【総合型選抜】AO入試で「失敗」する人の共通点とは?今すぐ見直すべき5つの落とし穴

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

「評定平均もクリアしてるし、部活も頑張った。なのに、なぜか不合格だった…」 「面接でうまく話せず、頭が真っ白になってしまった…」

総合型選抜(AO入試)は、一般選抜とは異なり、「これさえやれば合格」という明確な答えがないため、多くの受験生が対策に悩み、そして「失敗」を経験します。

しかし、不合格には必ず理由があります。 多くの場合、それはあなたの能力や実績が足りなかったからではなく、総合型選抜という入試の本質を誤解したまま準備を進めてしまったことに原因があります。

この記事では、多くの受験生がつまずいてきた「よくある失敗パターン」を5つに分類し、どうすればその落とし穴を避けられるのか、専門塾の視点から徹底的に解説します。


失敗パターン1:「自分」ではなく「実績」をアピールしてしまう

総合型選抜で最も多い失敗がこれです。「自分は生徒会長だった」「全国大会に出場した」「ボランティアを100時間やった」という「実績(WHAT)」だけをアピールしてしまうケースです。

  • なぜ失敗するのか? 大学が知りたいのは、あなたの「肩書」や「実績の数」ではありません。面接官が本当に知りたいのは、「なぜ(WHY)」あなたがその活動に取り組み、「どのように(HOW)」困難を乗り越え、「何を(WHAT)」学んだのか、というあなたの「思考のプロセス」と「人間性」です。
  • 対策:実績を「物語」に変える 「生徒会長として、〇〇という課題を△△という工夫で解決し、他者と協働する力を学んだ」というように、実績を**あなただけの「物語(ナラティブ)」**に昇華させましょう。

失敗パターン2:「大学パンフレット」を丸写しした志望理由書

「貴学の〇〇という理念に共感し…」「充実したカリキュラムに惹かれ…」 どこかで読んだような、ありきたりな言葉が並んだ志望理由書は、一瞬で「本気度が低い」と判断されます。

  • なぜ失敗するのか? 大学の教授は、毎年何百通もの志望理由書を読んでいます。「誰でも書けること」が書かれた書類は、一切心に響きません。
  • 対策:「なぜ、他の大学ではダメなのか」を徹底的に語る 「貴学の〇〇教授の△△という論文に感銘を受け、この人の下で研究したい」 「他の大学にはない、〇〇という独自のプログラムで自分の探究を発展させたい」 というレベルまで深くリサーチし、「あなた」と「その大学」でなければならない必然性を論理的に示しましょう。

失敗パターン3:「面接=暗記発表会」だと勘違いしている

面接で聞かれそうな質問を想定し、回答を丸暗記…。そして、本番で予想外の「深掘り質問」が来て、頭が真っ白になる。これも典型的な失敗パターンです。

  • なぜ失敗するのか? 面接は「暗記発表会」ではなく、教授との「対話(コミュニケーション)」の場です。丸暗記した言葉は熱意がこもらず、あなたの本当の魅力は伝わりません。
  • 対策:「深掘り」こそチャンスと捉える 「なぜ、そう考えたの?」「具体的にはどういうこと?」という深掘り質問は、あなたを困らせるためのものではなく、あなたの思考の深さを知るための最大のチャンスです。すべての質問を、自分の「物語」と「問題意識」に引きつけて語る訓練をしましょう。

失敗パターン4:「小論文」を「感想文」で終えてしまう

「私は〇〇という問題は大切だと思いました。なぜなら…」といった、自分の感想や体験談だけで終始してしまう小論文は、一発で不合格になります。

  • なぜ失敗するのか? 小論文は「感想文」ではありません。大学が問うているのは、「論理的な思考力」と「多角的な視点」です。
  • 対策:客観的な根拠を示す 自分の主張を支えるために、具体的なデータや社会的な事実といった「客観的な根拠」を示す訓練が不可欠です。

失敗パターン5:「評定(成績)」や「実績」がないと諦めてしまう

「自分にはアピールできる実績がないから…」「評定平均が低いから…」 これが、挑戦する前に起こる最大の「失敗」です。

  • なぜ失敗するのか? 総合型選抜は、「未来へのポテンシャル」を評価する入試です。過去の実績がないことは、必ずしも不利ではありません。
  • 対策:「ない」ことを「伸びしろ」に変える 実績がないなら、「探究の深さ」で勝負しましょう。評定が低くても、「なぜ低かったのか」を分析し、「だからこそ〇〇という分野に本気で取り組みたいと気づいた」という逆転のストーリーを構築できます。大切なのは、過去ではなく「これからどうしたいか」という未来への強い意志です。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

総合型選抜での「失敗」は、才能がないから起こるのではありません。正しい準備の方法を知らなかった、ただそれだけです。

今回ご紹介した5つの落とし穴を避け、自分だけの「物語」を構築し、それを伝えるための「論理」と「熱意」を磨き上げること。それが、合格への最短距離です。

もし、自分一人では「物語」が見つからない、面接や小論文の対策が不安だと感じたら、いつでも私たちKOSSUN教育ラボにご相談ください。あなたの挑戦を、心から応援しています。

KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。