
- 1. 振り返りが「合格」を創る:あなたの過去を資産に変える「自分史」作成術
- 1.1. 1. なぜ、総合型選抜に「自分史」が必要なのか?
- 1.2. 2. 【実践】合格を引き寄せる自分史作成・4ステップ
- 1.2.1. ステップ1:ライフラインチャートを描く
- 1.2.2. ステップ2:「感情のピーク」を深掘りする
- 1.2.3. ステップ3:点と点を繋ぐ「共通項」を探す
- 1.2.4. ステップ4:大学の「学び」へ接続する
- 1.3. 3. 「失敗」こそが最大の資産である
- 1.4. 4. 自分史は「未来への羅針盤」
- 1.5. 5. KOSSUN教育ラボの「自己分析」サポート
- 1.6. KOSSUN教育ラボからのメッセージ
振り返りが「合格」を創る:あなたの過去を資産に変える「自分史」作成術
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
5月もいよいよ折り返し地点。今月の合言葉「自分を深掘り」も、いよいよ核心へと迫る時期です。
「志望理由書を書こうとしても、手が止まってしまう」 「自分には、人に誇れるような特別なエピソードなんて何もない……」
もしあなたが今、そう感じているのなら、それは「経験が足りない」からではありません。
単に、自分の過去という膨大なデータの中から、合格に必要な「資産」を掘り起こせていないだけです。
総合型選抜を勝ち抜く受験生は、例外なく「振り返り」の達人です。
今日は、あなたのこれまでの歩みを可視化し、志望理由の源泉を見つけ出す最強の自己分析ツール、「自分史」の作り方を徹底解説します。
1. なぜ、総合型選抜に「自分史」が必要なのか?
大学の教授が志望理由書を読むとき、彼らが探しているのは「立派な実績」だけではありません。彼らが本当に知りたいのは、あなたの「一貫性」と「変容のプロセス」です。
- なぜ、今の「問い(テーマ)」に辿り着いたのか?
- 過去の経験が、今のあなたの価値観にどう影響しているのか?
- 困難に直面したとき、あなたはどのような「思考の癖」で乗り越えてきたのか?
これらの問いに答えるためには、点として存在する過去の出来事を、一本の線(ストーリー)として繋ぎ合わせる必要があります。
自分史を作る作業は、いわば「未来の志を支えるための、過去の補強工事」なのです。
2. 【実践】合格を引き寄せる自分史作成・4ステップ
ただ出来事を羅列するだけでは、年表になってしまいます。合格を創る自分史には「感情」と「分析」が必要です。以下のステップで進めてみましょう。
ステップ1:ライフラインチャートを描く
横軸に「時間(幼少期〜現在)」、縦軸に「心の充実度・テンション」をとったグラフを描いてください。
- 最高にワクワクしたとき、誇らしかったときはグラフを上に。
- 挫折したとき、孤独を感じたとき、違和感を抱いたときはグラフを下に。
まずは直感で、自分の人生の起伏を一本の線で結びます。
ステップ2:「感情のピーク」を深掘りする
グラフが大きく上下したポイントに注目し、以下の3項目を書き出します。
- 【事実】 何が起きたのか?(例:部活動でレギュラーから外された)
- 【感情】 その時、どう感じたのか?(例:自分の努力が否定されたようで、周囲の目が怖くなった)
- 【行動】 その後、どう動いたか?(例:裏方としてチームの分析に徹し、新しい貢献の形を見つけた)
ステップ3:点と点を繋ぐ「共通項」を探す
書き出したエピソードを俯瞰して眺めてみてください。別々の出来事のように見えて、実は同じような「動機」や「反応」が隠れていませんか?
例:「いつも誰かの役に立ちたいと思っている」「不条理なルールに対して強い憤りを感じている」「地道なリサーチ作業に没頭している時間が一番幸せだ」など。
この繰り返されるパターンこそが、あなたの「資質(強み)」の正体です。
ステップ4:大学の「学び」へ接続する
自分史で見つけた自分のパターンを、志望大学の学問領域と重ねます。
「過去に〇〇という違和感を抱き、××という行動で解決してきた。この経験こそが、私が貴学で△△という課題を研究したいと願う原点である」。
この一文が書けたとき、あなたの志望理由は、誰にも真似できない圧倒的な説得力を持ちます。
3. 「失敗」こそが最大の資産である
自分史を作る際、多くの受験生が「輝かしい成功体験」ばかりを探してしまいます。
しかし、教務の視点から言えば、合格に直結するのは「グラフが下に沈んだ時」のエピソードです。
総合型選抜は、あなたの「完成度」ではなく「成長のポテンシャル」を見る試験です。
- 失敗から何を学んだか。
- 自分の弱さをどう認めたか。
- そこからどうやって立ち直ったか。
挫折の経験を言語化できている受験生は、精神的なタフさと客観的な自己分析能力がある、と高く評価されます。
自分史の中の「黒歴史」や「苦い思い出」こそ、丁寧に言葉を与えてあげてください。
4. 自分史は「未来への羅針盤」
受験生の皆さん。 自分史を作る作業は、時に痛みを伴います。見たくなかった自分や、忘れていた悔しさと向き合うことになるからです。
しかし、その作業を避けて通っていては、本物の志望理由書は書けません。
大学の教授が求めているのは、綺麗な言葉で飾られた優等生ではありません。自分の過去の泥臭い経験から、逃げずに意味を見出し、それを「学び」へと繋げようとする「誠実な探究者」です。
「自分には何もない」と思っているあなた。 あなたの17年、18年の人生の中に、何もないはずがありません。
あなたが今日まで生きてきたという事実、その一分一秒の積み重ねが、すべて合格のための材料になります。
5. KOSSUN教育ラボの「自己分析」サポート
当塾では、個別指導の初期段階で、徹底的にこの「過去の棚卸し」を行います。
「このエピソード、実はあの大学のアドミッション・ポリシーにぴったりだね」「君のこの行動、研究者として不可欠な資質だよ」と、自分では気づけなかった価値を見つけ出していきます。
自分史は一度作って終わりではありません。6月、7月と対策が進むにつれて、何度も立ち返り、書き足していく「成長する地図」です。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ
折り返し地点を過ぎた今日、真っ白な紙を広げて、自分の人生という物語を書き始めてみてください。
立派な言葉でなくて構いません。かっこいい物語である必要もありません。
ただ、あなただけが知っている「事実」と、あなただけが感じた「感情」を、丁寧に救い上げてください。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
群馬県出身。お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。その間、進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など高校の教育現場に押し寄せる変化にいち早く対応。
東京大学、慶應義塾大学SFCのダブル合格者を輩出するなど、最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取るほどの人気講師となっている。

