【総合型選抜】志望理由書の先には「人」がいる:読み手の心を動かす「届く言葉」の正体

こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

自己分析や自分史作成を通じて「書くべき素材」が少しずつ揃ってきた頃でしょうか。

さて、素材が集まってくると、いよいよそれらを組み合わせて「志望理由書」という形にする作業が始まります。

ここで多くの受験生が陥る、ある「罠」があります。

それは、「志望理由書を、正解のある『提出書類』だと思い込んでしまうこと」です。

パソコンの画面に向かって、一文字一文字を丁寧に打ち込む。それは大切な作業です。しかし、その画面の向こう側に、あなたの文章を読み、合否を判定する「血の通った人間(教授)」がいることを、どれほど意識できているでしょうか。

今日は、5月の深掘りを「合格」へ直結させるための最終エッセンス。読み手に届く言葉、すなわち「相手の心を動かす志望理由書」の書き方について、徹底解説します。


1. 志望理由書は「あなたと大学の往復書簡」である

まず、認識をアップデートしましょう。志望理由書は、あなたの実績を並べる「カタログ」ではありません。

それは、あなたが志望校の教授に送る、一世一代の「手紙」です。

総合型選抜の一次選考(書類審査)において、教授たちは何百、何千という書類を読みます。

  • 「貴学のカリキュラムは充実しており……」
  • 「アドミッション・ポリシーに共感し……」

どこかで聞いたような「綺麗な言葉」が並ぶ書類を読み続ける教授たちの目は、正直に言って疲れています。そこに、あなたの「生身の言葉」が飛び込んできたらどうでしょうか。

教授は「この受験生は、自分の言葉で、私(大学)に語りかけてきている」と感じます。その瞬間に、書類は単なる「データ」から、あなたという人間を伝える「メディア」へと変わるのです。


2. 「届く言葉」と「届かない言葉」の決定的な違い

同じ内容を伝えていても、心に刺さる言葉と、素通りしてしまう言葉があります。その違いはどこにあるのでしょうか。

① 「名詞」ではなく「動詞」で語っているか

  • 届かない言葉: 「私はリーダーシップがあります」
  • 届く言葉: 「私は、バラバラだった部員の意見を、一対一の対話を繰り返すことで一つに繋ぎ合わせました」 「リーダーシップ」という名詞は抽象的で、読み手の想像力を喚起しません。あなたが実際にどう動いたかという「動詞」の集積が、読み手の頭の中に映像を映し出します。

② 「借り物の言葉」を排除できているか

「グローバルリーダー」「地域貢献」「SDGs」。これらは便利な言葉ですが、多用するとあなたの個性が消えます。

5月のテーマである「深掘り」で救い上げた、あなたにしかわからない「小さな違和感」や「独自の発見」を、あえて専門用語を使わずに説明してみてください。

それが「あなたの言葉」です。

③ 「相手への敬意」が具体化されているか

「この大学ならどこでもいい」と思っている人の言葉は、驚くほど相手に伝わりません。

「貴学の〇〇教授が書かれた××という論文の、この一節に感銘を受けました」 「オープンキャンパスで先輩が語っていた、あの研究室の雰囲気に、自分の居場所を見つけたいと思いました」 「あなた(大学)だから、私はここに来たいのだ」というメッセージが具体的に示されているとき、読み手である教授は「この子を迎え入れたい」と思うのです。


3. 【実践】読み手を意識した推敲(ブラッシュアップ)術

書き上げた文章を、読み手に届くレベルまで高めるための3つのステップを紹介します。

ステップ1:声に出して読んでみる(音読)

自分の書いた志望理由書を、ゆっくりと声に出して読んでください。

「なんだか偉そうだな」「ここ、一文が長すぎて息が切れるな」「この表現は、自分らしくないな」。

耳から入る情報は、目で見ている時よりも客観的に「言葉の響き」を伝えてくれます。教授がその文章を読んでいる姿を想像しながら、リズムを整えましょう。

ステップ2:「なぜ?」と「だから何?」をぶつける

読み手(教授)は、あなたの文章の隙間を突いてきます。

「なぜ、他にも大学がある中で、うちなの?」 「その活動をして、君は具体的に何が変わったの?」 自分の文章の一文一秒に対して、この意地悪な質問を投げかけ、それに応える形で言葉を足したり引いたりします。この「脳内シミュレーション」が、文章に隙のない強度を与えます。

ステップ3:第三者に「第一印象」を聞く

家族や友人、あるいは塾の教務担当に読んでもらい、内容ではなく「読んだ後の気分」を聞いてみてください。

「熱意は伝わるけど、ちょっと独りよがりかな」「論理的だけど、ワクワクしないな」。 この「読後感」こそが、教授が抱く印象そのものです。


4. 言葉に「体温」を宿らせる

受験生の皆さん。 5月の深掘りを通じて、皆さんは自分の中にたくさんの「想い」があることに気づいたはずです。

その想いを、どうか「賢そうな言葉」の鎧で隠さないでください。

大学の教授は、賢い学生を求めていますが、それ以上に「学問に対して誠実で、情熱のある学生」を求めています。

志望理由書を書くときは、目の前に、あなたが尊敬する教授が座っていると想像してください。その人に、自分の夢を、自分の言葉で一生懸命に説明する。その時の、少し緊張しながらも真っ直ぐな「体温」が、文章から滲み出ているか。

それが、合格する志望理由書の絶対条件です。


5.KOSSUN教育ラボの「添削」サポート

当塾での添削は、単なる文章の修正ではありません。「この一文、君は誰に向かって書いているの?」「この言葉を読んだとき、教授はどう思うかな?」と、常に「読み手との対話」を意識した問いかけを行います。

私たちは、あなたが「合格」という切符を手にするために、あなたの言葉が一番美しく、かつ力強く教授の心に届くようにサポートします。

KOSSUN教育ラボからのメッセージ

折り返し地点を過ぎ、今日から皆さんは「書く」という段階に本格的に入っていきます。

志望理由書の向こう側には、あなたの答案を待っている「人」がいます。

そして、その「人」に言葉が届いたとき、あなたの4年間の、あるいは一生の「未来」が動き出します。

あなたの言葉は、誰かの心を動かすためにあるのだということを、どうか忘れないでください。

あなたの言葉は、必ず届きます。 自信を持って、ペンを走らせましょう!

KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。

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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。