【総合型選抜】プレゼンの「つかみ」で合格が決まる!面接官を惹きつける冒頭30秒の作り方

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

「プレゼンテーションの試験、最初の30秒で何を話せばいいんだろう?」 「いきなり本題に入っていいのか、それとも自己紹介からか…」

総合型選抜(AO入試)のプレゼンテーション選考。多くの受験生が、発表する「内容」そのものに意識を集中させがちです。しかし、どれほど素晴らしい内容も、聞いてもらえなければ意味がありません。

大学の教授である面接官は、一日に何人もの受験生のプレゼンを聞いています。正直、疲れも出てきます。

その中で、あなたのプレゼンがその他大勢に埋もれないために、最も重要なのが冒頭の30秒、すなわち「つかみ」です。

この記事では、面接官を「おっ、この学生は面白そうだ」と前のめりにさせ、あなたの話に惹きつけるための「最強のつかみ」の作り方を、専門塾の視点から徹底的に解説します。


なぜ「つかみ」がプレゼンの9割を決めるのか?

プレゼンの世界には「冒頭の30秒(または15秒)で、聴衆の心をつかめなければ、そのプレゼンは失敗だ」という鉄則があります。

これは、大学受験のプレゼンにおいても全く同じです。 最初の30秒で、面接官に「このプレゼンは聞く価値がありそうだ」と期待させることができれば、あなたは圧倒的に有利なスタートを切ることができます。

逆に、ここで失敗し「ありきたりな内容だな」「自信がなさそうだ」という第一印象を持たれてしまうと、その後の内容がどれほど素晴らしくても、そのマイナスイメージを覆すのは至難の業です。

「つかみ」は、あなたのプレゼン全体の「第一印象」であり、「聞く姿勢」を決める、最も重要なパートなのです。


今すぐ使える!面接官を惹きつける「つかみ」3つの型

では、具体的にどう始めればよいのでしょうか。自己紹介や挨拶も大切ですが、それは最小限にし、すぐに「つかみ」に入りましょう。ここでは、特に効果的な3つの「型」を紹介します。

型1:【問いかけ型】いきなり「質問」で巻き込む

最も強力で、多くの場面で使えるテクニックです。面接官に「問い」を投げかけ、当事者として考えてもらうことで、一気にプレゼンの世界に引き込みます。

  • (NG例)「本日は、私の地元商店街の活性化について発表します。まず背景ですが…」
  • (OK例)「皆様は、ご自身の地元の商店街に、最近いつ行かれたか、覚えていらっしゃいますか? …(ここで1秒、間を置く)… 私の地元では、シャッター街となった商店街が、地域の大きな課題となっています。本日は、この問題を解決する新たな手法についてご提案します」

型2:【衝撃の事実型】「データ」や「事実」で驚かせる

聞き手が「え、そうなの!?」と驚くような、意外な事実や統計データを冒頭で提示する手法です。

  • (NG例)「私は、現代の食料廃棄問題について研究しました」
  • (OK例)「日本で一年間に捨てられる食品の量、600万トン。これは、全国民が毎日お茶碗一杯分のご飯を捨てているのと同じ量です。私は、この『食品ロス』という大きな課題に対し、…(以下、本題へ)」

型3:【物語(ナラティブ)型】「個人的な体験」から入る

あなたのプレゼンが、机上の空論ではなく、あなた自身の「原体験」に基づいていることを強く印象付ける手法です。

  • (NG例)「本日のテーマは、異文化理解の重要性についてです」
  • (OK例)「私は高校2年生の時、初めて海外からの留学生に『日本の宗教観が理解できない』と真顔で言われ、言葉に詰まりました。この悔しさが、私が異文化理解を本気で探究するようになった原点です。本日は、…(以下、本題へ)」

「つかみ」で絶対にやってはいけないNG例

  • NG①長い自己紹介と挨拶 「本日は、貴重なお時間をいただきありがとうございます。〇〇高校から参りました、〇〇と申します。趣味は〇〇で、…」 →あなたの氏名や高校名は、すでに手元の資料に書かれています。「〇〇高校の〇〇です。よろしくお願いいたします」の一言で十分です。すぐに本題の「つかみ」に入りましょう。
  • NG②自信のない「言い訳」 「準備不足で、あまり自信がないのですが…」「緊張していて、うまく話せないかもしれませんが…」 →これは「私の話は聞く価値がありません」と宣言しているのと同じです。自信がなくても、絶対に口にしてはいけません。
  • NG③原稿の棒読み 下を向いて、用意してきた原稿をただ読み上げる。 →これでは「つかみ」どころか、面接官はあなたの話を聞くのをやめてしまいます。必ず顔を上げ、面接官の目を見て語りかけてください。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

最高の「つかみ」は、才能ではなく、徹底した準備から生まれます。 「どうすれば、この研究の面白さが伝わるか?」「面接官が一番聞きたいことは何か?」と考え抜き、何度も練習を重ねた人だけが、人を惹きつける冒頭30秒を手にすることができます。

今回ご紹介した3つの型を参考に、あなたのプレゼンに最適な「つかみ」を考え抜き、自信を持って本番に臨んでください。

もし、自分だけの「つかみ」が作れない、プレゼン全体の構成に悩んでいると感じたら、いつでも私たちKOSSUN教育ラボにご相談ください。あなたの挑戦を、心から応援しています。

KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。

受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。

※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。