【成蹊大学 AOマルデス入試】「顔が見える入試」の全貌と合格戦略

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。「学生一人ひとりの個性を尊重する、少人数教育」で知られる成蹊大学。その理念を最も色濃く反映した入試が、「AOマルデス入試」です。

「『マルデス』って、一体どういう意味?」 「学部ごとに審査内容が全然違うみたいで、対策がわからない…」

その通り、AOマルデス入試は、学部ごとに全く異なるアプローチで受験生の能力を多角的に評価する、非常にユニークで奥深い入試制度です。

この記事では、2026年度の募集要項を徹底的に分析し、成蹊大学のAOマルデス入試の本質から、学部ごとの特徴、そして合格を掴むための具体的な戦略まで、詳しく解説していきます。


AOマルデス入試の核心:「顔が見える入試」で何を評価するのか?

まず理解すべきは、この入試のユニークな名称とそのコンセプトです。「マルデス」とは"Multi-Dimensional Entrance Examination for Seikei Universityの略。

その名の通り、学力試験だけでは測れない能力や資質を「多元的」に評価することを目的としています。

募集要項では、この入試を「一人ひとりの受験生の『顔が見える入試』」と表現しています 。これは、あなたの学業成績はもちろん、これまでの活動、将来の夢、そして物事に対する考え方や表現力といった、あなたという人間そのものの魅力と将来性を総合的に評価したいという、大学からの強いメッセージです。


あなたの強みはどれ?学部別「AOマルデス入試」3つのタイプ

AOマルデス入試は、学部によって二次審査の内容が大きく3つのタイプに分かれます。自分の強みがどのタイプで最も輝くか、見極めましょう。

1. プレゼンテーション・対話型(経済学部・文学部・国際共創学部)

  • どんな人向け? 自分でテーマについて深く調べ、自分の考えをまとめて、他者に分かりやすく伝えることが得意な「探究者・コミュニケーター」タイプの人に向いています。
  • 攻略のポイント このタイプの二次審査は、プレゼンテーションと、それに基づく質疑応答(対話)が中心です。
    • 経済学部では、事前に公開される文献資料を読み込み、その内容を分析・要約する「事前学習確認審査」と、それに基づくプレゼンテーションが課されます 。
    • 文学部国際共創学部でも、事前に発表される課題に基づき、約10分間のプレゼンテーション質疑応答が行われます 。 合格の鍵は、課題を深く理解し、自分なりの視点を加えて論理的に構成する探究力と、面接官である教授陣との学術的な対話を楽しむ姿勢です。

2. グループ討論型(経営学部・法学部)

  • どんな人向け? 自分の意見をしっかり持ちつつ、他者の意見にも耳を傾け、議論を通じてより良い結論を導き出すことに長けた「ファシリテーター・リーダー」タイプの人に最適です。
  • 攻略のポイント 二次審査の核となるのは、「討論力審査」です。
    • 経営学部法学部では、事前に公開される課題レポートのテーマについて、5〜7名程度のグループで約60分間の討論を行います 。ここで見られているのは、議論を支配する力ではなく、他者の意見を尊重し、議論全体に貢献しようとする協調性や論理的思考力です 。自分の意見を主張するだけでなく、議論の流れを読み、全員が納得する結論へ導く姿勢が評価されます。

3. 実践・思考力型(理工学部)

  • どんな人向け? 手を動かしながら論理的に考えることや、科学的なテーマについて自分の考えを表現することが得意な「実践的サイエンティスト」タイプの人に向いています。
  • 攻略のポイント 二次審査は、非常に実践的な内容で構成されています。
    • 思考力審査(90分): 数学的な思考力を問う演習に取り組みます。答えだけでなく、試行錯誤のプロセスも評価対象となります 。
    • 表現力審査(30分): 科学技術に関するテーマについて、自分の考えを文章で表現する記述式の試験です 。
    • 面接審査: 上記2つの審査内容や提出書類に基づき、理工学への意欲や知識について口頭試問が行われます 。 ペーパーテストとは異なる、あなたの科学への探究心と論理的思考の体力が総合的に試されます。

戦略的アドバイス

この複雑でユニークな入試を突破するために、絶対に外せない戦略的ポイントを3つお伝えします。

二次審査の実践トレーニングを積む プレゼンテーションもグループ討論も、ぶっつけ本番で成功するものではありません。時間を計って発表練習をしたり、友人や先生に協力してもらって模擬討論を行ったりと、実践的なトレーニングを重ねることで、自信を持って本番に臨むことができます。

「課題テーマ」の早期確認と深い準備 多くの学部で、二次審査のテーマとなる課題が6月や10月に事前公開されます 。この課題への取り組みの深さが、一次審査のレポートから二次審査のパフォーマンスまで、合否のすべてを左右します。公開されたら即座にリサーチを開始し、夏休みなどを活用して徹底的に準備しましょう。

学部が求める「資質」を理解し、自分を演出する 経営・法学部が求める「協調性」、経済・文学部が求める「対話力」、理工学部が求める「思考力」など、学部ごとに評価される資質は明確です。出願書類や二次審査の場で、自分がその資質を持った人材であることを、具体的なエピソードや振る舞いを通じて一貫してアピールすることが重要です。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

成蹊大学のAOマルデス入試は、あなたの学力、経験、人間性、そして未来への情熱を、時間をかけて丁寧に見ようとしてくれる、まさに「顔が見える入試」です。

もし、「自分にどの学部・どのタイプが合っているのか分からない」「課題レポートやプレゼンテーションの準備に不安がある」と感じたら、ぜひ一度私たちKOSSUN教育ラボにご相談ください。 私たちは、あなたの可能性を最大限に引き出す最適な入試戦略を、共に考え、設計するプロフェッショナルです。

あなたの挑戦を、心から応援しています。

KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。