
【総合型選抜】小論文の点数が「安定しない」本当の理由。A判定を出し続けるための3つの安定化メソッド
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
「テーマによってはスラスラ書けるけど、苦手なテーマだと手も足も出ない…」 「模試の判定が、AだったりDだったり、ジェットコースターみたいに安定しない…」
総合型選抜(AO入試)に向けて小論文対策をしている中で、この「点数の乱高下」に悩む受験生は非常に多いです。 「本番で苦手なテーマが出たら終わりだ…」という恐怖心は、精神的にも良くありません。
しかし、本当に実力がある人は、どんなテーマが出ても点数が大きく崩れることはありません。 点数が安定しない人には、明確な「原因」があります。
この記事では、あなたの小論文を「博打(ばくち)」から「確実な得点源」に変えるための、3つの安定化メソッドを専門塾の視点から解説します。
原因1:「知識」に頼りすぎている(テーマ依存)
点数が安定しない最大の原因は、「知っているテーマなら書けるが、知らないテーマだと書けない」という状態です。これは、小論文を「知識の披露」だと勘違いしている人に起こります。
大学は、あなたの「物知り度」ではなく、「未知の問題に対して、どう思考するか」を見ています。
【安定化メソッド①】:「知識」ではなく「視点」の引き出しを持つ
全てのテーマの知識を網羅するのは不可能です。その代わり、どんなテーマにも応用できる「万能な視点(切り口)」を持ちましょう。
- 「個人」と「社会」の視点
- 「短期」と「長期」の視点
- 「質」と「量」の視点
- 「効率」と「公平」の視点
例えば、「AI技術」というテーマでも、「格差社会」というテーマでも、「効率と公平」という視点を使えば、「効率化は進むが、公平性が損なわれるリスクがある」といった論展開が可能になります。 「視点の型」を持つことで、初見のテーマでも崩れなくなります。
原因2:「感性」で書いている(構造の欠如)
「今日は調子がいいから書けた」「今日は筆が乗らない」 このように、その日の気分や体調で点数が変わる人は、文章の「型(構造)」が決まっていないことが原因です。
【安定化メソッド②】:鉄壁の「フォーマット」を固定する
どんな問いが来ても、文章の構成は変えないと決めましょう。
- 序論: 問題提起 + 結論(主張)
- 本論①: 理由・根拠(なぜなら〜)
- 本論②: 具体例・データ + 反対意見への配慮(確かに〜しかし〜)
- 結論: まとめ + 主張の再確認
この枠組みをガチガチに固めておけば、あとはテーマに合わせて中身を埋めていくだけです。「どう書くか」で悩む時間をゼロにし、「何を書くか」に全集中することで、点数は劇的に安定します。
原因3:「問い」を読み違えている(設問分析の甘さ)
大きく失点する時の典型パターンが、「設問の指示を無視してしまう」ことです。 「要約しなさい」と言われているのに自分の意見を書いたり、「課題を挙げよ」と言われているのに解決策を書いたり…。 これは能力不足ではなく、単なる「確認不足」です。
【安定化メソッド③】:設問の「制約条件」にマーカーを引く
問題文を読む際、以下の3点に必ず線を引く習慣をつけてください。
- 「何を」書くのか? (要約? 意見? 解決策? 図表の分析?)
- 「誰の」立場か? (筆者の考え? あなたの考え?)
- 「制約」は何か? (「〇〇という言葉を使って」「自身の経験を踏まえて」など)
この「ルール確認」を徹底するだけで、大怪我(論点ズレによる大幅減点)を100%防ぐことができます。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
小論文で常に高得点を取るために必要なのは、ホームランを打つ才能ではなく、「どんなボールが来ても、確実にバットに当てる技術」です。
- 万能な「視点」を持つ
- 文章の「型」を固定する
- 設問の「ルール」を死守する
この3つを意識して、日々の過去問演習に取り組んでください。 「何が来ても大丈夫」という自信がついた時、あなたの合格は確実なものになります。
もし、自分に足りない視点が分からない、どうしても型が崩れてしまうと悩んでいるなら、いつでも私たちKOSSUN教育ラボにご相談ください。あなたの実力を「安定」させるための個別戦略を提案します。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。難関大学を中心に、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。

