
【合格する文章術】志望理由書で損をしない!一文を短く「伝わる文章」を書くための基礎講座
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
自己分析を終え、自分史を書き、いよいよ志望理由書の執筆に入った皆さん。一生懸命書いているはずなのに、読み返してみると「なんだか読みづらい」「結局何を言いたいのか自分でもわからない」と悩んでいませんか?
実は、総合型選抜の書類審査で最も多い不合格の原因の一つは、内容の薄さではなく「文章の分かりにくさ」にあります。
今回は、大学の先生に「読ませる」のではなく「スッと頭に入らせる」ための文章術、特に「一文を短くする技術」を徹底解説します。
1. なぜ「一文が長い」と評価が下がるのか?
文章が長くなると、主語と述語の関係がねじれたり(主述の不一致)、修飾関係が複雑になったりします。
- 読み手の負担: 試験官は何百人分もの書類を読みます。一文が長いと、途中で内容を忘れてしまい、読み直す手間を与えてしまいます。
- 論理性の欠如: 文がダラダラ続くと、因果関係が曖昧になり、「論理的思考力がない」と判断されるリスクがあります。
2. 劇的に読みやすくなる「ワンメッセージ・ワンセントンス」
文章力の基礎であり、最大の極意は「一文につき、伝えたいことは一つに絞る」ことです。
【Before:悪い例】
「私は幼少期から環境問題に関心があり、特にプラスチックごみによる海洋汚染の深刻さをニュースで知って心を痛め、高校では生徒会副会長として校内のリサイクル活動を推進し、その経験から将来は循環型社会の構築に貢献したいと考えるようになり、貴学を志望しました。」(約130文字)
【After:改善例】
「私は幼少期から環境問題に関心があります。特に海洋汚染の深刻さを知り、高校では生徒会でリサイクル活動を推進しました。この経験から、将来は循環型社会を構築したいと決意しました。その実現のために、貴学での学びを強く希望します。」
ポイント: 「〜ので、」「〜であり、」といった接続助詞で文を繋ぎたくなったら、思い切って「。」で区切りましょう。これだけで格段にリズムが良くなります。
3. 「わかりやすい文章」にするための3つのテクニック
一文を短くすることに加え、以下のポイントを意識するとさらに洗練されます。
① 主語と述語を近づける
主語(誰が・何が)と述語(どうした・何だ)が離れすぎていると、結論が見えにくくなります。できるだけ隣り合わせにするか、文の冒頭と末尾を意識して繋げましょう。
② 修飾語を整理する
「とても」「非常に」「大変」といった副詞を多用していませんか? これらの言葉は具体性を欠き、文章を冗長にします。
例:「非常に大きな成果を得た」→「前年比120%の寄付金を集めた」のように、具体的な数字や名詞に置き換えましょう。
③ 接続詞を正しく使う
「しかし(逆接)」「つまり(要約)」「したがって(順接)」といった接続詞を適切に使うことで、文章の「地図」がはっきりします。ただし、使いすぎるとくどくなるので注意が必要です。
4. 4月から始める「文章力トレーニング」
文章力は一朝一夕には身につきません。今からできる練習法を紹介します。
- 書いた文章を「音読」する: 声に出して読んだ時、息が切れる場所は「文が長すぎる」証拠です。
- 「だ・である」調で統一する: 志望理由書は基本的に「だ・である」調です。文末を揃えるだけで、プロっぽい引き締まった印象になります。
- SNSで要約練習: ニュースや本の感想を、短いスパンで区切って投稿する練習も効果的です。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
どんなに素晴らしい「志」を持っていても、それが相手に伝わらなければ、存在しないのと同じです。
「難しい言葉を使わなければ」と背伸びする必要はありません。中学生が読んでも理解できるくらい、「シンプルで強い言葉」を積み重ねることが、合格への近道です。
自分の文章の癖を知り、短く切り分ける感覚を養っておきましょう。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
群馬県出身。お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。その間、進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など高校の教育現場に押し寄せる変化にいち早く対応。
東京大学、慶應義塾大学SFCのダブル合格者を輩出するなど、最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取るほどの人気講師となっている。


