
- 1. 医療と創薬で未来を拓く!薬学部 志望理由書の書き方:例文と重要ポイント
- 2. 改めて知る総合型選抜:一般選抜との違い、そして薬学部が求める人物像とは?
- 2.1.1. 総合型選抜(旧AO入試)とは?
- 2.1.2. 一般選抜との違い
- 2.1.3. 薬学部が求める人物像
- 3. 薬学部 志望理由書の構成要素と作成のポイント
- 3.1.1. 志望理由書の基本的な構成
- 3.1.2. 薬学部 志望理由書作成のポイント
- 3.1.3. 薬学部 志望理由書の例文
- 4. 最終確認!志望理由書提出前のチェックリスト
- 5. KOSSUN教育ラボの活用
- 6. KOSSUN教育ラボのサポート体制
- 7. KOSSUN教育ラボからのメッセージ
医療と創薬で未来を拓く!薬学部 志望理由書の書き方:例文と重要ポイント
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
今回は、多様な可能性を秘めた入試制度である「総合型選抜」の中でも、人々の健康と福祉に貢献する医療と創薬の専門家を育成する「薬学部」の志望理由書に焦点を当て、その概要から具体的な例文、そして合格を掴むための重要なポイントまで、じっくりと解説していきます。
「総合型選抜って、なんだか難しそう…」「薬学部の志望理由書って、どんなことを書けばいいの?」そんな疑問や不安を抱えている方も、この記事を読めばきっと道が開けるはずです。
私たちと一緒に、あなたの生命科学への探求心と医療への貢献意欲を最大限に引き出す志望理由書を作成し、夢の薬学部合格を掴み取りましょう!
改めて知る総合型選抜:一般選抜との違い、そして薬学部が求める人物像とは?
まず、総合型選抜とはどのような入試制度なのでしょうか?一般選抜との違いを明確にし、その上で薬学部がどのような学生を求めているのかを理解することが、志望理由書作成の第一歩となります。
総合型選抜(旧AO入試)とは?
総合型選抜は、従来の学力試験の成績だけでなく、志願者の個性、意欲、適性、経験などを総合的に評価する入試制度です。
大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)と照らし合わせながら、書類審査、面接、小論文、プレゼンテーション、実技など、多様な評価方法を用いて合否が判定されます。
一般選抜との違い
一般選抜が主に学力試験の結果を重視するのに対し、総合型選抜は、皆さんがこれまで培ってきた学びへの姿勢、課外活動への取り組み、将来の目標など、多角的な側面から評価される点が大きな違いです。「得意なこと」「興味のあること」「将来やりたいこと」を大学に積極的にアピールできるチャンスと言えるでしょう。
薬学部が求める人物像
それでは、薬学部はどのような学生を求めているのでしょうか?多くの薬学部が共通して重視する要素として、以下のような点が挙げられます。
- 生命科学や化学への強い興味と探求心: 人間の体や薬の作用機序など、生命科学や化学の分野への深い興味を持ち、積極的に学ぼうとする意欲があること。
- 倫理観と責任感: 薬剤師や研究者として、人々の健康と生命に関わる仕事に携わるという強い倫理観と責任感を持っていること。
- コミュニケーション能力: 患者さんや医療従事者と円滑なコミュニケーションを図り、信頼関係を築くことができること。
- 論理的な思考力と問題解決能力: 複雑な情報を整理し、論理的に分析し、問題解決のための適切な判断を下すことができること。
- 継続的な学習意欲: 常に新しい知識や技術を学び続ける向上心と、生涯にわたって自己研鑽を続ける意欲があること。
- 社会貢献意識: 薬学の知識や技術を通して、人々の健康と福祉に貢献したいという意識を持っていること。
これらの要素を踏まえ、皆さんのこれまでの経験や学びと結びつけながら、志望理由書で自己PRしていくことが重要になります。
薬学部 志望理由書の構成要素と作成のポイント
次に、実際に薬学部の志望理由書を作成する上で、どのような要素を盛り込み、どのような点に注意すべきかを見ていきましょう。
一般的な志望理由書の構成要素と、薬学部特有の視点を交えながら解説します。
志望理由書の基本的な構成
KOSSUN教育ラボでは、合格する志望理由書の「黄金律」を導き出しました。
下記の基本構成を参考にあなたの生命科学への情熱と医療への貢献意欲が伝わる、論理的で魅力的な志望理由書を作成しましょう。
【志望理由書の基本的な構成例】
- 志の宣言
- 最初に、「〇〇という医療課題に対し、薬学の知識と技術を通して貢献したいという強い思いを持ち、貴学薬学部(または〇〇学科)を強く志望いたします」のように、あなたの最も核となる生命科学への探求心と、薬剤師または研究者として実現したい未来を冒頭で示し、読み手の関心を惹きつけましょう。
- 一貫性の提示
- あなたの生命科学や化学への興味がどのように育まれ、どのような経験や学びを通して深まってきたのかを、具体的なエピソードを交えながら語ります。なぜ薬学という分野に心を惹かれ、どのような薬の開発、あるいは医療への貢献をしたいと思うようになったのかを記述しましょう。
- 志望動機
- なぜその大学の薬学部(または〇〇学科)を志望するのか、その理由を具体的に説明します。カリキュラム、研究テーマ、教授陣、研究施設、実習制度、病院との連携など、大学の具体的な要素に触れながら、あなたの探求したい分野や学びたいこととの関連性を明確に述べましょう。「〇〇教授の△△に関する創薬研究が、私が抱える〇〇という課題に対する重要な示唆を与えてくれると確信している」「貴学の□□という実践的な実習を通して、〇〇と〇〇の知識を統合し、〇〇という医療現場のニーズに応える薬剤師になりたい」といった具体的な記述が効果的です。
- 入学後、どのような分野を学び、どのような薬の開発、あるいは医療への貢献をしたいのか、具体的な活動計画を示しましょう。また、将来、薬学の知識やスキルを活かしてどのような目標を達成したいのか、社会にどのように貢献したいのかを具体的に語ることで、入学後の創造的な意欲と目的意識の高さをアピールできます。「〇〇という技術を用いた〇〇という新しい薬を開発し、〇〇という疾患に苦しむ患者さんに貢献したい」「貴学で培った薬物治療に関する知識とコミュニケーション能力を活かし、〇〇という分野で患者さんのQOL向上に貢献できる薬剤師になりたい」といった記述が考えられます。
- 〆のひと押し
- 最後に、改めてその大学で学びたいという強い熱意と、薬学を通して人々の健康と福祉に貢献したいという意欲を述べ、志望理由書を未来への情熱とともに締めくくりましょう。「貴学の最先端の研究環境と実践的な教育の中で、薬学の可能性を追求し、医療の発展に貢献できる人材へと成長したいと強く願っております」といった表現が考えられます。
【薬学部特有の視点:生命科学への探求心と医療への貢献意欲をアピールする要素】
薬学部の志望理由書では、上記の基本構成に加えて、以下の要素を意識的に盛り込むことで、あなたの生命科学への探求心と医療への貢献意欲がより深く伝わる内容にすることができます。
- 生命現象や薬の作用機序への強い関心: 人間の体の仕組み、病気のメカニズム、薬がどのように作用するのかなど、生命現象や薬理作用への強い関心を示す具体的なエピソードや考察を記述する。
- 創薬研究への意欲: 新しい薬を開発することへの意欲や、特定の疾患に対する画期的な治療法を開発したいという目標を示す。
- チーム医療への理解と貢献意欲: 医療現場において、医師、看護師、その他の医療従事者と連携し、チーム医療に貢献したいという意識を示す。
- 患者中心の医療への共感: 患者さんの立場に立ち、寄り添い、最善の医療を提供したいという共感力と、患者さんのQOL向上に貢献したいという意識を示す。
- 倫理観と責任感: 医療に携わる者として、倫理的な問題に真摯に向き合い、責任ある行動をとる覚悟を示す。
- 継続的な学習への意欲: 薬学は常に進歩しているため、生涯にわたって学び続ける意欲を示す。
- 薬学の専門知識と実践的なスキル: 有機化学、生化学、薬理学、製剤学などの専門知識や、実験スキル、調剤スキル、服薬指導スキルなど、薬学に関連する実践的なスキルを具体的に記述する。
薬学部 志望理由書作成のポイント
上記の基本構成要素を踏まえつつ、薬学部特有の視点を意識することが重要です。
- 生命科学や化学への興味を具体的なエピソードで示す: 授業で特に興味を持った内容、自主的に調べたこと、関連する本を読んだ経験など、生命科学や化学への興味を具体的に記述しましょう。
- 薬学に関心を持ったきっかけや具体的な目標を示す: 病気で苦しむ人を助けたい、新しい薬を開発したいなど、薬学に関心を持ったきっかけや、将来どのような薬剤師・研究者になりたいかという具体的な目標を示しましょう。
- 医療現場での経験やボランティア活動について記述する: 病院でのボランティア、介護施設での活動など、医療現場での経験があれば、そこから得られた学びや気づきを具体的に記述しましょう。
- 論理的な思考力、分析力、コミュニケーション能力をアピールする: 物事を論理的に考え、データを分析する力、自分の考えをわかりやすく伝えるコミュニケーション能力などを具体的にアピールしましょう。
- 大学の教育方針や研究環境への理解を示す: 大学の特色や研究設備、教授陣の専門分野、実習制度などを事前に調べ、自身の興味や目標とどのように合致するのかを具体的に述べましょう。
薬学部 志望理由書の例文
それでは、上記のポイントを踏まえ、具体的な薬学部の志望理由書の例文を見ていきましょう。あくまで例文として参考に留め、ご自身の言葉で熱意を伝えることが重要です。
【例文:鈴木健太さんの志望理由書】
私が貴学薬学部薬学科を強く志望する理由は、がんの個別化医療に貢献できる創薬研究者になりたいという強い思いがあるからです。
幼い頃から、病気で苦しむ人を助けたいという思いがあり、特に、がんという病気が、患者さんの生活の質を大きく低下させることを知り、がんの克服に貢献したいと考えるようになりました。高校では、生物部でがん細胞の培養実験を行い、その過程で、がん細胞の多様性を目の当たりにし、個別化医療の重要性を強く認識しました。また、化学の授業で学んだ有機合成の知識は、創薬研究の基礎となることを知り、創薬研究に強い関心を抱くようになりました。貴学薬学部薬学科の〇〇教授の「がんゲノム解析に基づく個別化医療」に関する研究を拝読し、がんの個別化医療の実現に貢献したいと強く思いました。
貴学薬学部薬学科では、基礎薬学から臨床薬学まで幅広い分野を学ぶことができるカリキュラムに加え、最先端の創薬研究に触れることができる研究室での実習や、病院薬剤部での実務実習など、実践的な学びの機会が豊富に用意されていると伺い、私の目標を実現するための最適な環境であると確信しています。特に、〇〇教授が主宰する創薬研究室における最先端の研究活動や、△△病院薬剤部での実務実習に参加できる機会は、私が将来、がんの個別化医療に貢献できる創薬研究者になるという目標を実現するための貴重な経験となると確信しています。
入学後は、〇〇教授の指導の下、がんゲノム解析、薬物動態学、有機合成化学に関する専門知識と実験技術を深く学び、がん患者さん一人ひとりに最適な薬物治療を提供するための創薬研究に積極的に取り組みたいと考えています。また、研究室のメンバーや他分野の研究者と協力し、新しい創薬ターゲットの探索や、新規抗がん剤の開発に挑戦したいと考えています。将来的には、大学院に進学し、より高度な創薬研究の知識と技術を習得した後、製薬会社や研究機関などで、がんの克服に貢献できる創薬研究者になりたいと考えています。
貴学の最先端の創薬研究環境、充実した研究設備、そして熱意あふれる教授陣の下で、薬学の可能性を追求し、がんの個別化医療の実現に貢献できる創薬研究者へと成長したいと強く願っております。
【例文から学ぶポイント】
- 生命科学への関心と創薬研究への具体的な目標: がんの個別化医療という具体的な目標を掲げ、創薬研究への強い関心を示しています。
- 具体的な経験と学びの接続: がん細胞の培養実験や有機合成の知識が、創薬研究への関心を深めたきっかけとなっていることを具体的に記述しています。
- 大学・研究室との明確な繋がり: 興味のある教授の研究内容や実習制度を具体的に挙げ、なぜその研究室で学びたいのかを明確に述べています。
- 具体的な学習・研究計画: 入学後に学びたい分野や取り組みたい研究テーマ、参加したい実習などを具体的に示しています。
- 論理的な思考力、分析力、継続的な学習意欲: 実験を通して得られたデータ分析や、研究論文の読解を通して、論理的な思考力や分析力、継続的な学習意欲があることをアピールしています。
- 将来の創薬研究者としての明確なビジョン: がんの個別化医療に貢献できる創薬研究者になりたいという明確なビジョンを示しています。
最終確認!志望理由書提出前のチェックリスト
最後に、提出前に必ず確認しておきたいチェックリストをご紹介します。
- 大学・学部のアドミッション・ポリシー(特に薬学部の求める人物像)を深く理解しているか?
- なぜその大学・学部の特定の分野(創薬、臨床薬学など)で学びたいのか、具体的な理由が明確に書かれているか?
- 高校での生物、化学などの学習経験が、大学での専門的な学習や将来の研究目標と結びついているか?
- 生命科学や化学への関心、薬学に関心を持ったきっかけ、将来の目標などを具体的に記述しているか?
- 実験、実習、ボランティアなど、薬学に関連する経験があれば具体的に記述しているか?
- 入学後の具体的な学習計画や研究への意欲が明確に述べられているか?
- 将来の薬剤師または研究者としての展望や、社会貢献への意欲が伝わるか?
- 倫理観や責任感について言及しているか?
- 誤字脱字、文法的な誤りはないか?
- 指定された文字数制限を満たしているか?
- あなたの生命科学への探求心、医療への貢献意欲、そして未来への情熱が伝わる文章になっているか?
これらの項目を一つひとつ確認し、自信を持って志望理由書を提出してください。
KOSSUN教育ラボの活用
KOSSUN教育ラボは、小論文対策講座や個別指導、面接対策など、総合型選抜に特化した様々なサポートを行っています。
専門の講師があなたの個性や強みを引き出し、合格に向けて徹底的に指導します。
KOSSUN教育ラボのサポート体制
- 小論文対策講座: 基礎知識の習得から応用力養成まで、段階的に小論文の書き方を学ぶことができます。
- 個別指導: 自分の課題に合わせて、講師にマンツーマンで指導を受けることができます。
- 添削指導: 実際に書いた小論文を講師に添削してもらい、改善点を見つけることができます。
- 面接対策: 面接で聞かれる可能性のある質問を想定し、練習することができます。
- 出願書類添削: 志望理由書や自己PR文など、出願に必要な書類の添削を受けることができます。
- 情報提供: 総合型選抜に関する最新情報や大学の情報を手に入れることができます。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
総合型選抜は、皆さんの個性や可能性を大学に伝える絶好の機会です。この記事が、薬学部への志望理由書作成の一助となれば幸いです。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
東京大学、慶應義塾大学のダブル合格者を輩出!
実力と人間性を兼備した指名の絶えない人気講師。
【略歴】学士(文学)お茶の水女子大学
群馬県出身。大学卒業後、私立高校に入職。その間、進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など高校の教育現場に押し寄せる変化にいち早く対応。
東京大学、慶應義塾大学SFCのダブル合格者を輩出するなど、最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取るほどの人気講師となっている。
趣味特技は、散歩、読書。