
- 1. 【総合型選抜】全落ちを防ぐ併願パターンの組み方!専門塾の教務が教える現実的な受験スケジュール
- 2. 総合型選抜の併願マインド:「浮気」ではなく、あなたの「志」を社会実装するための防衛策
- 3. 戦略1:「テーマ」を固定し、「学問の切り口(学部)」を変える【軸ずらし併願】
- 3.1. 別の大学の「同じ学部」ばかり受けるのは非効率
- 3.2. 1つの原体験を「3つの視点」で使い回す
- 4. 戦略2:「出願時期(スケジュール)」のズレを利用し、合格をステップアップさせる
- 4.1. 10月にすべての合否が決まる状況を作るな
- 4.2. 「持ち駒がある」という無敵のメンタル
- 5. 戦略3:「出願条件(評定・英語)」の壁を見極め、一般選抜への「保険」をかけておく
- 5.1. 自分の「持ち点」に嘘をつくな
- 5.2. 一般選抜の勉強を「小論文の論拠」として活用する
- 6. 今日から始める:「現実的な併願」をデザインするアクションプラン
- 6.1. 1. スマホのメモ帳に「私の研究テーマ」を1行で書く
- 6.2. 2. カレンダーアプリに「9月〜11月の入試日程」を打ち込んでみる
- 6.3. 3. 授業を「一般選抜との相乗効果」の視点で受けてみる
- 7. KOSSUN教育ラボからのメッセージ
【総合型選抜】全落ちを防ぐ併願パターンの組み方!専門塾の教務が教える現実的な受験スケジュール
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
今回は、志望理由書の作成やリサーチが進み始めたこの時期だからこそ、絶対に目を背けてはならない「きわめて現実的でシビアな受験戦略」をお話しします。
それは、「全落ちを防ぎ、第一志望合格の可能性を最大化する『併願パターン』の組み方」です。
多くの高校生が、総合型選抜を考えるときに「第一志望のあの大学のあの学部、1択です!」と、1校しか視野に入れずに突き進もうとします。
その熱意自体は素晴らしいのですが、現場で多くの受験生を見てきたプロの視点から言わせれば、それはあまりにもリスクが高すぎる「ギャンブル受験」です。
総合型選抜は、どれほど完璧な書類を作り、圧倒的なリサーチを行っても、大学とのマッチングやその年の倍率、当日の小論文のテーマによって不合格になるリスクが常に伴います。だからこそ、戦略的な「併願(滑り止め・実力相応校・挑戦校の組み合わせ)」を事前に組んでおくことが、受験を勝ち抜くための絶対条件なのです。
「でも、総合型選抜って何校も同時に受けられるの?」「志望理由書を何通も書く時間なんてない…」 そう思っていませんか? 大丈夫です。
今回は、【総合型選抜で全落ちを回避し、第一志望合格を掴むための現実的な併願パターンの組み方】を徹底解説します。
この記事を読み終えたとき、あなたの受験ロードマップには揺るぎない安心感が生まれ、迷いなく第一志望の対策に100%の集中力を注げるようになるはずです。
総合型選抜の併願マインド:「浮気」ではなく、あなたの「志」を社会実装するための防衛策

具体的な併願パターンの組み方を解説する前に、受験生として絶対に持っておくべき「併願に対する正しいマインドセット」を確立しましょう。
不合格になってしまう受験生は、情報や環境に対して受動的であり、「〇〇大学じゃなきゃ絶対に嫌だ」「他を受けるのは第一志望への裏切り(浮気)だ」と感情的に考えて、視野を狭めてしまいます。
しかし、総合型選抜で最も評価されるのは、「社会の課題に対して強烈な当事者意識を持ち、将来その領域で社会に変革をもたらそうとする自立した姿勢(志)」です。
あなたの「志」が本物であれば、それを学ぶ場所は、必ずしも日本に1つしかないわけではありません。
同じ研究テーマであっても、異なる切り口からアプローチできる大学は複数存在するはずです。
併願を組むということは、第一志望を諦めることではありません。
あなたの「志」を社会で具現化するチャンス(打率)を最大化し、精神的なゆとりを持って本番に挑むための「戦略的な防衛策」なのです。
この主体的で自立したマインドを持って、具体的な3つの併願戦略へ進みましょう。
戦略1:「テーマ」を固定し、「学問の切り口(学部)」を変える【軸ずらし併願】

1つ目の戦略は、志望理由書の作成負担を最小限に抑えつつ、合格の確率を最大化するための「テーマ固定型の学部横断リサーチ」です。
別の大学の「同じ学部」ばかり受けるのは非効率
多くの受験生が「A大学の経済学部、B大学の経済学部、C大学の経済学部」というように、同じ学部の名前だけで併願を組もうとします。
しかし、大学によって経済学部の中の「どの教授がどんな研究をしているか(専門性)」は全く異なるため、毎回ゼロから大学研究(リサーチ)をし直さなければならず、準備が破綻します。
受かる受験生は、自分の「解決したい課題(テーマ)」を中央の軸に据え、大学ごとに学部の切り口(アプローチ)を変える「軸ずらし」を行います。
- あなたの軸(テーマ):「過疎地域の高齢者の孤立を、テクノロジーで解決したい」
- 【挑戦校(第一志望)】: 慶應義塾大学SFC(環境情報学部) → 「最先端のIT技術と社会実装」という切り口で挑戦。
- 【実力相応校】: 法政大学(現代福祉学部) → 「福祉政策と地域コミュニティのあり方」という切り口で併願。
- 【安全校(滑り止め)】: 東京都市大学(デザイン・データ科学部) → 「データサイエンスを用いた地域デザイン」という切り口で併願。
1つの原体験を「3つの視点」で使い回す
いかがでしょうか。この組み方であれば、あなたの根底にある「独自の原体験」や「問題意識(なぜ?という違和感)」は1ミリオもブレていません。
志望理由書の骨組み(背骨)はそのままに、各大学のシラバス(講義要項)や教授名(教授研究)に合わせ、語尾やアプローチを少し調整するだけで、クオリティの高い書類を何通も並行して作成することができます。
これが、総合型選抜の負担を最小限にするプロのテクニックです。
戦略2:「出願時期(スケジュール)」のズレを利用し、合格をステップアップさせる

2つ目の戦略は、各大学の「入試日程(タイムライン)」を徹底的に解剖し、時期ごとに波状攻撃を仕掛けるスケジュール戦略です。
10月にすべての合否が決まる状況を作るな
総合型選抜の出願・入試時期は、大学や入試方式(AO入試、公募推薦、自己推薦など)によって、9月から12月まで幅広く分散しています。
落ちる受験生は、10月中旬の「同じ日程」にすべての試験を詰め込んでしまい、準備が中途半端になって自滅します。
受かる受験生は、以下のように「時期のズレ」を計算したグラデーション型の併願を組みます。
- 【第1波:9月出願・10月合格(安全校・実力校)】 まずは、比較的時期が早く、倍率が落ち着いている地方国公立や私立大学の総合型選抜、あるいは「専願(合格したら必ず入学する)」ではない「併願可能」な方式を受験する。
- 【第2波:10月出願・11月合格(第一志望・挑戦校)】 10月までにどこか1つでも「合格(持ち駒)」がある状態で、本命の難関大(専願規定がある大学など)の試験に挑む。
「持ち駒がある」という無敵のメンタル
「すでに1つ合格を持っている」という安心感(メンタル)は、二次選抜の面接において、信じられないほどの爆発的なパフォーマンスを生み出します。
面接官である教授からの鋭い突っ込みに対しても、萎縮することなく「他者との対話を歓迎する柔軟な姿勢」で、堂々と自分の未来の設計図(ロードマップ)を語ることができるのです。スケジュールを味方につけること、これが逆転合格を果たすための鉄則です。
戦略3:「出願条件(評定・英語)」の壁を見極め、一般選抜への「保険」をかけておく

3つ目の戦略は、あなたの「現在の持ち点(評定平均・活動実績・英語資格)」を冷徹に客観視し、一般選抜との相乗効果(二刀流)を狙うことです。
自分の「持ち点」に嘘をつくな
総合型選抜には、大学によって厳格な「出願条件(足切り)」が設定されています。 「評定平均4.0以上」「英検準1級以上」「特定の大会実績」などです。
これらを無視して、憧れだけで高倍率の挑戦校ばかりを並べた設計図は、一次選抜(書類審査)で全滅するリスクを高めるだけです。
リサーチを行う週末の2時間を使って、以下の3つのレイヤーで現実的なラインを引いてください。
- 【挑戦校(チャレンジ)】: 出願条件はギリギリ満たしているが、倍率が高く、小論文や面接(知的な対話)の難易度が極めて高い難関大。
- 【実力相応校(ターゲット)】: 自分の評定平均や英語資格で十分に戦え、これまでの独自の原体験が学部のポリシー(アドミッション・ポリシー)と完全に合致している大学。
- 【安全校(セーフティ)】: 出願すれば高い確率で書類が通り、試験内容が「面接のみ」など、対策の負担が少ない大学。
一般選抜の勉強を「小論文の論拠」として活用する
さらに重要なのは、「万が一、総合型選抜がすべて不合格だった場合」の一般選抜への接続(保険)です。 総合型選抜のために行う「情報の裏を取る(一次情報にあたる)習慣」や、社会問題に対する論理的思考の訓練は、一般選抜の「現代文」や「小論文」の国語力を爆発的に高めます。
「総合型の対策をすることが、そのまま一般選抜の武器になる」という二刀流のマインドを持つことで、周囲の進捗に焦らない強固なメンタルが完成します。
今日から始める:「現実的な併願」をデザインするアクションプラン

今、この瞬間から、あなたの受験打率を最大化するための3つの具体的なアクションを提示します。
1. スマホのメモ帳に「私の研究テーマ」を1行で書く
あなたが志望理由書で掲げようとしている「核心のテーマ」を1行でメモしてください。
そのキーワードを使って、第一志望以外の「別の大学の、異なる名前の学部(例:社会学部、政策学部、総合政策学部など)」を3つ検索してみましょう。
それが【軸ずらし併願】の第一歩です。
2. カレンダーアプリに「9月〜11月の入試日程」を打ち込んでみる
気になる併願候補校の「出願締切日」と「一次選抜・二次選抜の試験日」を、今スマホのカレンダーに視覚的に打ち込んでみてください。
スケジュールが重なっていないか、どの順番で合格の波(ステップ)を作れるかが一目で分かり、脳のノイズが消え去ります。
3. 授業を「一般選抜との相乗効果」の視点で受けてみる
受動的に座っているのをやめましょう。「今日のこの授業の知識(歴史、倫理、現代文など)は、総合型選抜の小論文の『客観的な論拠(エビデンス)』としてどう使えるか。そして、一般選抜の点数を1点上げるためにどう定着させるか」という、貪欲な研究者の視点で臨んでみてください。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ

「滑り止めを考えるなんて、第一志望への熱意が足りない証拠なんじゃないか…」と悩む必要は、一切ありません。
むしろ、「もしここがダメでも、あっちの大学で私の志は必ず実現できる。だから、今日のこの第一志望の面接では、失敗を恐れずに自分の100%のパッションをぶつけるだけだ!」と思える受験生こそが、本番のステージで最も魅力的に輝き、教授たちの心を一本釣りして合格を勝ち取っていくのです。
テンプレートに頼った、1校だけの危うい受験はもう終わりにしましょう。 客観的なデータ(一次情報)に基づき、自分のスケジュールを戦略的にハックする。その知的な自立心こそが、あなたを合格へと導く最大の武器になります。
あなたが自分を信じ抜き、緻密な併願戦略によって、第一志望の合格通知を堂々と掴み取るその日まで、私たちはいつでも全力で伴走し、応援しています。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
群馬県出身。お茶の水女子大学卒業後、私立高校に入職。その間、進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など高校の教育現場に押し寄せる変化にいち早く対応。
東京大学、慶應義塾大学SFCのダブル合格者を輩出するなど、最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取るほどの人気講師となっている。

