
- 1. 5月の合言葉は「自分を深掘り」:合格を引き寄せる「根っこ」の作り方
- 1.1. 1. 総合型選抜の本質:大学は「何」を見ているのか?
- 1.2. 2. なぜ「5月」に深掘りが必要なのか?
- 1.2.1. ① 「自分だけのストーリー」を紡ぐため
- 1.2.2. ② 「問い」を立てる準備期間
- 1.3. 3. 【実践】自分を深掘りするための3つのステップ
- 1.3.1. ステップ1:過去の「感情の揺れ」を可視化する
- 1.3.2. ステップ2:自分の「なぜ」に5回答える
- 1.3.3. ステップ3:現在の自分と「社会」を繋ぐ
- 1.4. 4. 受験生としての戦略的マインドセット
- 1.4.1. ① 「完璧主義」を捨てる
- 1.4.2. ② 「型」を学び、その先へ行く
- 1.5. 5. 5月の具体的な行動スケジュール
- 1.6. KOSSUN教育ラボからのメッセージ
5月の合言葉は「自分を深掘り」:合格を引き寄せる「根っこ」の作り方
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
「総合型選抜(旧AO入試)の対策って、いつから始めればいいんだろう?」 「まだ実績も何もないけれど、合格できるのかな……」
そんな不安を抱えている方も多いはず。しかし、断言します。勝負を分けるのは、提出書類の作成が本格化する夏ではなく、この「5月」の過ごし方です。
今月の合言葉は、「自分を深掘り」。 なぜ今、深掘りが必要なのか? 総合型選抜を勝ち抜くためのマインドセットと戦略を、教務の視点から徹底解説します。
1. 総合型選抜の本質:大学は「何」を見ているのか?
まず、皆さんに再確認してほしいことがあります。それは、総合型選抜とは「単なる作文の試験ではない」ということです。
多くの受験生が「文章が上手ければ受かる」「すごい活動実績があれば受かる」と誤解しがちですが、大学側が最も重視しているのは「マッチング」です。
- この受験生は、本学の教育理念を理解しているか?
- 入学後、自ら学びを深め、社会に貢献できるポテンシャルがあるか?
- その「学びの意欲」は、本物か?(借り物の言葉ではないか?)
これらを判断する材料こそが、あなたが提出する志望理由書や活動報告書、そして面接での対話です。そして、そのすべての土台となるのが「自己理解」、つまり「自分を深掘りする」作業なのです。
2. なぜ「5月」に深掘りが必要なのか?
5月は、多くの大学で募集要項(ガイドライン)が発表され始める時期です。 しかし、ここで焦って「志望理由書」を書き始めてはいけません。土台ができていない状態で家を建てようとしても、すぐに崩れてしまいます。
① 「自分だけのストーリー」を紡ぐため
総合型選抜では、テンプレート通りの志望理由は通用しません。試験官は何百人、何千人もの書類を読みます。「貴学のカリキュラムに惹かれました」といった表面的な言葉は、一瞬で見透かされます。 大切なのは、「なぜ、他の誰でもない『あなた』が、その学問を志すのか」という独自の物語(ナラティブ)です。その物語の種は、あなたの過去の経験、違和感、喜び、そして葛藤の中にしかありません。
② 「問い」を立てる準備期間
大学での学びは、正解のない問いに立ち向かうことです。5月のうちに自分を深掘りすることで、「自分が社会のどんな課題に興味があるのか」「なぜその課題を解決したいのか」という、自分なりの「問い」を明確にすることができます。
3. 【実践】自分を深掘りするための3つのステップ
では、具体的にどのように深掘りを進めればよいのでしょうか。今日から実践できる3つのステップを紹介します。
ステップ1:過去の「感情の揺れ」を可視化する
これまでの人生で、心が動いた瞬間を書き出してみましょう。
- 最高に嬉しかったこと
- 悔しくて眠れなかったこと
- 「なぜこうなっているんだろう?」と疑問に思ったこと
これらを「自分史」として年表形式にするのがおすすめです。ポイントは、「客観的な事実」だけでなく「その時の主観的な感情」をセットで書くこと。そこに、あなたの価値観の源泉が隠されています。
ステップ2:自分の「なぜ」に5回答える
例えば、「心理学を学びたい」と思ったとします。そこで止まらず、自分に「なぜ?」と問いかけ続けてください。
- なぜ? → 人の悩みを聞くことが多いから。
- なぜそれが気になる? → 解決してあげられた時に喜びを感じるから。
- なぜ喜びを感じる? → 自分自身も過去に誰かの言葉に救われた経験があるから。
- その時、具体的に何が変わった? → 視野が広がり、前向きになれた。
- なぜ、それを学問として修めたい? → 個人の経験則だけでなく、科学的な根拠を持って多くの人を支える仕組みを作りたいから。
ここまで深めて初めて、それは「志望理由」としての強度を持ち始めます。
ステップ3:現在の自分と「社会」を繋ぐ
自分の中だけに閉じこもっていては、大学が求める「社会性」は示せません。 深掘りして見つけた自分の興味が、今の社会のどんなニュースや課題と繋がっているかをリサーチしましょう。5月中に新聞やニュースを読み、「これは自分の関心事に近い」と思えるトピックをストックしてください。
4. 受験生としての戦略的マインドセット
技術的な対策と同じくらい重要なのが、心の持ち方です。この時期に持っておくべき「合格者のマインド」を2つお伝えします。
① 「完璧主義」を捨てる
5月の段階で、完璧な志望理由が書ける人はいません。むしろ、今完璧だと思っているものは、視野が狭い証拠かもしれません。 今は、「分からなさ」や「迷い」を楽しんでください。 自分の内面と向き合う作業は苦しいものですが、その苦悩の形こそが、あなたらしさです。
② 「型」を学び、その先へ行く
私たちは指導の中で「志望理由書の型」をお伝えすることもあります。しかし、それはあくまで「伝え方」の技術に過ぎません。中身(コンテンツ)は、あなた自身が絞り出すしかありません。 「型」を知ることで、自分の考えを整理しやすくなりますが、最終的に試験官の心を動かすのは、型を突き破って溢れ出るあなたの熱意です。
5. 5月の具体的な行動スケジュール
今日から今月末までに、以下の3つをクリアすることを目標にしましょう。
- 自己分析ノートを1冊作る: 誰に見せるわけでもない、本音を書き殴るノートを用意してください。
- オープンキャンパスの予約・情報収集: 夏のイベントに向けて、志望校の「アドミッション・ポリシー(求める学生像)」を熟読しておきましょう。
- 「毎日1ニュース」自分の関心事と結びつける: スマホのメモ帳で構いません。自分の興味関心と社会をリンクさせる癖をつけてください。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
総合型選抜の対策は、単なる受験勉強ではありません。 それは、「自分は何者で、どう生きたいのか」を真剣に考える、人生において極めて貴重なプロセスです。
この5月に徹底的に自分と向き合い、深く根を張った人は、夏に大きな花を咲かせます。表面的なテクニックに走らず、まずは自分の内側にある「種」を探してみてください。
私たちは、あなたの「独自の物語」を形にするための伴走者です。 迷った時はいつでも相談してください。あなたの挑戦を、心から応援しています。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
群馬県出身。お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。その間、進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など高校の教育現場に押し寄せる変化にいち早く対応。
東京大学、慶應義塾大学SFCのダブル合格者を輩出するなど、最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取るほどの人気講師となっている。

