃ頭良さそうに見える……」「あの子の活動実績に比べて、自分はなんてショボいんだ」と比べることは、自分軸を破壊する最大の毒薬です。
総合型選抜は、他人との「相対評価」ではなく、あなたと大学との「絶対的なマッチング」の戦いです。
他人の芝生を見る時間を、1秒でも多く「自分の内面を深める時間」に変えてください。
② 「ブレる自分」を全肯定する
冒頭でもお伝えした通り、迷うのはあなたが真剣だからです。軸がブレそうになった時は、「あぁ、自分は今、研究者として一歩深い段階に進もうとしているんだな」と、自分の脳の成長を褒めてあげてください。
「ブレたら、また自己分析メモを書いて原点に戻り、KOSSUN教育ラボ式の型に当てはめ直せばいいだけだ」という、良い意味での開き直りを持つ受験生が、最終的に最も強い書類を書き上げます。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ

総合型選抜という入試の本当の価値は、大学に合格することそれ自体以上に、「自分は人生で何を成し遂げたいのか」という、生涯を貫くあなたの「志(こころざし)」に出会える点にあります。
大学の教授たちは、毎日何百枚もの志望理由書を読んでいます。大人の手によって綺麗に整形された、どこかのテンプレートを貼り付けたような「お利口な文章」には、彼らはもう飽き飽きしているのです。
彼らが読みたいのは、不器用でも、多少論理が荒削りでも、「私は高校生活の中で、この課題に本気で怒り、本気で感動した。だから、どうしてもこの大学で学びたいんだ!」という、画面から熱気が立ち上ってくるような「あなたという一人の人間(あなた)の魂の叫び」です。
KOSSUN教育ラボ式「志望理由書の型」という無敵の羅針盤を手に入れたあなたなら、もう迷うことはありません。
他人の意見に惑わされることなく、あなたの「志」をまっすぐに、力強く表現してください。
机の上の他人の意見をはねのけ、さあ、あなたの本当の「志の宣言」をノートに書き写すことから、もう一度始めましょう。
自分軸を取り戻し、堂々と未来へ進むあなたの挑戦を応援しています。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
東京大学、慶應義塾大学のダブル合格者を輩出!
実力と人間性を兼備した指名の絶えない人気講師。
【略歴】学士(文学)お茶の水女子大学
群馬県出身。大学卒業後、私立高校に入職。その間、進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など高校の教育現場に押し寄せる変化にいち早く対応。
東京大学、慶應義塾大学SFCのダブル合格者を輩出するなど、最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取るほどの人気講師となっている。
趣味特技は、散歩、読書。

