
【小論文対策編】「で、結局何が言いたいの?」と言わせない思考整理術&必読書3選
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
「小論文って、ただの作文と何が違うの?」 「自分の意見を書けと言われても、どう書けばいいか分からない…」 「いつも時間内に書き終わらない!」
総合型選抜(AO入試)・学校推薦型選抜の対策で、多くの受験生が頭を悩ませる「小論文」。自分の想いを書いたはずなのに、「君の意見はどこ?」「論理的じゃないね」と厳しい評価を受けてしまうことも少なくありません。
しかし、安心してください。小論文は、正しい「型」と「思考法」さえ身につければ、誰でも合格レベルの答案を書けるようになります。
この記事では、「ただの感想文」で終わらせない、論理的で説得力のある小論文を書くための思考整理術と、それを学ぶための必読書を、専門塾の視点から分かりやすく解説します。
なぜ小論文が「合否を分ける」のか?
大学は、小論文を通じてあなたの何を見ているのでしょうか?それは、単なる文章力ではありません。
- 論理的思考力: 課題文の論点を正確に理解し、筋道を立てて自分の意見を展開できるか。
- 多角的な視点: 一つの意見に固執せず、メリット・デメリットや、異なる立場からの視点を考慮できるか。
- 問題発見・解決能力: 与えられたテーマから、社会が抱える本質的な問題を見つけ出し、自分なりの解決策を提案できるか。
これらは、大学での研究やレポート作成、さらには社会に出てから不可欠な能力です。小論文は、あなたが「大学で知的な探究を行う準備ができているか」を試す、重要な試験なのです。
対策の第一歩は「小論文の『型』を知る」ことから!必読書3選
いきなり過去問を解き始める前に、まずは「合格する小論文」の基本的な構造(型)と、頻出テーマに関する知識をインプットすることが、合格への最短距離です。
今回は、私たち専門塾が、あなたの小論文対策を強力にサポートしてくれる3冊を厳選しました。
1. 総合型選抜の「全体像」から小論文の役割を学ぶ

『世界一やさしい推薦・総合型選抜の授業』 (小杉 樹彦 著) おすすめ度:★★★★★
総合型選抜の対策全体の流れの中で、小論文がどのような役割を果たすのかを理解するのに最適な一冊です。志望理由書で示した問題意識と、小論文で問われるテーマがどう繋がるのか。その一貫性を意識しながら対策を進める視点を与えてくれます。小論文だけでなく、面接やプレゼン対策も網羅しているため、「小論文で書いたことを、面接でどう話すか」といった、より実践的な戦略を立てる上でも役立ちます。
2. 「書き方が全く分からない…」を10日で克服する超基本書

『改訂版 受かる答案の書き方が10日でわかる 太田貴之の ゼロから始める小論文』 (太田 貴之 著) おすすめ度:★★★★★
「小論文って、何から手をつければいいの?」というレベルの初心者に、まさに「ゼロから」書き方を教えてくれる決定版です。「自分の主張を書かなきゃダメ」「独創性がなきゃダメ」といった受験生が陥りがちな思い込みを解きほぐし、驚くほど初歩の初歩から「受かる答案の型」を伝授してくれます。10日間のプログラムに沿って学習を進めることで、誰でも無理なく合格答案の書き方をマスターできます。
3. 「何を書けばいいか分からない…」を解決するテーマ解説書

『総合型選抜・学校推薦型選抜対応 イラスト図解で攻略する 小論文テーマ24』 (菊池 秀策 著) おすすめ度:★★★★☆
書き方の「型」を学んだ次にぶつかるのが、「そもそも、このテーマについて何も知らない…」という知識不足の壁です。この本は、情報化社会、グローバル化、環境問題といった最新の頻出テーマ24を、豊富なイラストと図解でビジュアル的に解説してくれます。各テーマの基本知識、論点、キーワードが整理されており、ネタ本を丸写しするのではなく、自分自身の答案を書くための「知の体力」を効率よく鍛えることができます。
「で、結局何が言いたいの?」と言わせないための思考法
良い小論文の条件はただ一つ。「問いに対して、明確な自分の意見(主張)を、根拠を持って述べている」ことです。そのために、以下の思考プロセスを徹底しましょう。
- 設問分析: まず、問題は何を問うているのか?(例:「要約せよ」「あなたの考えを述べよ」「解決策を提案せよ」など)を正確に把握する。
- 課題文読解: 筆者の主張は何か?その根拠は何か?を客観的に読み取る。
- 主張設定: 筆者の主張に「賛成か、反対か、一部賛成か」という自分の立場(主張)を決める。
- 根拠整理: なぜ、その主張に至ったのか?という根拠を、具体的な事実や経験、知識を基に複数考える。
- 構成作成: 「序論(問題提起)→本論(根拠の提示)→結論(主張の再確認)」という基本の型に沿って、文章全体の設計図を作る。
この5ステップを踏むことで、あなたの答案は格段に論理的で、説得力のあるものに変わります。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
小論文対策は、単なる受験テクニックの習得ではありません。社会の課題について深く考え、自分の意見を構築し、他者に伝えるという、大学での学びに直結する、非常に知的なトレーニングです。
今回ご紹介した3冊を武器に、思考を整理し、表現する力を磨いてください。その努力は、あなたの知性を輝かせ、合格を大きく引き寄せるはずです。
もし、自分一人では思考の整理が難しい、書いた答案を客観的に評価してほしいと感じたら、いつでも私たちKOSSUN教育ラボを頼ってください。
あなたの挑戦を、心から応援しています。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。難関大学を中心に、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。