環境科学部 志望理由書の書き方:例文と重要ポイント

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

今回は、多様な可能性を秘めた入試制度である「総合型選抜」の中でも、地球規模の環境問題から地域社会の課題まで、持続可能な社会の実現に貢献する「環境科学部」の志望理由書に焦点を当て、その概要から具体的な例文、そして合格を掴むための重要なポイントまで、じっくりと解説していきます。

「総合型選抜って、なんだか難しそう…」「環境科学部の志望理由書って、どんなことを書けばいいの?」そんな疑問や不安を抱えている方も、この記事を読めばきっと道が開けるはずです。

私たちと一緒に、あなたの地球への探求心と環境問題への貢献意欲を最大限に引き出す志望理由書を作成し、夢の環境科学部合格を掴み取りましょう!

改めて知る総合型選抜:一般選抜との違い、そして環境科学部が求める人物像とは?

まず、総合型選抜とはどのような入試制度なのでしょうか?一般選抜との違いを明確にし、その上で環境科学部がどのような学生を求めているのかを理解することが、志望理由書作成の第一歩となります。

総合型選抜(旧AO入試)とは?

総合型選抜は、従来の学力試験の成績だけでなく、志願者の個性、意欲、適性、経験などを総合的に評価する入試制度です。

大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)と照らし合わせながら、書類審査、面接、小論文、プレゼンテーション、実技など、多様な評価方法を用いて合否が判定されます。

一般選抜との違い

一般選抜が主に学力試験の結果を重視するのに対し、総合型選抜は、皆さんがこれまで培ってきた学びへの姿勢、課外活動への取り組み、将来の目標など、多角的な側面から評価される点が大きな違いです。「得意なこと」「興味のあること」「将来やりたいこと」を大学に積極的にアピールできるチャンスと言えるでしょう。

環境科学部が求める人物像

それでは、環境科学部はどのような学生を求めているのでしょうか?多くの環境科学部が共通して重視する要素として、以下のような点が挙げられます。

  • 自然科学への強い興味と探求心: 地球環境、生態系、物質循環など、自然科学の幅広い分野への興味関心と、探求心を持っていること。
  • 環境問題への深い関心と社会貢献意識: 地球温暖化、環境汚染、資源枯渇など、現代社会が抱える環境問題に関心を持ち、解決に貢献したいという強い意識を持っていること。
  • 学際的な視点と問題解決能力: 環境問題を多角的に分析し、自然科学だけでなく、人文科学、社会科学の知識も総合的に活用して解決策を提案できること。
  • 論理的思考力と分析力: 複雑なデータを分析し、考察し、論理的な根拠に基づいて判断できること。
  • フィールドワークへの意欲と実践的なスキル: 実験、調査、フィールドワークなど、環境科学の実践的な学びを通して、専門的な知識や技術を身につけることに意欲があること。
  • コミュニケーション能力と協調性: 多様な専門性を持つ他者と協力し、チームで課題に取り組むことができること。
  • 倫理観と持続可能な社会への貢献意識: 環境問題の倫理的な側面を考察し、持続可能な社会の実現に貢献したいという強い意識を持っていること。

これらの要素を踏まえ、皆さんのこれまでの経験や学びと結びつけながら、志望理由書で自己PRしていくことが重要になります。

環境科学部 志望理由書の構成要素と作成のポイント

次に、実際に環境科学部の志望理由書を作成する上で、どのような要素を盛り込み、どのような点に注意すべきかを見ていきましょう。

一般的な志望理由書の構成要素と、環境科学部特有の視点を交えながら解説します。

志望理由書の基本的な構成

KOSSUN教育ラボでは、合格する志望理由書の「黄金律」を導き出しました。

下記の基本構成を参考にあなたの地球への探求心と環境問題への貢献意欲が伝わる、論理的で魅力的な志望理由書を作成しましょう。

【志望理由書の基本的な構成例】

  • 志の宣言
    • 最初に、「〇〇という環境問題に対し、環境科学の知識と技術を通して解決したいという強い思いを持ち、貴学環境科学部(または〇〇学科)を強く志望いたします」のように、あなたの最も核となる地球への探求心と、研究者または専門家として実現したい未来を冒頭で示し、読み手の関心を惹きつけましょう。
  • 一貫性の提示
    • あなたの自然科学への興味や環境問題への関心がどのように育まれ、どのような経験や学びを通して深まってきたのかを、具体的なエピソードを交えながら語ります。なぜ環境科学という分野に心を惹かれ、どのような研究や活動を通して社会に貢献したいと思うようになったのかを記述しましょう。
  • 志望動機
    • なぜその大学の環境科学部(または〇〇学科)を志望するのか、その理由を具体的に説明します。カリキュラム、研究テーマ、教授陣、研究施設、フィールドワーク、地域連携など、大学の具体的な要素に触れながら、あなたの探求したい分野や学びたいこととの関連性を明確に述べましょう。「〇〇教授の△△に関する研究が、私が抱える〇〇という課題に対する重要な示唆を与えてくれると確信している」「貴学の□□というプログラムを通して、〇〇と〇〇の知識を統合し、〇〇という持続可能な社会の実現に貢献したい」といった具体的な記述が効果的です。
    • 入学後、どのような分野を学び、どのような研究や活動を通して社会に貢献したいのか、具体的な活動計画を示しましょう。また、将来、環境科学の知識やスキルを活かしてどのような目標を達成したいのか、社会にどのように貢献したいのかを具体的に語ることで、入学後の創造的な意欲と目的意識の高さをアピールできます。「〇〇という技術を開発し、〇〇という環境問題を解決したい」「貴学で培った〇〇と〇〇の知識やスキルを活かし、〇〇という分野で持続可能な社会の実現に貢献したい」といった記述が考えられます。
  • 〆のひと押し
    • 最後に、改めてその大学で学びたいという強い熱意と、環境科学を通してより良い未来を創造したいという意欲を述べ、志望理由書を地球への情熱とともに締めくくりましょう。「貴学の豊かな自然環境と実践的な学びの中で、環境科学の可能性を追求し、持続可能な社会の実現に貢献できる人材へと成長したいと強く願っております」といった表現が考えられます。

【環境科学部特有の視点:地球への探求心と環境問題への貢献意欲をアピールする要素】

環境科学部の志望理由書では、上記の基本構成に加えて、以下の要素を意識的に盛り込むことで、あなたの地球への探求心と環境問題への貢献意欲がより深く伝わる内容にすることができます。

  • 地球環境や生態系への深い関心: 気候変動、生物多様性、資源循環、環境汚染など、地球環境や生態系への深い関心を示す具体的なエピソードや考察を記述する。
  • 環境問題への強い問題意識: 現代社会が抱える具体的な環境問題を挙げ、その現状や原因、影響などを分析し、問題意識を示す記述。
  • 持続可能な社会への貢献意欲: 持続可能な開発目標(SDGs)への関心、環境保全活動への参加経験、環境に配慮したライフスタイルの実践など、持続可能な社会の実現に貢献したいという強い意識を示す。
  • 学際的な研究への意欲: 自然科学だけでなく、人文科学、社会科学の知識も活用し、複合的な視点から環境問題に取り組みたいという意欲を示す。
  • フィールドワークへの意欲と実践的なスキル: 実験、調査、フィールドワークなど、環境科学の実践的な学びを通して、専門的な知識や技術を身につけることに意欲を示す。
  • 地域社会との連携への関心: 地域社会と連携し、地域固有の環境問題の解決や、地域資源の活用に貢献したいという関心を示す。
  • 倫理観と責任感: 環境問題の倫理的な側面を考察し、将来、環境科学の専門家として、責任ある行動をとる覚悟を示す。

環境科学部 志望理由書作成のポイント

上記の基本構成要素を踏まえつつ、環境科学部特有の視点を意識することが重要です。

  • 地球環境や生態系への興味を具体的なエピソードで示す: 授業で特に興味を持った内容、自主的に調べたこと、自然観察の経験、環境に関する本を読んだ経験など、地球環境や生態系への興味を具体的に記述しましょう。
  • 環境問題に関心を持ったきっかけや具体的な目標を示す: 地球温暖化、環境汚染、資源枯渇など、具体的な環境問題を挙げ、その問題に関心を持ったきっかけや、将来どのような研究者・専門家になりたいかという具体的な目標を示しましょう。
  • 環境保全活動やボランティア活動への参加経験について記述する: 環境保護団体での活動、地域の清掃活動、リサイクル活動など、環境保全活動やボランティア活動への参加経験があれば、そこから得られた学びや気づきを具体的に記述しましょう。
  • 論理的な思考力、分析力、コミュニケーション能力をアピールする: データを分析し、考察する力、自分の考えをわかりやすく伝えるコミュニケーション能力、そして環境問題を多角的に考察する力などを具体的にアピールしましょう。
  • 大学の教育方針や研究環境への理解を示す: 大学の特色や研究設備、教授陣の専門分野、フィールドワークの機会などを事前に調べ、自身の興味や目標とどのように合致するのかを具体的に述べましょう。

環境科学部 志望理由書の例文

それでは、上記のポイントを踏まえ、具体的な環境科学部の志望理由書の例文を見ていきましょう。あくまで例文として参考に留め、ご自身の言葉で熱意を伝えることが重要です。

【例文:高橋健太さんの志望理由書】

私が貴学環境科学部地球環境学科を強く志望する理由は、気候変動による自然災害リスクを評価し、地域防災に貢献できる専門家になりたいという強い思いがあるからです。

幼い頃から、自然災害のニュースに触れるたびに、地球温暖化の影響を強く感じ、気候変動問題に関心を抱いてきました。特に、気候変動による豪雨災害の増加に危機感を覚え、そのリスク評価と防災対策に貢献したいと考えるようになりました。高校では、地理部で地域の地形や気象について調査し、物理の授業で熱力学や流体力学の基礎を学びました。また、ボランティア活動で防災訓練に参加し、地域住民の防災意識の向上に貢献しました。貴学環境科学部地球環境学科の〇〇教授の「気候変動リスク評価と適応策に関する研究」に関する論文を拝読し、気候変動問題に対する実践的な研究に深く共感し、ぜひこの研究室で学びたいと強く思いました。

貴学環境科学部地球環境学科では、気象学、水文学、地形学、防災学など、気候変動リスク評価に必要な幅広い分野を学ぶことができるカリキュラムに加え、地域自治体や防災関連機関との共同研究プロジェクトに参加できる機会が豊富に用意されていると伺い、私の目標を実現するための最適な環境であると確信しています。特に、〇〇教授が主宰する気候変動リスク評価研究室における最先端の研究活動や、△△市との連携による地域防災計画策定プロジェクトに参加できる機会は、私が将来、気候変動リスク評価の専門家として地域防災に貢献するという目標を実現するための貴重な経験となると確信しています。

入学後は、〇〇教授の指導の下、気候変動リスク評価、水災害リスク評価、地域防災計画に関する専門知識と技術を深く学び、地域特性に合わせた最適な防災対策を提案するための研究に積極的に取り組みたいと考えています。また、研究室のメンバーや他分野の研究者、地域住民の方々と協力し、気候変動に強い持続可能な地域社会の実現に貢献したいと考えています。将来的には、研究機関やコンサルタント会社などで、気候変動リスク評価の専門家として、地域防災計画の策定や防災教育などに貢献できる人材になりたいと考えています。

貴学の地域社会との連携における豊富な実績、充実した研究設備、そして熱意あふれる教授陣の下で、気候変動問題と地域防災のつながりを深く探求し、持続可能な社会の実現に貢献できる人材へと成長したいと強く願っております。

【例文から学ぶポイント】

  • 環境問題への強い問題意識と解決への貢献意欲: 気候変動による自然災害リスクの増加という具体的な環境問題を挙げ、そのリスク評価と地域防災への貢献という明確な目標を示しています。
  • 地球環境や生態系への関心と学びの接続: 地理部での活動や物理の授業で学んだ知識が、大学での研究テーマへの関心を深めたきっかけとなっていることを具体的に記述しています。
  • 大学・研究室との明確な繋がり: 興味のある教授の研究内容や地域社会との共同研究プロジェクトを具体的に挙げ、なぜその研究室で学びたいのかを明確に述べています。
  • 具体的な学習・研究計画: 入学後に学びたい分野や取り組みたい研究テーマ、地域社会との連携活動などを具体的に示しています。
  • 学際的な視点と問題解決能力: 気象学、水文学、地形学、防災学など、複数の分野の知識を統合し、地域防災という複合的な課題に取り組みたいという意欲を示しています。
  • 将来の専門家としての明確なビジョンと社会貢献への強い意志: 気候変動リスク評価の専門家として、地域防災計画の策定や防災教育などに貢献したいという明確なビジョンと強い意志を示しています。

最終確認!志望理由書提出前のチェックリスト

最後に、提出前に必ず確認しておきたいチェックリストをご紹介します。

  • 大学・学部のアドミッション・ポリシー(特に環境科学部の求める人物像)を深く理解しているか?
  • なぜその大学・学部の特定の分野で学びたいのか、具体的な理由が明確に書かれているか?
  • 高校での理科、地理などの学習経験が、大学での専門的な学習や将来の研究目標と結びついているか?
  • 地球環境や生態系への関心、具体的な環境問題への問題意識、持続可能な社会への貢献意欲などを具体的に記述しているか?
  • 実験、調査、フィールドワークなどの経験について具体的に記述しているか?
  • 入学後の具体的な学習計画や研究への意欲、地域社会との連携への意欲が明確に述べられているか?
  • 将来の展望や、社会貢献への意欲が伝わるか?
  • 倫理観について言及しているか?
  • 誤字脱字、文法的な誤りはないか?
  • 指定された文字数制限を満たしているか?
  • あなたの地球への探求心、環境問題への貢献意欲、そして未来への情熱が伝わる文章になっているか?

これらの項目を一つひとつ確認し、自信を持って志望理由書を提出してください。

KOSSUN教育ラボの活用

KOSSUN教育ラボは、小論文対策講座や個別指導、面接対策など、総合型選抜に特化した様々なサポートを行っています。

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KOSSUN教育ラボのサポート体制

  • 小論文対策講座: 基礎知識の習得から応用力養成まで、段階的に小論文の書き方を学ぶことができます。
  • 個別指導: 自分の課題に合わせて、講師にマンツーマンで指導を受けることができます。
  • 添削指導: 実際に書いた小論文を講師に添削してもらい、改善点を見つけることができます。
  • 面接対策: 面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、練習することができます。
  • 出願書類添削: 志望理由書や自己PR文など、出願に必要な書類の添削を受けることができます。
  • 情報提供: 総合型選抜に関する最新情報や大学の情報を手に入れることができます。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

総合型選抜は、皆さんの個性や可能性を大学に伝える絶好の機会です。この記事が、環境科学部への志望理由書作成の一助となれば幸いです。

KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。