
- 1. 経営学部の志望理由書の書き方:例文と重要ポイント
- 2. 経営学部の志望理由書で大学が見るポイント
- 3. 経営学部の志望理由書作成ステップ
- 3.1.1. 1.自己分析を深める
- 3.1.2. 2.大学・学部研究を徹底する
- 3.1.3. 3.志望理由の骨子を組み立てる
- 3.1.4. 4.構成を考え、文章を作成する
- 4. 経営学部の志望理由書作成のポイント
- 5. 経営学部の志望理由書 例文
- 5.1.1. 例文1:地域活性化への関心とマーケティング戦略への興味
- 5.1.2. 例文2:社会課題解決への関心とソーシャルビジネスへの志向
- 5.1.3. 例文3:グローバルな視点と組織マネジメントへの関心
- 6. KOSSUN教育ラボの活用
- 7. KOSSUN教育ラボのサポート体制
- 8. KOSSUN教育ラボからのメッセージ
経営学部の志望理由書の書き方:例文と重要ポイント
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
総合型選抜(旧AO入試)において、志望理由書は、あなたのビジネスへの関心、リーダーシップへの意欲、そして経営学への学びへの熱意を大学に伝えるための重要なツールです。グローバル化やテクノロジーの進化が加速する現代において、社会の課題をビジネスの力で解決し、新たな価値を創造したいという志を持つ皆さんにとって、なぜ経営学を学びたいのか、どのような問題意識や将来のビジョンを持っているのかを明確に示すことが合格への鍵となります。
この記事では、経営学部の志望理由書を作成する際の重要なポイントを、具体的な例文を交えながら丁寧に解説します。あなたのビジネスへの情熱と未来への展望を効果的に表現し、大学の心に響く志望理由書を作成するために、ぜひ参考にしてください。
経営学部の志望理由書で大学が見るポイント
経営学部の総合型選抜において、大学は志望理由書を通して、主に以下の点に着目しています。
- ビジネスへの強い関心と問題意識: 現代社会の経済活動、企業経営、組織運営などにおけるどのような点に関心を持ち、どのような課題意識を持っているか。具体的な事例を交えながら、関心の広さと深さが示されているか。
- 経営学への明確な志望動機: なぜ経済学部や商学部ではなく、経営学部で学びたいのか、経営という視点から社会や組織の課題解決に貢献したいという意欲が明確に述べられているか。
- リーダーシップへの意欲と協調性: 将来、組織を牽引し、チームをまとめ、目標達成に向けて主体的に行動したいという意欲があるか。他者と協力して物事を進める協調性やコミュニケーション能力に対する意識があるか。
- 創造性と革新性: 既存のビジネスモデルや組織運営にとらわれず、新しいアイデアを生み出し、変化に対応しようとする柔軟な思考力を持っているか。
- 大学・学部への理解と学びへの意欲: 大学の理念や経営学部の特色、カリキュラム、研究分野(マーケティング、ファイナンス、組織論、戦略論、会計学など)を理解し、自身の学びたい内容と結びつけているか。入学後、主体的に学びに取り組む意欲があるか。
- 論理的思考力と分析力: ビジネスや経済の現象を客観的に分析し、論理的に考察する力があるか。自身の考えを分かりやすく、筋道立てて説明する力があるか。
- 将来の展望と経営学の学びの繋がり: 経営学で学んだ知識やスキルを活かして、将来どのように社会や組織に貢献したいと考えているか、具体的な目標やキャリアビジョンを持っているか。
これらの要素を踏まえ、あなた自身のビジネスへの熱意と、経営学部で学び、未来のビジネスリーダーを目指したいという強い意志を込めた志望理由書を作成することが重要です。
経営学部の志望理由書作成ステップ
将来のビジネスリーダーとしての可能性を示す説得力のある志望理由書を作成するために、以下のステップでじっくりと取り組んでいきましょう。
1.自己分析を深める
- ビジネスへの関心を掘り下げる: 日常生活の中で、気になる企業や商品、サービス、経済ニュースなどを通して、どのようなビジネスに関心を持つようになったのか、具体的なきっかけや出来事を思い出してみましょう。起業、マーケティング戦略、組織運営、社会貢献型ビジネスなど、関心のあるテーマを明確にしましょう。
- 問題意識の具体化: 関心のあるビジネスや経済活動について、現状はどうなっているのか、どのような課題があるのか、より良くするためにはどうすれば良いかなど、自分なりに調べ、深く考えることで、問題意識を具体化しましょう。
- リーダーシップ経験やチームワーク経験を振り返る: これまでの学校生活や課外活動の中で、リーダーシップを発揮した経験や、チームで目標達成に向けて協力した経験を具体的に思い出してみましょう。その経験を通して何を学び、どのような役割を果たしたのかを分析しましょう。
- 自身の強みと経営学への適性を考える: 論理的思考力、分析力、企画力、行動力、コミュニケーション能力、リーダーシップ、課題解決能力など、自身のどのような強みが経営学部での学びに活かせると考えられるか分析しましょう。
- 将来の展望を思い描く: 経営学を学ぶことで、将来どのような分野で活躍したいのか、どのようなビジネスリーダーになりたいのか、具体的なビジョンを思い描いてみましょう。起業家、企業の経営幹部、コンサルタント、NPO/NGOの運営など、幅広い進路が考えられます。
2.大学・学部研究を徹底する
- 大学の理念・特色を理解する: 大学のウェブサイトやパンフレットを熟読し、どのような教育理念を持ち、どのような特色のある教育を提供しているのかを理解しましょう。実践的な学び、グローバルな視点、社会との連携などを重視しているかなどを確認しましょう。
- 経営学部の学科・専攻、カリキュラム、研究分野を調べる: 経営学部のウェブサイトで、どのような学科や専攻があるのか(経営学科、マーケティング学科、会計学科など)、どのような科目が開講されているのか、教員の専門分野(特定の産業研究、アントレプレナーシップ論など)を詳しく調べましょう。特に興味のある研究テーマや教授を見つけることが重要です。
- アドミッションポリシーを確認する: 大学がどのような学生を求めているのか、アドミッションポリシーを必ず確認し、自身の関心、経験、強みなどが合致する点を見つけましょう。
- オープンキャンパスや説明会に参加する: 可能であれば、オープンキャンパスや説明会に参加し、大学の雰囲気や教員の生の声に触れることで、より具体的なイメージを持つことができます。在学生の活動や卒業生の進路なども参考にしましょう。
3.志望理由の骨子を組み立てる
自己分析と大学・学部研究を踏まえ、以下の要素を盛り込んだ志望理由の骨子を考えましょう。
- 経営学部を志望する理由(ビジネスへの関心、社会課題への問題意識、リーダーシップへの意欲)
- 大学・学部を選んだ理由(カリキュラム、研究分野、教授、実践的な学び、理念・特色との関連性)
- 入学後に学びたいこと(具体的な科目、研究テーマ、挑戦したい活動など)
- 自身の強みや適性(リーダーシップ経験、企画力、コミュニケーション能力、課題解決能力など)
- 将来のビジョンと経営学の学びの繋がり(成し遂げたいこと、貢献したい分野など)
4.構成を考え、文章を作成する
骨子に基づき、論理的で分かりやすい構成を考え、文章を作成します。
KOSSUN教育ラボでは、合格する志望理由書の「黄金律」を導き出しました。
- 志の宣言: 経営学部を志望する結論を冒頭で述べ、あなたのビジネスへの関心を象徴するような具体的なエピソードや問題提起を行うことで、読み手の興味を引きつけます。
- 一貫性の提示: あなたが持つビジネスへの関心や、現代社会のビジネスにおける課題について具体的に述べ、なぜ経営学の視点からその課題解決に取り組みたいと考えるようになったのかを説明します。
- 志望動機: なぜその大学・学部の経営学部を選んだのか、具体的なカリキュラム、研究分野、注目している教授の名前、実践的な学びの機会などを挙げながら、自身の学びたい内容との関連性を詳細に説明します。入学後、どのような科目を履修し、どのような研究テーマに取り組みたいのか、具体的な計画を示します。課外活動やインターンシップへの意欲なども積極的に述べましょう。自身のこれまでの経験や強み(リーダーシップ経験、企画力など)が、経営学部での学びにどのように活かせると考えているかを述べると、説得力が増します。
- 〆のひと押し: 経営学部での学びを通して、将来どのようなビジネスリーダーになりたいのか、どのような新しい価値を創造し、社会に貢献したいのか、具体的なビジョンを述べ、入学への強い決意を示すとともに、あなたの熱意と将来性を印象づけましょう。
経営学部の志望理由書作成のポイント
読み手の心を捉え、高評価を得るための志望理由書を作成するために、以下のポイントを意識しましょう。
- 「なぜ経営学なのか」を明確にする: 経済学、商学など、他の隣接分野ではなく、なぜ「経営」という視点から組織や社会の課題解決に取り組みたいのか、その理由を具体的に示しましょう。組織運営、戦略策定、人材育成、マーケティング、イノベーションなど、経営学の具体的な領域に触れながら説明することが重要です。
- 具体的なビジネス事例や社会現象に言及する: 抽象的な関心だけでなく、あなたが実際に注目している企業、商品、サービス、あるいは社会現象を挙げ、それらに対するあなた自身の分析や問題意識を具体的に述べましょう。
- リーダーシップへの意欲と具体的な経験を示す: 将来のリーダーシップに対する意欲を表明するだけでなく、これまでの学校生活や課外活動における具体的なリーダーシップ経験や、チームで目標達成に向けて貢献した経験などを盛り込み、あなたのリーダーシップの素質や協調性をアピールしましょう。
- 大学・学部の特色と自身の関心を結びつける: 調べた大学・学部のカリキュラム、研究分野、教授陣の専門、提供されているプログラム(起業家育成プログラム、ケーススタディなど)などを具体的に 언급し、あなたの関心のあるビジネス領域や将来の目標とどのように関連するのかを明確に示しましょう。
- 論理的思考力と課題解決能力をアピールする: ビジネスや組織の課題に対して、客観的な情報に基づいて分析し、論理的に解決策を考察する能力を示すことが重要です。具体的な課題を提示し、あなたなりの解決策のアイデアを簡潔に述べるのも効果的です。
- 将来のビジョンを具体的に語る: 経営学で学んだ知識やスキルを活かして、将来どのような分野で活躍し、どのようなビジネスリーダーになりたいのか、具体的な目標やキャリアパスを描きましょう。社会にどのような価値を提供したいのかという視点も重要です。
- 熱意と主体性を伝える: 経営学に対するあなたの熱い想いと、主体的に学び、将来の目標に向けて積極的に行動したいという強い意志を文章全体から伝えましょう。
- 独自性とオリジナリティを追求する: 他の受験生と似たような内容にならないよう、あなた自身のユニークな経験、視点、発想を深く掘り下げ、オリジナリティ溢れる志望理由書を作成しましょう。
経営学部の志望理由書 例文
以下に、経営学部の志望理由書の例文を3つご紹介します。これらを参考に、あなた自身の言葉で、ビジネスへの情熱と未来への展望を表現したオリジナルの志望理由書を作成してください。
例文1:地域活性化への関心とマーケティング戦略への興味
「私が〇〇大学経営学部マーケティング学科を志望する理由は、地域経済の活性化に貢献したいという強い思いがあり、そのために不可欠なマーケティング戦略について専門的に学びたいと考えているからです。高校のボランティア活動で地元の商店街の活性化プロジェクトに参加した際、効果的な情報発信や顧客ニーズの把握の重要性を痛感しました。貴学部マーケティング学科では、消費者行動論やデジタルマーケティングなど、現代のビジネスに不可欠な専門科目が充実しており、実践的なスキルを習得できると確信しております。特に、〇〇教授の地域ブランドに関する研究に感銘を受けており、先生のご指導の下で、地域資源を活かした新たなマーケティング戦略を研究し、地域経済の活性化に貢献できる人材になりたいと考えております。将来は、地域に根差した企業のマーケティング担当者として、地域ブランドの価値向上と販路拡大に尽力したいと考えております。」
例文2:社会課題解決への関心とソーシャルビジネスへの志向
「現代社会が抱える環境問題や貧困といった課題に対し、従来の経済活動とは異なるアプローチで解決を目指すソーシャルビジネスの可能性に強く惹かれ、〇〇大学経営学部経営戦略学科を志望いたします。高校のSDGsに関する学習を通して、企業の社会的責任の重要性を認識し、利益追求だけでなく、社会的な価値創造を両立させる経営に関心を抱くようになりました。貴学部経営戦略学科では、企業の倫理やサステナビリティに関する科目、そして起業家精神を育成するプログラムが充実しており、社会課題の解決に貢献する新たなビジネスモデルを創造できる人材を育成する環境が整っていると感じています。入学後は、〇〇教授のソーシャルアントレプレナーシップに関する研究室で学びながら、社会課題の解決と経済的な持続可能性を両立させるビジネスプランの作成に挑戦したいと考えております。将来は、社会課題の解決に貢献するソーシャルビジネスを自ら立ち上げ、持続可能な社会の実現に貢献できるリーダーを目指しています。」
例文3:グローバルな視点と組織マネジメントへの関心
「グローバル化が加速する現代において、多様な文化を持つ人々が協働し、組織目標を達成するための効果的なマネジメント手法を深く学びたいと考え、〇〇大学経営学部国際経営学科を志望いたします。高校の海外研修プログラムに参加した際、異なる価値観を持つ人々とのコミュニケーションの難しさと、それを乗り越えて目標を達成することの重要性を実感しました。貴学部国際経営学科では、異文化マネジメント論や国際ビジネス戦略など、グローバルな視点から経営を学ぶことができるカリキュラムが用意されており、多様な文化背景を持つ人々をまとめ、組織を成功に導くための知識とスキルを習得できると確信しております。また、貴学の留学制度を活用し、異文化理解を深めたいと考えております。入学後は、〇〇教授のグローバルリーダーシップに関する研究室で学びながら、多様な文化を持つチームを率い、グローバルなビジネス展開を成功させるためのマネジメント手法について研究を深めたいと考えております。将来は、グローバルに事業を展開する企業で、多様な人材を活かし、組織の成長を牽引するリーダーとして活躍したいと考えております。」
KOSSUN教育ラボの活用
KOSSUN教育ラボは、小論文対策講座や個別指導、面接対策など、総合型選抜に特化した様々なサポートを行っています。
専門の講師があなたの個性や強みを引き出し、合格に向けて徹底的に指導します。
KOSSUN教育ラボのサポート体制
- 小論文対策講座: 基礎知識の習得から応用力養成まで、段階的に小論文の書き方を学ぶことができます。
- 個別指導: 自分の課題に合わせて、講師にマンツーマンで指導を受けることができます。
- 添削指導: 実際に書いた小論文を講師に添削してもらい、改善点を見つけることができます。
- 面接対策: 面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、練習することができます。
- 出願書類添削: 志望理由書や自己PR文など、出願に必要な書類の添削を受けることができます。
- 情報提供: 総合型選抜に関する最新情報や大学の情報を手に入れることができます。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
経営学部の総合型選抜における志望理由書は、「なぜ経営学を学びたいのか」「現代社会のビジネスにおけるどのような課題に関心があるのか」「大学で何を学び、将来どのようなビジネスリーダーになりたいのか」を、具体的なエピソードや考察を交えながら、論理的にかつ情熱的に語ることが重要です。あなた自身の視点と将来への明確なビジョンを深く掘り下げ、大学への強い思いを込めた志望理由書を作成してください。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
東京大学、慶應義塾大学のダブル合格者を輩出!
実力と人間性を兼備した指名の絶えない人気講師。
【略歴】学士(文学)お茶の水女子大学
群馬県出身。大学卒業後、私立高校に入職。その間、進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など高校の教育現場に押し寄せる変化にいち早く対応。
東京大学、慶應義塾大学SFCのダブル合格者を輩出するなど、最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取るほどの人気講師となっている。
趣味特技は、散歩、読書。