
【國學院大學 総合型選抜】AO型・自己推薦入試の全貌と合格戦略
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。「日本の伝統と文化を深く学びながら、未来を切り拓きたい」 そんな高い志を持つ受験生から、絶大な人気を誇る國學院大學。その総合型選抜である「公募制自己推薦(AO型)」は、あなたの個性や探究心、そして未来への熱意を評価する、またとないチャンスです。
しかし、その選考方法は学部ごとに大きく異なり、非常に専門的です。
「文学部の課題レポートって、何を書けばいいの?」 「法学部のALT型レポート課題って、どう対策すれば?」 「経済学部の総合問題試験が不安…」
この記事では、そんな皆さんの疑問に答えるため、國學院大學の多様な総合型選抜を徹底的に分析。それぞれがどんな強みを持つ人材を求めているのかを解き明かし、あなたに最適な入試方式を見つけるための羅針盤となります。
國學院大學が求める人物像の核心:「主体性」と「共生のこころ」
対策を始める前に、まず國學院大學がどのような学生を求めているのか、その根幹にある理念を理解することが不可欠です。國學院大學は、「日本人としての主体性を胸に、異文化を理解し、共生のこころを持つ」人材の育成を目指しています。
これは、単に知識が豊富なだけでなく、自国の文化に根差したアイデンティティを持ちつつ、多様な価値観を尊重し、主体的に社会の課題解決に取り組める学生を求めているという明確なメッセージです。 総合型選抜は、まさにあなたのそうした資質や人間性、そして将来性を示すための絶好の機会なのです。
あなたの「強み」はどれ?学部別「公募制自己推薦(AO型)」タイプ別攻略法
あなたの個性や経験は、どの入試で最も輝くのでしょうか?ここでは代表的な学部を、求められる能力や経験のタイプ別に分類して解説します。
1. 深い探究心と専門性で勝負するタイプ(文学部・神道文化学部)
- どんな人向け? 日本文学、史学、哲学、神道文化といった特定の学問分野に、高校時代から強い探究心を持ち、主体的に学びを深めてきた人に向いています。
- 攻略のポイント このタイプの入試は、一次選考で課される「課題レポート」の質が極めて重要です。
- 文学部日本文学科では、「源氏物語」や「谷崎潤一郎」など、自身の研究テーマに沿った2,000字程度のレポートが求められます 。
- 史学科では、4つの専攻分野(日本史、外国史、考古学、地域文化と景観)に関する2,000字程度のレポートが課されます 。
- 二次選考では、古文や漢文を含む論述試験(史学科)や、課題レポートに関する深い面接(日本文学科)が行われ、あなたの専門分野への「本気度」が試されます。
2. 実践的な思考力と対話力で勝負するタイプ(法学部・経済学部・人間開発学部)
- どんな人向け? 社会問題に関心を持ち、与えられた課題に対して論理的に考え、他者との対話を通じて考えを深めることが得意な人に向いています。
- 攻略のポイント このタイプは、二次選考で課される実践的な試験が特徴です。
- 法学部では、地域公共交通など具体的な社会問題をテーマとした、複数の参考文献に基づく「ALT型レポート課題」が一次選考で課されます 。二次選考では、その内容に関するプレゼンテーションや面接が行われます 。
- 経済学部では、一次選考で総合問題試験(記述式)と書類審査が行われ、二次選考では面接が課されます 。
- 人間開発学部子ども支援学科では、二次選考で絵本を用いた口頭試問が行われるなど 、ユニークな形式であなたの思考力と人間性が評価されます。
3. 独自のビジョンと構想力で勝負するタイプ(観光まちづくり学部)
- どんな人向け? 観光やまちづくりに強い関心を持ち、自らのアイデアを形にする構想力や表現力に自信がある人に向いています。
- 攻略のポイント この入試は、一次選考の提出課題そのものが非常にクリエイティブです。
- 地域分析レポート(1,200字以内): あなたの身近な地域の資源や課題を分析する力が問われます 。
- 解決策提案シート(A3用紙1枚): 上記の分析に基づき、具体的な解決策を自由な形式で表現します 。図や写真も使用可能で、あなたの構想力とデザインセンスが試されます。
- 二次選考の面接では、この提案シートを用いた5分間のプレゼンテーションが課され 、あなたのビジョンと熱意が総合的に評価されます。
戦略的アドバイス
学部ごとに特色ある國學院大學の総合型選抜を突破するために、共通して重要な戦略を3つお伝えします。
國學院大學の「建学の精神」を理解する なぜ、國學院大學でなければならないのか。あなたの学びたいことや将来の夢が、國學院大學の持つ「日本人としての主体性」や「共生のこころ」といった理念と、どのように結びつくのかを深く考え、自分の言葉で語れるように準備してください。これが、他の受験生と差をつける決定的なポイントになります。
「事前課題」に全力を注ぐ 多くの学部で課される「事前課題」や「課題レポート」は、単なる足切りではありません。二次選考の面接や討論の土台にもなる、極めて重要な評価対象です。夏休みなどを活用し、参考文献を読み込むなど、時間をかけて質の高いレポートを作成しましょう。
二次選考の「実践形式」に慣れる プレゼンテーション、グループディスカッション、口頭試問など、國學院大學の二次選考は非常に実践的です。これらは、ぶっつけ本番で成功するものではありません。自信を持って臨むためには、専門家との実践的なトレーニングを重ね、表現力を磨き上げることが極めて有効です。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
國學院大學の総合型選抜は、単なる知識量だけでは測れないあなたの主体性、思考力、そして人間性を正当に評価してくれる、挑戦しがいのある入試です。
もし、「自分にどの入試が合っているのか分からない」「事前課題や二次選考の対策に不安がある」と感じたら、ぜひ一度私たちKOSSUN教育ラボにご相談ください。 私たちは、あなたの可能性を最大限に引き出す最適な入試戦略を、共に考え、設計するプロフェッショナルです。
あなたの挑戦を、心から応援しています。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
東京大学、慶應義塾大学のダブル合格者を輩出!
実力と人間性を兼備した指名の絶えない人気講師。
【略歴】学士(文学)お茶の水女子大学
群馬県出身。大学卒業後、私立高校に入職。その間、進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など高校の教育現場に押し寄せる変化にいち早く対応。
東京大学、慶應義塾大学SFCのダブル合格者を輩出するなど、最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取るほどの人気講師となっている。
趣味特技は、散歩、読書。