社会をデザインする力を養う！総合政策学部 志望理由書の書き方

総合政策学部 志望理由書の書き方：例文と重要ポイント

こんにちは！KOSSUN教育ラボ教務担当です。

今回は、多様な可能性を秘めた入試制度である「総合型選抜」の中でも、社会の課題を発見し、政策、経済、社会、文化など、多様なアプローチで解決策をデザインする力を養う「総合政策学部」の志望理由書に焦点を当て、その概要から具体的な例文、そして合格を掴むための重要なポイントまで、じっくりと解説していきます。

「総合型選抜って、なんだか難しそう…」「総合政策学部の志望理由書って、どんなことを書けばいいの？」そんな疑問や不安を抱えている方も、この記事を読めばきっと道が開けるはずです。

私たちと一緒に、あなたの社会への関心と問題解決への意欲を最大限に引き出す志望理由書を作成し、夢の総合政策学部合格を掴み取りましょう！

改めて知る総合型選抜：一般選抜との違い、そして総合政策学部が求める人物像とは？

まず、総合型選抜とはどのような入試制度なのでしょうか？一般選抜との違いを明確にし、その上で総合政策学部がどのような学生を求めているのかを理解することが、志望理由書作成の第一歩となります。

総合型選抜（旧AO入試）とは？

総合型選抜は、従来の学力試験の成績だけでなく、志願者の個性、意欲、適性、経験などを総合的に評価する入試制度です。

大学が求める学生像（アドミッション・ポリシー）と照らし合わせながら、書類審査、面接、小論文、プレゼンテーション、実技など、多様な評価方法を用いて合否が判定されます。

一般選抜との違い

一般選抜が主に学力試験の結果を重視するのに対し、総合型選抜は、皆さんがこれまで培ってきた学びへの姿勢、課外活動への取り組み、将来の目標など、多角的な側面から評価される点が大きな違いです。「得意なこと」「興味のあること」「将来やりたいこと」を大学に積極的にアピールできるチャンスと言えるでしょう。

総合政策学部が求める人物像

それでは、総合政策学部はどのような学生を求めているのでしょうか？多くの総合政策学部が共通して重視する要素として、以下のような点が挙げられます。

• 社会問題への強い関心と問題意識: 現代社会が抱える様々な問題（貧困、環境問題、少子高齢化、地域格差など）に関心を持ち、解決したいという強い意志を持っていること。
• 学際的な視点と探究心: 政策、経済、社会、文化など、多様な分野の知識を統合し、多角的な視点から問題を分析し、解決策を探求する意欲があること。
• 論理的思考力と分析力: 複雑な情報を整理し、分析し、論理的に考察する力があること。
• コミュニケーション能力と協調性: 他者と協力しながら政策提言やプロジェクトを進めることができること。
• 創造性と構想力: 新しい政策や社会システムを構想し、実現するためのアイデアを生み出すことができること。
• 倫理観と社会貢献意識: 政策や社会システムが社会に与える影響を倫理的に考察し、より良い社会の実現に貢献したいという意識を持っていること。

これらの要素を踏まえ、皆さんのこれまでの経験や学びと結びつけながら、志望理由書で自己PRしていくことが重要になります。

総合政策学部 志望理由書の構成要素と作成のポイント

次に、実際に総合政策学部の志望理由書を作成する上で、どのような要素を盛り込み、どのような点に注意すべきかを見ていきましょう。

一般的な志望理由書の構成要素と、総合政策学部特有の視点を交えながら解説します。

志望理由書の基本的な構成

KOSSUN教育ラボでは、合格する志望理由書の「黄金律」を導き出しました。

下記の基本構成を参考にあなたの社会への関心と問題解決への意欲が伝わる、論理的で魅力的な志望理由書を作成しましょう。

【志望理由書の基本的な構成例】

1. 志の宣言
   • 最初に、「〇〇という社会問題に対し、総合政策学の知識と手法を通して解決したいという強い思いを持ち、貴学総合政策学部を強く志望いたします」のように、あなたの最も核となる社会への関心と、政策立案者または社会イノベーターとして実現したい未来を冒頭で示し、読み手の関心を惹きつけましょう。
2. 一貫性の提示
   • あなたの社会問題への関心がどのように育まれ、どのような経験や学びを通して深まってきたのかを、具体的なエピソードを交えながら語ります。なぜ総合政策学という分野に心を惹かれ、どのような政策、制度、社会システムをデザイン・提言したいと思うようになったのかを記述しましょう。
3. 志望動機
   • なぜその大学の総合政策学部を志望するのか、その理由を具体的に説明します。カリキュラム、研究テーマ、教授陣、プロジェクト、フィールドワーク、地域連携など、大学の具体的な要素に触れながら、あなたの探求したい分野や学びたいこととの関連性を明確に述べましょう。「〇〇教授の△△に関する研究が、私が抱える〇〇という課題に対する重要な示唆を与えてくれると確信している」「貴学の□□というプログラムを通して、〇〇と〇〇の知識を統合し、〇〇という社会システムのデザインに貢献したい」といった具体的な記述が効果的です。
   • 入学後、どのような分野を学び、どのような政策、制度、社会システムをデザイン・提言したいのか、具体的な活動計画を示しましょう。また、将来、総合政策学の知識やスキルを活かしてどのような目標を達成したいのか、社会にどのように貢献したいのかを具体的に語ることで、入学後の創造的な意欲と目的意識の高さをアピールできます。「〇〇という政策を提言し、〇〇という社会問題を解決したい」「貴学で培った分析力と構想力を活かし、〇〇という分野で持続可能な社会の実現に貢献したい」といった記述が考えられます。
4. 〆のひと押し
   • 最後に、改めてその大学で学びたいという強い熱意と、総合政策学を通してより良い社会を創造したいという意欲を述べ、志望理由書を未来への情熱とともに締めくくりましょう。「貴学の多様な学びと実践的な経験を通して、総合政策学の可能性を追求し、社会に貢献できる人材へと成長したいと強く願っております」といった表現が考えられます。

【総合政策学部特有の視点：社会問題への関心と解決への意欲をアピールする要素】

総合政策学部の志望理由書では、上記の基本構成に加えて、以下の要素を意識的に盛り込むことで、あなたの社会問題への関心と解決への意欲がより深く伝わる内容にすることができます。

• 具体的な社会問題への深い関心: 貧困、格差、環境問題、少子高齢化、地域格差、国際紛争など、現代社会が抱える具体的な問題を挙げ、その現状や原因、影響などを分析し、問題意識を示す。
• 多角的な視点からの分析と解決策の探求: 経済学、政治学、社会学、法学、文化人類学など、多様な学問分野の知識を統合し、多角的な視点から問題解決のための政策や制度を提案する意欲を示す。
• 政策提言や社会デザインへの意欲: 新しい政策や制度、社会システムをデザインし、社会に提言する意欲を示す。
• 地域社会や国際社会との連携への関心: 地域社会や国際社会との連携を通して、現実社会の問題解決に貢献したいという関心を示す。
• 実践的な活動への意欲: フィールドワーク、ワークショップ、インターンシップなど、社会との関わりを通して実践的に学びたいという意欲を示す。
• 倫理観と社会貢献意識: 政策や社会システムが社会や人々に与える影響を倫理的に考察し、より良い社会の実現に貢献したいという強い意識を示す。

総合政策学部 志望理由書作成のポイント

上記の基本構成要素を踏まえつつ、総合政策学部特有の視点を意識することが重要です。

• 具体的な社会問題を提示し、解決への意欲を示す: 単に「社会に貢献したい」と言うのではなく、どのような社会問題に関心があり、どのように解決したいのか、具体的なアイデアや提案を示しましょう。
• 多様な学問分野への関心と統合的な視点をアピールする: 経済学、政治学、社会学、文化人類学など、複数の学問分野に関心があり、それらを統合して問題解決に取り組みたいという意欲を示しましょう。
• これまでの社会活動や問題意識を育んだ経験を具体的に記述する: ボランティア活動、生徒会活動、ディベート、模擬国連など、社会問題に関わる活動経験があれば、そこから得られた学びや気づきを具体的に記述しましょう。
• 論理的な思考力、分析力、構想力、コミュニケーション能力をアピールする: 複雑な情報を整理し分析する力、論理的に考察する力、新しいアイデアを構想する力、自分の考えを効果的に伝えるコミュニケーション能力などを具体的にアピールしましょう。
• 大学の教育方針や研究環境への理解を示す: 大学の特色や研究設備、教授陣の専門分野、フィールドワークの機会などを事前に調べ、自身の興味や目標とどのように合致するのかを具体的に述べましょう。

総合政策学部 志望理由書の例文

それでは、上記のポイントを踏まえ、具体的な総合政策学部の志望理由書の例文を見ていきましょう。あくまで例文として参考に留め、ご自身の言葉で熱意を伝えることが重要です。

【例文：山田太郎さんの志望理由書】

私が貴学総合政策学部を強く志望する理由は、地域経済の活性化と若者の定住促進に貢献できる政策をデザインしたいという強い思いがあるからです。

私が生まれ育った〇〇市は、近年、人口減少と高齢化が進み、地域経済の衰退が深刻な課題となっています。この状況を改善するために、若者が地域に定住し、活躍できる魅力的な地域社会を創造したいと考えるようになりました。高校では、地理部で地域の産業構造や人口動態について調査し、生徒会では地域活性化イベントを企画・運営しました。また、経済学の入門書を読み、地域経済の仕組みや政策の重要性を学びました。貴学総合政策学部の〇〇教授の「地域経済とコミュニティデザイン」に関する研究を拝読し、地域社会の課題解決に向けた実践的な研究に深く共感し、ぜひこの研究室で学びたいと強く思いました。

貴学総合政策学部では、経済学、社会学、都市計画学、公共政策学など、地域社会に関わる多様な分野を学ぶことができるカリキュラムに加え、地域自治体やNPOとの連携による実践的なフィールドワークや政策提言の機会が豊富に用意されていると伺い、私の目標を実現するための最適な環境であると確信しています。特に、〇〇教授が主宰する地域経済デザイン研究室における最先端の研究活動や、△△市との連携による地域活性化プロジェクトに参加できる機会は、私が将来、地域経済の活性化に貢献できる政策デザイナーになるという目標を実現するための貴重な経験となると確信しています。

入学後は、〇〇教授の指導の下、地域経済学、都市計画学、公共政策学に関する専門知識と政策デザインの手法を深く学び、地域特性に合わせた最適な活性化策を提言するための研究に積極的に取り組みたいと考えています。また、フィールドワークや地域住民との交流を通して、地域社会の課題やニーズを理解し、共に未来の地域社会を創造するプロセスを学びたいと考えています。将来的には、地方自治体やシンクタンクなどで、地域経済の活性化と若者の定住促進に貢献できる政策デザイナーになりたいと考えています。

貴学の地域社会との連携を重視する教育方針、実践的な政策デザイン演習、そして熱意あふれる教授陣の下で、地域社会の課題解決に貢献できる政策デザイナーへと成長したいと強く願っております。

【例文から学ぶポイント】

• 具体的な社会問題への関心と解決策の提示: 地域経済の衰退と若者の流出という具体的な社会問題を挙げ、地域経済の活性化と若者の定住促進という明確な解決策を示しています。
• 多様な学問分野への関心と統合的な視点: 地理学、経済学、都市計画学、公共政策学など、複数の学問分野に関心があり、それらを統合して問題解決に取り組む意欲を示しています。
• これまでの社会活動や問題意識を育んだ経験を具体的に記述: 地理部での地域調査や生徒会での地域活性化イベントの企画・運営を通して、地域社会への関心を深めた経験を具体的に記述しています。
• 大学・研究室との明確な繋がり: 興味のある教授の研究内容や地域連携プロジェクトを具体的に挙げ、なぜその研究室で学びたいのかを明確に述べています。
• 具体的な学習・研究計画: 入学後に学びたい分野や取り組みたい研究テーマ、フィールドワークへの意欲などを具体的に示しています。
• 論理的な思考力、分析力、構想力、コミュニケーション能力をアピール: 地域経済の仕組みや政策の効果を分析する力、地域社会の課題を解決するための政策を構想する力、地域住民と対話するコミュニケーション能力などをアピールしています。
• 将来の政策デザイナーとしての明確なビジョンと社会貢献への強い意志: 地域経済の活性化と若者の定住促進に貢献できる政策デザイナーになりたいという明確なビジョンと強い意志を示しています。

最終確認！志望理由書提出前のチェックリスト

最後に、提出前に必ず確認しておきたいチェックリストをご紹介します。

• 大学・学部のアドミッション・ポリシー（特に総合政策学部の求める人物像）を深く理解しているか？
• なぜその大学・学部の特定の分野（政策、経済、地域社会など）で学びたいのか、具体的な理由が明確に書かれているか？
• 高校での地理、歴史、公民、経済などの学習経験や、ボランティア活動、生徒会活動、ディベート、模擬国連などの経験が、大学での専門的な学習や将来の政策提言目標と結びついているか？
• 具体的な社会問題への関心や、その問題解決に向けたアイデアや政策提言などを記述しているか？
• フィールドワークや地域住民との交流などの実践的な活動への意欲を示しているか？
• 入学後の具体的な学習計画や研究への意欲が明確に述べられているか？
• 将来の政策立案者または社会イノベーターとしての展望や、社会貢献への意欲が伝わるか？
• 倫理観について言及しているか？
• 誤字脱字、文法的な誤りはないか？
• 指定された文字数制限を満たしているか？
• あなたの社会への関心、問題解決への意欲、そして未来への情熱が伝わる文章になっているか？

これらの項目を一つひとつ確認し、自信を持って志望理由書を提出してください。

KOSSUN教育ラボの活用

KOSSUN教育ラボは、小論文対策講座や個別指導、面接対策など、総合型選抜に特化した様々なサポートを行っています。

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KOSSUN教育ラボのサポート体制

• 小論文対策講座: 基礎知識の習得から応用力養成まで、段階的に小論文の書き方を学ぶことができます。
• 個別指導: 自分の課題に合わせて、講師にマンツーマンで指導を受けることができます。
• 添削指導: 実際に書いた小論文を講師に添削してもらい、改善点を見つけることができます。
• 面接対策: 面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、練習することができます。
• 出願書類添削: 志望理由書や自己PR文など、出願に必要な書類の添削を受けることができます。
• 情報提供: 総合型選抜に関する最新情報や大学の情報を手に入れることができます。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

総合型選抜は、皆さんの個性や可能性を大学に伝える絶好の機会です。この記事が、総合政策学部への志望理由書作成の一助となれば幸いです。

KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜（AO入試・推薦入試）に特化した対策を行っています。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。