
- 1. 「夏休みから本気出す」は不合格フラグ?7月中旬のビミョーな時期を乗り切るスマホアラーム勉強法
- 2. 第1章:なぜ7月中旬に「中だるみ」が起きるのか?その心理的メカニズム
- 2.1. ① 「テスト終了」による燃え尽き症候群
- 2.2. ② 「夏休みから本気出す」という認知の歪み
- 2.3. ③ 「正解のない課題」に対する脳の拒絶
- 3. 第2章:中だるみを撃退する「戦略的アラーム設定」3つの極意
- 3.1. ① 思考をリセットする「夕方5時の探究アラーム」
- 3.2. ② スマホ依存を断ち切る「SNS強制終了アラーム」
- 3.3. ③ 脳を「未来の研究者」に変える「日曜夜の22時アラーム」
- 4. 第3章:アラームが鳴った瞬間に動くための「マイクロタスク配置」
- 5. 第4章:7月中旬に仕込むべき「合格直結型タスク」チェックリスト
- 5.1. チェックリスト1:アドミッション・ポリシーの徹底解剖
- 5.2. チェックリスト2:志望理由書の「第一稿(プロトタイプ)」の執筆
- 5.3. チェックリスト3:過去の活動の「棚卸し(自己分析)」
- 6. KOSSUN教育ラボからのメッセージ
「夏休みから本気出す」は不合格フラグ?7月中旬のビミョーな時期を乗り切るスマホアラーム勉強法
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
「定期テストも終わって、もうすぐ待ちに待った夏休み。今はちょっと一息つきたいな……」 「総合型選抜の準備をしなきゃいけないのは分かっているけれど、夏休みに入ってから本気を出せば、まだ間に合うよね?」
7月中旬の今、あなたの心の中にそんな「甘え」や「油断」が1ミリでも芽生えていないでしょうか。
これまで毎年何百人もの受験生を見てきた私から、ここで強い危機感を持ってお伝えしなければならないことがあります。
それは、「総合型選抜において、7月中旬の過ごし方こそが、秋の合格通知を左右する最大の分岐点である」ということです。
7月中旬は、学校の大きな行事やテストが一段落し、夏休みを目前に控えて、受験界隈全体が最も「中だるみ」しやすい魔の期間です。
一般入試を目指す生徒たちは「夏期講習からが本番」とのんびり構えているかもしれません。
しかし、総合型選抜(旧AO入試)を目指すあなたにとって、夏休み(8月)はすでに「出願書類の最終仕上げ・清書」に入る期間であり、新しい実績を作ったり、志望理由書の根本的な骨組みを練り上げたりできる猶予は、実質的にこの7月中旬〜下旬しか残されていないのです。
ここで失速するか、それとも一気にギアを上げるか。 日々の忙しさや誘惑に負けそうなあなたを救い、中だるみを一瞬で吹き飛ばすための最も手軽で強力な武器が、あなたが毎日手にしているスマートフォンの「アラーム機能」です。
今回は、7月中旬特有の心の緩みを防ぎ、合格に向けて脳と行動を強制的にハックする「戦略的アラーム活用術」を徹底的に解説します。
第1章:なぜ7月中旬に「中だるみ」が起きるのか?その心理的メカニズム

敵に勝つためには、まず敵(中だるみの正体)を知る必要があります。なぜ、この7月中旬という時期に、多くの優秀な受験生が急に机に向かえなくなってしまうのでしょうか。
理由は3つの心理的メカニズムにあります。
① 「テスト終了」による燃え尽き症候群
多くの高校では、7月上旬までに期末テストが終了します。そこに向けて全力を注いできた反動で、テストが終わった瞬間にパタリとエネルギーが切れてしまうのです。
「義務的な勉強」から解放された解放感により、総合型選抜に必要な「能動的な探究活動」にまで頭が回らなくなります。
② 「夏休みから本気出す」という認知の歪み
「8月になれば毎日10時間使えるから、そこで一気に志望理由書を書けばいいや」という根拠のない先延ばし癖です。
7月中旬に1日30分の時間を捻出できない受験生が、8月になったからといって急に10時間集中できるようにはなりません。
むしろ、夏休みは学校という強制力がなくなるため、生活リズムが崩れてさらにだるむリスクが高まります。
③ 「正解のない課題」に対する脳の拒絶
総合型選抜の対策(志望理由書の自己分析や、フィールドワークの企画など)は、数学の計算問題を解くのとは違い、「これをやれば終わり」という明確なゴールが見えにくいものです。
脳はエネルギー消費を嫌うため、ゴールが見えない重たいタスクを前にすると、無意識に「今はやらなくていい理由」を探し、SNSや動画サイトへと逃避してしまいます。
これらの罠を、自分の「意志の力」だけで突破しようとしてはいけません。
人間の意志の力は驚くほど脆弱です。だからこそ、システム(仕組み)の力、すなわち「アラーム」を使って行動を自動化する必要があるのです。
第2章:中だるみを撃退する「戦略的アラーム設定」3つの極意

スマホのアラームを、単に「朝起きるため」だけに使うのは今日で終わりにしましょう。
合格する受験生は、アラームを「自分の行動とマインドを切り替えるトリガー(引き金)」として戦略的に配置しています。
今すぐスマホを開いて、以下の3つのアラームを設定してください。
① 思考をリセットする「夕方5時の探究アラーム」
放課後、部活が終わって帰宅したとき、あるいは塾に到着したとき、最もだらけやすい時間帯が「夕方の17:00〜18:00」です。
この時間に、毎日【探究スタート!】というラベルをつけたアラームを鳴らします。
- ポイント: アラームが鳴ったら、内容の良し悪しに関わらず、とにかく「総合型選抜のノートを開く」「志望理由書のファイルをパソコンで開く」というアクションを5秒以内に行ってください。行動を起こすことで、脳の「側坐核(そくざかく)」が刺激され、後からやる気が湧いてくる(作業興奮)という脳科学的なメカニズムを利用するのです。
② スマホ依存を断ち切る「SNS強制終了アラーム」
7月中旬、クーラーの効いた部屋でベッドに横になり、気づけば1時間もTikTokやInstagram、YouTubeを見ていた……という経験はありませんか?
これを防ぐために、SNSを開く前に「15分後のアラーム」をセットする、あるいはスマートフォンの「スクリーンタイム機能」と連動させて、18時以降はエンタメアプリに制限をかけるアラームを仕込みます。
③ 脳を「未来の研究者」に変える「日曜夜の22時アラーム」
前回の記事でもお伝えした、日曜夜の「やることリスト作成」の時間へ誘導するアラームです。
毎週日曜日、22:00になったらアラームを鳴らし、ラベルには【来週の合格戦略を立てる15分】と表示させます。
このアラームを週の終わりに鳴らすことで、「明日からの月曜日をどう生きるか」の主導権を自分の手に取り戻すことができます。
第3章:アラームが鳴った瞬間に動くための「マイクロタスク配置」

「アラームが鳴っても、結局止めてまた寝てしまう、スマホを見てしまう」という人もいるでしょう。
それは、アラームが鳴った後に「何をすればいいか」が決まっていないからです。
アラームの効果を最大化するためには、「アラーム音」と「5分以内で終わる極小のタスク(マイクロタスク)」をセットで設計しておくことが不可欠です。
KOSSUN教育ラボ式「伝わる」話し方のメソッド「F-K-R-Iの法則(福利の法則)」を、このアラーム作戦に組み込んでみましょう。
アラームが鳴ったその瞬間、頭の中で以下の4つのステップを処理します。
- F(復唱・タスクの宣言)
- アラームが鳴ったらスマホを止め、今からやる超具体的な作業を口頭か頭の中で復唱します。
- 処理例:「よし、アラームが鳴った。今から10分間、志望理由書に使う『慶應義塾大学SFCの3つのポリシー』を公式サイトで確認してメモする。」
- K(結論・出すべき成果の決定)
- その短い時間で、どのような「状態」に着地させるかの結論を決めます。
- 処理例:「10分後には、ノートにアドミッション・ポリシーが3行で書き写されている状態にする。」
- R(理由・この時期にやるべき切実な動機)
- 「なぜ、7月中旬の今、これをやらなければならないのか」の理由を自分に突きつけます。
- 処理例:「なぜなら、7月中旬の今、大学が求める人物像を深く理解しておかないと、8月に書く志望理由書が薄っぺらい一般論になって不合格になるから。夏休み前にここを固めるのが私の勝ち筋だからだ。」
- I(以上・タスク完了後の次の展開)
- タスクが終わった後の行動をセットして、脳に「終わり」を意識させます。
- 処理例:「以上が完了したら、今日の総合型対策のノルマは達成。あとはリラックスして夜ご飯を食べる!」
このように、アラームが鳴るという「外的な刺激」に対して、「福利の法則」Iという「内的な思考フレーム」を瞬時に組み合わせることで、中だるみの睡魔や誘惑に負けることなく、ロボットのように正確に、かつ情熱を持ってファーストアクションを起こせるようになります。
第4章:7月中旬に仕込むべき「合格直結型タスク」チェックリスト

アラームをセットし、動く準備ができたら、具体的に「何」をこの7月中旬に進めるべきでしょうか。
夏休みに入ってからでは遅すぎる、今この瞬間に進めるべき「総合型選抜・最優先タスク」をリスト化しました。これを1日1つずつ、アラームが鳴った時間に進めてください。
チェックリスト1:アドミッション・ポリシーの徹底解剖
あなたが志望する大学・学部のホームページを網羅的に調べます。
特に「どのような学生を求めているか」というアドミッション・ポリシーの文言を隅々まで読み、そこで使われているキーワード(例:「問題発見・解決能力」「主体性」「地域社会への貢献」など)をノートに抽出します。
あなたの書類の言葉遣いを、大学側の言葉遣いにチューニングするための基礎工事です。
チェックリスト2:志望理由書の「第一稿(プロトタイプ)」の執筆
完成度が高くなくても構いません。文字数が足りなくても、構成がバラバラでもいいので、とにかく「なぜこの大学なのか」「大学で何を学びたいのか」「将来どう社会に貢献するのか」を、一度自力で文章(プロトタイプ)にしてみます。
7月中旬のうちに最悪な出来栄えの第一稿を作っておくことで、夏休みに学校の先生や塾のメンターから何度も添削を受けるための「時間的アドバンテージ」を得ることができます。
チェックリスト3:過去の活動の「棚卸し(自己分析)」
高校1年からこれまでに自分がやってきたこと(部活、委員会、趣味、日常の気づき)を、すべてノートに書き出します。
立派な実績である必要はありません。「なぜそれを始めたのか」「そこでどんな壁にぶつかり、どう乗り越えたか」「その経験から何を得たか」を言語化します。
これが、あなたの志望理由書の血肉となります。
KOSSUN教育ラボからのメッセージ

総合型選抜という入試の恐ろしいところは、一般入試のように「全国模試の偏差値」という分かりやすいバロメーターで自分の立ち位置が見えない点にあります。
だからこそ、7月中旬というこの微妙な時期に、周囲の空気に流されて「中だるみ」していても、誰もあなたを叱ってはくれません。
気づいたときには8月を迎え、白紙の志望理由書を前にして冷や汗を流すことになるのです。
しかし、ここまでこの記事を読み進めてくれたあなたなら、もう大丈夫です。
今日からあなたのスマートフォンで鳴り響くアラームは、単にあなたを起こすためのうるさい雑音ではありません。
それは、周囲の受験生が怠けている間に、一歩先へと抜け出すための「進軍のラッパ」であり、未来のあなたを不合格の絶望から救い出すための「愛のある警報(アラート)」です。
あなたは「ただの高校生」として日々を流されて生きるのか。それとも、自ら時間をコントロールし、社会の課題に挑む「未来の研究者」として今この瞬間から行動を起こすのか。
その選択は、あなたの手の中にあります。 さあ、今すぐスマホのアラーム設定画面を開いて、明日からの「合格への引き金」を仕込みましょう。
あなたの覚醒と、その先にある大逆転の夏を全力で応援しています。
KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜・学校推薦型選抜(AO入試・推薦入試)に特化した対策を行っています。
受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
川又 ヒトミ(かわまた・ひとみ)
東京大学、慶應義塾大学のダブル合格者を輩出!
実力と人間性を兼備した指名の絶えない人気講師。
【略歴】学士(文学)お茶の水女子大学
群馬県出身。大学卒業後、私立高校に入職。その間、進路指導部長を務め、大学入試改革や新学習指導要領、ギガスクール構想など高校の教育現場に押し寄せる変化にいち早く対応。
東京大学、慶應義塾大学SFCのダブル合格者を輩出するなど、最新情報を駆使した戦略的な指導に定評がある。塾生はもちろん、講師からも一目置かれ、「合格請負人」の異名を取るほどの人気講師となっている。
趣味特技は、散歩、読書。


