【学部選び】「デザイン工学部」に向いている人って?感性と論理で未来を創る!注目大学を一挙紹介

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

「美大に行ってデザインを学びたいけれど、就職が不安……」 「工学部で機械や建築を学びたいけれど、数式や計算だけでなく、もっと『美しさ』や『センス』を活かしたい」

そんな、「理系の論理的思考力(エンジニアリング)」と「芸術系の感性(アート・デザイン)」の狭間で進路に迷っているあなたにとって、「デザイン工学部」はまさに理想的なフロンティアです。

デザイン工学部は、「カッコいい見た目」を作るだけの場所ではありません。 物理法則や材料の特性(工学)を理解した上で、人間が使いやすく、社会を豊かにする「カタチ(製品・空間・システム)」を論理的に創り出すプロフェッショナルを育成します。

今回は、KOSSUN教育ラボの視点から、「デザイン工学部に向いている人の3つの特徴」と、「独自のアプローチで感性と技術を磨く4大学(法政大・芝浦工業大・東北芸術工科大・大阪産業大)」について徹底解説します。

「デザイン(意匠)」と「エンジニアリング(工学)」。 これまでは別々の学部(美大と工学部)で教えられてきたこの2つを、一人の人間の頭の中で融合させるのがデザイン工学部です。 「どうやって作るか(技術)」だけでなく、「なぜこの形なのか(意味)」までを語れるクリエイターが、これからのAI時代には強く求められています。

では、具体的にどんな人がこのクリエイティブな学部に向いているのでしょうか?

1. デザイン工学部に向いている「3つのタイプ」

タイプA:機能を美しく包み込む「プロダクト・イノベーター」

  • 「Apple製品やダイソンの掃除機のように、『機能美』を極めた家電やガジェットが大好きだ」
  • 「自動車や家具などを、自分の手でデッサンし、3Dプリンターで立体にしてみたい」
  • 特徴: 単なる思いつきではなく、人間工学(持ちやすさ・使いやすさ)や材料力学(壊れにくさ)といった「理系の裏付け」を持ったモノづくりがしたい人。
  • なぜ向いている?: スケッチを描く力(表現力)と、CADソフトを使って図面を引く力(技術力)の両方を徹底的に鍛えられ、実際に量産できる製品をデザインするスキルが身につくからです。

タイプB:人と環境の調和を描く「空間・環境デザイナー」

  • 「建物の内装(インテリア)から、それが建つ街並み(都市計画)まで、空間全体をトータルコーディネートしたい」
  • 「自然災害に強く、かつ景観としても美しい橋や公園をデザインしたい」
  • 特徴: 建築や土木といった「巨大なスケールのモノづくり」に対し、機能性や安全性だけでなく、「美しさ」や「歴史的背景」という視点からアプローチしたい人。
  • なぜ向いている?: 建築学や土木工学の知識をベースにしながら、景観デザインやコミュニティ形成といったソフト面まで横断的に学ぶことができるためです。

タイプC:使いやすさを科学する「UI/UX・システム設計者」

  • 「どんなに高性能なシステムでも、使い方が難しければ意味がないと思う」
  • 「Webサイトやアプリの画面設計、あるいはサービスそのものの仕組み(コト)をデザインしたい」
  • 特徴: 目に見える「モノ」だけでなく、人間がそれをどう感じ、どう行動するかという「体験(UX)」そのものを論理的にデザインしたい人。
  • なぜ向いている?: 人間の認知心理学やプログラミングを学び、デジタル技術と人間の最適な接点を構築する力が養われるからです。

2. 「デザイン×工学」を牽引する個性派4大学

国公立から芸術系大学まで、「デザイン工学部」という名称を持ちながらも、それぞれのアプローチは全く異なります。注目の4大学を紹介します。

① 法政大学(デザイン工学部)

  • 特徴: 東京の中心・市ケ谷キャンパスに拠点を置く、MARCHの中で唯一「デザイン工学」を冠する学部です。
  • ポイント:
    • 都市と空間の総合プロデュース: 「建築学科」「都市環境デザイン工学科」「システムデザイン学科」の3学科体制です。特に建築や都市インフラ(土木)の分野において、単なる技術論にとどまらず、歴史、文化、景観までを考慮した「美しい街づくり・空間づくり」を学べるのが最大の強みです。文理融合の視点で社会基盤をデザインします。

② 芝浦工業大学(デザイン工学部)

  • 特徴:1・2年次は大宮キャンパス、3・4年次は豊洲キャンパスで学ぶ、日本の単科工科系大学のトップランナー。
  • ポイント:
    • 「工学」を土台にした圧倒的デザイン力: 「デザイン工学科」の1学科の中に、「プロダクトコース」「社会情報システム」「UXコース」の3つコースが用意されています。「美大のような感性」と「理系大学の確かな技術力」を両立させており、企業との共同プロジェクト(産学連携)が非常に活発です。「実際に動く、使える」デザインを実践的に学べるため、メーカー等の開発・デザイン職への就職に極めて強いです。

③ 東北芸術工科大学(デザイン工学部)

  • 特徴: 山形県にキャンパスを構える、全国の芸術大学でトップクラスの就職率を誇る大学です。
  • ポイント:
    • アート思考で社会課題を解決: 「プロダクトデザイン」「建築・環境デザイン」「グラフィックデザイン」「映像」「企画構想」など、幅広いクリエイティブ領域を網羅しています。理系偏重ではなく、芸術大学としての豊かな「表現力・感性」をベースに、地域の伝統産業の再生やまちづくりなど、リアルな社会課題をデザインの力で解決する実践力が鍛えられます。

④ 大阪産業大学(デザイン工学部)

  • 特徴: 大阪府大東市に拠点を置き、「実学」を重んじる実践的な学部です。※2025年4月より募集停止(編入学生は募集)
  • ポイント:
    • 情報と空間の実践教育: 「情報システム学科」と「建築・環境デザイン学科」「環境理工学科」の3学科体制です。IT技術を駆使してソフトウェアやネットワークの仕組みをデザインするアプローチと、生活空間から都市計画までをデザインするアプローチの両輪を持っています。地域社会や産業界と密着したモノづくり教育が特徴です。

3. 総合型選抜で「デザイン工学部」を狙う戦略

デザイン工学部の総合型選抜(AO入試)や推薦入試において、「絵を描くのが得意です」「おしゃれな家具を作りたいです」という芸術面のみのアピールでは、工学部の教授陣を納得させることはできません。

合格する志望理由の鉄則: 「私は、高齢者の『握力低下によるペットボトルの開けづらさ』という日常の課題を解決したいです(課題発見)。これを解決するには、単に形をユニークにするだけでなく、人間工学に基づいた力の伝達の仕組み(工学)と、テーブルに置きたくなるような洗練されたフォルム(デザイン)の融合が必要です。貴学の〇〇研究室でプロダクトデザインと材料力学を学び、誰にでも使いやすく美しいユニバーサルデザインの生活用品を社会実装したいです」

重要なのは、「解決したい具体的な問題(機能・社会課題)」を提示し、それを「工学(構造・計算)とデザイン(美しさ・心理)の両方のアプローチでどう解決するか」を論理的に語ることです。ポートフォリオ(作品集)を提出する場合も、「なぜこのデザインにしたのか」という論理的な説明(コンセプト)が極めて重要視されます。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

デザイン工学部は、「便利なだけの機械」や「美しいだけのアート」を越えて、人々の生活に本質的な豊かさをもたらすクリエイターを育てる場所です。 「理系だけど絵を描きたい」「文系だけどモノの仕組みを知りたい」。そんなあなたの枠に収まらない好奇心は、この学部で最高の武器になります。

今回紹介した4大学の中で、あなたはどの領域(プロダクト製品、建築・都市空間、あるいはUI/UX・情報システム)を最もデザインしてみたいと感じましたか? もしよろしければ、あなたの興味のある領域に合わせて、「志望理由書の核となる、身近な不便の解決アイデア」を一緒に探してみましょう!

KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。

受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。

※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。