
【総合型選抜】プレゼンの「聴き方」で差をつけろ!面接官が見ている3つの「聴く姿勢」
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
「プレゼンテーション選考、自分の発表準備で手一杯…」 「他の人の発表中って、正直何をしていればいいんだろう?」
総合型選抜(AO入試)のプレゼンテーション選考。多くの受験生が、自分の「話し方」や「資料」を完璧にすることに全力を注ぎます。しかし、合格を掴む受験生とそうでない受験生とでは、決定的な違いがあります。
それが、「聴く姿勢」です。
特に、グループディスカッションや、他の受験生が発表する形式の選考において、面接官(大学の教授)は、あなたが「他の受験生の発表をどう聴いているか」を厳しくチェックしています。
この記事では、あなたの評価を格段に上げる、「合格する受験生」のプレゼンの聴き方について、3つの鉄則を専門塾の視点から徹底的に解説します。
なぜ「聴き方」がそんなに重要なのか?
大学は「個人プレー」の場ではなく、「協働(コラボレーション)」の場です。ゼミや研究室では、他者の意見を尊重し、それを受け入れ、建設的な議論を交わす能力が不可欠です。
面接官は、あなたの「聴く姿勢」を通じて、以下の点を見ています。
- 協調性とリスペクト: 他者の意見や発表に対し、敬意を持って耳を傾けられるか。
- 知的好奇心と主体性: 他人の話から何かを学ぼうとする、前向きな姿勢があるか。
- 対話能力: 独りよがりにならず、「対話」のキャッチボールができる人間か。
つまり、あなたの「聴き方」は、「私は、あなたの大学で他の学生と協働して学ぶ準備ができています」という、何より雄弁なアピールになるのです。
面接官に「この学生は違う」と思わせる「聴き方」3つの鉄則
鉄則1:【姿勢と視線】「体ごと」聴く</h4> 態度は、言葉以上にあなたの本気度を伝えます。
- 姿勢: 浅く座って猫背になったり、机に肘をついたりするのは最悪です。背筋を軽く伸ばし、体を発表者(または面接官)の方向へと向けましょう。「あなたの話に興味があります」というサインになります。
- 視線: 発表者の顔(目や口元)をしっかりと見ます。手元の資料や、あらぬ方向を見ていると、「興味がない」「集中力がない」と判断されます。
鉄則2:【リアクション】「うなずき」と「メモ」で参加する
ただ黙って見つめているだけでは、「聞いている」ことになりません。「積極的に参加している」姿勢を見せましょう。
- うなずき(相槌): 発表者が重要なポイントを話した時や、自分も共感できる内容だった時に、「こく、こく」と小さく、深くうなずきます。これは、「あなたの話、ちゃんと理解していますよ」「その意見に共感します」という最強の非言語メッセージです。
- メモを取る: 手元に筆記用具がある場合、発表のキーワードや、自分が「なるほど」と思った点をメモしましょう。これは「真剣に聞いている」というアピールだけでなく、その後の質疑応答やグループディスカッションで、「〇〇さんのご発表にあった△△という点は、非常に興味深いと感じました。そこで質問なのですが…」と、質の高い質問や意見を述べるための最高の武器になります。
鉄則3:【質疑応答】「批判」ではなく「質問」をする
もし、他の受験生の発表に対して質問する機会があれば、それは絶好のアピールチャンスです。しかし、ここでの「聴き方」が試されます。
- NG例:批判・マウンティング 「あなたの発表は〇〇という視点が欠けていると思いますが、どうですか?」 →相手を打ち負かそうとする姿勢は、協調性ゼロと見なされます。
- OK例:敬意と関心「〇〇さんの△△という視点、非常に勉強になりました。その上で、もし□□という側面から見た場合、どのようにお考えになるか、ぜひお伺いしたいです」 →相手の発表を受け入れた上で、自分の知的好奇心を伝える。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
総合型選抜におけるプレゼンテーションは、「発表する時間」だけが試験なのではありません。 あなたが会場に入り、退室するまでの「すべての時間」が評価対象です。
特に、他の受験生が主役となっている時間をどう過ごすかに、あなたの「人間性」や「知性」が表れます。
自分の発表準備で頭がいっぱいになる気持ちは分かりますが、一歩引いて、他者の発表から真摯に学ぼうとする「聴く姿勢」を大切にしてください。その余裕と知的好奇心こそが、面接官が最も評価したい「大学生としての適性」なのです。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。難関大学を中心に、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。

