
- 1. 国際学部 志望理由書の書き方:例文と重要ポイント
- 2. 改めて知る総合型選抜:一般選抜との違い、そして国際学部が求める人物像とは?
- 2.1.1. 総合型選抜(旧AO入試)とは?
- 2.1.2. 一般選抜との違い
- 2.1.3. 国際学部が求める人物像
- 3. 国際学部 志望理由書の構成要素と作成のポイント
- 3.1.1. 志望理由書の基本的な構成
- 3.1.2. 国際学部 志望理由書作成のポイント
- 3.1.3. 国際学部 志望理由書の例文
- 4. 最終確認!志望理由書提出前のチェックリスト
- 5. KOSSUN教育ラボの活用
- 6. KOSSUN教育ラボのサポート体制
- 7. KOSSUN教育ラボからのメッセージ
国際学部 志望理由書の書き方:例文と重要ポイント
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
今回は、多様な文化、言語、社会システムが交錯するグローバル社会において、その複雑な課題に果敢に挑み、国際協力、異文化理解、平和構築などに貢献できる人材を育成する「国際学部」の志望理由書に焦点を当て、その概要から具体的な例文、そして合格を掴むための重要なポイントまで、じっくりと解説していきます。
「総合型選抜で国際学部を目指したいけど、どんな志望理由書を書けばいいんだろう?」「自分の経験や関心をどうアピールすればいいの?」そんな疑問や不安を抱えている方も、この記事を読めばきっと道が開けるはずです。
私たちと一緒に、あなたの国際的な視野とグローバル社会への貢献意欲を最大限に引き出す志望理由書を作成し、夢の国際学部合格を掴み取りましょう!
改めて知る総合型選抜:一般選抜との違い、そして国際学部が求める人物像とは?
まず、総合型選抜とはどのような入試制度なのでしょうか?一般選抜との違いを明確にし、その上で国際学部がどのような学生を求めているのかを理解することが、志望理由書作成の第一歩となります。
総合型選抜(旧AO入試)とは?
総合型選抜は、従来の学力試験の成績だけでなく、志願者の個性、意欲、適性、経験などを総合的に評価する入試制度です。
大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)と照らし合わせながら、書類審査、面接、小論文、プレゼンテーション、実技など、多様な評価方法を用いて合否が判定されます。
一般選抜との違い
一般選抜が主に学力試験の結果を重視するのに対し、総合型選抜は、皆さんがこれまで培ってきた学びへの姿勢、課外活動への取り組み、将来の目標など、多角的な側面から評価される点が大きな違いです。「得意なこと」「興味のあること」「将来やりたいこと」を大学に積極的にアピールできるチャンスと言えるでしょう。
国際学部が求める人物像
それでは、国際学部はどのような学生を求めているのでしょうか?多くの国際学部が共通して重視する要素として、以下のような点が挙げられます。
- 国際的な問題への深い関心: グローバルな政治、経済、社会、文化、環境問題などに関心を持ち、地球規模の課題解決に貢献したいという意欲があること。
- 異文化理解と多様性の尊重: 異なる文化、価値観、歴史を持つ人々を理解し、尊重し、共存できる社会を築きたいという意欲があること。
- 高い語学力とコミュニケーション能力: 異なる言語を習得し、多様な背景を持つ人々と円滑なコミュニケーションを図る能力があること。
- 主体性と探究心: グローバルな課題に対して自ら学び、深く探究し、多角的な視点から考察する力があること。
- 批判的思考力と分析力: 複雑な国際情勢や社会現象を客観的に分析し、本質を見抜く力があること。
- 国際協力への意欲: 国際機関、非政府組織(NGO)、企業など、様々な場で国際協力に貢献したいという意欲があること。
- 倫理観と平和への貢献意識: 人権を尊重し、国際的な正義に基づき、平和な世界の実現に貢献したいという強い意識を持っていること。
これらの要素を踏まえ、皆さんのこれまでの経験や学びと結びつけながら、志望理由書で自己PRしていくことが重要になります。
国際学部 志望理由書の構成要素と作成のポイント
次に、実際に国際学部の志望理由書を作成する上で、どのような要素を盛り込み、どのような点に注意すべきかを見ていきましょう。
一般的な志望理由書の構成要素と、国際学部特有の視点を交えながら解説します。
志望理由書の基本的な構成
KOSSUN教育ラボでは、合格する志望理由書の「黄金律」を導き出しました。
下記の基本構成を参考にあなたの国際的な視野とグローバル社会への貢献意欲が伝わる、論理的で魅力的な志望理由書を作成しましょう。
【志望理由書の基本的な構成例】
- 志の宣言
- 最初に、「〇〇という国際的な課題に対し、国際学の知識と多文化共生への理解を通して解決に貢献したいという強い思いを持ち、貴学国際学部(または〇〇学科)を強く志望いたします」のように、あなたの最も核となる国際的な関心と貢献意欲、そして実現したい未来を冒頭で示し、読み手の関心を惹きつけましょう。
- 一貫性の提示
- あなたの国際的な問題への興味がどのように育まれ、どのような経験や学びを通して深まってきたのかを、具体的なエピソードを交えながら語ります。なぜ国際学という分野に心を惹かれ、どのような国際協力、異文化理解、平和構築を通して社会に貢献したいと思うようになったのかを記述しましょう。
- 志望動機
- なぜその大学の国際学部(または〇〇学科)を志望するのか、その理由を具体的に説明します。カリキュラム、研究テーマ、教授陣、留学制度、国際交流プログラムなど、大学の具体的な要素に触れながら、あなたの探求したい分野や学びたいこととの関連性を明確に述べましょう。「〇〇教授の△△に関する研究が、私が関心を持つ〇〇という国際問題に対する深い洞察を与えてくれると確信している」「貴学の□□という留学プログラムを通して、〇〇という異文化を肌で感じ、多角的な視点を養いたい」といった具体的な記述が効果的です。
- 入学後、どのような分野を学び、どのような国際協力、異文化理解、平和構築を通して社会に貢献したいのか、具体的な活動計画を示しましょう。また、将来、国際学の知識やスキルを活かしてどのような目標を達成したいのか、社会にどのように貢献したいのかを具体的に語ることで、入学後の創造的な意欲と目的意識の高さをアピールできます。「〇〇という国際協力プロジェクトに参加し、〇〇という課題の解決に貢献したい」「貴学で培った語学力と異文化理解を活かし、〇〇という国際機関で活躍したい」といった記述が考えられます。
- なぜその大学の国際学部(または〇〇学科)を志望するのか、その理由を具体的に説明します。カリキュラム、研究テーマ、教授陣、留学制度、国際交流プログラムなど、大学の具体的な要素に触れながら、あなたの探求したい分野や学びたいこととの関連性を明確に述べましょう。「〇〇教授の△△に関する研究が、私が関心を持つ〇〇という国際問題に対する深い洞察を与えてくれると確信している」「貴学の□□という留学プログラムを通して、〇〇という異文化を肌で感じ、多角的な視点を養いたい」といった具体的な記述が効果的です。
- 〆のひと押し
- 最後に、改めてその大学で学びたいという強い熱意と、国際学を通してより良いグローバル社会を創造したいという意欲を述べ、志望理由書を国際的な視野とともに締めくくりましょう。「貴学の多様な学びと国際的な経験を通して、グローバル社会の課題解決に貢献できる人材へと成長したいと強く願っております」といった表現が考えられます。
【国際学部特有の視点:国際的な視野とグローバル社会への貢献意欲をアピールする要素】
国際学部の志望理由書では、上記の基本構成に加えて、以下の要素を意識的に盛り込むことで、あなたの国際的な視野とグローバル社会への貢献意欲がより深く伝わる内容にすることができます。
- 国際的な出来事や問題への関心: 具体的な国際ニュース、歴史的事件、グローバルな社会問題(貧困、環境問題、紛争、人権侵害など)に関心を持ち、それらに対する自身の考察や問題意識を示す。
- 異文化体験への意欲や経験: 海外旅行、国際交流プログラムへの参加、外国語学習、異文化を持つ人々との交流経験などを通して、異文化理解への関心や適性を具体的に示す。
- 語学学習への意欲と具体的な取り組み: 目標とする言語とその学習に対する具体的な計画や、これまでの学習成果、語学検定の取得状況などを記述する。
- 国際協力や社会貢献への関心: 国際機関、NGO、ボランティア活動などへの関心や参加経験を通して、グローバルな課題解決や社会貢献への意欲を示す。
- 多様な価値観への理解と尊重: 異なる文化、宗教、民族、性的指向などを持つ人々への理解と尊重の姿勢を示す具体的なエピソードや考察を記述する。
- 平和構築や紛争解決への関心: 国際紛争の原因や影響、平和構築に向けた取り組みに関心を持ち、将来的にその分野で貢献したいという意欲を示す。
国際学部 志望理由書作成のポイント
上記の基本構成要素を踏まえつつ、国際学部特有の視点を意識することが重要です。
- 国際的な問題への関心を具体的な事例と共に示す: ニュース記事、書籍、ドキュメンタリーなどを通して、特定の国際問題に関心を持ったきっかけや、それに対する自身の考えを具体的に述べましょう。
- 異文化理解への意欲や経験を具体的に語る: 留学経験、国際交流プログラムへの参加、外国人との交流経験などがあれば、そこから得た学びや気づきを具体的に記述しましょう。
- 語学学習に対する具体的な計画と意欲を示す: 入学後にどのような言語を学びたいか、そのためにどのような努力をしたいか、具体的な学習計画を述べましょう。
- 国際協力や社会貢献への具体的な関心を示す: 興味のある国際機関やNGOの活動内容、または将来取り組みたい国際協力の分野などを具体的に挙げましょう。
- 多様な価値観への理解と尊重の姿勢を示すエピソードを盛り込む: 異なる文化を持つ人との交流を通して、どのようなことを学び、どのように自身の価値観が変わったかなど、具体的なエピソードを交えましょう。
- 大学の国際的な教育プログラムや研究分野への理解を示す: 大学の留学制度、国際交流プログラム、特定の教授の研究分野などを事前に調べ、自身の興味や目標とどのように合致するのかを具体的に述べましょう。
- 将来のグローバルな舞台での活躍への明確なビジョンを示す: 将来、国際的な分野でどのような仕事に就き、どのように社会に貢献したいか、具体的なキャリアプランを描きましょう。
国際学部 志望理由書の例文
それでは、上記のポイントを踏まえ、具体的な国際学部の志望理由書の例文を見ていきましょう。あくまで例文として参考に留め、ご自身の言葉で熱意を伝えることが重要です。
【例文:田中健太さんの志望理由書】
私が貴学国際学部国際関係学科を強く志望する理由は、多文化共生社会の実現に貢献できる国際的な視野と実践力を身につけたいと強く願っているからです。
高校生の時、難民問題に関するドキュメンタリーを見たことをきっかけに、紛争や貧困によって故郷を追われた人々の苦境を知り、国際社会が協力してこの問題に取り組む必要性を痛感しました。また、学校の国際交流プログラムで〇〇国からの留学生と交流する中で、異なる文化や価値観を持つ人々と互いを理解し尊重することの重要性を肌で感じました。貴学国際学部国際関係学科の〇〇教授の「グローバル・ガバナンスと人道支援」に関する研究に感銘を受け、国際社会における課題解決への学術的なアプローチと実践的な活動の両方を深く学びたいと強く思いました。
貴学国際学部国際関係学科では、国際政治学、国際法、国際協力論、異文化コミュニケーション論など、国際社会の多様な側面を学ぶことができるカリキュラムに加え、海外大学との交換留学制度や、国際機関でのインターンシップ機会が豊富に用意されていると伺い、私の目標を実現するための最適な環境であると確信しています。特に、〇〇教授が指導するゼミナールにおいて、グローバルな課題に対する多角的な分析力と解決策を探る力を養い、△△という国際NGOでのインターンシップを通して、国際協力の現場を肌で経験できる機会は、私が将来、国際的な舞台で活躍できる人材になるための貴重な経験となると確信しています。
入学後は、〇〇教授の指導の下、国際政治学、国際法、国際協力論に関する専門知識を深く学び、英語に加え、将来的に国際協力の現場で必要となる〇〇語の習得にも積極的に取り組み、多文化共生に関する理解を深めたいと考えています。また、交換留学制度を利用し、〇〇大学で異文化理解や国際関係に関する科目を履修することで、グローバルな視点を養いたいと考えています。将来的には、国際連合や国際協力機構(JICA)などの国際機関で、難民支援や平和構築などの分野で活躍できる専門家になることを目指しています。
貴学の国際的な教育環境、充実した留学制度、そして熱意あふれる教授陣の下で、グローバル社会の課題解決に貢献できる知識、語学力、コミュニケーション能力を磨き、多文化共生社会の実現に貢献できる国際的な人材へと成長したいと強く願っております。
【例文から学ぶポイント】
- 国際的な問題への関心を具体的な事例と共に示す: 難民問題に関するドキュメンタリーを見た経験から、国際社会の協力の必要性を感じたという具体的なきっかけを示しています。
- 異文化理解への意欲や経験を具体的に語る: 留学生との交流経験を通して、異文化理解の重要性を実感したという具体的なエピソードを挙げています。
- 語学学習に対する具体的な計画と意欲を示す: 英語に加え、将来必要となる言語の習得にも意欲を示しています。
- 国際協力や社会貢献への具体的な関心を示す: 国際連合やJICAなどの国際機関での活躍という具体的な目標を掲げています。
- 多様な価値観への理解と尊重の姿勢を示すエピソードを盛り込む: 留学生との交流を通して、異なる文化や価値観を尊重することの重要性を学んだ経験を述べています。
- 大学の国際的な教育プログラムや研究分野への理解を示す: 交換留学制度や特定の教授の研究分野に言及し、大学の特色を理解していることを示しています。
- 将来のグローバルな舞台での活躍への明確なビジョンを示す: 国際機関で難民支援や平和構築の分野で活躍したいという具体的なキャリアプランを示しています。
最終確認!志望理由書提出前のチェックリスト
最後に、提出前に必ず確認しておきたいチェックリストをご紹介します。
- 大学・学部のアドミッション・ポリシー(特に国際学部の求める人物像)を深く理解しているか?
- なぜその大学・学部の特定の分野(国際政治、国際協力、異文化コミュニケーションなど)で学びたいのか、具体的な理由が明確に書かれているか?
- 高校での学習や課外活動を通して、国際的な問題や異文化理解に関わるどのような経験や学びを得てきたのか具体的に記述しているか?
- 特定の国際問題に対する関心、異文化理解への意欲、語学学習への取り組みなどを具体的に記述しているか?
- 留学や国際交流プログラムへの参加意欲を示しているか?
- 入学後の具体的な学習計画や研究・活動への意欲が明確に述べられているか?
- 将来、国際的な舞台でどのように活躍し、社会に貢献したいかの展望が具体的に述べられているか?
- 倫理観や平和への貢献意識について言及しているか?
- 誤字脱字、文法的な誤りはないか?
- 指定された文字数制限を満たしているか?
- あなたの国際的な視野、グローバル社会への貢献意欲、そして誠実さが伝わる文章になっているか?
これらの項目を一つひとつ確認し、自信を持って志望理由書を提出してください。
KOSSUN教育ラボの活用
KOSSUN教育ラボは、小論文対策講座や個別指導、面接対策など、総合型選抜に特化した様々なサポートを行っています。
専門の講師があなたの個性や強みを引き出し、合格に向けて徹底的に指導します。
KOSSUN教育ラボのサポート体制
- 小論文対策講座: 基礎知識の習得から応用力養成まで、段階的に小論文の書き方を学ぶことができます。
- 個別指導: 自分の課題に合わせて、講師にマンツーマンで指導を受けることができます。
- 添削指導: 実際に書いた小論文を講師に添削してもらい、改善点を見つけることができます。
- 面接対策: 面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、練習することができます。
- 出願書類添削: 志望理由書や自己PR文など、出願に必要な書類の添削を受けることができます。
- 情報提供: 総合型選抜に関する最新情報や大学の情報を手に入れることができます。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
総合型選抜は、皆さんの個性や可能性を大学に伝える絶好の機会です。この記事が、国際学部への志望理由書作成の一助となれば幸いです。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
東京大学、慶應義塾大学のダブル合格者を輩出!
実力と人間性を兼備した指名の絶えない人気講師。
【略歴】学士(文学)お茶の水女子大学
群馬県出身。大学卒業後、私立高校に入職。その間、進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など高校の教育現場に押し寄せる変化にいち早く対応。
東京大学、慶應義塾大学SFCのダブル合格者を輩出するなど、最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取るほどの人気講師となっている。
趣味特技は、散歩、読書。