外国語学部 志望理由書の書き方:例文と重要ポイント

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

今回は、グローバル化が加速する現代において、異文化理解の架け橋となり、多様な言語を駆使して国際的な舞台で活躍できる人材を育成する「外国語学部」の志望理由書に焦点を当て、その概要から具体的な例文、そして合格を掴むための重要なポイントまで、じっくりと解説していきます。

「総合型選抜で外国語学部を目指したいけれど、どんな志望理由書を書けばいいんだろう?」「自分の語学への情熱や異文化への関心をどうアピールすればいいの?」そんな疑問や不安を抱えている方も、この記事を読めばきっと道が開けるはずです。

私たちと一緒に、あなたの言語への深い愛情と異文化への探求心を最大限に引き出す志望理由書を作成し、夢の外国語学部合格を掴み取りましょう!

改めて知る総合型選抜:一般選抜との違い、そして外国語学部が求める人物像とは?

まず、総合型選抜とはどのような入試制度なのでしょうか?一般選抜との違いを明確にし、その上で外国語学部がどのような学生を求めているのかを理解することが、志望理由書作成の第一歩となります。

総合型選抜(旧AO入試)とは?

総合型選抜は、従来の学力試験の成績だけでなく、志願者の個性、意欲、適性、経験などを総合的に評価する入試制度です。

大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)と照らし合わせながら、書類審査、面接、小論文、プレゼンテーション、実技など、多様な評価方法を用いて合否が判定されます。

一般選抜との違い

一般選抜が主に学力試験の結果を重視するのに対し、総合型選抜は、皆さんがこれまで培ってきた学びへの姿勢、課外活動への取り組み、将来の目標など、多角的な側面から評価される点が大きな違いです。「得意なこと」「興味のあること」「将来やりたいこと」を大学に積極的にアピールできるチャンスと言えるでしょう。

外国語学部が求める人物像

それでは、外国語学部はどのような学生を求めているのでしょうか?多くの外国語学部が共通して重視する要素として、以下のような点が挙げられます。

  • 特定の言語への強い興味と学習意欲: 目標とする言語に対する強い関心と、その習得に向けて積極的に努力する意欲があること。
  • 異文化への深い好奇心と理解: 異なる文化、歴史、社会、価値観を持つ人々への好奇心と、それらを理解し尊重しようとする姿勢があること。
  • コミュニケーション能力と表現力: 言葉を通して他者と心を通わせ、自分の考えや感情を豊かに表現する能力があること。
  • 主体性と探究心: 言語や文化に関する知識を自ら積極的に学び、深く探究する姿勢があること。
  • 論理的思考力と分析力: 言語の構造や文化現象を客観的に分析し、理解する力があること。
  • 国際的な視野と関心: グローバルな出来事や異文化交流に関心を持ち、国際社会で活躍したいという意欲があること。
  • 多様な価値観の尊重と共存: 異なる言語や文化を持つ人々との共存を目指し、多様な価値観を尊重する姿勢があること。

これらの要素を踏まえ、皆さんのこれまでの経験や学びと結びつけながら、志望理由書で自己PRしていくことが重要になります。

外国語学部 志望理由書の構成要素と作成のポイント

次に、実際に外国語学部の志望理由書を作成する上で、どのような要素を盛り込み、どのような点に注意すべきかを見ていきましょう。

一般的な志望理由書の構成要素と、外国語学部特有の視点を交えながら解説します。

志望理由書の基本的な構成

KOSSUN教育ラボでは、合格する志望理由書の「黄金律」を導き出しました。

下記の基本構成を参考にあなたの言語への深い愛情と異文化への探求心が伝わる、論理的で魅力的な志望理由書を作成しましょう。

【志望理由書の基本的な構成例】

  1. 志の宣言
    • 最初に、「〇〇語という言語の魅力と、その言語が持つ文化への深い関心から、異文化理解の架け橋となりたいという強い思いを持ち、貴学外国語学部〇〇学科を強く志望いたします」のように、あなたの最も核となる言語への関心と異文化への探求心、そして実現したい未来を冒頭で示し、読み手の関心を惹きつけましょう。
  2. 一貫性の提示
    • あなたが特定の言語や文化に興味を持つようになったきっかけや、どのような経験や学びを通してその関心を深めてきたのかを、具体的なエピソードを交えながら語ります。なぜその言語や文化に心を惹かれ、将来どのようにその知識やスキルを活かして社会に貢献したいと思うようになったのかを記述しましょう。
  3. 志望動機
    • なぜその大学の外国語学部〇〇学科を志望するのか、その理由を具体的に説明します。カリキュラム、研究テーマ、教授陣、留学制度、言語教育プログラムなど、大学の具体的な要素に触れながら、あなたの探求したい分野や学びたいこととの関連性を明確に述べましょう。「〇〇教授の△△に関する研究が、私が抱える〇〇という言語文化に関する疑問に対する重要な示唆を与えてくれると確信している」「貴学の□□という留学プログラムを通して、〇〇という言語圏の文化を肌で感じ、言語運用能力を向上させたい」といった具体的な記述が効果的です。
    • 入学後、どのような言語や文化を深く学び、どのような活動を通して語学力や異文化理解を深めたいのか、具体的な計画を示しましょう。また、将来、外国語学の知識やスキルを活かしてどのような目標を達成したいのか、社会にどのように貢献したいのかを具体的に語ることで、入学後の創造的な意欲と目的意識の高さをアピールできます。「〇〇という言語の専門科目を履修し、〇〇というテーマに関する研究に取り組みたい」「貴学の〇〇という国際交流プログラムに参加し、〇〇という言語圏の学生と交流を深めたい」といった記述が考えられます。
  4. 〆のひと押し
    • 最後に、改めてその大学で学びたいという強い熱意と、外国語学を通してより良い国際社会を創造したいという意欲を述べ、志望理由書を言語への愛情とともに締めくくりましょう。「貴学の専門的な言語教育と異文化理解を深める環境を通して、多様な文化を持つ人々を繋ぐ架け橋となれる人材へと成長したいと強く願っております」といった表現が考えられます。

【外国語学部特有の視点:言語への愛情と異文化への探求心をアピールする要素】

外国語学部の志望理由書では、上記の基本構成に加えて、以下の要素を意識的に盛り込むことで、あなたの言語への深い愛情と異文化への探求心がより深く伝わる内容にすることができます。

  • 特定の言語との出会いと魅力: 目標とする言語との出会いのきっかけや、その言語のどのような点に魅力を感じているのかを具体的に記述する。
  • 異文化体験への強い関心と具体的な経験: 海外旅行、国際交流プログラムへの参加、外国語学習、異文化を持つ人々との交流経験などを通して、異文化への関心や適性を具体的に示す。
  • 語学学習への具体的な取り組みと成果: 目標とする言語の学習方法、これまでに習得した語学力、語学検定の取得状況などを具体的に記述する。
  • 言語学習を通して得た学びや気づき: 言語学習を通して、異なる文化や価値観、コミュニケーションの重要性など、どのようなことを学んだのかを具体的に記述する。
  • 将来、言語や異文化理解を活かして成し遂げたいこと: 将来、翻訳、通訳、国際ビジネス、教育、研究など、どのような分野で言語や異文化理解の知識やスキルを活かしたいのか、具体的な目標を示す。
  • 多様な文化や価値観への理解と尊重の姿勢: 異なる言語や文化を持つ人々への理解と尊重の姿勢を示す具体的なエピソードや考察を記述する。

外国語学部 志望理由書作成のポイント

上記の基本構成要素を踏まえつつ、外国語学部特有の視点を意識することが重要です。

  • 特定の言語との出会いを印象的に語る: その言語の音、響き、文字、歴史、文学、音楽など、どのような点に惹かれたのか、具体的なエピソードを交えて語りましょう。
  • 異文化体験を通して得た学びを具体的に記述する: 留学経験、ホームステイ、国際交流イベントへの参加などを通して、どのような文化に触れ、どのような価値観に触れ、どのような学びを得たのかを具体的に記述しましょう。
  • 語学学習への具体的な取り組みと成果を示す: どのような教材や方法で学習に取り組んでいるのか、どの程度の語学力を持っているのか(具体的な検定のスコアなどがあれば記載しましょう)、学習を通してどのような成長を感じているのかを具体的に記述しましょう。
  • 言語学習を通して得た学びや気づきを考察する: 単に言語を習得するだけでなく、その言語を通してどのような文化や社会が見えてきたのか、コミュニケーションの本質についてどのような気づきがあったのかを考察しましょう。
  • 将来、言語や異文化理解を活かして成し遂げたいことを明確にする: 将来、どのような分野で、どのように言語や異文化理解の知識やスキルを活かして社会に貢献したいのか、具体的な目標を語りましょう。
  • 大学の言語教育プログラムや研究分野への理解を示す: 大学のカリキュラム、特定の教授の研究分野、留学制度、言語教育の特色などを事前に調べ、自身の興味や目標とどのように合致するのかを具体的に述べましょう。
  • 言語や文化に対する情熱と探求心を強くアピールする: なぜその言語や文化に惹かれるのか、それを深く学びたいという強い気持ちを言葉で表現しましょう。

外国語学部 志望理由書の例文

それでは、上記のポイントを踏まえ、具体的な外国語学部の志望理由書の例文を見ていきましょう。あくまで例文として参考に留め、ご自身の言葉で熱意を伝えることが重要です。

【例文:佐藤美咲さんの志望理由書】

私が貴学外国語学部英語英文学科を強く志望する理由は、英語という言語の持つ無限の可能性と、英文学を通して深く知る人間の普遍的な感情や多様な文化に触れ、異文化理解の架け橋となるグローバルな人材へと成長したいと強く願っているからです。

中学生の頃、ハリー・ポッターシリーズを原書で読んだことがきっかけで、英語の豊かな表現力と、物語を通して垣間見えるイギリス文化の奥深さに魅了されました。以来、英語学習への情熱は尽きることなく、洋画を字幕なしで鑑賞したり、海外のニュースサイトを読んだりする中で、英語が世界中の人々とコミュニケーションを図るための重要なツールであることを実感しました。貴学外国語学部英語英文学科の〇〇教授の「ポストコロニアル文学における言語とアイデンティティ」に関する研究に感銘を受け、言語が文化や社会に与える影響について深く探究したいと強く思いました。

貴学外国語学部英語英文学科では、英語学、英文学、異文化コミュニケーション論など、英語を多角的に学ぶことができる専門的なカリキュラムに加え、多様なバックグラウンドを持つ教授陣による少人数教育、そして充実した海外留学制度が用意されていると伺い、私の目標を実現するための最適な環境であると確信しています。特に、〇〇教授が主宰するゼミナールにおいて、文学作品の読解を通して批判的思考力と考察力を磨き、△△大学への交換留学プログラムを通して、英語運用能力の向上と異文化理解を深めることができる機会は、私が将来、国際的な舞台で活躍できる人材になるための貴重な経験となると確信しています。

入学後は、〇〇教授の指導の下、英語学、英文学に関する専門知識を深く学び、英語でのコミュニケーション能力をさらに向上させるための学習に積極的に取り組み、異文化コミュニケーションに関する理解を深めたいと考えています。また、交換留学制度を利用し、英語圏の大学で現地の学生と交流し、異文化を肌で感じることで、グローバルな視点を養いたいと考えています。将来的には、国際的な教育機関や文化交流団体などで、英語と異文化理解の知識を活かし、多様な文化を持つ人々を繋ぐ架け橋となるような仕事に就きたいと考えています。

貴学の専門的な英語教育、異文化理解を深めるための充実した環境、そして熱意あふれる教授陣の下で、言語と文化に対する深い理解と高いコミュニケーション能力を身につけ、グローバル社会で活躍できる人材へと成長したいと強く願っております。

【例文から学ぶポイント】

  • 特定の言語との出会いを印象的に語る: ハリー・ポッターの原書との出会いをきっかけに英語に魅了されたという具体的なエピソードを挙げています。
  • 異文化体験を通して得た学びを具体的に記述する: 洋画の鑑賞や海外ニュースサイトの購読を通して、英語がコミュニケーションツールであることを実感した経験を述べています。
  • 語学学習への具体的な取り組みと成果を示す: 積極的に英語学習に取り組んでいる様子や、英語学習を通して世界と繋がっている実感を示しています。
  • 言語学習を通して得た学びや気づきを考察する: 言語を通して文化や社会が見えてくることへの関心を示唆しています。
  • 将来、言語や異文化理解を活かして成し遂げたいことを明確にする: 国際的な教育機関や文化交流団体での活躍という具体的な目標を掲げています。
  • 大学の言語教育プログラムや研究分野への理解を示す: 特定の教授の研究分野や留学制度に言及し、大学の特色を理解していることを示しています。
  • 言語や文化に対する情熱と探求心を強くアピールする: 英語と英文学への深い愛情と、異文化理解への強い探求心を表現しています。

最終確認!志望理由書提出前のチェックリスト

最後に、提出前に必ず確認しておきたいチェックリストをご紹介します。

  • 大学・学部のアドミッション・ポリシー(特に外国語学部の求める人物像)を深く理解しているか?
  • なぜその大学・学部の特定の言語(英語、中国語、フランス語など)を学びたいのか、具体的な理由が明確に書かれているか?
  • 高校での語学学習や異文化理解に関わる経験(国際交流、留学、異文化を持つ人との交流など)について具体的に記述しているか?
  • 目標とする言語との出会いや、その言語の魅力について具体的に語っているか?
  • 異文化への興味や、異文化理解のために努力していることについて具体的に記述しているか?
  • 入学後の具体的な学習計画や、語学力向上への意欲が明確に述べられているか?
  • 将来、学んだ言語や異文化理解の知識をどのように活かして社会に貢献したいかの展望が具体的に述べられているか?
  • 言語や文化に対する情熱や探求心が伝わる文章になっているか?
  • 誤字脱字、文法的な誤りはないか?
  • 指定された文字数制限を満たしているか?
  • あなたの言語への愛情、異文化への探求心、そして誠実さが伝わる文章になっているか?

これらの項目を一つひとつ確認し、自信を持って志望理由書を提出してください。

KOSSUN教育ラボの活用

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  • 小論文対策講座: 基礎知識の習得から応用力養成まで、段階的に小論文の書き方を学ぶことができます。
  • 個別指導: 自分の課題に合わせて、講師にマンツーマンで指導を受けることができます。
  • 添削指導: 実際に書いた小論文を講師に添削してもらい、改善点を見つけることができます。
  • 面接対策: 面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、練習することができます。
  • 出願書類添削: 志望理由書や自己PR文など、出願に必要な書類の添削を受けることができます。
  • 情報提供: 総合型選抜に関する最新情報や大学の情報を手に入れることができます。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

総合型選抜は、皆さんの個性や可能性を大学に伝える絶好の機会です。この記事が、外国語学部への志望理由書作成の一助となれば幸いです。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。