
【東京理科大学 総合型選抜】「実力主義」を勝ち抜く総合型選抜の全貌と合格戦略
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
「理学の普及を以て国運発展の基礎とする」という建学の精神と、徹底した「実力主義」で知られる、日本の理工系教育の最高峰、東京理科大学。その門戸は、一般選抜だけでなく、あなたの突出した能力と科学への情熱を評価する「総合型選抜」によっても開かれています。
しかし、その内容は非常に専門的です。
「英語資格はどれくらい必要?」 「特定教科評価って、具体的に何が評価されるの?」 「女子だけの選抜があるって本当?」
この記事では、そんな皆さんの疑問に答えるため、東京理科大学の総合型選抜を徹底的に分析。それぞれがどんな強みを持つ人材を求めているのかを解き明かし、あなたに最適な入試方式を見つけるための羅針盤となります。
東京理科大学が求める人物像の核心:「実力主義」と「理学の普及」
対策を始める前に、まず東京理科大学がどのような学生を求めているのか、その根幹にある理念を理解することが不可欠です。それは、創立以来の「理学の普及」という建学の精神と、それを支える「実力主義」です。
これは、単に成績が良いだけでなく、
- 科学に対する深い探究心と、それを社会に役立てたいという高い志
- 主体的に課題を発見し、解決しようとする強い意志
- 特定の分野において、他者を圧倒するほどの卓越した能力
これらを持つ、未来の科学技術を担うリーダーの原石を求めているという明確なメッセージです。総合型選抜は、ペーパーテストだけでは測れない、あなたの「本物の実力」を多角的に評価するために設計されているのです。
あなたの「実力」はどれ?3つの総合型選抜を徹底比較
東京理科大学の総合型選抜は、あなたの個性や得意分野に合わせて挑戦できるよう、大きく3つのタイプが用意されています。
1. 総合型選抜(英語資格検定+特定教科評価)
- どんな人向け? これが理科大の総合型選抜のメインストリームです。卓越した英語力と、数学・理科の特定教科における高い学力の両方を兼ね備えた、グローバルな視野を持つ理系人材を求めています。
- 攻略のポイント この入試は、「英語力」と「専門分野の学力」という2つの武器が必須です。
- 出願資格: まず、極めて高いレベルの英語資格が求められます。これをクリアしなければスタートラインに立てません。
- 選考方法: 書類審査を通過すると、口頭試問を含む面接が待っています。ここでは、志望理由はもちろん、出願時に申告した得意教科(数学、物理、化学、生物)に関する深い理解度と論理的思考力が試されます。あなたの「実力」が本物であるかを、専門家である教授陣が見抜く厳しい選考です。
2. 総合型選抜(理学部第二部)
- どんな人向け? 「働きながら、あるいは日中の時間を有効に使いながら、本格的な理学を学びたい」という強い意志を持つ学生のための夜間学部(理学部第二部)の選抜です。学びへの純粋な意欲が評価されます。
- 攻略のポイント この選抜の核心は、「なぜ夜間部にまでして理学を学びたいのか」という問いに対する、あなた自身の明確な答えです。書類審査と面接では、その学習意欲の高さと、学業と他の活動を両立させる自己管理能力が重視されます。数学または物理に関するレポート提出も課され、専門分野への関心の深さも評価されます。
3. 総合型選抜(女子)
- どんな人向け? 工学部・創域理工学部・先進工学部の一部の学科を志望する女子生徒を対象とした特別な選抜です。理工学分野における女性研究者・技術者の育成を目的としており、高い学習意欲を持つ女性を積極的に求めています。
- 攻略のポイント 出願資格として、全体の学習成績の状況が4.0以上という高い学力が求められます。選考は、書類審査と、志望学科の専門分野に関する口頭試問を含む面接で行われます。女性が理工学分野で活躍することへの意義や、あなた自身の将来ビジョンを明確に語ることが重要です。
戦略的アドバイス
この難関入試を突破するために、絶対に外せない戦略的ポイントを3つお伝えします。
- 「突出した強み」を客観的指標で示す 理科大の総合型選抜は、「実力主義」の名にふさわしく、英語資格のスコアや評定平均など、客観的で高いレベルの指標を求めてきます。まずは募集要項を熟読し、自分がクリアできる基準があるかを冷静に判断しましょう。
- 「なぜ理科大なのか」を建学の精神と結びつける 志望理由書や面接では、「理学の普及」という理念に触れ、自分の学びや将来の夢が、いかにその精神と共鳴しているかを語ることが極めて重要です。「自分の研究が、科学の面白さを社会に広めることに繋がる」といった視点を持つことが、他の受験生との差別化になります。
- 「口頭試問」を制する者が合格を掴む すべての選抜に共通する面接・口頭試問は、あなたの真の実力が試される場です。付け焼き刃の知識では到底太刀打ちできません。自分の得意教科の教科書や参考書を隅々まで読み込み、本質的な理解を深め、どんな質問にも論理的に答えられるよう、徹底的に準備してください。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
東京理科大学の総合型選抜は、単なる憧れだけでは合格できない、非常に厳しい入試です。しかしそれは、明確な強みと科学への純粋な探究心を持つあなたにとって、これ以上ないほど挑戦しがいのある舞台であることを意味します。
もし、「自分の強みがどの入試で最も輝くのか分からない」「専門的な口頭試問の対策に不安がある」と感じたら、ぜひ一度私たちKOSSUN教育ラボにご相談ください。 私たちは、あなたの可能性を最大限に引き出す最適な入試戦略を、共に考え、設計するプロフェッショナルです。
あなたの挑戦を、心から応援しています。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
東京大学、慶應義塾大学のダブル合格者を輩出!
実力と人間性を兼備した指名の絶えない人気講師。
【略歴】学士(文学)お茶の水女子大学
群馬県出身。大学卒業後、私立高校に入職。その間、進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など高校の教育現場に押し寄せる変化にいち早く対応。
東京大学、慶應義塾大学SFCのダブル合格者を輩出するなど、最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取るほどの人気講師となっている。
趣味特技は、散歩、読書。