
【総合型選抜】小論文の「添削」で伸びる人、伸びない人の違いは?プロを唸らせる「賢い依頼の仕方」
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
「小論文を書いたけど、これでいいのか自信がない…」 「先生に添削をお願いしたいけど、ただ渡せばいいの?」
小論文の実力を伸ばすために、第三者(学校の先生や塾の講師)による「添削」は必要不可欠です。しかし、実は「頼み方」一つで、返ってくるアドバイスの質が劇的に変わることを知っていますか?
「とりあえず見てください」と丸投げする受験生と、「ここを見てください」と意図を伝えて依頼する受験生とでは、成長スピードに雲泥の差が生まれます。
この記事では、あなたの答案を劇的にレベルアップさせるための、「プロを唸らせる賢い添削依頼の方法」を専門塾の視点から徹底的に解説します。
なぜ「丸投げ」はNGなのか?
先生に「とりあえず見てください」と渡した場合、先生はどこを見るでしょうか? 多くの場合、「誤字脱字」や「てにをは(文法)」のチェックに終始してしまいます。
しかし、あなたが本当に知りたいのは、 「論理構成は正しいか?」 「説得力はあるか?」 「大学の出題意図に合っているか?」 という、より本質的な部分のはずです。
的確なアドバイスをもらうためには、あなたが「何を意図して書き、どこに悩んでいるのか」を先生に伝える必要があります。これは、医師に「なんとなく具合が悪い」と言うより、「喉が痛くて熱がある」と伝えた方が、正しい診断ができるのと同じです。
添削依頼の鉄則:「3点セット」で渡す
添削をお願いする際は、必ず以下の3つをセットにして渡しましょう。
1. 答案(小論文)
当然ですが、読みやすい字で丁寧に書きましょう。手書きの場合は、先生が赤ペンを入れやすいように「1行空け」で書くか、コピーを取って余白の多いものを渡すのがマナーであり、テクニックです。
2. 問題文(テーマ・課題文)と大学名
先生はすべての大学の過去問を暗記しているわけではありません。「どの大学の」「どんな設問(問い)」に対して書いたのかが分からなければ、的確な評価はできません。必ず問題文のコピーを添付しましょう。
3. 「依頼メモ」(これが一番重要!)
ここに、あなたの意図と悩みを書きます。
- ターゲット: 「〇〇大学〇〇学部 2024年度 過去問」
- 構成の意図: 「序論で〇〇を定義し、本論で△△の観点から論じました」
- 見てほしいポイント: 「具体例が説得力に欠ける気がします」「結論の締め方が弱くないか見てほしいです」
コピペOK!プロに好かれる「添削依頼テンプレート」
メールやチャット、あるいはメモ用紙で依頼する際に使えるテンプレートです。これを添えるだけで、先生のスイッチが入ります。
【小論文添削のお願い】
■ 志望校・学部 〇〇大学 〇〇学部(アドミッション・ポリシー:探究心を重視)
■ 設問 「AI技術の発展が社会にもたらす功罪について述べよ」(800字)
■ 今回の執筆で意識したこと(構成) AIを単なる脅威ではなく、人間の創造性を拡張するパートナーとして定義し、教育現場での活用例を挙げました。
■ 特にアドバイスをいただきたい点
- 本論の「教育現場の例」が、少し一般的すぎる(ありきたりな)内容になっていないか不安です。
- 接続詞の使い方が単調になっていないか、ご指摘いただきたいです。
お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
添削が返ってきたら?「復習」こそが本番
赤ペンで真っ赤になった答案が返ってくると、凹んでしまうかもしれません。しかし、赤ペンは「愛」であり「宝の地図」です。
- 「なぜ」直されたのかを考える 単に「書き直す」のではなく、先生の意図(「ここは論理が飛躍している」「ここは具体性に欠ける」など)を理解しましょう。分からなければ、「なぜここは修正が必要なのですか?」と質問に行きましょう。
- 必ず「リライト(書き直し)」する 「なるほど」と思って終わりでは、実力はつきません。指摘されたポイントを修正し、もう一度、新しい原稿用紙に書き直してください。
- 「OK」が出るまで繰り返す 一度の添削で完璧になることは稀です。リライトしたものを再度提出し、「良くなったね」と言われるまで食らいつきましょう。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
賢い添削依頼とは、一方的に「直してもらう」ことではなく、先生と一緒に「合格答案を作り上げる共同作業」です。
あなたの「悩み」と「意図」を明確に伝えることで、先生から引き出せるアドバイスの質は最大化します。
もし、身近に専門的な指導をしてくれる先生がいない、志望校に特化した添削を受けたいと感じたら、いつでも私たちKOSSUN教育ラボにご相談ください。あなたの答案を、合格レベルまで徹底的に磨き上げます。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。難関大学を中心に、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。

